第1024回 将来の活躍馬はいるか? ラジオNIKKEI賞を占う|競馬情報ならJRA-VAN

JRA公式データ配信サービス JRA-VAN

データde出〜た

データde出〜たバックナンバー

第1024回 将来の活躍馬はいるか? ラジオNIKKEI賞を占う

2016/6/30(木)

今週は福島競馬場でラジオNIKKE賞が行われる。春のクラシックが終わった後の3歳馬による戦いだ。秋のG1シーズンを見据える馬の出走はほぼないが、過去10年ではアンビシャスやストロングリターン、ソングオブウインドといった馬がその後G1戦線に進み、活躍をしている。今年のレースからはそんな馬が誕生するだろうか。過去10年のデータをもとに、まずは同レースを占ってみたい。データ分析にはJRA-VAN DataLab.TARGET frontier JVを利用した。

■表1 過去10年のラジオNIKKEI賞の上位馬

馬名 人気 着順 ハンデ OP実績 福・中18〜20
15年 アンビシャス 1 1 56.5 プリンシパルS1着  
ミュゼゴースト 4 2 55 白百合S3着 山藤賞1着
マルターズアポジー 12 3 53   ひめさゆり賞1着
14年 ウインマーレライ 5 1 54   アスター賞1着
クラリティシチー 1 2 55 スプリングS3着  
ウインフェニックス 7 3 54 いちょうS2着  
13年 ケイアイチョウサン 8 1 54 京成杯3着  
カシノピカチュウ 14 2 55 ファルコンS2着  
アドマイヤドバイ 5 3 54 きらさぎ賞3着  
12年 ファイナルフォーム 2 1 54    
ヤマニンファラオ 1 2 55 白百合S2着  
オペラダンシング 16 3 53   500万1着
11年 フレールジャック 2 1 54    
マイネルラクリマ 3 2 56 白百合S1着  
カフナ 1 3 55 若葉S2着  
10年 アロマカフェ 3 1 55   山藤賞1着
クォークスター 2 2 55 プリンシパルS2着 500万1着
レト 6 3 55 NZT3着  
09年 ストロングガルーダ 5 1 56    
サニーサンデー 13 2 53    
ストロングリターン 2 3 55    
08年 レオマイスター 8 1 53 福島2歳S2着  
ノットアローン 6 2 57 若葉S1着  
ダイバーシティ 1 3 53    
07年 ロックドゥカンブ 2 1 52    
スクリーンヒーロー 14 2 54 伏竜S2着  
イクスキューズ 4 3 56 クイーンC1着  
06年 タマモサポート 5 1 54 スプリングS4着  
ソングオブウインド 2 2 54 ラジオNIKKEI賞2着  
ステラマドレード 12 3 51    

まずは過去10年のラジオNIKKEI賞の上位馬を見ていこう(表1)。1番人気で勝利したのは昨年のアンビシャスのみ。2、3着に好走した馬はチラホラいるが、信頼度としては今一つだ。昨年3着のマルターズアポジーをはじめ、二けた人気で激走した馬もかなり多い。波乱傾向が強そうな印象だ。

2015/7/5 福島11R ラジオNIKKEI賞(G3) 1着 3番 アンビシャス

ハンデとしては57キロから51キロまで幅広い。だが、57キロまで背負わされるとやや厳しい印象。過去10年の同斤量の成績は【0.1.0.5】となっているのだ。連対率や複勝率が最も高いのが55キロで【1.5.3.16】という成績。単勝は54キロが優秀で、【5.2.2.33】という成績。54〜55キロの馬がかなり有力と言える。

過去のOP実績に関しては、なくても平気だが、どちらかと言えばあった方がいい。OPクラスで好走経験がなかった馬ばかりで決まったのは09年のみ。その他の年ではたいてい1頭は入ってくる。特にスプリングSやプリンシパルS、若葉Sといったクラシックのトライアルで善戦していた馬が有力。レースレベル・相手が強く、ここでは地力上位となることが多いからだ。

盲点となりやすいのが短距離やダートの実績馬。13年優勝のカシノピカチュウはファルコンS2着の実績。08年優勝のレオマイスターは福島2歳S2着の実績。いずれも芝の短距離実績で軽視されやすいところだが、人気薄で激走を果たしている。07年2着のスクリーンヒーローはダートの伏竜Sで2着の実績。ただし、同馬はスプリングSで5着という実績もあった。中山芝1800mと福島芝1800mはコース形態が似ており、要求される適性もかなり近い。激走されても仕方がない下地はあったことになる。

それに関連して、過去に500万クラスの福島・中山芝1800〜2000mで勝利したことがある馬に注目してみた。すると昨年の2、3着馬や、14年優勝のウインマーレライ。12年に16番人気で3着に入ったオペラダンシングなども、該当することがわかった。過去にそのような条件のレースを勝っている馬に関しては、要注意と言えるだろう。

■表2 ラジオNIKKEI賞出走馬の前走クラス別成績(過去10年)

前走クラス 着別度数 勝率 連対率 複勝率 単回収率 複回収率
500万下 3-  2-  3- 37/ 45 6.7% 11.1% 17.8% 33 48
1000万下 3-  1-  1- 24/ 29 10.3% 13.8% 17.2% 176 188
OPEN特別 1-  6-  3- 27/ 37 2.7% 18.9% 27.0% 7 86
G3 0-  0-  0-  7/  7 0.0% 0.0% 0.0% 0 0
G2 3-  0-  0- 10/ 13 23.1% 23.1% 23.1% 199 63
G1 0-  1-  3- 21/ 25 0.0% 4.0% 16.0% 0 76

続いて表2は出走馬の前走クラス別成績。古くは残念ダービーと言われたレースだったが、前走G1組はあまり芳しくない。特に前走ダービー組の好走はゼロ。前走NHKマイルC組が【0.1.3.5】となっている。重賞では前走G2の青葉賞組が好調。【3.0.0.4】となっている。

前走G3組は不振。前走OP特別組は、プリンシパルS【1.2.2.8】と白百合S【0.4.0.14】が主力だ。前走条件クラス組も侮れない。特に古馬との1000万クラス組が【3.1.1.24】で優秀。単・複回収率はともに100%だ。前走500万クラス組も勝ち馬は3頭。比較的人気サイドのため回収率は良くないが、好走馬自体はそこそこいると言っていいだろう。

■表3 ラジオNIKKEI賞出走登録馬

馬名 ハンデ OP実績 前着 前人 前走レース
アーバンキッド 56 毎日杯2着 16 6 NHKマG1
アップクォーク 53   1 1 早苗賞500*
カープストリーマー 53   11 8 ニュージG2
カネノイロ 52   9 7 小金井特1000
キャプテンペリー 54 芙蓉S3着 8 7 ニュージG2
キングハート 52   14 14 ファルコG3
ジョルジュサンク 56 すみれS1着 4 5 白百合S
ストーミーシー 56 NZT2着 9 10 NHKマG1
ゼーヴィント 54 プリンシパルS3着 3 3 プリンシ
ダイワドレッサー 53 フェアリーS2着 8 17 優駿牝馬G1
ツーエムレジェンド 53   6 5 舞子特別1000
トモトモリバー 50   1 1 500万下*
ナイトオブナイツ 54   1 5 あやめ賞500*
ピックミータッチ 53   1 1 500万下*
ブラックスピネル 57 白百合S1着 1 3 白百合S
プールアンレーヴ 51   9 10 500万下
ミエノドリーマー 53   12 14 プリンシ
ミライヘノツバサ 53   12 11 皐月賞G1
ロードヴァンドール 53   1 2 メルボル500*
※ツーエムレジェンド、ロードヴァンドールは回避の可能性あり。

それでは今年のラジオNIKKEI賞を展望してみることにする。出走予定メンバーは表3の通り。フルゲートを超える登録がある上、ツーエムレジェンド、ロードヴァンドールが回避という情報もあるが、混戦メンバーと予想する。

前走白百合S1着のブラックスピネルが上位人気となりそうだが、斤量は57キロ。昨年のアンビシャスよりも重いハンデで、同斤量の成績はあまり良くない。データ的には軽視してみたい。

2016/4/16 中山9R 山藤賞 1着 2番 ゼーヴィント

ハンデ的には54〜55キロが優秀。今年はキャプテンペリーとゼーヴィント、ナイトオブナイツが該当する。この中ならば、ゼーヴィントに注目。前走プリンシパルSに出走して3着。OP実績は申し分ない。なおかつ、2走前には山藤賞を優勝。中山芝2000mの500万特別を勝っている点が強調材料だ。実はこの500万クラスの福島・中山芝1800〜2000mで勝ち鞍経験があるのは、この馬のみ。ハッキリと中心視できる状況だ。キャプテンペリーとナイトオブナイツは相手候補。

あとは前走NHKマイルCが大敗も、毎日杯2着のアーバンキッド。NZT2着の実績があるストーミーシーあたりも注意したい。

ライタープロフィール

小田原智大(おだわら ともひろ)

1975年6月、東京生まれ。早稲田大学商学部卒業後、業界紙記者を経て、(株)レイヤード入社。ライター&エディターとして活躍。JRA-VANデータの配信初期から、いち早くデータ競馬の有効性に着目する。05年5月より「競馬 最強の法則WEB」にて、障害戦を除く全重賞レースの傾向と対策、予想を展開。「オッズパーク ダートグレードデータ作戦」では、地方競馬の重賞の攻略にも取り組んでいる。仕事の関係でなかなか競馬場には行けなくなったが、年に1、2回行くローカル遠征が楽しみ。
小田原智大の完全なる買い方ブログ

データde出〜たバックナンバー

データ競馬のための最強ツール TARGET frontier JV(ターゲット)