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第1077回 今年も波乱となるか!? 愛知杯を分析する

2017/1/9(月)

中山・京都開催に加えて、今週から中京競馬が開幕する。初日となる土曜メインは牝馬限定重賞の愛知杯。馬場改修後に現行の中京芝2000mで施行された12年以降の近4回のうち、3回が馬連万馬券と波乱度が非常に高いレースだ。ハンデ戦で難解ながらも、馬券的な魅力がある同レースを過去4回のデータから探っていきたい。なお、データ分析にはJRA-VAN DataLab.TARGET frontier JVを利用した。

■表1 愛知杯近4回の上位3着以内馬一覧

年/馬場 着順 馬名 性齢 斤量 勝ちタイム 人気 4角通過順 上がり3F 前半1000m通過 レース上がり
2016
(良)
1 バウンスシャッセ 牝5 55.5 1分58秒8 8 15 35秒0 59秒2 35秒9
2 リーサルウェポン 牝5 50 1馬身1/4 5 11 35秒4
3 アースライズ 牝4 53 アタマ 4 7 35秒5
2014
(重)
1 ディアデラマドレ 牝4 56 2分4秒4 1 14 34秒9 63秒1 36秒1
2 キャトルフィーユ 牝5 56 1馬身 2 10 35秒4
3 スイートサルサ 牝4 54 1/2馬身 10 17 35秒0
2013
(良)
1 フーラブライド 牝4 50 2分2秒1 12 7 34秒0 62秒0 35秒3
2 キャトルフィーユ 牝4 51 3/4馬身 14 5 34秒4
3 コスモネモシン 牝6 55 1/2馬身 13 4 34秒8
2012
(やや重)
1 エーシンメンフィス 牝4 51 2分3秒6 7 1 34秒6 64秒5 34秒6
2 サンシャイン 牝3 52 1馬身1/2 10 2 34秒6
3 オールザットジャズ 牝4 56 1馬身1/4 2 6 34秒4

2016/1/16 中京11R 愛知杯(G3) 1着 4番 バウンスシャッセ

まず表1は過去4回の上位3着以内馬一覧。12〜14年までは12月の中京開催で行われ、昨年から1月開催となっている。人気を見ると、1番人気で3着以内に入ったのは14年1着のディアデラマドレのみ。7番人気以下の伏兵が12頭中7頭と過半数を超えていることからも波乱傾向が強いことがわかる。13年には12→14→13番人気の順で決まり、馬連5万8120円、3連単471万2080円の大波乱となった。馬連での万馬券は昨年を含めて3回と荒れることが前提のレースといえる。

波乱の要因としては寒い時期に行われるハンデ戦であり、G1で勝ち負けになるような有力馬が出走しないこと、展開によって人気薄でも浮上しやすい馬場状態であることが挙げられる。12年・13年は4コーナー10番手以内の馬が好走していたのに対し、近2回は4角10番手以降から差し・追い込み馬が台頭している。また、勝ち時計でも12〜14年が2分2秒を超える遅いタイムの決着だったのに対して、バウンスシャッセが勝利した昨年は1分58秒8と一転して速いタイムが計測された。昨年は高松宮記念に代表されるように、中京の芝が一年を通して速いタイムで推移していた。今年もスローペースでなければ、2分を切る決着になることが想定される。

最後に年齢と斤量だが、年齢は12〜14年は暮れの開催では4歳、つまり現行に直すと明け5歳になる馬の活躍が目立っている。6歳以上になるとやや苦戦傾向にある。また、斤量では出走数が多い53キロ【0.0.1.20】、54キロ【0.0.1.12】で連対馬が出ていない。52キロ以下の軽量馬【2.3.0.20】か、55.5キロ以上の重い斤量馬【2.1.1.3】の活躍が目立っている


■表2 愛知杯近4回の所属別成績

調教師分類 着別度数 勝率 連対率 複勝率 単勝回収率 複勝回収率
美浦 1- 0- 2-27/30 3.3% 3.3% 10.0% 73% 82%
栗東 3- 4- 2-33/42 7.1% 16.7% 21.4% 148% 117%

続いて表2は出走馬の所属別成績。美浦所属の関東馬は昨年のバウンスシャッセの1勝のみ。3着以内馬3頭はいずれも8番人気以下だが、連対率・複勝率ともに低い。それに対して、栗東所属の関西馬は14年ディアデラマドレら3勝をあげ、連対率・複勝率でも関東馬を圧倒している。単勝回収率・複勝回収率ともに100%を超えている。

昨年も2・3着馬が該当しており、毎年2頭以上は3着以内に入っている。愛知杯に関しては、「西高東低」の図式といえるだろう。

■表3 愛知杯近4回の前走クラス別成績

前走クラス 着別度数 勝率 連対率 複勝率 単勝回収率 複勝回収率
1000万下 2- 1- 0- 4/ 7 28.6% 42.9% 42.9% 831% 305%
1600万下 0- 2- 2-12/16 0.0% 12.5% 25.0% 0% 175%
オープン特別 0- 0- 1-12/13 0.0% 0.0% 7.7% 0% 80%
G3 1- 0- 0- 7/ 8 12.5% 12.5% 12.5% 273% 97%
G2 0- 0- 0- 3/ 3 0.0% 0.0% 0.0% 0% 0%
G1 1- 1- 1-22/25 4.0% 8.0% 12.0% 16% 24%

表3は前走クラス別成績。表の黄色で強調したように、前走1000万下・1600万下の条件戦だった組の激走が目立つのが愛知杯最大の特徴といえる。前走1000万下組は12年エーシンメンフィス、13年フーラブライトと2勝。昨年もリーサルウェポンが2着に好走している。昨年4着だったマキシマムドパリ以外の6頭はすべて人気より上の着順で走れていた。この事実からも前走条件戦の軽ハンデ馬が好走しやすいレースだと分析できる。

前走1600万下組からは勝ち馬こそ出ていないものの、昨年3着のアースライズを含めて毎回1頭は3着以内に好走している。逆に不振なのが前走オープン特別・重賞組。G3組の1勝は昨年のバウンスシャッセ(前走マーメイドS15着)。出走数が最も多い前走G1組はエリザベス女王杯組【1.1.1.13】、秋華賞組【0.0.0.8】、マイルCS組【0.0.0.1】で、エリザベス女王杯組から3着以内馬が出ている。14年1着ディアデラマドレらこの組の3着以内馬3頭はいずれも前走エリザベス女王杯で5着以内とG1で力を示していた。

■表4 愛知杯近4回の前走着順別成績

前走着順 着別度数 勝率 連対率 複勝率 単勝回収率 複勝回収率
前走1着 2- 1- 2-11/16 12.5% 18.8% 31.3% 363% 190%
前走2着 0- 0- 0- 1/ 1 0.0% 0.0% 0.0% 0% 0%
前走3着 1- 1- 0- 6/ 8 12.5% 25.0% 25.0% 51% 170%
前走4着 0- 0- 0- 3/ 3 0.0% 0.0% 0.0% 0% 0%
前走5着 0- 1- 1- 4/ 6 0.0% 16.7% 33.3% 0% 71%
前走6〜9着 0- 1- 1-20/22 0.0% 4.5% 9.1% 0% 80%
前走10着以下 1- 0- 0-15/16 6.3% 6.3% 6.3% 136% 48%

2013/12/14 中京11R 愛知杯(G3) 1着 5番 フーラブライド

表4は前走着順別成績。表の黄色部分の前走1着馬が13年フーラブライドら2勝をあげ、複勝率31.3%と高い。昨年2着のリーサルウェポン、3着アースライズも前走1着馬だった。フーラブライドは前走で牡馬混合の1000万下を勝利。条件戦を連勝して愛知杯に挑戦して、見事に勝利した。出走馬のクラスや格よりも前走で勝利して調子が上がっている馬を積極的に狙っていきたい。なお、前走10着以下から巻き返したのは昨年のバウンスシャッセのみ。同馬は前年6月のマーメイドS15着から約半年ぶりのレースで、立て直されていた。

■表5 昨年12月の中京芝2000m戦の枠順別成績

枠番 着別度数 勝率 連対率 複勝率 単勝回収率 複勝回収率
1枠 0- 0- 0-11/11 0.0% 0.0% 0.0% 0% 0%
2枠 1- 0- 0-11/12 8.3% 8.3% 8.3% 23% 10%
3枠 0- 1- 2- 9/12 0.0% 8.3% 25.0% 0% 62%
4枠 0- 0- 2-11/13 0.0% 0.0% 15.4% 0% 50%
5枠 1- 3- 2- 8/14 7.1% 28.6% 42.9% 32% 88%
6枠 1- 1- 2-10/14 7.1% 14.3% 28.6% 601% 135%
7枠 1- 2- 0-13/16 6.3% 18.8% 18.8% 63% 50%
8枠 4- 1- 1-12/18 22.2% 27.8% 33.3% 87% 51%

最後に表5は昨年12月に行われた中京芝2000m戦の枠順別成績。全8戦中7勝を外目の5〜8枠の馬が占めている。なかでも8枠に入った馬が金鯱賞のヤマカツエースら4勝と半数を占めている。逆に最内の1枠に入った馬はすべて4着以下に敗れていた。

内目の1〜4枠に対して、外目の5〜8枠が連対率・複勝率ともに高く、明らかに外枠有利の傾向を示していた。昨年末の開催から1か月も経過しておらず、外枠有利の傾向はおそらく続くのではないか。馬券を組み立てる上でぜひ頭に入れておきたい。

ライタープロフィール

ケンタロウ(けんたろう)

1978年6月、鹿児島県生まれ。早稲田大学社会科学部卒業。初めて買った馬券が大当たりし、それから競馬にのめり込むように。データでは、開催日の馬場やコース適性に注目している。好きなタイプは逃げか追い込み。馬券は1着にこだわった単勝、馬単派。料理研究家ではない。


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