第1036回 真夏のマイル決戦・関屋記念を制する馬は?|競馬情報ならJRA-VAN

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第1036回 真夏のマイル決戦・関屋記念を制する馬は?

2016/8/11(木)

今週は新潟競馬場で関屋記念が行われる。サマーマイルシリーズ3戦の中でも、もっとも暑い時期に行われる真夏のマイル王決定戦。この一戦を制するのはどの馬か、過去の傾向を見てみよう。データの分析には、JRA-VAN DataLab.TARGET frontier JV馬天楼 for データde出〜たを利用した。

■表1 人気別成績

人気 着別度数 勝率 連対率 複勝率 単回収 複回収 過去5年
1 3-3-1-3/10 30.0% 60.0% 70.0% 92% 107% 1-2-0-2
2 2-2-0-6/10 20.0% 40.0% 40.0% 94% 73% 1-1-0-3
3 0-1-2-7/10 0.0% 10.0% 30.0% 0% 79% 0-0-2-3
4 3-0-0-7/10 30.0% 30.0% 30.0% 278% 85% 3-0-0-2
5 0-2-0-8/10 0.0% 20.0% 20.0% 0% 50% 0-1-0-4
6 1-1-1-7/10 10.0% 20.0% 30.0% 146% 115% 0-1-1-3
7 0-0-0-10/10 0.0% 0.0% 0.0% 0% 0% 0-0-0-5
8 0-1-2-7/10 0.0% 10.0% 30.0% 0% 123% 0-0-1-4
9 0-0-1-9/10 0.0% 0.0% 10.0% 0% 67% 0-0-1-4
10 0-0-1-9/10 0.0% 0.0% 10.0% 0% 62% 0-0-0-5
11〜 1-0-2-57/60 1.7% 1.7% 5.0% 113% 42% 0-0-0-26

2014/8/17 新潟11R 関屋記念(G3) 1着 13番 クラレント (4番人気)

過去10年、1番人気は連対率60.0%、複勝率70.0%と上々。上位人気の中では3番人気が連対率10.0%と今ひとつだ。また、ここ5年にかぎると4番人気が3勝と好成績を残し、この5年の勝ち馬はすべて4番人気以内だ。一方、7番人気以下は過去には連対もあったものの、近5年は3着以下に敗退している。

■表2 性齢別成績

性別 年齢 着別度数 勝率 連対率 複勝率 単回収 複回収
牡・セン 3歳 0-0-1-7/8 0.0% 0.0% 12.5% 0% 83%
4歳 1-3-1-8/13 7.7% 30.8% 38.5% 36% 66%
5歳 4-5-2-36/47 8.5% 19.1% 23.4% 68% 68%
6歳 2-1-2-33/38 5.3% 7.9% 13.2% 36% 55%
7歳以上 2-0-3-29/34 5.9% 5.9% 14.7% 223% 72%
牝馬 1-1-1-17/20 5.0% 10.0% 15.0% 14% 40%

牡・セン馬の年齢別では、4歳馬が連対率30.8%の好成績。出走数は少ないものの、他のデータからも減点材料が少ない馬がいれば要注目だ。次いで5歳が連対率19.1%など好走確率は高く、こちらは7連対と好走馬も多数輩出している。なお、牝馬の1着は4歳、2着は5歳、3着は3歳である。

■表3 枠番別成績

枠番 着別度数 勝率 連対率 複勝率 単回収 複回収 1〜5番人気 6番人気以下
1枠 1-0-1-15/17 5.9% 5.9% 11.8% 45% 31% 1-0-0-4 0-0-1-11
2枠 0-1-2-14/17 0.0% 5.9% 17.6% 0% 38% 0-1-2-2 0-0-0-12
3枠 1-0-0-16/17 5.9% 5.9% 5.9% 25% 11% 1-0-0-4 0-0-0-12
4枠 0-2-0-15/17 0.0% 11.8% 11.8% 0% 30% 0-1-0-4 0-1-0-11
5枠 0-1-4-15/20 0.0% 5.0% 25.0% 0% 93% 0-1-1-4 0-0-3-11
6枠 0-2-0-18/20 0.0% 10.0% 10.0% 0% 33% 0-1-0-6 0-1-0-12
7枠 5-1-2-18/26 19.2% 23.1% 30.8% 368% 143% 4-1-0-1 1-0-2-17
8枠 3-3-1-19/26 11.5% 23.1% 26.9% 82% 75% 2-3-0-6 1-0-1-13

枠番別では、7枠が抜群の好成績を残し、特に5番人気以内に推されると【4.1.0.1】と非常に安定している。隣の8枠も3勝を挙げ、連対率も7枠と同じ23.1%と、この7〜8枠にはまず注目したい。一方、内枠は全体的に今ひとつで、特に1〜3枠の馬が6番人気以下だと【0.0.1.35】と、内枠の穴馬にはほとんど期待できない。

■表4 脚質別成績

脚質 着別度数 勝率 連対率 複勝率 単回収 複回収 1〜3番人気
逃げ 2-0-1-7/10 20.0% 20.0% 30.0% 193% 103% 1-0-0-0
先行 3-4-2-26/35 8.6% 20.0% 25.7% 57% 97% 1-2-0-4
中団 2-1-5-59/67 3.0% 4.5% 11.9% 117% 49% 0-0-3-6
後方 3-5-2-38/48 6.3% 16.7% 20.8% 23% 50% 3-4-0-6
※TARGET frontier JVによる分類

脚質別では、逃げから追い込みまで幅広く好走馬が出ている。ただ気になるのは、「中団」の馬が連対率4.5%、複勝率11.9%と、明らかに他に比べて好走確率が低い点。3番人気以内の人気馬が中団になると【0.0.3.6】と連対なしで、昨年の1番人気・カフェブリリアントも道中7番手の中団から7着に敗退した。追い込む形ならまったく問題ないものの、中団あたりから進めそうな馬は減点が必要である。

■表5 前走クラス・レース別成績(過去4回、レースは好走馬輩出レース)

前走クラス 着別度数 勝率 連対率 複勝率 単回収 複回収
1600万下 0-0-0-1/1 0.0% 0.0% 0.0% 0% 0%
OPEN特別 1-0-2-9/12 8.3% 8.3% 25.0% 65% 66%
G3 2-3-1-29/35 5.7% 14.3% 17.1% 43% 46%
G2 0-0-0-3/3 0.0% 0.0% 0.0% 0% 0%
G1 1-1-1-10/13 7.7% 15.4% 23.1% 21% 75%
中京記念 2-1-1-24/28 7.1% 10.7% 14.3% 54% 40%
安田記念 1-1-0-3/5 20.0% 40.0% 40.0% 56% 62%
パラダイスS 1-0-0-1/2 50.0% 50.0% 50.0% 390% 115%
エプソムC 0-1-0-2/3 0.0% 33.3% 33.3% 0% 46%
鳴尾記念 0-1-0-0/1 0.0% 100.0% 100.0% 0% 360%
NST賞 0-0-1-2/3 0.0% 0.0% 33.3% 0% 123%
NHKマイルC 0-0-1-2/3 0.0% 0.0% 33.3% 0% 223%
バーデンバーデンC 0-0-1-1/2 0.0% 0.0% 50.0% 0% 100%

サマーマイルシリーズが導入された12年に、シリーズ第1戦・中京記念が7月下旬の1600m戦となったことで、中京記念からの出走馬が非常に多くなった。そのため、前走レース別の成績は12年以降過去4回で見たい。 その中京記念組の成績は【2.1.1.24】で連対率10.7%止まり。出走数が多く、最多の2勝、3着以内4頭を出してはいるものの、あまり信頼性は高くないので、しっかり選別が必要である。中京記念以外の組は、過去4年で【2.3.3.28】勝率5.6%、連対率13.9%、複勝率22.2%。勝率だけは中京記念を下回るが、連対率や複勝率では別路線が優勢だ。

■表6 前走中京記念組の前走人気・着順別成績

前走 着別度数 勝率 連対率 複勝率 単回収 複回収
前走1着 0-0-0-2/2 0.0% 0.0% 0.0% 0% 0%
前走2着 0-0-0-3/3 0.0% 0.0% 0.0% 0% 0%
前走3着 0-0-0-1/1 0.0% 0.0% 0.0% 0% 0%
前走4着 0-0-0-3/3 0.0% 0.0% 0.0% 0% 0%
前走5着 0-0-0-2/2 0.0% 0.0% 0.0% 0% 0%
前走6〜9着 2-0-1-7/10 20.0% 20.0% 30.0% 153% 82%
前走10着〜 0-1-0-6/7 0.0% 14.3% 14.3% 0% 42%
前走1人気 0-0-0-1/1 0.0% 0.0% 0.0% 0% 0%
前走2人気 2-0-0-1/3 66.7% 66.7% 66.7% 510% 173%
前走3人気 0-0-1-1/2 0.0% 0.0% 50.0% 0% 150%
前走4人気 0-1-0-0/1 0.0% 100.0% 100.0% 0% 300%
前走5人〜 0-0-0-21/21 0.0% 0.0% 0.0% 0% 0%

表6は、出走馬の多い中京記念組について、前走着順と前走人気別の成績を調べたものである。まず中京記念の着順は、5着以内で掲示板に載っていた馬は計【0.0.0.11】と全馬圏外。また、中京記念で5番人気以下だった馬も【0.0.0.21】。逆に言えば、好走しているのは中京記念4番人気以内で掲示板外に敗れた馬ということになる。たとえば昨年の優勝馬・レッドアリオンは中京記念で2番人気8着だった。なお、好走馬4頭の関屋記念での人気は2〜6番人気。中京記念で凡走しても人気をあまり落としていないのが理想だ。

■表7 前走中京記念以外からの好走馬

馬名 人気 着順 前走レース 前走人気 前走着順
12 ドナウブルー 1 1 安田記念 14 10
スピリタス 8 3 NST賞 5 2
13 レッドスパーダ 4 1 パラダイスS 3 1
ジャスタウェイ 1 2 エプソムC 3 2
レオアクティブ 3 3 バーデンバーデンC 1 3
14 ダノンシャーク 1 2 安田記念 9 4
15 マジェスティハーツ 6 2 鳴尾記念 8 2
ヤングマンパワー 9 3 NHKマイルC 10 6

表7は、中京記念以外からの好走馬8頭。このうち、前走がG1(安田記念・NHKマイルC)だった3頭は前走内容不問。対して、前走が中京記念以外のG3以下だった5頭はすべて前走3着以内で、うち4頭は前走5番人気以内に推されていた。

■表8 古牡馬の負担重量別成績(過去4回)

斤量 着別度数 勝率 連対率 複勝率 単回収 複回収
56kg 0-2-3-34/39 0.0% 5.1% 12.8% 0% 35%
57kg 3-0-0-6/9 33.3% 33.3% 33.3% 256% 83%
58kg 0-1-0-1/2 0.0% 50.0% 50.0% 0% 80%

最後に表8は、古牡馬について斤量別の成績を同じく過去4回についてみたものである。4歳以上の牡馬は基本が56キロで、収得賞金によって加算される。表にあるように、その賞金によって斤量が加算された馬、つまり実績馬のほうが好走確率は高い傾向だ。特に古牡馬の優勝馬3頭はすべて、57キロから出ている。なお、牝馬は12年にドナウブルーが優勝しているが、こちらは加増なしの54キロだった。

【結論】

勝ち馬は10頭中8頭が4番人気以内の関屋記念。過去5年の優勝馬は4番人気以内、連対馬は6番人気以内と、近年は人気サイドの好走が増えている。年齢は4歳、次いで5歳が優勢。中京記念組やG1組なら前走着外馬の巻き返しに注意、それ以外では前走好走が条件になる。

2015/12/26 阪神11R 阪神カップ(G2) 1着 13番 ロサギガンティア

今年は中京記念2〜8着馬と16着馬が登録しているが、表6で挙げた「4番人気以内・掲示板外」だった馬は皆無。そのため、まずは別路線から考えたい。その別路線組で過去4年、唯一複数の好走馬を出しているのが安田記念。今年は9着のロサギガンティア、10着のレッドアリオンが登録している。前走G1なら内容は問われないことは表7で挙げた通り。ただ、表2や表8から、5歳57キロのロサギガンティアが上位で、連覇を狙う6歳58キロのレッドアリオンを次位としたい。

その他では、中京記念以外のG3やオープンで3着以内だった馬も今年は不在(表7)。そこで、ヴィクトリアM組が【0.0.0.3】ではあるものの、G1組ということでマジックタイム。そして前走1600万組は出走1頭(13着)しかいないが、表2で注目の4歳馬・昨年3着のヤングマンパワーを挙げておきたい。最後に中京記念組から1頭加えるなら、やはり4歳馬で、同レースの人気(4番人気)はクリアするケントオーだろうか。このあたりの各馬は一長一短のため、表3の枠番別成績も踏まえて最終的に判断したいところだ。

ライタープロフィール

浅田知広(あさだ ともひろ)

1970年12月、埼玉県生まれ。立命館大学文学部中退後、夕刊紙レース部のアルバイト、競馬データベース会社を経て、現在はフリー。パソコンが広く普及する以前から、パソコン通信でデータ手入力方式の競馬予想ソフトを公開するなど、競馬のみならずPCやネットワークにも精通。その知識を活かし、Webや雑誌で競馬ライターとして活躍するかたわら、ネットワークの専門誌にも連載を持つ。

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