第1029回 夏の2歳単勝を攻略する!2016|競馬情報ならJRA-VAN

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第1029回 夏の2歳単勝を攻略する!2016

2016/7/18(月)

夏競馬真っ只中で2歳戦が各競馬場で連日行われている。今年も昨年に続いて9月4日(日)までにJRAの2歳戦(新馬・未勝利・オープンの計184レース)で、「夏の2歳単勝」キャンペーンが開催されているのをご存じだろうか。これは2歳戦の単勝を対象に、通常の払戻金に売上げの5%相当額を上乗せして払戻すというもの。昨年のデータde出〜たでも取り上げたのだが、今年の2歳戦はどういった傾向が出ているのか。これまでに行われた2歳戦のデータから分析していきたい。なお、データ分析にはJRA-VAN DataLab.TARGET frontier JVを利用した。

■表1 今年の2歳戦の人気別成績(7/10終了時点)

人気 着別度数 勝率 連対率 複勝率 単勝回収率 複勝回収率
1番人気 16-  8- 10- 20/ 54 29.6% 44.4% 63.0% 65% 75%
2番人気 17- 16-  5- 16/ 54 31.5% 61.1% 70.4% 129% 107%
3番人気 8- 10-  8- 28/ 54 14.8% 33.3% 48.1% 76% 83%
4番人気 4-  9-  7- 34/ 54 7.4% 24.1% 37.0% 64% 75%
5番人気 2-  2-  6- 44/ 54 3.7% 7.4% 18.5% 53% 52%
6番人気 2-  3-  4- 45/ 54 3.7% 9.3% 16.7% 56% 60%
7番人気 3-  2-  3- 45/ 53 5.7% 9.4% 15.1% 250% 73%
8番人気 0-  1-  3- 49/ 53 0.0% 1.9% 7.5% 0% 47%
9番人気 1-  0-  3- 46/ 50 2.0% 2.0% 8.0% 100% 66%
10番人気以下 1-  3-  5-194/203 0.5% 2.0% 4.4% 33% 61%

まず表1は人気別成績。これまで2歳戦は54レース行われ、表の黄色で強調したように1番人気馬よりも2番人気馬の方が勝利数・勝率・連対率・複勝率ともに上回っている。特に連対率61.1%・複勝率70.4%と非常に高く、単勝回収率・複勝回収率ともに100%を超えている。今年は2番人気馬が健闘しているのは頭に入れておきたい。

1・2番人気馬合わせて勝率61.1%、3番人気馬まで合わせると75.9%と4回に3回の割合で3番人気以内の馬が勝利している。なお、10番人気以下の馬は12番人気馬の1勝のみで勝率はわずかに0.5%。2ケタ人気馬が勝ち切るのはなかなか厳しいといえる。

■表2 今年の2歳戦の1番人気馬のオッズ別成績(7/10終了時点)

単勝オッズ 着別度数 勝率 連対率 複勝率 単勝回収率 複勝回収率
1.0〜 1.4 3- 0- 0- 0/ 3 100.0% 100.0% 100.0% 126% 100%
1.5〜 1.9 5- 2- 4- 4/15 33.3% 46.7% 73.3% 55% 80%
2.0〜 2.9 4- 3- 4-11/22 18.2% 31.8% 50.0% 43% 61%
3.0〜 3.9 4- 2- 2- 4/12 33.3% 50.0% 66.7% 115% 89%
4.0〜 4.9 0- 1- 0- 1/ 2 0.0% 50.0% 50.0% 0% 70%

続いて表2は1番人気馬のオッズ別成績。単勝オッズ1.4倍以下の馬は3戦3勝だが、いずれも未勝利戦だった。いずれも前走2着の馬で、複勝は元返しの100円だった。

単勝1.5倍以上となると勝率がガクンと下がるのが分かるだろう。それも1倍台後半の馬で勝率33.3%。2倍台の馬は一段と下がり、3倍台では33.3%とまた盛り返している。キャリアの浅い2歳戦では調教の動きや厩舎コメントによって人気が大きく変動するが、1番人気といえども信頼度はそれほど高くない。

新馬戦で1倍台の1番人気馬がいたとしても、それ以外の馬を積極的に狙っていくのは2歳戦の大きな攻略法といえそうだ。

■表3 今年の2歳戦の所属別成績(7/10終了時点)

調教師分類 着別度数 勝率 連対率 複勝率 単勝回収値 複勝回収値
美浦 26- 28- 30-318/402 6.5% 13.4% 20.9% 38% 66%
栗東 28- 26- 24-203/281 10.0% 19.2% 27.8% 120% 71%

表3は2歳戦の所属別成績。出走数は美浦所属の関東馬が多いものの、勝利数・勝率・連対率・複勝率ともに栗東所属の関西馬の方が上回っている

新馬戦ではそれぞれ所属の地域に近い競馬場でデビューすることが多いが、関東馬と関西馬が混在するのが北海道シリーズ。現在行われている函館競馬では関西馬が【7.7.3.31】で勝率14.6%・連対率29.2%・複勝率35.4%、関東馬が【6.6.10.68】で勝率6.7%・連対率13.3%・複勝率24.4%。関西馬の方が勝率・連対率で2倍以上高い

■表4 今年の2歳戦の種牡馬別成績(7/10終了時点)

種牡馬 着別度数 勝率 連対率 複勝率 単勝回収率 複勝回収率
ダイワメジャー 3- 4- 3-13/23 13.0% 30.4% 43.5% 50% 70%
スクリーンヒーロー 3- 2- 0- 6/11 27.3% 45.5% 45.5% 89% 84%
リーチザクラウン 3- 1- 1- 2/ 7 42.9% 57.1% 71.4% 297% 224%
クロフネ 3- 1- 1- 5/10 30.0% 40.0% 50.0% 118% 89%
マンハッタンカフェ 3- 1- 0- 5/ 9 33.3% 44.4% 44.4% 87% 61%
キンシャサノキセキ 3- 0- 3-12/18 16.7% 16.7% 33.3% 58% 48%
プリサイスエンド 2- 2- 4- 4/12 16.7% 33.3% 66.7% 280% 202%
ステイゴールド 2- 2- 2-16/22 9.1% 18.2% 27.3% 67% 76%
アドマイヤマックス 2- 2- 1-12/17 11.8% 23.5% 29.4% 47% 47%
パイロ 2- 2- 0- 9/13 15.4% 30.8% 30.8% 46% 77%
ディープインパクト 2- 1- 1- 1/ 5 40.0% 60.0% 80.0% 116% 112%
ルーラーシップ 2- 1- 0- 6/ 9 22.2% 33.3% 33.3% 106% 51%
サウスヴィグラス 2- 0- 0-11/13 15.4% 15.4% 15.4% 121% 26%
アイルハヴアナザー 1- 3- 3-20/27 3.7% 14.8% 25.9% 22% 52%
ハービンジャー 1- 2- 0-10/13 7.7% 23.1% 23.1% 27% 47%
ショウナンカンプ 1- 2- 0- 3/ 6 16.7% 50.0% 50.0% 21% 298%
タートルボウル 1- 1- 1- 7/10 10.0% 20.0% 30.0% 807% 71%
ワークフォース 1- 1- 1- 4/ 7 14.3% 28.6% 42.9% 34% 262%
サマーバード 1- 1- 1- 9/12 8.3% 16.7% 25.0% 574% 163%
カネヒキリ 1- 1- 0- 5/ 7 14.3% 28.6% 28.6% 97% 90%
※1勝2連対以上を掲載。

2016/6/26 東京5R 2歳新馬 1着 3番 ニシノアップルパイ

表4は種牡馬別成績。トップは3勝で6頭が並んでいるが、注目したいのは好成績をあげているリーチザクラウン産駒。出走数こそ少ないものの、これまでにトップタイの3勝で連対率・複勝率ともに高い。6月26日の東京芝1800mの新馬戦では同産駒のニシノアップルパイが逃げ切り勝ちを決めた。芝1200m戦で2勝しているようにスピードがある産駒が多く、父同様に早い時期から活躍してくる印象だ。同産駒が出走してくれば、ぜひともチェックしていきたい。

出走数が多いダイワメジャー産駒を筆頭にサンデーサイレンス後継種牡馬が上位を占めているが、同系統以外ではスクリーンヒーロー産駒・クロフネ産駒も3勝ずつと健闘している。特にクロフネ産駒は1400mで【2.1.1.1】と相性の良さが目立つ。

他ではプリサイスエンド産駒が2勝で、複勝率66.7%と非常に高い。単勝回収率・複勝回収率ともに200%以上と同産駒も今年の活躍は注目だ。

なお、ディープインパクト産駒は出走数が5頭と少ないものの2勝と早期の段階では少数精鋭といった成績となっている。

■表5 今年デビューの新種牡馬の成績(7/10終了時点)

種牡馬 着別度数 勝率 連対率 複勝率 単勝回収率 複勝回収率
リーチザクラウン 3- 1- 1- 2/ 7 42.9% 57.1% 71.4% 297% 224%
ルーラーシップ 2- 1- 0- 6/ 9 22.2% 33.3% 33.3% 106% 51%
アイルハヴアナザー 1- 3- 3-20/27 3.7% 14.8% 25.9% 22% 52%
タートルボウル 1- 1- 1- 7/10 10.0% 20.0% 30.0% 807% 71%
サマーバード 1- 1- 1- 9/12 8.3% 16.7% 25.0% 574% 163%
キングズベスト 1- 0- 1-13/15 6.7% 6.7% 13.3% 30% 18%
ストリートセンス 1- 0- 1- 3/ 5 20.0% 20.0% 40.0% 76% 56%
トビーズコーナー 1- 0- 0- 5/ 6 16.7% 16.7% 16.7% 213% 38%
ジョーカプチーノ 1- 0- 0- 0/ 1 100.0% 100.0% 100.0% 710% 200%
※1勝以上

2016/7/9 中京5R 2歳新馬 1着 2番 ダンビュライト

表5は今年デビューの主な新種牡馬の成績一覧。リーチザクラウン産駒以外にもルーラーシップ産駒が2勝をあげている。7月9日の中京芝1600mの新馬戦ではルーラーシップ産駒のダンビュライトが不良馬場の中で5馬身差の圧勝を見せている。こちらは父同様に芝の中距離タイプが多く、北海道の洋芝も合うのではないか。

なお、出走数が多いアイルハヴアナザー産駒はこれまで1勝のみとなかなか勝ち切れていない。仕上がりが早い馬が多い印象だが、瞬発力タイプの馬が少ない印象だ。

他ではミスタープロスペクター系のサマーバード産駒に注目。勝率・連対率・複勝率は低いものの、7月9日の中京ダート1400mで12番人気フォーカードが勝利。福島芝1200mの新馬戦でも2・3着に入っており、7月に入ってからの活躍が目立つ。夏競馬でチェクしておきたい産駒だ。

ライタープロフィール

ケンタロウ(けんたろう)

1978年6月、鹿児島県生まれ。早稲田大学社会科学部卒業。初めて買った馬券が大当たりし、それから競馬にのめり込むように。データでは、開催日の馬場やコース適性に注目している。好きなタイプは逃げか追い込み。馬券は1着にこだわった単勝、馬単派。料理研究家ではない。

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