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第1075回 中山金杯を制して新年の好スタートを切る馬は?

2016/12/26(月)

有馬記念も終わり、中央競馬は年内の全日程を終了。1月5日までしばし休みとなるが、次回の本コーナー掲載日はその金杯当日になる。そのため少し早いが、今回は年明けの名物重賞・中山金杯を分析したい。今年はヤマカツエースが優勝して最後は有馬記念まで駒を進めたが、来年好スタートを切るのはどの馬か、データから分析したい。データの分析には、JRA-VAN DataLab.TARGET frontier JV馬天楼 for データde出〜たを利用した。

■表1 ハンデ重賞・5番人気以内馬の複勝率トップ5

レース名 着別度数 勝率 連対率 複勝率 単回収 複回収 過去5年
中山金杯 10-7-7-26/50 20.0% 34.0% 48.0% 117% 108% 5-4-5-11
シリウスS 9-8-7-26/50 18.0% 34.0% 48.0% 101% 97% 5-5-3-12
アルゼンチン共和国杯 8-9-5-28/50 16.0% 34.0% 44.0% 76% 89% 4-5-4-12
日経新春杯 7-9-5-29/50 14.0% 32.0% 42.0% 63% 75% 3-4-3-15
CBC賞 8-6-6-30/50 16.0% 28.0% 40.0% 100% 95% 5-3-4-13

2016/1/5 中山11R 日刊スポーツ賞中山金杯(G3) 1着 5番 ヤマカツエース (3番人気)

中山金杯といえばハンデ戦だが、「荒れる」という印象とはほど遠く、基本的には上位人気が強い。アルゼンチン共和国杯時に掲載した表では、「ハンデ重賞・4番人気以内の連対数」で第5位だった。表1は、同じくハンデ重賞過去10年の「5番人気以内馬複勝率」を調べたもので、シリウスSと並んでトップの48.0%を記録している。特に12年以降の過去5年では3着以内馬15頭のうち、14年8番人気2着・カルドブレッサ以外の14頭が5番人気以内である。また、5番人気以内全馬の単複を買い続けても、過去10年の回収率は単複とも100%を超えている。

■表2 単勝オッズ別成績

単オッズ 着別度数 勝率 連対率 複勝率 単回収 複回収
2.0〜2.9 1-0-0-1/2 50.0% 50.0% 50.0% 140% 70%
3.0〜3.9 1-0-3-2/6 16.7% 16.7% 66.7% 53% 103%
4.0〜4.9 2-1-0-3/6 33.3% 50.0% 50.0% 155% 81%
5.0〜6.9 3-4-0-9/16 18.8% 43.8% 43.8% 113% 90%
7.0〜9.9 3-1-2-12/18 16.7% 22.2% 33.3% 139% 95%
10.0〜14.9 0-0-2-6/8 0.0% 0.0% 25.0% 0% 83%
15.0〜 0-4-3-95/102 0.0% 3.9% 6.9% 0% 52%

単勝オッズ別にみると、優勝馬10頭はすべて単勝10倍未満だった。ただ、単勝10倍以上かつ5番人気だった馬は計【0.1.2.0】で(4番人気以内は全馬10倍未満)、10年トウショウシロッコが2着、11年ナリタクリスタルと12年コスモファントムが3着。勝つ可能性こそ下がるものの、5番人気以内であればオッズとは関係なく馬券候補になる。

■表3 ハンデ別成績(牡・セン馬)

ハンデ 着別度数 勝率 連対率 複勝率 単回収 複回収 過去5年
〜52kg 0-0-0-10/10 0.0% 0.0% 0.0% 0% 0% 0-0-0-11
53kg 1-0-0-13/14 7.1% 7.1% 7.1% 52% 22%
54kg 0-1-2-18/21 0.0% 4.8% 14.3% 0% 145% 0-1-0-9
55kg 1-2-4-19/26 3.8% 11.5% 26.9% 21% 96% 1-1-2-13
56kg 2-3-1-32/38 5.3% 13.2% 15.8% 20% 39% 1-1-0-17
56.5kg 0-0-1-0/1 0.0% 0.0% 100.0% 0% 160% 0-0-1-0
57kg 3-2-0-12/17 17.6% 29.4% 29.4% 80% 53% 2-1-0-6
57.5kg 2-1-2-9/14 14.3% 21.4% 35.7% 113% 112% 1-0-2-2
58kg 1-1-0-3/5 20.0% 40.0% 40.0% 166% 92% 0-1-0-1

続いてハンデ別の成績。牝馬は【0.0.0.10】のため、表3は牡・セン馬のみを対象とした。軽ハンデ馬は苦戦しており、53キロ以下の好走は10年前の優勝馬・シャドウゲイトのみ。54キロも連対率4.8%と苦しく、55キロ以上が好走馬の中心だ。中でも56.5キロ以上を課された馬は計【6.4.3.24】複勝率35.1%、単複の回収率は102%、83%となる。

■表4 年齢別成績(牡・セン馬)

年齢 着別度数 勝率 連対率 複勝率 単回収 複回収 過去5年 同複勝率
4歳 2-1-2-18/23 8.7% 13.0% 21.7% 33% 63% 1-0-1-7 22.2%
5歳 3-3-4-21/31 9.7% 19.4% 32.3% 61% 132% 2-3-2-10 41.2%
6歳 2-3-3-23/31 6.5% 16.1% 25.8% 51% 96% 1-2-1-10 28.6%
7歳以上 3-3-1-56/63 4.8% 9.5% 11.1% 25% 30% 1-0-1-33 5.7%

同じく牡・セン馬の年齢別では、4歳から7歳以上まで、勝ち馬はそれぞれ2〜3頭ずつ出ている。ただ、7歳以上の好走確率や回収率は低く、ここ5年は【1.0.1.33】複勝率5.7%に終わっている。ベテランの出走が多く見られるレースだが、馬券的には少し評価を下げたい。一方、複勝率や複勝回収率が高いのは5歳馬で、こちらは近5年【2.3.2.10】複勝率41.2%と、最近の成績が特に良いことも注目点になる。

■表5 枠番別成績

枠番 着別度数 勝率 連対率 複勝率 単回収 複回収 前走重賞 前走その他
1枠 2-0-0-17/19 10.5% 10.5% 10.5% 75% 25% 7-4-4-40 0-0-0-23
2枠 3-3-1-12/19 15.8% 31.6% 36.8% 81% 127%
3枠 1-0-2-17/20 5.0% 5.0% 15.0% 22% 36%
4枠 1-1-1-17/20 5.0% 10.0% 15.0% 24% 41%
5枠 1-2-2-15/20 5.0% 15.0% 25.0% 36% 139% 1-3-5-43 2-3-1-22
6枠 1-3-4-11/19 5.3% 21.1% 42.1% 30% 146%
7枠 1-0-0-19/20 5.0% 5.0% 5.0% 32% 11%
8枠 0-1-0-20/21 0.0% 4.8% 4.8% 0% 10%

2015/1/4 中山11R 日刊スポーツ賞中山金杯(G3) 1着 2番 ラブリーデイ

枠番別の成績では、外の7〜8枠がひと息に終わっている。この7〜8枠の好走馬2頭は08年の1、2着馬・アドマイヤフジとエアシェイディで、09年以降は8年連続で6枠以内での決着だ。 ただ、前走が重賞以外だった馬は1〜4枠で【0.0.0.23】と結果が出ていない。08年には1番人気のサイレントプライドが3枠で6着、15年に2番人気マイネルミラノが1枠で15着に敗退するなど、5番人気以内に推された6頭はすべて掲示板外に敗退した。前走重賞組は問題ないだけに偶然かもしれないが、気になる方は枠順確定後のチェック項目として欲しい。

■表6 前走クラス・レース別成績

前走クラス・レース 着別度数 勝率 連対率 複勝率 単回収 複回収
1000万下 1-0-0-0/1 100.0% 100.0% 100.0% 730% 310%
1600万下 1-0-0-8/9 11.1% 11.1% 11.1% 63% 24%
OPEN特別 0-3-1-37/41 0.0% 7.3% 9.8% 0% 27%
G3 4-4-7-55/70 5.7% 11.4% 21.4% 24% 87%
G2 3-1-1-13/18 16.7% 22.2% 27.8% 111% 91%
G1 1-2-1-15/19 5.3% 15.8% 21.1% 43% 57%
金鯱賞(※) 3-2-2-19/26 11.5% 19.2% 26.9% 70% 128%
チャレンジC(※) 2-3-2-13/20 10.0% 25.0% 35.0% 48% 91%
福島記念 1-0-1-18/20 5.0% 5.0% 10.0% 24% 15%
JCダート 1-0-0-1/2 50.0% 50.0% 50.0% 415% 145%
毎日王冠 1-0-0-0/1 100.0% 100.0% 100.0% 440% 160%
東京ウェルカムP(※) 1-0-0-1/2 50.0% 50.0% 50.0% 285% 110%
香取特別 1-0-0-0/1 100.0% 100.0% 100.0% 730% 310%
ディセンバーS 0-2-1-22/25 0.0% 8.0% 12.0% 0% 36%
マイルCS 0-2-0-2/4 0.0% 50.0% 50.0% 0% 160%
キャピタルS 0-1-0-2/3 0.0% 33.3% 33.3% 0% 70%
新潟記念 0-0-2-3/5 0.0% 0.0% 40.0% 0% 262%
天皇賞(秋) 0-0-1-5/6 0.0% 0.0% 16.7% 0% 26%
セントライト記念 0-0-1-0/1 0.0% 0.0% 100.0% 0% 780%
※金鯱賞は中日新聞杯、チャレンジCは鳴尾記念、東京ウェルカムプレミアムはウェルカムSを含む

前走レース別成績は、12月の古馬重賞に条件や名称変更がありわかりづらいが、阪神のG3「鳴尾記念・朝日チャレンジC・チャレンジC」と、中京の「中日新聞杯・金鯱賞」はまとめて掲載した。この、現チャレンジCと金鯱賞組が好走馬の中心だ。ほかに出走馬の多い福島記念、そしてディセンバーSはともに連対率ひと桁。出走数が多いため、好走確率が低くても完全に消しとは言えないが、相性の悪いステップとは言えるだろう。

■表7 前走チャレンジC(朝日CC、鳴尾記念)からの好走馬

馬名 性齢 ハンデ 人気 着順 前走 人気 着順
07 アサカディフィート セ9 57.5 10 2 鳴尾記念 9 6
08 アドマイヤフジ 牡6 57.5 3 1 5 3
10 アクシオン 牡7 57 1 1 7 1
13 アドマイヤタイシ 牡6 55 4 2 朝日CC 4 2
14 カルドブレッサ 牡6 54 8 2 12 5
15 デウスウルト セ7 55 5 3 チャレンジC 9 2
16 フルーキー 牡6 57.5 1 3 1 1

今回は金鯱賞組の登録がなかったため、チャレンジC(鳴尾記念)組の7頭を見ると、まず全馬6歳以上。また、ハンデは54〜55キロか57キロ以上で、56キロ台の馬は【0.0.0.4】に終わっている。そして前走での着順は全馬6着以内。好走した7頭はすべて、この「6着以内」かつ「最先着馬」だった。6着以内馬がいなかった11年は、3番人気アクシオン(鳴尾記念10着)が12着、同レース最先着(7着)のセイクリッドバレーは11着に敗退した。また、昨年のスピリッツミノルはチャレンジC6着でも最先着ではなく、ここでは7着に終わった。

■表8 その他重賞からの好走馬

馬番 馬名 性齢 ハンデ 人気 着順 前走 人気 着順 芝2000、中山実績
08 3 メイショウレガーロ 牡4 54 9 3 セントライト記念 5 14 京成杯2着
09 1 アドマイヤフジ 牡7 58 4 1 JCダート 8 14 中山金杯1着
12 ミヤビランベリ 牡6 55 11 3 新潟記念 10 9 七夕賞1着
11 3 キョウエイストーム 牡6 55 11 2 マイルCS 18 14 京成杯AH2着
12 ナリタクリスタル 牡5 56 5 3 新潟記念 5 1 新潟記念1着
13 6 タッチミーノット 牡7 57 2 1 毎日王冠 9 3 新潟記念2着
9 ジャスタウェイ 牡4 56.5 1 3 天皇賞(秋) 8 6 天皇賞(秋)6着
14 8 ディサイファ 牡5 55 1 3 福島記念 1 4 福島記念4着
15 4 ロゴタイプ 牡5 58 1 2 マイルCS 5 7 皐月賞1着
16 5 ヤマカツエース 牡4 56 3 1 福島記念 2 1 福島記念1着

表8は、上記以外の重賞からの好走馬10頭である。年齢やハンデ、前走の着順はバラバラで掴みどころに欠けるが、この組は9番枠より外を引くと好走しても3着止まり。6番より内を引いた馬は、好走した6頭中5頭が連対まで届いている。連対候補なら6番以内、あるいは8番以内としたい。また、実績面では10頭中8頭に、芝2000mか中山芝の重賞で連対があった。

■表9 オープン特別・条件戦からの好走馬

馬番 馬名 性齢 ハンデ 人気 着順 前走 人気 着順 芝2000、中山実績
07 9 シャドウゲイト 牡5 53 3 1 香取特別 2 1 プリンシパルS2着
12 ブラックタイド 牡6 55 2 3 ディセンバーS 1 3 スプリングS1着
08 15 エアシェイディ 牡7 57 2 2 キャピタルS 1 2 中山記念2着
10 12 トウショウシロッコ 牡7 56 5 2 ディセンバーS 2 5 京成杯2着
12 12 フェデラリスト 牡5 55 2 1 東京ウェルカムP 4 1 中山2戦2勝
11 ダイワファルコン 牡5 56 4 2 ディセンバーS 1 9 弥生賞3着

最後に表9は、オープン特別と条件戦からの好走馬6頭。こちらは表5でも触れたように、6頭すべてが5〜8枠で9番より外。また、前走条件戦やオープン特別というと、キャリアの浅い4歳馬が好走していそうにも思えるが、実際の好走馬はすべて5歳以上である。また、全馬5番人気以内に推されており、特に条件戦組の2頭は3、2番人気。また、前走が重賞以外とはいえ、芝2000mや中山芝で一定の実績がなければ好走は不可能だ。

以上、中山金杯の傾向をまとめてみた。本稿執筆時点ではハンデは未発表だが、今回は金鯱賞組の登録がなく、チャレンジCも2頭のみ。表7本文で触れたように、この組で馬券に絡んでいるのは最先着馬。4歳の年齢はやや気になるが、優勝馬のマイネルハニーが該当する。また、ディセンバーSを制したツクバアズマオーは明け5歳、かつ上位人気必至、そして中山や芝2000m重賞で3着の実績を持ち、表9の各条件をクリア。金鯱賞組不在のため、例年以上にディセンバーS組にもチャンスがあるとみれば、こちらを上位に取る手もあるだろう。

ライタープロフィール

浅田知広(あさだ ともひろ)

1970年12月、埼玉県生まれ。立命館大学文学部中退後、夕刊紙レース部のアルバイト、競馬データベース会社を経て、現在はフリー。パソコンが広く普及する以前から、パソコン通信でデータ手入力方式の競馬予想ソフトを公開するなど、競馬のみならずPCやネットワークにも精通。その知識を活かし、Webや雑誌で競馬ライターとして活躍するかたわら、ネットワークの専門誌にも連載を持つ。


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