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第1078回 前走内容で注目すべき点は? 京成杯を分析

2017/1/12(木)

今週日曜は中山で京成杯、京都で日経新春杯と2鞍の重賞が行われる。中山メインは明け3歳馬の芝2000m重賞の京成杯。牡馬クラシック一冠目の皐月賞と同舞台で行われ、ぜひ注目しておきたい一戦だ。厳寒期に行われる同重賞の好走傾向はどういったものか、2012年以降の過去5年のデータから分析していきたい。なお、データ分析にはJRA-VAN DataLab.TARGET frontier JVを利用した。

■表1 京成杯近5回の上位3着以内馬一覧(2012年以降)

年/馬場 着順 馬名 勝ちタイム 人気 4角通過順 上がり3F 前半1000m通過 レース上がり
2016
(良)
1 プロフェット 2分1秒4 5 3 34秒6 61秒8 35秒7
2 ケルフロイデ 1馬身1/4 7 3 34秒9
3 メートルダール クビ 2 13 33秒9
2015
(良)
1 ベルーフ 2分2秒3 3 12 34秒8 61秒9 35秒7
2 ブラックバゴ ハナ 1 7 35秒0
3 クルーガー クビ 6 10 35秒1
2014
(良)
1 プレイアンドリアル 2分1秒1 5 8 36秒2 60秒6 36秒8
2 キングズオブザサン 2馬身 1 6 36秒6
3 アデイインザライフ アタマ 4 15 35秒8
2013
(良)
1 フェイムゲーム 2分2秒3 7 5 34秒7 61秒0 35秒5
2 アクションスター クビ 5 8 34秒4
3 ケイアイチョウサン 1馬身1/4 9 2 35秒1
2012
(良)
1 ベストディール 2分0秒6 2 6 34秒5 60秒4 35秒2
2 マイネルロブスト 1/2馬身 5 11 34秒2
3 アドマイヤブルー 1馬身1/4 1 2 35秒3

まず表1は過去5年の上位3着以内馬一覧。勝ちタイムを見ると、12年を除いてすべて2分1秒以上と時計が掛かっている。前半1000m通過も平均〜スローペースにもかかわらず、レース上がりが35秒台とそれなりに掛かる一戦だ。今週は週末の寒気によって馬場状態が読みづらい面はあるものの、良馬場ならば例年どおり2分1秒前後の時計で決まるのではないか。また、好走馬の4コーナーでの位置取りでは先頭で逃げた馬がおらず、逆に昨年3着メートルダールのように10番手以降から差し・追い込んだ馬が突っ込んでくるケースも見られる。

人気順を見ると、1番人気は【0.2.1.2】で2・3着は多いものの勝利はなし。5番人気馬が2勝、2・3・7番人気馬が1勝ずつ。2・3着馬も中位人気が多く、10番人気以下の人気薄の好走はなかった。まったく人気がない馬の激走は見込みづらいが、そこそこ印が集まる馬を見極めるのが京成杯攻略の重要なポイントになりそうだ。

■表2 京成杯の出走馬所属別成績(過去5年)

調教師分類 着別度数 勝率 連対率 複勝率 単勝回収率 複勝回収率
美浦 2- 3- 3-43/51 3.9% 9.8% 15.7% 33% 47%
栗東 2- 2- 2-18/24 8.3% 16.7% 25.0% 69% 58%
地方 1- 0- 0- 0/ 1 100.0% 100.0% 100.0% 730% 270%

続いて表2は出走馬の所属別成績。出走数が多い美浦所属の関東馬は13年フェイムゲームら2勝。昨年は2着ケルフロイデ、3着メートルダールが該当しているが、連対率・複勝率は高くない。一方、栗東所属の関西馬は一昨年のベルーフ、昨年のプロフェットと近2年の勝ち馬を出しており、連対率・複勝率でも関東馬を大きく上回っている。出走数こそ少ないものの、毎年1頭は3着以内馬を出している点は注目したい。なお、地方所属馬は14年に川崎競馬所属のプレイアンドリアルが勝利している。

■表3 京成杯のキャリア別成績(過去5年)

キャリア 着別度数 勝率 連対率 複勝率 単勝回収率 複勝回収率
1戦 0- 0- 1- 6/ 7 0.0% 0.0% 14.3% 0% 42%
2戦 0- 0- 1- 8/ 9 0.0% 0.0% 11.1% 0% 14%
3戦 4- 4- 2-15/25 16.0% 32.0% 40.0% 134% 101%
4戦 1- 0- 0- 8/ 9 11.1% 11.1% 11.1% 81% 30%
5戦 0- 1- 1-15/17 0.0% 5.9% 11.8% 0% 50%
6戦以上 0- 0- 0- 9/ 9 0.0% 0.0% 0.0% 0% 0%

表3はキャリア別成績。表の黄色で強調したように、3戦の馬が昨年のプロフェットらダントツの4勝をあげており、連対率32.0%・複勝率40.0%と非常に高い。単勝回収率・複勝回収率ともに100%を超えている。

その他の1勝は4戦の馬で14年プレイアンドリアル。また、2戦までの馬は連対馬がおらず、6戦以上の馬からは3着以内馬が出ていない。

■表4 京成杯の前走クラス別成績(過去5年)

前走クラス 着別度数 勝率 連対率 複勝率 単勝回収率 複勝回収率
新馬 0- 0- 1- 6/ 7 0.0% 0.0% 14.3% 0% 42%
未勝利 1- 0- 1- 7/ 9 11.1% 11.1% 22.2% 140% 113%
500万下 2- 1- 2-18/23 8.7% 13.0% 21.7% 42% 43%
オープン特別 1- 0- 1-10/12 8.3% 8.3% 16.7% 94% 40%
G3 0- 2- 0- 6/ 8 0.0% 25.0% 25.0% 0% 80%
G2 0- 1- 0- 7/ 8 0.0% 12.5% 12.5% 0% 21%
G1 1- 1- 0- 7/ 9 11.1% 22.2% 22.2% 81% 53%

表4は前走クラス別成績。出走数が最も多い前走500万下組が一昨年のベルーフら最多の2勝をあげている。その他は未勝利組が13年フェイムゲーム、オープン特別組は昨年のプロフェット(前走萩S5着)、G1組は14年プレイアンドリアル(前走朝日杯FS7着)がそれぞれ勝利している。

前走重賞組にかかわらず、どのクラスからでも好走馬が出てきている印象だ。

■表5 京成杯の前走着順別成績(過去5年)

前走着順 着別度数 勝率 連対率 複勝率 単勝回収率 複勝回収率
前走1着 3- 1- 4-21/29 10.3% 13.8% 27.6% 77% 75%
前走2着 0- 1- 1- 4/ 6 0.0% 16.7% 33.3% 0% 80%
前走3着 0- 1- 0- 4/ 5 0.0% 20.0% 20.0% 0% 34%
前走4着 0- 1- 0- 5/ 6 0.0% 16.7% 16.7% 0% 48%
前走5着 1- 1- 0- 5/ 7 14.3% 28.6% 28.6% 161% 100%
前走6〜9着 1- 0- 0-13/14 7.1% 7.1% 7.1% 52% 19%
前走10着以下 0- 0- 0- 9/ 9 0.0% 0.0% 0.0% 0% 0%

表5は前走着順別成績。出走数最多の前走1着馬が一昨年のベルーフら3勝をあげ、3着以内数も8頭と過半数を超えている。昨年は3着メートルダールが該当し、毎年1頭は3着以内に好走している。また、前走2着馬は勝ち馬こそ出ていないものの、複勝率33.3%と高い。これら前走連対馬が中心と考えてよいだろう。

また、3着以内馬15頭中14頭が前走5着以内と掲示板は確保していた。6着以下から巻き返したのは14年1着プレイアンドリアルのみ。しかし、同馬は前走の朝日杯FS(当時中山開催)で7着も、勝ち馬から0秒5差とそれほど負けていなかった。

■表6 京成杯の前走脚質別成績と前走上がり順位別成績(過去5年)

前走脚質 着別度数 勝率 連対率 複勝率 単勝回収率 複勝回収率
逃げ 0- 0- 0- 8/ 8 0.0% 0.0% 0.0% 0% 0%
先行 3- 3- 2-18/26 11.5% 23.1% 30.8% 88% 77%
差し 2- 2- 2-19/25 8.0% 16.0% 24.0% 71% 75%
追い込み 0- 0- 1-16/17 0.0% 0.0% 5.9% 0% 11%
1位 2- 0- 2-15/19 10.5% 10.5% 21.1% 94% 55%
2位 2- 2- 2- 7/13 15.4% 30.8% 46.2% 121% 135%
3位 0- 1- 0- 4/ 5 0.0% 20.0% 20.0% 0% 34%
4〜5位 0- 1- 1-12/14 0.0% 7.1% 14.3% 0% 34%
6位以下 1- 1- 0-23/25 4.0% 8.0% 8.0% 29% 24%

表6は前走脚質別成績と前走上がり順位別成績。まず前走脚質では、逃げた馬は好走馬がなく、後方からの追い込み馬も3着1回のみと苦戦傾向にある。前走で先行もしくは中団からの差した馬を中心に狙っていきたい。

また、前走上がり順位では黄色で強調した2位以内の馬に注目。前走追い込みではなく、中団から前で速い上がりを繰り出した馬は要チェックといえるだろう。

■表7 京成杯の種牡馬別成績(過去5年)

種牡馬 着別度数 勝率 連対率 複勝率 単勝回収率 複勝回収率
ハービンジャー 2- 0- 0- 1/ 3 66.7% 66.7% 66.7% 553% 180%
ディープインパクト 1- 0- 1- 5/ 7 14.3% 14.3% 28.6% 64% 67%
ハーツクライ 1- 0- 0- 1/ 2 50.0% 50.0% 50.0% 630% 190%
デュランダル 1- 0- 0- 0/ 1 100.0% 100.0% 100.0% 730% 270%
キングカメハメハ 0- 1- 2- 5/ 8 0.0% 12.5% 37.5% 0% 93%
チチカステナンゴ 0- 1- 0- 1/ 2 0.0% 50.0% 50.0% 0% 90%
ゼンノエルシド 0- 1- 0- 1/ 2 0.0% 50.0% 50.0% 0% 105%
アグネスタキオン 0- 1- 0- 1/ 2 0.0% 50.0% 50.0% 0% 145%
バゴ 0- 1- 0- 0/ 1 0.0% 100.0% 100.0% 0% 170%
ゼンノロブロイ 0- 0- 1- 2/ 3 0.0% 0.0% 33.3% 0% 63%
ステイゴールド 0- 0- 1- 1/ 2 0.0% 0.0% 50.0% 0% 320%
その他の種牡馬 0- 0- 0-43/43 0.0% 0.0% 0.0% 0% 0%

最後に表7は種牡馬別成績。出走数は少ないが、ハービンジャー産駒が一昨年ベルーフ、昨年のプロフェットと近2年続けて勝ち馬を出している。その他ではディープインパクト、ハーツクライ、デュランダルとサンデーサイレンス後継種牡馬が1勝ずつ。なかでもディープインパクトは12年ベストディールが勝利しているが、出走馬7頭中6頭が4番人気以内の割に3着以内馬が2頭のみ。

また、出走数が多いキングカメハメハ産駒は勝ち馬こそ出ていないものの、一昨年6番人気3着クルーガー、昨年7番人気2着ケルフロイデを輩出しており、複勝率37.5%と高い。他ではステイゴールド産駒は13年9番人気3着ケイアイチョウサンが出ており、4着以下だったのも先日の中山金杯を勝利したツクバアズマオー。やはり厳寒期の中山コースは向いている種牡馬といえるだろう。

<結論>

■表8 今年の京成杯の出走予定馬

出走予定馬 所属 前走成績 種牡馬 キャリア
マイネルスフェーン 美浦 ホープフルS 2着 ステイゴールド 7戦
アダムバローズ 栗東 京都2歳S 10着 ハーツクライ 4戦
アサギリジョー 美浦 葉牡丹賞 3着 ジャングルポケット 3戦
アダマンティン 栗東 未勝利戦 1着 ハービンジャー 2戦
イブキ 美浦 新潟2歳S 3着 ルーラーシップ 2戦
ウインガナドル 美浦 寒竹賞 3着 ステイゴールド 5戦
オールザゴー 栗東 千両賞 7着 ステイゴールド 4戦
ガンサリュート 栗東 未勝利戦 1着 ダノンシャンティ 4戦
コマノインパルス 美浦 葉牡丹賞 2着 バゴ 2戦
サンディール 美浦 未勝利戦 1着 ハービンジャー 2戦
サーベラージュ 美浦 新馬戦 1着 ヴィクトワールピサ 1戦
ジュニエーブル 美浦 寒竹賞 8着 スズカフェニックス 7戦
ニシノアモーレ 美浦 新馬戦 1着 コンデュイット 1戦
バリングラ 美浦 ジュニアC 6着 ファストネットロック 2戦
ベストリゾート 美浦 ホープフルS 4着 ハービンジャー 3戦
ポポカテペトル 栗東 500万下 5着 ディープインパクト 2戦
メリオラ 栗東 ホープフルS 6着 ジャイアンツコーズウェイ 2戦

2016/10/22 東京5R 2歳新馬 1着 1番 コマノインパルス

今年の京成杯の出走予定馬は表8のとおり。

前走ホープフルS組からは3頭が出走予定だが、最先着となる2着だったのがマイネルスフェーン。ステイゴールド産駒で前走連対馬、前走上がり2位以内と好材料はあるものの、1つ気になるのがキャリア7戦だという点だ。ホープフルSにしても直線で内をうまく立ち回って好走できた印象で、前走からの上積みは少ないだろう。今回も器用なレースができるかどうか。あくまで連下候補として押さえておきたい。

これまでのデータから推奨したいのはコマノインパルスベストリゾートの2頭。コマノインパルスは前走葉牡丹賞でレイデオロの2着。前走上がり2位、表7の種牡馬別成績で15年2着ブラックバゴを輩出しているバゴ産駒も好材料だ。まだ2戦とキャリアこそ浅いものの、前走プラス10キロで3着に3馬身半差をつけていた。前走からの上積みも見込め、勝つ可能性は一番高いのではないか。

2016/10/15 東京3R 2歳未勝利 1着 9番 ベストリゾート

ベストリゾートは前走ホープフルS4着。外枠からのスタートで、4コーナーでも外を回らされていた。相性が良いハービンジャー産駒で、好成績をあげているキャリア3戦馬。今回はマイネルスフェーンに先着する可能性は十分にありそうだ。

他では新潟2歳S3着のイブキは初の右回りがどうか。前走から間隔も空いており、押さえまでの評価としたい。最後に穴候補として、関西馬で2走前の未勝利戦で後に京都2歳Sを勝利するカデナと接戦を演じたガンサリュートを挙げておきたい。

ライタープロフィール

ケンタロウ(けんたろう)

1978年6月、鹿児島県生まれ。早稲田大学社会科学部卒業。初めて買った馬券が大当たりし、それから競馬にのめり込むように。データでは、開催日の馬場やコース適性に注目している。好きなタイプは逃げか追い込み。馬券は1着にこだわった単勝、馬単派。料理研究家ではない。


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