第1026回 ハンデと前走を中心に七夕賞を占う|競馬情報ならJRA-VAN

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第1026回 ハンデと前走を中心に七夕賞を占う

2016/7/07(木)

今週の重賞は、日曜日に七夕賞とプロキオンSの2レースが行なわれる。昨年の当コーナーではプロキオンSを取り上げているので、今回は七夕賞を調べてみたい。集計対象は中山開催となった2011年を除き、近10年の9レース。データの分析には、JRA-VAN DataLab.TARGET frontier JVを利用した。

■表1 人気別成績

人気 着別度数 勝率 連対率 複勝率 単回率 複回率
1番人気 2-  2-  2-  3/  9 22.2% 44.4% 66.7% 95% 116%
2番人気 1-  1-  3-  4/  9 11.1% 22.2% 55.6% 50% 104%
3番人気 1-  0-  2-  6/  9 11.1% 11.1% 33.3% 81% 75%
4番人気 0-  1-  0-  8/  9 0.0% 11.1% 11.1% 0% 30%
5番人気 1-  0-  0-  8/  9 11.1% 11.1% 11.1% 133% 43%
6番人気 1-  1-  0-  7/  9 11.1% 22.2% 22.2% 96% 57%
7番人気 1-  1-  1-  6/  9 11.1% 22.2% 33.3% 213% 207%
8番人気 0-  1-  0-  8/  9 0.0% 11.1% 11.1% 0% 51%
9番人気 0-  0-  0-  9/  9 0.0% 0.0% 0.0% 0% 0%
10番人気 0-  1-  0-  8/  9 0.0% 11.1% 11.1% 0% 70%
11番人気 1-  1-  0-  7/  9 11.1% 22.2% 22.2% 220% 125%
12番人気 0-  0-  0-  9/  9 0.0% 0.0% 0.0% 0% 0%
13番人気 0-  0-  0-  9/  9 0.0% 0.0% 0.0% 0% 0%
14番人気 1-  0-  1-  7/  9 11.1% 11.1% 22.2% 604% 220%
15番人気 0-  0-  0-  9/  9 0.0% 0.0% 0.0% 0% 0%
16番人気 0-  0-  1-  7/  8 0.0% 0.0% 12.5% 0% 500%

表1は人気別成績。荒れるイメージの七夕賞だが、人気薄の馬ばかりが激走しているわけではなく、なんだかんだと1、2番人気馬が3着以内に入るケースは多い。ただし、その1、2番人気の好走率は水準より低めで、全幅の信頼が置けるほどではない。また、その下の3〜7番人気の好走率は大きな差が見られないので、あくまで馬本位で取捨をしていくのがいいだろう。さらにその下の、8番人気以下の人気薄も馬券にしばしば絡んでくる。こうした傾向を見る限り、上位人気馬ばかり、逆に人気薄ばかりの買い目を組むのは避けたほうが無難。上位人気から買う場合は穴馬も、穴馬から買う場合は上位人気馬も絡めたほうがいいだろう。

■表2 枠番別成績

枠番 着別度数 勝率 連対率 複勝率 単回率 複回率
近10年 1枠 1- 1- 1-14/17 5.9% 11.8% 17.6% 70% 94%
2枠 3- 1- 0-14/18 16.7% 22.2% 22.2% 111% 73%
3枠 1- 2- 0-15/18 5.6% 16.7% 16.7% 302% 73%
4枠 1- 2- 5-10/18 5.6% 16.7% 44.4% 110% 335%
5枠 1- 1- 3-13/18 5.6% 11.1% 27.8% 106% 100%
6枠 1- 2- 0-15/18 5.6% 16.7% 16.7% 25% 79%
7枠 1- 0- 1-16/18 5.6% 5.6% 11.1% 25% 21%
8枠 0- 0- 0-18/18 0.0% 0.0% 0.0% 0% 0%
13年以降
1枠 1- 0- 1- 4/ 6 16.7% 16.7% 33.3% 200% 233%
2枠 1- 1- 0- 4/ 6 16.7% 33.3% 33.3% 66% 136%
3枠 0- 0- 0- 6/ 6 0.0% 0.0% 0.0% 0% 0%
4枠 0- 0- 2- 4/ 6 0.0% 0.0% 33.3% 0% 691%
5枠 0- 1- 0- 5/ 6 0.0% 16.7% 16.7% 0% 106%
6枠 1- 1- 0- 4/ 6 16.7% 33.3% 33.3% 75% 111%
7枠 0- 0- 0- 6/ 6 0.0% 0.0% 0.0% 0% 0%
8枠 0- 0- 0- 6/ 6 0.0% 0.0% 0.0% 0% 0%

表2は枠番別成績。12年までは最終週、13年以降は第2週と、開催週が変更されたことを考慮して、下半分には13年以降に限定したデータを併記している。この表で目につくのが、外枠が苦戦していること。近10年で8枠から3着以内に入った馬は1頭おらず、7枠の成績もイマイチ。13年以降に限ったデータでも、7、8枠から3着以内に入った馬はゼロとなっている。6枠に関しては13年以降の数値が上昇しており、あまり心配はなさそうだが、7、8枠に入った馬は割引が必要かもしれない。また、13年以降の1、2枠の数値がよく、内枠に入った馬には警戒が必要になりそうだ。

■表3 ハンデ別成績

ハンデ 着別度数 勝率 連対率 複勝率 単回率 複回率
48kg 0-  0-  0-  2/  2 0.0% 0.0% 0.0% 0% 0%
49kg 0-  0-  0-  1/  1 0.0% 0.0% 0.0% 0% 0%
50kg 0-  0-  0-  2/  2 0.0% 0.0% 0.0% 0% 0%
51kg 0-  0-  0-  6/  6 0.0% 0.0% 0.0% 0% 0%
52kg 1-  0-  1- 12/ 14 7.1% 7.1% 14.3% 141% 312%
53kg 1-  2-  0- 16/ 19 5.3% 15.8% 15.8% 101% 86%
54kg 0-  1-  1- 23/ 25 0.0% 4.0% 8.0% 0% 19%
55kg 1-  2-  3- 15/ 21 4.8% 14.3% 28.6% 259% 170%
56kg 1-  1-  2- 18/ 22 4.5% 9.1% 18.2% 54% 56%
57kg 4-  1-  1- 14/ 20 20.0% 25.0% 30.0% 109% 62%
57.5kg 0-  1-  1-  3/  5 0.0% 20.0% 40.0% 0% 62%
58kg 0-  1-  1-  3/  5 0.0% 20.0% 40.0% 0% 158%
58.5kg 0-  0-  0-  0/  0          
59kg 1-  0-  0-  0/  1 100.0% 100.0% 100.0% 730% 220%

七夕賞はハンデ戦。当然、ハンデ別の成績は気になるところだ。知っておきたいのは、ハンデが重い馬のほうが明らかに高い好走率を記録していること。ハンデ57キロ以上の好走率が明確に高くなっているので、ここに該当する馬を軸に抜擢するのは有力な作戦になるだろう。また、回収率が高いのは52〜55キロで、このゾーンは人気薄の激走に要注意。しかし、51キロ以下の馬が3着以内に入った例は見当たらないので、軽ハンデだからといって飛びつかないほうがいいだろう。

■表4 前走からの斤量増減別成績

斤量増減 着別度数 勝率 連対率 複勝率 単回率 複回率
今回増 4-  3-  2-  9/ 18 22.2% 38.9% 50.0% 139% 122%
増減なし 2-  3-  3- 39/ 47 4.3% 10.6% 17.0% 34% 54%
今回減 3-  3-  5- 67/ 78 3.8% 7.7% 14.1% 119% 117%

表4は、前走と比べて斤量が重くなった馬(今回増)、増減なしの馬、斤量が軽くなった馬(今回減)の成績を比較したものである。ここでの注目は「今回増」の好走率が傑出していることで、単複の回収率も非常に良好。ハンデ戦で斤量増というと買いづらく感じるが、七夕賞ではむしろ積極的に狙っていくべきだ。一方、「今回減」の馬は好走率こそ低いものの回収率は単複ともに110%台となっており、激走が多い様子が見てとれる。これは「今回減」の一般的なイメージ通りといっていいだろう。「増減なし」の馬は、好走率こそ「今回減」を若干上回っているものの、回収率は低調で、あまり強調するところのない成績にとどまっている。

■表5 前走より斤量増の馬・前走着順別成績

前走着順 着別度数 勝率 連対率 複勝率 単回率 複回率
前走1着 1- 1- 0- 1/ 3 33.3% 66.7% 66.7% 153% 113%
前走2着 0- 0- 2- 2/ 4 0.0% 0.0% 50.0% 0% 75%
前走3着 0- 1- 0- 1/ 2 0.0% 50.0% 50.0% 0% 100%
前走4着 0- 0- 0- 0/ 0          
前走5着 2- 0- 0- 0/ 2 100.0% 100.0% 100.0% 590% 215%
前走6〜9着 1- 0- 0- 4/ 5 20.0% 20.0% 20.0% 174% 58%
前走10着〜 0- 1- 0- 1/ 2 0.0% 50.0% 50.0% 0% 320%
前走1〜5着 3- 2- 2- 4/11 27.3% 45.5% 63.6% 149% 115%
前走6着〜 1- 1- 0- 5/ 7 14.3% 28.6% 28.6% 124% 132%

表3、表4で斤量(ハンデ)に関するデータを確認したが、ここからはもうすこし細かく見ていきたい。まずは、七夕賞での好走率が非常に高い「前走より斤量が増えた馬」から見ていこう。該当馬のデータを調べて判明したのが、「前走着順」との相関性が強いこと。それを示したのが表5で、斤量が「今回増」の馬は前走で5着以内に入っておくと好調だ。ただし、前走6着以下でも単勝回収率124%、複勝回収率132%だから軽視はできない。前走より斤量が増えた馬が前走5着以内なら積極的に狙い、前走6着以下でもマークはしておくというスタンスで臨むといいのではないだろうか。

■表6 前走より斤量減の馬・前走着順別成績

前走着順 着別度数 勝率 連対率 複勝率 単回率 複回率
前走1着 0- 0- 1- 9/10 0.0% 0.0% 10.0% 0% 61%
前走2着 0- 0- 0- 3/ 3 0.0% 0.0% 0.0% 0% 0%
前走3着 0- 0- 0- 0/ 0          
前走4着 1- 0- 0- 6/ 7 14.3% 14.3% 14.3% 282% 52%
前走5着 0- 0- 1- 3/ 4 0.0% 0.0% 25.0% 0% 65%
前走6〜9着 0- 1- 1-16/18 0.0% 5.6% 11.1% 0% 71%
前走10着〜 2- 2- 2-30/36 5.6% 11.1% 16.7% 204% 183%
前走1〜2着 0- 0- 1-12/13 0.0% 0.0% 7.7% 0 46
前走4着〜 3- 3- 4-55/65 4.6% 9.2% 15.4% 143 131

「前走より斤量が減った馬」も「前走着順」との相関性が見られる。注意したいのは、「前走より斤量が減った馬」のケースで前走1、2着だと【0.0.1.12】とまったく振るわないこと。特に、前走が1600万下で1、2着の場合は【0.0.0.9】と好走例は皆無となっている。前走がオープン特別もしくは重賞なら【0.0.1.3】、複勝率25.0%、複勝回収率152%とまだしもの数字だが、それでも連対例がなく軸馬にはしづらい。むしろ前走で4着以下に敗れていた馬のほうが好走しており、そちらで穴を狙ったほうがいいだろう。

■表7 前走と斤量増減なしの馬・前走着順別成績

前走着順 着別度数 勝率 連対率 複勝率 単回率 複回率
前走1番人気 1- 0- 0- 1/ 2 50.0% 50.0% 50.0% 200% 95%
前走2番人気 0- 0- 0- 3/ 3 0.0% 0.0% 0.0% 0% 0%
前走3番人気 0- 0- 1- 1/ 2 0.0% 0.0% 50.0% 0% 100%
前走4番人気 0- 0- 0- 5/ 5 0.0% 0.0% 0.0% 0% 0%
前走5番人気 0- 2- 0- 3/ 5 0.0% 40.0% 40.0% 0% 244%
前走6〜9番人気 1- 1- 2-12/16 6.3% 12.5% 25.0% 75% 60%
前走10番人気〜 0- 0- 0-14/14 0.0% 0.0% 0.0% 0% 0%

表4の項で確認した通り、「前走と斤量が増減なしの馬」は七夕賞での成績があまりよくないが、それでも狙う場合は「前走人気」をチェックしてみたい。この「前走と斤量が増減なし」の場合、前走で10番人気以下と評価が低かった馬は【0.0.0.14】と好走例が皆無なので、せめてひとケタ人気に収まっておくことが条件となる。とはいえ、前走で1〜9番人気に収まっていたとしても【2.3.3.25】、勝率6.1%、複勝率24.2%、単勝回収率48%、複勝回収率78%と強調できるような成績ではないので、相手までの扱いにしておいたほうが無難といえる。

■表8 前走から距離延長・短縮別成績

前走距離 着別度数 勝率 連対率 複勝率 単回率 複回率
今回延長 4-  2-  8- 54/ 68 5.9% 8.8% 20.6% 127% 74%
同距離 4-  3-  2- 33/ 42 9.5% 16.7% 21.4% 102% 157%
今回短縮 1-  4-  0- 28/ 33 3.0% 15.2% 15.2% 13% 67%

前走との距離の違いも確認しておきたい項目のひとつ。表8の通り、前走と同距離や前走より距離延長の馬に比べて、前走より距離短縮となる馬の成績が明らかに落ちているからだ。優秀なのは「同距離」の馬で、好走率、回収率ともに安定した数値を残している。また、「今回延長」となる馬にはやや激走傾向が見られる。すなわち、「同距離」の馬を軸に、「今回延長」の馬を穴に狙っていきたいところだ。

■表9 前走から距離延長・短縮別成績

前走距離 着別度数 勝率 連対率 複勝率 単回率 複回率
3歳 0-  0-  0-  0/  0          
4歳 0-  2-  0-  5/  7 0.0% 28.6% 28.6% 0% 51%
5歳 4-  3-  3- 33/ 43 9.3% 16.3% 23.3% 226% 113%
6歳 4-  4-  5- 31/ 44 9.1% 18.2% 29.5% 67% 164%
7歳以上 1-  0-  2- 46/ 49 2.0% 2.0% 6.1% 14% 29%

もうひとつ、年齢も侮れないチェック項目となっている。表9の通り、七夕賞で中心となるのは5歳馬と6歳馬。より安定しているのは6歳馬、穴傾向があるのは5歳馬となっている。一方、4歳馬は連対率こそ悪くないものの勝ち馬は出ておらず、7歳以上になると好走例も好走率もガクンと落ちる。母数が少ない4歳馬はともかく、7歳以上は割引が必要だろう。

【結論】

2016/2/21 小倉11R 小倉大賞典(G3) 1着 2番 アルバートドック

今年の七夕賞登録馬を、斤量が「今回増」「増減なし」「今回減」の3パターンに分けて、それぞれのなかから有力と思われる馬を探っていきたい。

まず、好走率が高い「斤量が今回増」の馬。該当するのはアルバートドックとマーティンボロの2頭で、これが前走5着以内にも合致すれば非常に有力だったのだが、両馬とも前走6着以下だった点は残念。それでも、前走5着以内に比べると数字は落ちるが、前走6着以下でも回収率は優秀なので無視はできない。この2頭では、7歳馬という点が割引材料となるマーティンボロより、アルバートドックを上位とみたい。

2015/9/27 阪神10R ムーンライトハンデ 1着 2番 ウインリバティ

「斤量が今回減」の場合は、前走1、2着だと非常に厳しい成績となっていたので評価を下げたい。また、7歳以上馬や距離短縮となる馬も割引と、残るのはウインリバティのみとなる。前走のマーメイドSから同距離というローテーションという点は強調材料といえ、激走に期待したい。

最後に「斤量が増減なし」の馬だが、基本的には該当馬は七夕賞であまりいい成績を残しておらず、中心視はしづらい。それでも狙うとすれば前走人気が1〜9番人気までに収まっていた馬で、年齢などの消し材料を考慮したうえで残るのはオリオンザジャパンシャイニープリンスマジェスティハーツ。本命視はできないが、相手に加えておくぶんには十分狙えるだろう。

ライタープロフィール

出川塁(でがわ るい)

1977年熊本県生まれ。上智大学文学部卒業後、出版社2社で競馬専門誌、競馬書籍の編集に携わり、2007年からフリーライターに。「競馬最強の法則」「サラブレ」「優駿」などへ寄稿するほか、出版社勤務時代を含めて制作に関わった競馬書籍は多数。馬券は単勝派だが、焼肉はタン塩派というわけではない。メインの競馬のほか、サッカーでも密かに活動中。

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