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第1034回 真夏の熱闘3歳ダート・レパードSを予想する

2016/8/4(木)

今週の重賞は、新潟のレパードSと小倉の小倉記念のふたつが組まれている。昨年の当週は小倉記念を紹介しているので、今回は3歳ダート重賞のレパードSを分析した。2009年に新設された重賞で歴史は浅いものの、トランセンド、ミラクルレジェンド、ホッコータルマエ、インカンテーションなど砂の強豪を数々送り出してきた。そんな注目の一戦のレース傾向を、過去7年の結果から導き出してみたい。データの分析には、JRA-VAN DataLab.TARGET frontier JVを利用した。

■表1 人気別成績

人気 着別度数 勝率 連対率 複勝率 単回率 複回率
1番人気 5-  0-  2-  0/  7 71.4% 71.4% 100.0% 195% 138%
2番人気 2-  1-  1-  3/  7 28.6% 42.9% 57.1% 112% 84%
3番人気 0-  3-  0-  4/  7 0.0% 42.9% 42.9% 0% 90%
4番人気 0-  1-  0-  6/  7 0.0% 14.3% 14.3% 0% 25%
5番人気 0-  0-  0-  7/  7 0.0% 0.0% 0.0% 0% 0%
6番人気 0-  1-  0-  6/  7 0.0% 14.3% 14.3% 0% 34%
7番人気 0-  1-  1-  5/  7 0.0% 14.3% 28.6% 0% 122%
8番人気 0-  0-  0-  7/  7 0.0% 0.0% 0.0% 0% 0%
9番人気 0-  0-  1-  6/  7 0.0% 0.0% 14.3% 0% 80%
10番人気 0-  0-  0-  7/  7 0.0% 0.0% 0.0% 0% 0%
11番人気 0-  0-  1-  6/  7 0.0% 0.0% 14.3% 0% 130%
12番人気 0-  0-  1-  6/  7 0.0% 0.0% 14.3% 0% 212%
13番人気 0-  0-  0-  7/  7 0.0% 0.0% 0.0% 0% 0%
14番人気 0-  0-  0-  6/  6 0.0% 0.0% 0.0% 0% 0%
15番人気 0-  0-  0-  5/  5 0.0% 0.0% 0.0% 0% 0%

表1は人気別成績。ひと目でわかる通り、レパードSは極めて堅いレースである。過去7回で1番人気が5勝、2番人気が2勝となっており、3番人気以下が勝った例はなし。2着に関しても、4番人気以内が5頭を占め、残りも6番人気と7番人気が1頭ずつだから、極端な人気薄が連対した例はない。ふたケタ人気の激走例は、11番人気と12番人気が1頭ずつ3着に入っただけだ。穴党の方には厳しいところもあるが、的中を優先するのであれば、まずは上位人気馬から入るべきだろう。

■表2 枠番別成績

枠番 着別度数 勝率 連対率 複勝率 単回率 複回率
1枠 0- 0- 0- 7/ 7 0.0% 0.0% 0.0% 0% 0%
2枠 0- 0- 1-11/12 0.0% 0.0% 8.3% 0% 10%
3枠 1- 3- 1- 8/13 7.7% 30.8% 38.5% 25% 102%
4枠 1- 1- 1-11/14 7.1% 14.3% 21.4% 20% 45%
5枠 1- 1- 1-11/14 7.1% 14.3% 21.4% 17% 56%
6枠 1- 0- 2-11/14 7.1% 7.1% 21.4% 12% 125%
7枠 3- 1- 1- 9/14 21.4% 28.6% 35.7% 80% 115%
8枠 0- 1- 0-13/14 0.0% 7.1% 7.1% 0% 12%

レパードSでは枠も軽視できない。目につくのが内枠の不振で、1、2枠は合わせて【0.0.1.18】とかなり苦しい。唯一、1枠から好走したのは12年3着のイジゲンだが、この馬は1番人気。馬券圏内を確保したとはいえ、人気より走ったわけではない。もちろん、たまたま人気薄ばかりが1、2枠に偏ったわけではなく、前述したイジゲンのほかにも2番人気馬が3頭いたことを考慮しても、単なる偶然とも思えない。1、2枠を引いた場合、多少なりともマイナスと考えたほうがいいかもしれない。

一方、8枠も【0.1.0.13】と厳しい成績ではあるものの、14頭中13頭が6番人気以下、うち8頭は10番人気以下と、そもそも人気薄の馬が大半を占めている。8枠で上位人気に推された唯一の馬である12年のナムラビクターが、3番人気2着と人気以上の着順を収めていることも考慮すれば、こちらは数字ほど悲観する必要はないのかもしれない。

■表3 厩舎の東西別成績

厩舎 着別度数 勝率 連対率 複勝率 単回率 複回率
美浦 1-  1-  2- 42/ 46 2.2% 4.3% 8.7% 7% 38%
栗東 6-  6-  5- 37/ 54 11.1% 22.2% 31.5% 33% 86%
地方 0-  0-  0-  2/  2 0.0% 0.0% 0.0% 0% 0%

表3は、関東馬(美浦)と関西馬(栗東)、および地方所属馬の成績を比較したもので、関西馬が圧倒していることが一目瞭然だ。関東圏の新潟で行なわれるレースではあるが、レパードSでは関西馬を重視する方向で臨みたい。

■表4 前走クラス別成績

前走クラス 着別度数 勝率 連対率 複勝率 単回率 複回率
500万下 0- 1- 0-17/18 0.0% 5.6% 5.6% 0% 29%
1000万下 2- 4- 3-27/36 5.6% 16.7% 25.0% 13% 43%
1600万下 0- 0- 0- 2/ 2 0.0% 0.0% 0.0% 0% 0%
オープン特別 0- 1- 0- 4/ 5 0.0% 20.0% 20.0% 0% 46%
G3 1- 0- 0-10/11 9.1% 9.1% 9.1% 30% 19%
G2 0- 0- 0- 2/ 2 0.0% 0.0% 0.0% 0% 0%
G1 0- 0- 0- 2/ 2 0.0% 0.0% 0.0% 0% 0%
地方 4- 1- 4-17/26 15.4% 19.2% 34.6% 51% 149%

表4は前走クラス別成績。レパードSで主流となっているのは、前走で1000万下に出走していた組と、交流重賞を主とする地方戦に出走していた組だ。このふたつの組については、表5と表6の項で改めて考える。

これらふたつの組を除くと、他のステップは総じて不振傾向がある。前走で中央重賞に出走していた組は合算して【1.0.0.14】という成績で、意外なほど振るわない。唯一好走したのは14年1着のアジアエクスプレスで、前走ユニコーンSは久しぶりのダートということもあって12着に大敗してしまったが、ここではきっちりと対応して2歳王者の実力を発揮した。また、前走オープン特別組も【0.1.0.4】といまひとつ。2着に入った15年のダノンリバティはレパードSがダート初出走で、もちろん前走も芝。前走がダートのオープ特別だった4頭はすべて10着以下に大敗しており、参考にするならこちらのほうだろう。そして、前走500万下組も【0.1.0.17】と苦戦。唯一の好走馬は14年2着のクライスマイルで、この馬は2戦2勝と底を見せていなかった。裏を返すと、500万下に何度も出走してようやく勝ち上がったばかりといった馬では通用しないということでもある。

■表5 前走地方戦出走馬の前走レース別成績

前走レース 着別度数 勝率 連対率 複勝率 単回率 複回率
ジャパンダートダービー 4- 1- 2-10/17 23.5% 29.4% 41.2% 78% 87%
それ以外の地方戦 0- 0- 2- 7/ 9 0.0% 0.0% 22.2% 0% 266%

表5は、前走地方戦出走馬に限った前走レース別成績。より正確には、ジャパンダートダービーに出走した馬と、それ以外の地方戦に出走した馬の成績を比べたものである。まず、G1のジャパンダートダービー組の成績が優れているのは、当たり前といえば当たり前。1〜5着に入っていれば【4.0.2.7】、勝率30.8%、複勝率46.2%、単勝回収率102%、複勝回収率96%なのに対し、6着以下だと【0.1.0.3】、複勝率25.0%、複勝回収率57%なので、掲示板を確保していたかどうかが前走ジャパンダートダービー組の目安となる。

前走でジャパンダートダービー以外の地方戦に出走していた馬の連対例はなし。ただし、11年に12番人気3着のタナトス、15年に11番人気3着タマノブリュネットと、過去のレパードSで2例しかない10番人気以下の激走がいずれもここから生まれているので警戒は怠らないほうがいいだろう。

■表6 前走1000万下出走馬の前走着順別成績

前走着順 着別度数 勝率 連対率 複勝率 単回率 複回率
前走1着 2- 3- 2- 7/14 14.3% 35.7% 50.0% 35% 72%
前走2〜3着 0- 1- 1- 5/ 7 0.0% 14.3% 28.6% 0% 81%
前走4着以下 0- 0- 0-15/15 0.0% 0.0% 0.0% 0% 0%

表6は、前走で1000万下に出走した馬に限った前走着順別成績。前走1着なら複勝率50.0%とかなり有望で、前走2〜3着も好走例がある。しかし、前走4着以下だった該当15頭がすべて凡走に終わっている。この組は前走着順通りという順当な傾向が出ており、素直に狙っていきたいところだ。

■表7 ダート1800m1着実績の有無

ダ1800m1着 着別度数 勝率 連対率 複勝率 単回率 複回率
実績あり 6- 6- 6-49/67 9.0% 17.9% 26.9% 27% 87%
実績なし 1- 1- 1-31/34 2.9% 5.9% 8.8% 9% 17%
※地方のダート1800m実績は含まない

表7は、ダート1800m(中央のみ)の1着経験を持つ馬と持たない馬の成績を比較したもの。当然ではあるが、レパードSと同じダート1800mの1着経験を持つ馬のほうが明らかに優秀なので、これも実績を素直に受け取りたい。逆に、この実績を持たずに好走したのは、12年3着のケイアイレオーネ(兵庫ジュニアGP1着)、14年1着のアジアエクスプレス(朝日杯FS1着)、15年2着のダノンリバティ(毎日杯2着)の3頭だから、最低でも重賞連対の実績は必要とみたい。

【結論】

■表8 2016年レパードS登録馬

馬名 所属 前走 ダ1800m1着
レース名 着順
エネスク 関東 1000万下特別 12 ×
オーシャンビュー 関東 1000万下特別 4 ×
グランセブルス 関西 兵庫CS・G2 3
グレンツェント 関東 ユニコーンS・G3 3
ケイティブレイブ 関西 ジャパンダートダービー 2
コパノリスボン 関西 500万下 1 ×
ネクストムーブ 関西 500万下 1
ピットボス 関西 ユニコーンS・G3 4
フォースリッチ 関東 500万下特別 8
マイネルバサラ 関東 ユニコーンS・G3 9
マインシャッツ 関西 1000万下特別 5
ヨシオ 関西 1000万下特別 6
ラテールプロミーズ 関東 鳳雛S 10
レガーロ 関西 兵庫CS・G2 4
ロンドンタウン 関西 1000万下特別 6 ×

今年のレパードS登録馬のうち、好走率の高い「関西馬」、「前走ジャパンダートダービー出走」か「前走1000万下で1着」、「ダート1800m1着実績」の3項目に合致するかどうかを示したのが表8である。

2016/1/17 京都4R 3歳500万 1着 2番 ケイティブレイブ

これによると、3項目すべてをクリアした馬はケイティブレイブのみとなった。前走のジャパンダートダービーは2着に敗れたもののメンバー中の実績は断然で、1番人気に支持されることが予想される。このレースは1番人気が非常に強いことを考えても、不動の本命とみていいのではないだろうか。

もうひとつの好相性ステップとなっている「前走1000万下1着」の馬は、今年は見当たらない。代わりに注目したいが、激走馬2頭を出している前走地方戦出走馬。これに該当するのはグランセブルスレガーロの2頭で、両馬とも「関西馬」と「ダート1800m1着」をクリアしており、狙ってみる価値がありそうだ。

2016/5/14 京都6R 3歳500万 1着 1番 ピットボス

今年は「前走1000万下2〜3着」に該当する馬も見当たらず、これまでは相性がよくなかった前走中央重賞出走馬にも出番が回ってくるかもしれない。該当する馬は3頭おり、そのなかでは「関西馬」と「ダート1800m1着」を満たすピットボスを重視したい。前走のユニコーンSでこのピットボスに先着しているグレンツェントも、関東馬という点はマイナス材料ながら、実力的には圏内とみていいだろう。

ライタープロフィール

出川塁(でがわ るい)

1977年熊本県生まれ。上智大学文学部卒業後、出版社2社で競馬専門誌、競馬書籍の編集に携わり、2007年からフリーライターに。「競馬最強の法則」「サラブレ」「優駿」などへ寄稿するほか、出版社勤務時代を含めて制作に関わった競馬書籍は多数。馬券は単勝派だが、焼肉はタン塩派というわけではない。メインの競馬のほか、サッカーでも密かに活動中。

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