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第1085回 リーディングを快走! 田辺裕信騎手をデータから分析

2017/2/6(月)

1月を終了し、騎手勝利数で関東の田辺裕信騎手が16勝と2位武豊騎手の12勝をおさえてリーディングを快走している。京成杯ではコマノインパルスに騎乗して優勝に導くなど、実力派からトップジョッキーへと大きく躍進しつつある。今回のデータde出〜たでは、田辺騎手の騎乗をデータで振り返り、馬券で役立ちそうなポイントを探っていきたい。なお、データ分析にはJRA-VAN DataLab.TARGET frontier JVを利用した。

■表1 田辺裕信騎手のデビュー以降の年度別成績(JRAのみ/今年は1/29終了時点)

着別度数 勝率 連対率 複勝率 単勝回収率 複勝回収率
2017年 16- 11-  0- 52/ 79 20.3% 34.2% 34.2% 170% 80%
2016年 86- 82- 76-531/775 11.1% 21.7% 31.5% 118% 89%
2015年 77- 70- 81-575/803 9.6% 18.3% 28.4% 85% 81%
2014年 75- 73- 70-617/835 9.0% 17.7% 26.1% 103% 82%
2013年 88- 67- 81-643/879 10.0% 17.6% 26.8% 101% 93%
2012年 52- 72- 66-679/869 6.0% 14.3% 21.9% 74% 84%
2011年 88- 76- 82-622/868 10.1% 18.9% 28.3% 100% 85%
2010年 37- 38- 43-556/674 5.5% 11.1% 17.5% 68% 82%
2009年 33- 37- 31-433/534 6.2% 13.1% 18.9% 110% 80%
2008年 13- 15- 32-267/327 4.0% 8.6% 18.3% 96% 104%
2007年 13- 11- 21-320/365 3.6% 6.6% 12.3% 144% 79%
2006年 10- 12- 25-286/333 3.0% 6.6% 14.1% 63% 74%
2005年 13- 13- 22-296/344 3.8% 7.6% 14.0% 94% 63%
2004年 15- 28- 35-399/477 3.1% 9.0% 16.4% 30% 80%
2003年 20- 18- 19-253/310 6.5% 12.3% 18.4% 88% 108%
2002年 8-  4-  8-121/141 5.7% 8.5% 14.2% 66% 130%

2017/1/15 中山11R 京成杯(G3) 1着 8番 コマノインパルス

まず表1は田辺裕信騎手のデビュー以来の年度別成績一覧。田辺騎手は2002年に美浦・小西一男厩舎所属としてデビュー。10年までは40勝未満だったものの、11年に一気に88勝と前年の2倍以上の勝利数をマークした。重賞も同年のアンタレスSでゴルトブリッツに騎乗して初勝利。12年に一旦勝利数は減ったものの、翌年にはまた勝ち星を戻している。初G1制覇は14年フェブラリーS。16番人気とまったく人気がなかった当時のコパノリッキーに騎乗して見事に勝利に導いている。

昨年2月にはフリーに転身。昨年は86勝と最多勝利数には及ばなかったものの、勝率11.1%・連対率21.7%・複勝率31.5%とそれぞれ過去最高値を記録している。そして今年は1月終了時点で16勝、京成杯では1番人気コマノインパルスに騎乗して勝利するなど特に活躍が目立っている。

今年の記録で注目したいのは1着16回が2着11回を大きく上回り、3着が少ないという点だ。それだけ勝ちにこだわるレースが出来ているのだろう。単勝回収率で昨年は118%、今年は170%と100%を大きく超えており、我々ファンとすれば1着に来る馬券を想定しておきたいジョッキーだ。

■表2 田辺裕信騎手の競馬場別成績(2015年〜2017年1月29日)

場所 着別度数 勝率 連対率 複勝率 単勝回収率 複勝回収率
函館 1-   1-   0-   9/  11 9.1% 18.2% 18.2% 124% 40%
福島 13-  12-  12-  94/ 131 9.9% 19.1% 28.2% 94% 64%
新潟 19-  16-  18-  98/ 151 12.6% 23.2% 35.1% 104% 100%
東京 72-  61-  61- 453/ 647 11.1% 20.6% 30.0% 102% 88%
中山 66-  68-  53- 396/ 583 11.3% 23.0% 32.1% 109% 83%
中京 6-   4-   5-  33/  48 12.5% 20.8% 31.3% 282% 104%
京都 0-   0-   0-  29/  29 0.0% 0.0% 0.0% 0% 0%
阪神 2-   1-   7-  39/  49 4.1% 6.1% 20.4% 24% 111%
小倉 0-   0-   1-   7/   8 0.0% 0.0% 12.5% 0% 51%

続いて表2は15年以降の競馬場別成績。騎乗数が多い東京と中山の比較では勝利数こそ東京の方が多いものの、勝率・連対率・複勝率いずれも中山の方が高い。その中山を超える率を残しているのが新潟で、複勝回収率も100%と優秀だ。

他では騎乗数こそ少ないものの、中京でも関東主場にほぼ同じ率を残している。ただ、西の京都・阪神・小倉となると連対率・複勝率ともに低い。特に京都コースでは15年以降で一度も3着以内に入っていなかった。関西圏での勝利数が増えれば、さらなる躍進が見込めるのではないか。

■表3 田辺裕信騎手の距離別成績(2015年〜2017年1月29日)

距離 着別度数 勝率 連対率 複勝率 単勝回収率 複勝回収率
芝全体 88- 79- 73-598/838 10.5% 19.9% 28.6% 102% 83%
1000m 1-  2-  0-  6/  9 11.1% 33.3% 33.3% 192% 84%
1200m 6-  4-  9- 75/ 94 6.4% 10.6% 20.2% 34% 63%
1400m 11- 14-  9- 77/111 9.9% 22.5% 30.6% 38% 93%
1600m 21- 21- 23-124/189 11.1% 22.2% 34.4% 174% 119%
1800m 17- 13- 14-125/169 10.1% 17.8% 26.0% 49% 59%
2000m 23- 14- 11-107/155 14.8% 23.9% 31.0% 168% 84%
2200m 5-  5-  1- 29/ 40 12.5% 25.0% 27.5% 119% 62%
2300m 0-  0-  0-  3/  3 0.0% 0.0% 0.0% 0% 0%
2400m 3-  4-  3- 26/ 36 8.3% 19.4% 27.8% 48% 91%
2500m 1-  1-  3- 13/ 18 5.6% 11.1% 27.8% 132% 81%
2600m 0-  1-  0-  7/  8 0.0% 12.5% 12.5% 0% 20%
3000m以上 0-  0-  0-  6/  6 0.0% 0.0% 0.0% 0% 0%
ダート全体 91- 84- 84-560/819 11.1% 21.4% 31.6% 108% 86%
1000m 0-  0-  0-  2/  2 0.0% 0.0% 0.0% 0% 0%
1200m 17- 22- 17-123/179 9.5% 21.8% 31.3% 67% 68%
1300m 8-  9-  5- 20/ 42 19.0% 40.5% 52.4% 109% 149%
1400m 15- 11- 13- 91/130 11.5% 20.0% 30.0% 96% 87%
1600m 13-  6- 13- 95/127 10.2% 15.0% 25.2% 83% 69%
1700m 5-  3-  4- 28/ 40 12.5% 20.0% 30.0% 254% 84%
1800m 25- 26- 19-148/218 11.5% 23.4% 32.1% 116% 85%
1900m 0-  1-  1-  2/  4 0.0% 25.0% 50.0% 0% 212%
2000m 0-  0-  1-  1/  2 0.0% 0.0% 50.0% 0% 525%
2100m 6-  2-  2- 32/ 42 14.3% 19.0% 23.8% 234% 98%
2400m 1-  1-  4-  6/ 12 8.3% 16.7% 50.0% 265% 181%
2500m 0-  0-  1-  1/  2 0.0% 0.0% 50.0% 0% 135%

表3は距離別成績で、芝・ダート別に分類している。勝率・連対率・複勝率ともにダート全体の方が芝全体よりも高いが、どちらのカテゴリーでも単勝回収率100%を超えている点は注目だ。

芝では黄色で強調した1600m・2000mで安定した成績を示している。1600mでは一昨年に京成杯AHで13番人気フラアンジェリコ、アルテミスSで12番人気デンコウアンジュに騎乗してそれぞれ豪快な追い込みを決めて勝利している。昨年の安田記念でも8番人気ロゴタイプでモーリスを破って逃げ切り勝ちを決めるなどマイル重賞では常に一発を警戒しておきたい。芝2000m戦では京成杯のコマノインパルスなどで勝利し、勝率では芝の全距離を通して最も高い。

ダートでは1300m・1800mに注目。ダート1300mは東京コースのみで、連対率40.5%・複勝率52.4%は驚異的な数字だ。複勝回収率も149%と非常に高く、東京ダート1300mは狙い目といえるだろう。また、ダート1800mでは中山を筆頭に勝ち星を量産している。先日も1600万下のアレキサンドライトSで8番人気ディアドムスに騎乗して同馬を約2年ぶりの勝利に導いてみせた。

■表4 田辺騎手の前走上がり最速馬に騎乗時の成績(2015年〜2017年1月29日)

前走脚質 着別度数 勝率 連対率 複勝率 単勝回収値 複勝回収値
全体 34-20-26-91/171 19.9% 31.6% 46.8% 132% 107%
19- 4-12-52/ 87 21.8% 26.4% 40.2% 177% 107%
ダート 15-16-14-39/ 84 17.9% 36.9% 53.6% 85% 107%

表4は前走上がり最速馬に騎乗した際の成績。注目は芝で2・3着に比べて、1着がかなり多いという点だ。前走で最速上がりを見せていた馬を今回どこで脚を使って勝たせるかが体現できているということだろう。特に芝のレースでは1着を強く想定しておきたい。

また、ダートでは連対率・複勝率が高く、複勝率53.6%と非常に優秀だ。こちらも複勝回収率では100%を超えている。

■表5 田辺騎手の調教師別成績(2015年〜2017年1月29日/3勝以上)

調教師 着別度数 勝率 連対率 複勝率 単勝回収率 複勝回収率
小島茂之 17- 12-  4- 69/102 16.7% 28.4% 32.4% 124% 68%
久保田貴 17-  4-  5- 44/ 70 24.3% 30.0% 37.1% 135% 79%
小西一男 11-  7- 10- 70/ 98 11.2% 18.4% 28.6% 182% 95%
大竹正博 10-  3-  4- 17/ 34 29.4% 38.2% 50.0% 213% 117%
大和田成 8-  5- 13- 35/ 61 13.1% 21.3% 42.6% 90% 120%
奥村武 7-  7-  4- 21/ 39 17.9% 35.9% 46.2% 88% 87%
上原博之 6-  4-  4- 56/ 70 8.6% 14.3% 20.0% 69% 48%
矢野英一 5-  7-  2- 19/ 33 15.2% 36.4% 42.4% 47% 88%
尾形和幸 4-  8-  6- 51/ 69 5.8% 17.4% 26.1% 58% 69%
小笠倫弘 4-  4-  1- 18/ 27 14.8% 29.6% 33.3% 164% 82%
伊藤圭三 4-  2-  4- 33/ 43 9.3% 14.0% 23.3% 115% 78%
栗田徹 4-  2-  3- 20/ 29 13.8% 20.7% 31.0% 73% 85%
相沢郁 4-  2-  3- 16/ 25 16.0% 24.0% 36.0% 210% 93%
谷原義明 3-  7-  2- 24/ 36 8.3% 27.8% 33.3% 23% 82%
木村哲也 3-  6-  6- 16/ 31 9.7% 29.0% 48.4% 42% 123%
黒岩陽一 3-  3-  3- 19/ 28 10.7% 21.4% 32.1% 52% 64%
田村康仁 3-  3-  3- 20/ 29 10.3% 20.7% 31.0% 221% 87%
武市康男 3-  1-  1- 10/ 15 20.0% 26.7% 33.3% 106% 69%
藤沢和雄 3-  1-  1-  7/ 12 25.0% 33.3% 41.7% 260% 184%
萱野浩二 3-  0-  2-  2/  7 42.9% 42.9% 71.4% 150% 128%
萩原清 3-  0-  1-  2/  6 50.0% 50.0% 66.7% 268% 123%
高柳瑞樹 2-  7-  4- 14/ 27 7.4% 33.3% 48.1% 42% 135%

2017/1/29 東京10R 節分ステークス 1着 5番 グレーターロンドン

最後に表5は調教師別成績。最多の17勝をあげているのが小島茂之厩舎久保田貴士厩舎。両厩舎ともに2・3着よりも1着回数が非常に多く、勝ちを狙っての騎乗依頼といえるだろう。

次いでデビューから所属だった小西一男厩舎の11勝と続くが、黄色で強調した10勝の大竹正博厩舎に注目。連対率・複勝率ともに非常に高く、単勝回収率・複勝回収率も優秀だ。先日の東京芝1600mの1600万下・節分Sでも大竹厩舎のグレーターロンドンに騎乗して勝利。昨年後半からこのコンビで3連勝しており、今後が非常に楽しみだ。

その他も関東の調教師がズラリと並ぶが、勝利数3勝でも萱野浩二厩舎萩原清厩舎では勝率・連対率・複勝率いずれも非常に高い。田辺騎手とのコンビで出走してくれば、ぜひとも注目しておきたい。

ライタープロフィール

ケンタロウ(けんたろう)

1978年6月、鹿児島県生まれ。早稲田大学社会科学部卒業。初めて買った馬券が大当たりし、それから競馬にのめり込むように。データでは、開催日の馬場やコース適性に注目している。好きなタイプは逃げか追い込み。馬券は1着にこだわった単勝、馬単派。料理研究家ではない。


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