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第1059回 優勝馬の傾向には大きな偏りあり みやこSを分析する

2016/10/31(月)

秋華賞から3週続いたG1も今週はお休み。しかしその分、東京・京都で土日に計4重賞と、今後のG1へ向けての注目レースが目白押しだ。この中から月曜掲載分の今回は、日曜に京都競馬場で行われるみやこSを取り上げる。チャンピオンズCへ向けて前進するのはどの馬か。データの分析には、JRA-VAN DataLab.TARGET frontier JVを利用した。

■表1 人気別成績

人気 着別度数 勝率 連対率 複勝率 単回収 複回収
1 2-1-1-2/6 33.3% 50.0% 66.7% 50% 85%
2 3-0-0-3/6 50.0% 50.0% 50.0% 213% 86%
3 0-1-0-5/6 0.0% 16.7% 16.7% 0% 36%
4 0-1-2-3/6 0.0% 16.7% 50.0% 0% 123%
5 0-0-2-4/6 0.0% 0.0% 33.3% 0% 103%
6 0-1-0-5/6 0.0% 16.7% 16.7% 0% 66%
7 1-1-0-4/6 16.7% 33.3% 33.3% 390% 143%
8 0-0-0-6/6 0.0% 0.0% 0.0% 0% 0%
9 0-1-1-4/6 0.0% 16.7% 33.3% 0% 156%
10〜 0-0-0-36/36 0.0% 0.0% 0.0% 0% 0%

2010/11/7 京都11R みやこステークス(G3) 1着 2番 トランセンド

このレースは10年に従来のオープン特別・トパーズSを重賞に昇格する形で創設され、今年で7回目。そのため、過去6回分を対象とする。その6回を見ると、特に勝ち馬に関してはいくつか偏った傾向が出ているので覚えておきたい。

まずはそのひとつ、人気別成績から。1、2番人気は計【5.1.1.5】で、優勝馬6頭中5頭を占める一方で、勝てなければ馬券圏外も多い。昨年はまさにその形で1、2番人気が共倒れ。初めて人気薄・7番人気のロワジャルダンが勝利を手にした。

逆に見れば少々穴っぽい馬の2〜3着が多く、特に4〜7番人気は計【1.3.4.16】で複勝率33.3%と人気を考えれば好成績。複勝回収率も109%を記録する。ただし、2桁人気馬は計36頭すべて馬券圏外のため、大穴狙いは避けたい。

■表2 年齢別成績(牡・セン馬)

年齢 着別度数 勝率 連対率 複勝率 単回収 複回収 1〜2番人気 4〜7番人気
3歳 0-2-1-6/9 0.0% 22.2% 33.3% 0% 124% 0-0-0-2/2 0-1-1-1/3
4歳 5-2-1-17/25 20.0% 28.0% 32.0% 150% 82% 4-0-0-2/6 1-2-1-6/10
5歳 0-2-3-29/34 0.0% 5.9% 14.7% 0% 38% 0-1-1-1/3 0-0-1-6/7
6歳 1-0-0-13/14 7.1% 7.1% 7.1% 11% 7% 1-0-0-0/1 0-0-0-2/2
7歳以上 0-0-1-5/6 0.0% 0.0% 16.7% 0% 35% 0-0-0-0/0 0-0-1-1/2

牡・セン馬の年齢別成績では4歳馬が6勝中5勝。1〜2番人気での成績も良い上、表1で触れた4〜7番人気でも、その好走馬の半数・4頭が4歳馬から出ている。また、3歳馬でも、ここに駒を進めるくらい力をつけている馬なら要注意。なお、牝馬は4、5歳が各1頭で、ともに2桁着順。ここで好勝負できるほどなら、ほぼ同時期の牝馬限定で賞金も高い、JBCレディスクラシックに出走すれば勝負になるということだろうか。

■表3 枠番・脚質別成績

枠番 着別度数 勝率 連対率 複勝率 単回収 複回収
1枠 2-0-1-8/11 18.2% 18.2% 27.3% 40% 41%
2枠 2-2-1-6/11 18.2% 36.4% 45.5% 250% 131%
3枠 1-1-2-7/11 9.1% 18.2% 36.4% 14% 80%
4枠 0-2-0-9/11 0.0% 18.2% 18.2% 0% 56%
5枠 0-0-1-10/11 0.0% 0.0% 9.1% 0% 22%
6枠 0-1-0-10/11 0.0% 9.1% 9.1% 0% 35%
7枠 1-0-1-10/12 8.3% 8.3% 16.7% 45% 63%
8枠 0-0-0-12/12 0.0% 0.0% 0.0% 0% 0%
逃げ 1-1-0-5/7 14.3% 28.6% 28.6% 44% 60%
先行 2-2-4-12/20 10.0% 20.0% 40.0% 29% 92%
中団 3-2-2-27/34 8.8% 14.7% 20.6% 89% 63%
後方 0-1-0-28/29 0.0% 3.4% 3.4% 0% 13%
※脚質はTARGET frontier JVによる分類

続いて枠番別の成績では、1〜3枠の馬が6勝中5勝をマークしている。この1〜3枠の合計で【5.3.4.21】勝率15.2%、複勝率36.4%。これが4〜8枠になると、【1.3.2.51】勝率1.8%、複勝率10.5%と、内枠勢とは大きな差がついている。なお、脚質は「後方」になってしまうと辛く、好走したのは昨年2着のカゼノコ1頭のみだ。

■表4 馬体重別成績

馬体重 着別度数 勝率 連対率 複勝率 単回収 複回収
〜459kg 0-0-0-3/3 0.0% 0.0% 0.0% 0% 0%
460〜479kg 0-3-0-11/14 0.0% 21.4% 21.4% 0% 58%
480〜499kg 3-2-1-22/28 10.7% 17.9% 21.4% 108% 68%
500〜519kg 2-0-2-19/23 8.7% 8.7% 17.4% 19% 41%
520〜539kg 1-1-3-12/17 5.9% 11.8% 29.4% 24% 66%
540kg〜 0-0-0-5/5 0.0% 0.0% 0.0% 0% 0%
今回減 0-1-1-22/24 0.0% 4.2% 8.3% 0% 25%
同体重 1-1-1-11/14 7.1% 14.3% 21.4% 167% 77%
今回増 5-4-4-39/52 9.6% 17.3% 25.0% 30% 59%

さらにもう1つ、勝ち馬に偏りが出ているのが馬体重の増減別成績である。表の下部にあるように、プラス体重で出走した馬が過去6年で5勝を挙げた。増減なしも悪くない成績で、マイナス体重は連対率4.2%など不振である。一方、馬体重は極端に重かったり、逆に軽かったりしない限りは大きな問題はない。ただ、勝ち馬という視点では、480キロ以上520キロ未満が理想だ。

■表5 優勝馬の成績と前走

馬名 性齢 人気 馬体重 増減 前走 前人 前着 ダ17〜18OP実績
10 1 2 トランセンド 牡4 2 514 +6 日本テレビ盃 2 2 レパードS1着
11 3 6 エスポワールシチー 牡6 1 498 +2 南部杯 2 4 JCダート1着
12 1 2 ローマンレジェンド 牡4 1 506 +2 エルムS 1 1 ジュライS1着
13 2 3 ブライトライン 牡4 2 522 +4 エルムS 1 3 マリーンS1着
14 7 14 インカンテーション 牡4 2 488 +6 ラジオ日本賞 1 1 レパードS1着
15 2 2 ロワジャルダン 牡4 7 498 ±0 ブラジルC 1 4 伏竜S2着

ここまで、「優勝馬6頭中5頭」が該当するデータが多数あった。いったんここでまとめると、「1〜2番人気」「4歳」「1〜3枠」「プラス体重」「480キロ以上520キロ未満」。1着候補選びはまず、これらに多く該当する馬がいるかどうかからチェックしたい。特に枠、年齢、人気、馬体重に関しては、4項目のうち3つ以上を満たす馬ばかりが勝っている。 ほかに、優勝した6頭すべてに共通するのは、前走ダートのオープン・重賞で1〜2番人気かつ4着以内。間隔は開いても夏後半のエルムS以来で、さらにダート1700〜1800mのオープン・重賞での連対実績も必要だ。

■表6 前走クラス・レース別成績

前走クラス・レース 着別度数 勝率 連対率 複勝率 単回収 複回収
1000万下 0-0-0-1/1 0.0% 0.0% 0.0% 0% 0%
1600万下 0-1-0-8/9 0.0% 11.1% 11.1% 0% 31%
OPEN特別 2-3-0-19/24 8.3% 20.8% 20.8% 120% 77%
G3 2-1-4-26/33 6.1% 9.1% 21.2% 16% 53%
G2 0-0-0-3/3 0.0% 0.0% 0.0% 0% 0%
G1 1-0-0-1/2 50.0% 50.0% 50.0% 80% 55%
地方 1-1-2-14/18 5.6% 11.1% 22.2% 17% 43%
エルムS 2-0-0-5/7 28.6% 28.6% 28.6% 80% 40%
ブラジルC 1-2-0-13/16 6.3% 18.8% 18.8% 146% 78%
ラジオ日本賞 1-1-0-0/2 50.0% 100.0% 100.0% 275% 300%
日本テレビ盃 1-0-0-0/1 100.0% 100.0% 100.0% 310% 140%
南部杯 1-0-0-0/1 100.0% 100.0% 100.0% 160% 110%
シリウスS 0-1-2-16/19 0.0% 5.3% 15.8% 0% 49%
白山大賞典 0-1-1-7/9 0.0% 11.1% 22.2% 0% 55%
京都クラウンP 0-1-0-1/2 0.0% 50.0% 50.0% 0% 140%
平安S 0-0-1-2/3 0.0% 0.0% 33.3% 0% 70%
帝王賞 0-0-1-1/2 0.0% 0.0% 50.0% 0% 75%
レパードS 0-0-1-0/1 0.0% 0.0% 100.0% 0% 340%

ここからは前走クラス・レースに関するデータをみていきたい。前走1600万条件で2着がある京都クラウンプレミアムは、一昨年までの観月橋Sに相当するが、今年は行われていない。その他はオープン・重賞組。好走馬はやや分散しているが、そんな中で出走馬の多いシリウスSや白山大賞典組は、特に連対候補としては今ひとつに終わっている。

■表7 前走オープン特別組の前走人気・着順別成績

前走 着別度数 勝率 連対率 複勝率 単回収 複回収
前走1人気 2-0-0-1/3 66.7% 66.7% 66.7% 963% 226%
前走2人気 0-2-0-0/2 0.0% 100.0% 100.0% 0% 390%
前走3人気 0-0-0-4/4 0.0% 0.0% 0.0% 0% 0%
前走4人気 0-1-0-3/4 0.0% 25.0% 25.0% 0% 100%
前走5人気〜 0-0-0-11/11 0.0% 0.0% 0.0% 0% 0%
前走1着 1-0-0-2/3 33.3% 33.3% 33.3% 183% 70%
前走2着 0-1-0-2/3 0.0% 33.3% 33.3% 0% 130%
前走3着 0-0-0-4/4 0.0% 0.0% 0.0% 0% 0%
前走4着 1-0-0-0/1 100.0% 100.0% 100.0% 2340% 470%
前走5〜9着 0-2-0-3/5 0.0% 40.0% 40.0% 0% 158%
前走10着〜 0-0-0-8/8 0.0% 0.0% 0.0% 0% 0%

このうち、前走オープン特別組の前走人気・着順別成績を調べたのが表7だ。この組は、前走の着順よりも人気がカギを握っており、好走馬5頭中4頭が1〜2番人気だった。一方、着順は5〜9着でも2連対を記録するなど、人気に比べれば分散している。ただし、2桁着順に敗れていた馬では苦しい。

■表8 前走中央重賞・地方組の前走人気、着順別成績

前走 着別度数 勝率 連対率 複勝率 単回収 複回収
前走1人気 2-2-1-8/13 15.4% 30.8% 38.5% 43% 70%
前走2人気 2-0-2-9/13 15.4% 15.4% 30.8% 36% 56%
前走3人気 0-0-1-6/7 0.0% 0.0% 14.3% 0% 35%
前走4人気 0-0-0-5/5 0.0% 0.0% 0.0% 0% 0%
前走5人気 0-0-1-6/7 0.0% 0.0% 14.3% 0% 30%
前走6〜9人 0-0-0-6/6 0.0% 0.0% 0.0% 0% 0%
前走10人〜 0-0-1-4/5 0.0% 0.0% 20.0% 0% 110%
前走1着 1-2-1-10/14 7.1% 21.4% 28.6% 10% 57%
前走2着 1-0-2-4/7 14.3% 14.3% 42.9% 44% 95%
前走3着 1-0-1-5/7 14.3% 14.3% 28.6% 60% 54%
前走4着 1-0-1-8/10 10.0% 10.0% 20.0% 16% 66%
前走5着 0-0-0-1/1 0.0% 0.0% 0.0% 0% 0%
前走6〜9着 0-0-1-5/6 0.0% 0.0% 16.7% 0% 25%
前走10着〜 0-0-0-11/11 0.0% 0.0% 0.0% 0% 0%

一方、前走で中央の重賞や地方競馬に参戦していた馬を見ると、こちらも連対馬6頭はすべて前走1〜2番人気だった。ただ、それ以下でも3着候補にはなるので注意したい。また、前走着順は好走馬12頭中11頭が4着以内。オープン特別組は5着以下からも連対馬が出ていたのに対し、重賞になると4着以内が条件というのは、正反対のような印象もあるが、掲示板を外していた馬はほとんどが苦戦を強いられている。

以上、みやこS過去6回の傾向をまとめてみた。冒頭にも触れたように、優勝馬の傾向に大きな偏りが見られるが、日曜に発表された登録メンバーを見渡すと、勝ち馬の条件(表5)のうち現時点で確定している「前走1〜2番人気かつ4着以内」の「4歳馬」は不在。枠や人気、馬体重など、木曜以降に発表される情報も踏まえて勝ち馬候補は選びたい。また、シリウスSや白山大賞典からの出走馬が多いが、この両レースからの好走確率は決して高くないため、その中から買える馬をしっかり見極めることもポイントとなる。

ライタープロフィール

浅田知広(あさだ ともひろ)

1970年12月、埼玉県生まれ。立命館大学文学部中退後、夕刊紙レース部のアルバイト、競馬データベース会社を経て、現在はフリー。パソコンが広く普及する以前から、パソコン通信でデータ手入力方式の競馬予想ソフトを公開するなど、競馬のみならずPCやネットワークにも精通。その知識を活かし、Webや雑誌で競馬ライターとして活躍するかたわら、ネットワークの専門誌にも連載を持つ。


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