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第1045回 前走上がり順位に注目! ローズSを分析する

2016/9/12(月)

今週は日曜に中山でセントライト記念、阪神でローズSと牡馬・牝馬の三冠最終戦のトライアルレースが行われる。今回は阪神外回り芝1800mで行われるローズSをピックアップ。夏を休養に充てた春の実績馬と夏に力をつけてきた上がり馬がぶつかり、秋華賞の権利を取るために3着以内に入りたい一戦だ。ローズSの過去5年のデータから好走馬の特徴や穴馬の狙い目を探っていきたい。なお、データ分析にはJRA-VAN DataLab.TARGET frontier JVを利用した。

■表1 ローズS過去5年の3着以内馬一覧

年/馬場 着順 馬名 勝ちタイム 人気 4角通過順 上がり3F 前半1000m通過 レース上がり
2015(良) 1 タッチングスピーチ 1分45秒2 7 15 33秒9 58秒4 34秒9
2 ミッキークイーン 1馬身1/2 1 17 33秒8
3 トーセンビクトリー 1馬身1/4 2 9 34秒6
2014(良) 1 ヌーヴォレコルト 1分46秒0 2 4 33秒6 59秒8 34秒2
2 タガノエトワール 1馬身1/4 15 9 33秒3
3 リラヴァティ 1馬身1/4 9 1 34秒6
2013(重) 1 デニムアンドルビー 1分47秒7 1 12 36秒0 58秒2 37秒6
2 シャトーブランシュ 1/2馬身 9 17 35秒7
3 ウリウリ ハナ 10 9 36秒4
2012(良) 1 ジェンティルドンナ 1分46秒8 1 2 33秒2 61秒4 33秒4
2 ヴィルシーナ 1馬身1/2 2 5 33秒2
3 ラスヴェンチュラス 3/4馬身 3 7 33秒1
2011(良) 1 ホエールキャプチャ 1分48秒1 1 3 33秒8 61秒7 34秒1
2 マイネイサベル クビ 10 8 33秒3
3 キョウワジャンヌ クビ 7 5 33秒7

2015/9/20 阪神11R 関西TVローズS 1着 15番 タッチングスピーチ

表1はローズS過去5年の上位3着以内馬一覧。重馬場で行われた13年以外は良馬場で行われ、連対馬はいずれも33秒台の速い脚を繰り出している。阪神の外回りらしく瞬発力がある馬が好走しやすいことが見てとれる。勝ち時計は道中のペースなどによってかなり異なっているが、開幕週の阪神の馬場をみると昨年の1分45秒2に迫る速い時計が出てもおかしくないだろう。

上位馬の人気を見ると、12年は10頭立てと少頭数だった12年は1〜3番人気の馬で堅く決まっているものの、その他の年は7番人気以下の伏兵が1頭もしくは2頭好走している。伏兵馬の多くが夏場に使われてきた馬で、昨年7番人気で勝利したタッチングスピーチのように夏に調子を上げてきた馬が馬券の狙い目ということになりそうだ。

■表2 ローズSの所属別成績(過去5年)

調教師分類 着別度数 勝率 連対率 複勝率 単勝回収率 複勝回収率
美浦 2- 1- 1- 5/ 9 22.2% 33.3% 44.4% 58% 143%
栗東 3- 4- 4-53/64 4.7% 10.9% 17.2% 27% 101%
地方 0- 0- 0- 3/ 3 0.0% 0.0% 0.0% 0% 0%

表2は出走馬の所属別成績。少数ながら美浦所属の関東馬が一昨年のヌーヴォレコルトら2勝と健闘している。これら関東馬の3着以内馬4頭中3頭は前走オークス組だった。

逆に栗東所属の関西馬は昨年のタッチングスピーチら3勝。3着以内馬11頭のうち、前走オークス組は4頭のみ。その他の7頭はいずれも前走夏場に条件戦を使われていた。これら7頭中6頭が7番人気以下の伏兵で、前走条件戦組の見極めが穴馬指名のポイントになりそうだ。

■表3 オークス組の前走着順別成績(過去5年)

前走着順 着別度数 勝率 連対率 複勝率 単勝回収率 複勝回収率
前走1着 2- 1- 0- 2/ 5 40.0% 60.0% 60.0% 80% 72%
前走2着 0- 1- 0- 1/ 2 0.0% 50.0% 50.0% 0% 55%
前走3着 2- 0- 0- 0/ 2 100.0% 100.0% 100.0% 330% 155%
前走4着 0- 0- 0- 1/ 1 0.0% 0.0% 0.0% 0% 0%
前走5着 0- 0- 0- 2/ 2 0.0% 0.0% 0.0% 0% 0%
前走6〜9着 0- 1- 0- 4/ 5 0.0% 20.0% 20.0% 0% 170%
前走10着以下 0- 0- 0- 7/ 7 0.0% 0.0% 0.0% 0% 0%

表3は前走オークス組の着順別成績。前走レースで出走数が最も多いのがオークス組だが、好走馬7頭中6頭は前走のオークスで3着以内の馬だった。昨年2着のミッキークイーンは前走のオークスで1着。これら6頭はいずれもオークス3着以内で、今回のローズSで1〜2番人気に推された馬ばかりだった。

唯一の例外は11年2着のマイネイサベル(前走オークス6着)。しかし、オークス4着以下はこの1頭のみで、人気になるのであれば夏場使われてきた馬を積極的に狙っていきたいところだ。

■表4 前走未勝利・500万下・1000万下組の前走距離別成績(過去5年)

前走距離 着別度数 勝率 連対率 複勝率 単勝回収率 複勝回収率
1200m 0- 0- 0- 1/ 1 0.0% 0.0% 0.0% 0% 0%
1400m 0- 0- 1- 2/ 3 0.0% 0.0% 33.3% 0% 190%
1500m 0- 0- 0- 1/ 1 0.0% 0.0% 0.0% 0% 0%
1600m 0- 0- 1- 5/ 6 0.0% 0.0% 16.7% 0% 113%
1700m 0- 0- 0- 3/ 3 0.0% 0.0% 0.0% 0% 0%
1800m 0- 0- 3-18/21 0.0% 0.0% 14.3% 0% 51%
2000m 1- 2- 0- 2/ 5 20.0% 60.0% 60.0% 244% 764%
2100m 0- 0- 0- 2/ 2 0.0% 0.0% 0.0% 0% 0%
2600m 0- 0- 0- 1/ 1 0.0% 0.0% 0.0% 0% 0%

表4は前走未勝利・500万下・1000万下組の前走距離別成績。これら条件戦組のうち、前走2000m戦だった馬は昨年のタッチングスピーチが勝利し、13年シャトーブランシュ、14年タガノエトワールが2着に好走している。これら3頭はいずれも前走の条件戦で勝利していた。前走2000mの条件戦で勝利した馬が出走してくれば注目だ。

他の好走馬5頭はいずれも3着にとどまっている。これら3着に好走した5頭は前走で1400〜1800mの距離を使われていた。実績的には劣る馬でもこれらの距離で調子を上げてきた馬には注意したいところだ。

■表5 ローズSの種牡馬別成績(過去5年)

種牡馬 着別度数 勝率 連対率 複勝率 単勝回収率 複勝回収率
ディープインパクト 3- 2- 2-13/20 15.0% 25.0% 35.0% 87% 85%
前走1着 2- 1- 1- 2/ 6 33.3% 50.0% 66.7% 228% 203%
前走2着 0- 1- 0- 1/ 2 0.0% 50.0% 50.0% 0% 55%
前走3着 1- 0- 1- 0/ 2 50.0% 50.0% 100.0% 190% 185%
前走4着以下 0- 0- 0-10/10 0.0% 0.0% 0.0% 0% 0%
ハーツクライ 1- 0- 1- 2/ 4 25.0% 25.0% 50.0% 62% 172%
クロフネ 1- 0- 0- 1/ 2 50.0% 50.0% 50.0% 140% 65%
キングカメハメハ 0- 1- 1- 2/ 4 0.0% 25.0% 50.0% 0% 787%
キングヘイロー 0- 1- 0- 2/ 3 0.0% 33.3% 33.3% 0% 190%
テレグノシス 0- 1- 0- 0/ 1 0.0% 100.0% 100.0% 0% 850%
ゼンノロブロイ 0- 0- 1- 5/ 6 0.0% 0.0% 16.7% 0% 115%
その他の種牡馬 0- 0- 0-36/36 0.0% 0.0% 0.0% 0% 0%

表5は種牡馬別成績。出走数が抜けて多いディープインパクト産駒がジェンティルドンナ、デニムアンドルビー、タッチングスピーチと3勝をあげている。表には同産駒の前走着順別成績を示したが、好走馬7頭はすべて前走3着以内だった。前走4着以下だった馬はローズSでも4着以下に敗れており、ディープインパクト産駒は前走3着以内馬に注目だ。

他ではハーツクライ産駒が14年ヌーヴォレコルト、クロフネ産駒は11年ホエールキャプチャがそれぞれ勝利している。また、3着以内馬を輩出した種牡馬のタイプは日本ダービーでの連対馬(ディープインパクト、ハーツクライ、キングカメハメハ、ゼンノロブロイ)とマイル戦以下でのG1勝ち馬(クロフネ、キングヘイロー、テレグノシス)の2つのタイプに分かれている。

■表6 ローズSの前走脚質と前走上がり順位別成績(過去5年)

前走脚質 着別度数 勝率 連対率 複勝率 単勝回収率 複勝回収率
逃げ 0- 0- 0- 6/ 6 0.0% 0.0% 0.0% 0% 0%
先行 0- 0- 2-16/18 0.0% 0.0% 11.1% 0% 49%
差し 3- 5- 2-26/36 8.3% 22.2% 27.8% 25% 164%
追い込み 2- 0- 1-11/14 14.3% 14.3% 21.4% 97% 70%
マクリ 0- 0- 0- 2/ 2 0.0% 0.0% 0.0% 0% 0%
上がり順位 着別度数 勝率 連対率 複勝率 単勝回収率 複勝回収率
3F  1位 3- 2- 2-10/17 17.6% 29.4% 41.2% 97% 118%
3F  2位 0- 1- 2- 7/10 0.0% 10.0% 30.0% 0% 383%
3F  3位 2- 1- 0- 2/ 5 40.0% 60.0% 60.0% 126% 82%
3F 〜5位 0- 1- 1-10/12 0.0% 8.3% 16.7% 0% 127%
3F 6位以下 0- 0- 0-27/27 0.0% 0.0% 0.0% 0% 0%

2013/8/25 小倉9R 鳥栖特別 1着 11番 シャトーブランシュ

最後に表6は前走脚質別と前走上がり順位別成績。前走脚質別成績をみると、逃げ・先行タイプは連対馬が出ておらず、差し・追い込みタイプの好走馬が多い。特に前走差し馬は連対率・複勝率ともに最も高く、複勝回収率でも100%を大きく超えている。

前走上がり順位別成績では、前走で上がり3位以内だった馬の成績が非常に良い。前走上がり3位以内の馬はTARGETでは色付けされており、該当する馬は注意しておきたい。前走で上がり最速だった馬からは昨年1着のタッチングスピーチのほか、13年9番人気2着のシャトーブランシュ(前走小倉2000mの鳥栖特別1着)など伏兵馬も好走している。逆に上がり6位以下の馬はすべて4着以下となっており、前走で速い上がりを見せていた馬が好走しやすいという特徴を示している。

今年の出走予定馬の中では前走オークス1着のディープインパクト産駒シンハライトの信頼度はかなり高く、伏兵馬としては前走札幌芝1500mのSTV賞で上がり最速で2着だったヴィクトワールピサ産駒のテラノヴァを挙げておきたい。

ライタープロフィール

ケンタロウ(けんたろう)

1978年6月、鹿児島県生まれ。早稲田大学社会科学部卒業。初めて買った馬券が大当たりし、それから競馬にのめり込むように。データでは、開催日の馬場やコース適性に注目している。好きなタイプは逃げか追い込み。馬券は1着にこだわった単勝、馬単派。料理研究家ではない。


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