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第1061回 母父サンデーサイレンスに注目! 福島記念を分析する

2016/11/7(月)

エリザベス女王杯が行われる今週は他にも3鞍の重賞が行われる。日曜にはエリザベス女王杯の前に、福島競馬場でハンデキャップ重賞の福島記念が行われる。福島開催の重賞の最後を飾る一戦で、昨年は重馬場の中でヤマカツエースが制している。ハンデ戦ゆえに波乱の決着となるのか、上位人気馬で順当に決まるのか、2010年以降に福島で行われた過去5年のデータから好走馬の特徴を探っていく。なお、データ分析にはJRA-VAN DataLab.TARGET frontier JVを利用した。

■表1 福島記念の人気別成績(10年以降の福島開催の過去5年)

人気 着別度数 勝率 連対率 複勝率 単勝回収率 複勝回収率
1番人気 1- 2- 1- 1/ 5 20.0% 60.0% 80.0% 98% 146%
2番人気 1- 1- 1- 2/ 5 20.0% 40.0% 60.0% 110% 112%
3番人気 1- 0- 1- 3/ 5 20.0% 20.0% 40.0% 160% 88%
4番人気 0- 0- 1- 4/ 5 0.0% 0.0% 20.0% 0% 42%
5番人気 0- 0- 0- 5/ 5 0.0% 0.0% 0.0% 0% 0%
6番人気 1- 0- 0- 4/ 5 20.0% 20.0% 20.0% 196% 70%
7番人気 0- 0- 1- 4/ 5 0.0% 0.0% 20.0% 0% 98%
8番人気 0- 1- 0- 4/ 5 0.0% 20.0% 20.0% 0% 70%
9番人気 0- 0- 0- 5/ 5 0.0% 0.0% 0.0% 0% 0%
10番人気以下 1- 1- 0-32/34 2.9% 5.9% 5.9% 189% 49%

2015/11/15 福島11R 福島記念(G3) 1着 1番 ヤマカツエース

まずは人気別成績。1番人気馬は12年ダイワファルコンが勝利し、連対率60%・複勝率80%。唯一複勝圏内から外れた13年ディサイファも4着なので、大きく崩れることはない。2番人気馬も昨年のヤマカツエースが勝利し、連対率40%・複勝率60%。これら1・2番人気ともに複勝回収率では100%を超えており、3着以内への信頼度は高い

以下、3番人気・6番人気・12番人気馬が1勝ずつあげている。12番人気馬の勝利は10年に8歳で勝利したダンスインザモア。同年は3着にも7歳馬トウショウシロッコが好走しており、高齢馬といえども侮れない。馬連での万馬券は10年と6番人気ミトラが勝利し、2着に13番人気フラアンジェリコが激走した一昨年の2回。対して、昨年は2→1→4番人気と上位人気馬で堅く決まっており、波乱と順当と両極端な傾向が出ている。

それでは過去5年を通して、共通している好走馬の特徴とはどういったものなのか。

■表2 福島記念の枠順別成績(10年以降の福島開催の過去5年)

枠番 着別度数 勝率 連対率 複勝率 単勝回収率 複勝回収率
1枠 2- 1- 1- 6/10 20.0% 30.0% 40.0% 153% 90%
2枠 0- 0- 2- 8/10 0.0% 0.0% 20.0% 0% 69%
3枠 2- 0- 0- 8/10 20.0% 20.0% 20.0% 693% 115%
4枠 0- 1- 0- 9/10 0.0% 10.0% 10.0% 0% 16%
5枠 1- 2- 0- 7/10 10.0% 30.0% 30.0% 80% 134%
6枠 0- 1- 0- 9/10 0.0% 10.0% 10.0% 0% 17%
7枠 0- 0- 1- 9/10 0.0% 0.0% 10.0% 0% 21%
8枠 0- 0- 1- 8/ 9 0.0% 0.0% 11.1% 0% 22%

続いて表2は枠順別成績。最内の1枠に入った馬から一昨年のミトラ、昨年のヤマカツエースと近2年の勝ち馬が出ており、連対率30%・複勝率40%と優秀だ。12年を除いて毎年3着以内に入っており、12年もヒットザターゲット(5番人気)が4着に入っている。 コーナー4回の平坦小回りコースとなれば、距離ロスが少ない最内枠のメリットが大きいということだろう。1枠に入った馬にはぜひ注目していただきたい。

その他では3枠の馬が12年ダイワファルコンら2勝、5枠の馬が13年ダイワファルコンの1勝。勝ち馬5頭はすべて5枠以内の馬から出ていた。対して、外目の6〜8枠に入った馬も3着以内馬がそれぞれ1頭ずつと少ない。特に7・8枠は3着1回ずつで、好走した2頭はともに道中後方で直線の脚にかけた馬だった。

■表3 福島記念の斤量別成績(10年以降の福島開催の過去5年)

斤量 着別度数 勝率 連対率 複勝率 単勝回収率 複勝回収率
50kg 0- 0- 0- 2/ 2 0.0% 0.0% 0.0% 0% 0%
51kg 0- 1- 0- 5/ 6 0.0% 16.7% 16.7% 0% 28%
52kg 0- 0- 0- 3/ 3 0.0% 0.0% 0.0% 0% 0%
53kg 0- 0- 0- 5/ 5 0.0% 0.0% 0.0% 0% 0%
54kg 1- 2- 1-11/15 6.7% 20.0% 26.7% 36% 118%
55kg 1- 0- 2-14/17 5.9% 5.9% 17.6% 378% 80%
56kg 1- 0- 1-16/18 5.6% 5.6% 11.1% 54% 30%
57kg 1- 0- 0- 7/ 8 12.5% 12.5% 12.5% 61% 25%
57.5kg 1- 1- 1- 0/ 3 33.3% 66.7% 100.0% 266% 203%
58kg 0- 1- 0- 1/ 2 0.0% 50.0% 50.0% 0% 85%

表3は斤量別成績。斤量53キロ以下の軽量馬は勝ち馬がおらず、不振傾向。出走数10頭以上の54〜56キロの比較では、54キロの馬が昨年のヤマカツエースら近4年で毎年1頭ずつ3着以内馬を出しており、連対率20.0%・複勝率26.7%と優秀だ。

また、少数ながら斤量が重い57.5〜58キロの馬の健闘が目立つのが大きな特徴だ。特に57.5キロの馬は昨年2着のミトラら近3年続けて3着以内に入っている。これら5頭はいずれも3番人気以内に支持されており、人気に応えているといえるだろう。

ハンデが軽い53キロ以下は苦戦傾向、57.5キロの重い斤量を背負った馬に注意しておきたい。

■表4 福島記念の前走レース別成績(10年以降の福島開催の過去5年)

前走レース名 着別度数 勝率 連対率 複勝率 単勝回収率 複勝回収率
富士S 3- 0- 0- 3/ 6 50.0% 50.0% 50.0% 1328% 248%
天皇賞・秋 2- 0- 1- 1/ 4 50.0% 50.0% 75.0% 322% 160%
オールカマー 0- 1- 1- 7/ 9 0.0% 11.1% 22.2% 0% 40%
秋華賞 0- 1- 0- 1/ 2 0.0% 50.0% 50.0% 0% 85%
丹頂S 0- 1- 0- 0/ 1 0.0% 100.0% 100.0% 0% 740%
小倉記念 0- 1- 0- 0/ 1 0.0% 100.0% 100.0% 0% 170%
ムーンランドH 0- 1- 0- 0/ 1 0.0% 100.0% 100.0% 0% 350%
アイルランドT 0- 0- 1- 6/ 7 0.0% 0.0% 14.3% 0% 30%
新潟記念 0- 0- 1- 4/ 5 0.0% 0.0% 20.0% 0% 40%
札幌記念 0- 0- 1- 2/ 3 0.0% 0.0% 33.3% 0% 163%
その他のレース 0- 0- 0-40/40 0.0% 0.0% 0.0% 0% 0%

表4は前走レース別成績。富士S組が10年ダンスインザモア、一昨年ミトラ、昨年のヤマカツエースと最多の3勝をあげている。勝利した3頭はいずれも前走で6着以下に敗れており、この組は巻き返しに注意したい。今回距離延長組で好走したのはこの3頭だけで、前走1800m戦だった馬は【0.0.0.19】と苦戦傾向にある。

秋の天皇賞秋組は12・13年に連覇を達成したダイワファルコンの2勝。この組の3着以内馬3頭はすべて3番人気以内に支持されていた。勝ち馬は上記2つのレースから出ている。また、オールカマー組も昨年2着ミトラらが好走するも、率としては高くない。他ではアイルランドT組が昨年3着のファントムライトのみとやや苦戦傾向。他では芝2000m重賞の小倉記念組・新潟記念組・札幌記念組からも3着以内馬が出ている。

■表5 福島記念の母父別成績(10年以降の福島開催の過去5年)

母父馬 着別度数 勝率 連対率 複勝率 単勝回収率 複勝回収率
サンデーサイレンス 3- 2- 1- 8/14 21.4% 35.7% 42.9% 162% 95%
リヴリア 1- 0- 0- 2/ 3 33.3% 33.3% 33.3% 2146% 316%
グラスワンダー 1- 0- 0- 0/ 1 100.0% 100.0% 100.0% 550% 190%
Dubai Millennium 0- 1- 0- 1/ 2 0.0% 50.0% 50.0% 0% 175%
ジヤツジアンジエルーチ 0- 1- 0- 1/ 2 0.0% 50.0% 50.0% 0% 370%
タイトスポット 0- 1- 0- 0/ 1 0.0% 100.0% 100.0% 0% 170%
カーネギー 0- 0- 1- 1/ 2 0.0% 0.0% 50.0% 0% 100%
メジロマックイーン 0- 0- 1- 0/ 1 0.0% 0.0% 100.0% 0% 490%
ニツポーテイオー 0- 0- 1- 0/ 1 0.0% 0.0% 100.0% 0% 190%
Unbridled 0- 0- 1- 0/ 1 0.0% 0.0% 100.0% 0% 200%
その他の母父馬 0- 0- 0-51/51 0.0% 0.0% 0.0% 0% 0%

2014/11/16 福島11R 福島記念(G3) 1着 1番 ミトラ

最後に表5は母父別成績。注目したいのは出走数が最も多い母父サンデーサイレンスで、一昨年のミトラら3勝をあげている。昨年も2着ミトラ、3着ファントムライトが該当しており、連対率35.7%・複勝率42.9%と非常に高い。これら好走した6頭はいずれも5歳以上の馬でかつ6番人気以内。また、6頭中5頭は先行して好走していた。

父がサンデーサイレンス系の種牡馬よりも、母父サンデーサイレンスの方がより活躍が目立っている。今年も母父サンデーサイレンスの馬が出走してきたら、積極的に狙っていきたいところだ。

ライタープロフィール

ケンタロウ(けんたろう)

1978年6月、鹿児島県生まれ。早稲田大学社会科学部卒業。初めて買った馬券が大当たりし、それから競馬にのめり込むように。データでは、開催日の馬場やコース適性に注目している。好きなタイプは逃げか追い込み。馬券は1着にこだわった単勝、馬単派。料理研究家ではない。


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