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第1020回 将来のダート王候補は? ユニコーンS分析

2016/6/16(木)

今週はユニコーンSと、函館スプリントSの2重賞。昨年の本コーナーでは函館スプリントSを取り上げているため、今回はユニコーンSを分析してみたい。過去の優勝馬からは数多くのダート王が誕生し、昨年のノンコノユメもG1戦線で活躍中。今年はどの馬が将来のダート王へと前進するのか、過去の傾向を見てみよう。データの分析には、JRA-VAN DataLab.TARGET frontier JV馬天楼 for データde出〜たを利用した。

■表1 人気別成績

人気 着別度数 勝率 連対率 複勝率 単回収 複回収
1 5-2-0-3/10 50.0% 70.0% 70.0% 125% 87%
2 1-4-1-4/10 10.0% 50.0% 60.0% 46% 98%
3 3-1-2-4/10 30.0% 40.0% 60.0% 287% 165%
4 1-1-0-8/10 10.0% 20.0% 20.0% 90% 119%
5 0-0-1-9/10 0.0% 0.0% 10.0% 0% 27%
6 0-0-2-8/10 0.0% 0.0% 20.0% 0% 84%
7 0-1-2-7/10 0.0% 10.0% 30.0% 0% 160%
8 0-0-2-8/10 0.0% 0.0% 20.0% 0% 85%
9 0-1-0-9/10 0.0% 10.0% 10.0% 0% 79%
10 0-0-0-10/10 0.0% 0.0% 0.0% 0% 0%
11〜 0-0-1-57/58 0.0% 0.0% 1.7% 0% 14%

2013/6/16 東京11R ユニコーンステークス(G3) 1着 6番 ベストウォーリア (3番人気)

過去10年、1〜3番人気はいずれも複勝率60.0〜70.0%。1番人気は07年〜13年まで連続連対を果たしたが、ここ2年は12、4着と馬券圏外。対して3番人気はここ5年で3勝、計4頭が馬券圏内に入っており、配当妙味も含めて3番人気がより注目の存在となる。また、優勝馬はすべて4番人気以内、2着馬も10頭中8頭が4番人気以内だ。ただ、3着は11頭(13年が同着)中8頭が5番人気以下。うち7頭は5〜8番人気のため、3連単の3着候補としては中位人気馬を警戒したい。大波乱にはあまり至らないレースだが、1番人気が圏外に敗れたここ2年は、3連単22万、10万馬券となっている。

■表2 枠番別成績

枠番 着別度数 勝率 連対率 複勝率 単回収 複回収 1〜3番人気 4番人気以下
1枠 0-1-1-17/19 0.0% 5.3% 10.5% 0% 17% 0-1-1-3/5 0-0-0-14/14
2枠 1-1-3-15/20 5.0% 10.0% 25.0% 16% 104% 1-0-0-2/3 0-1-3-13/17
3枠 2-0-2-15/19 10.5% 10.5% 21.1% 23% 44% 2-0-1-1/4 0-0-1-14/15
4枠 1-3-0-16/20 5.0% 20.0% 20.0% 34% 32% 1-3-0-1/5 0-0-0-15/15
5枠 1-2-0-17/20 5.0% 15.0% 15.0% 23% 24% 1-2-0-2/5 0-0-0-15/15
6枠 4-0-1-15/20 20.0% 20.0% 25.0% 170% 87% 3-0-0-2/5 1-0-1-13/15
7枠 1-1-2-16/20 5.0% 10.0% 20.0% 8% 43% 1-1-1-0/3 0-0-1-16/17
8枠 0-2-2-16/20 0.0% 10.0% 20.0% 0% 145% 該当馬なし 0-2-2-16/20

枠番別の成績では、6枠が4勝を挙げて勝率20.0%と一歩リード。その他の好走馬は分散しているが、1枠だけは馬券圏内2頭にとどまり、表1で好成績だった3番人気以内の人気馬でも【0.1.1.3】で連対率20.0%。一昨年は1番人気のアジアエクスプレスが12着に敗退した。対して外の8枠は、3番人気以内に推された馬が1頭もいない中で、4頭の好走馬を輩出している。

■表3 脚質別成績

レース 脚質 着別度数 勝率 連対率 複勝率 単回収 複回収
今回 逃げ 0-1-0-9/10 0.0% 10.0% 10.0% 0% 88%
先行 4-3-4-33/44 9.1% 15.9% 25.0% 58% 95%
中団 5-2-4-42/53 9.4% 13.2% 20.8% 46% 47%
後方 1-4-3-42/50 2.0% 10.0% 16.0% 9% 46%
前走
逃げ 1-1-0-13/15 6.7% 13.3% 13.3% 16% 34%
先行 6-6-5-40/57 10.5% 21.1% 29.8% 64% 97%
中団 1-1-2-44/48 2.1% 4.2% 8.3% 4% 25%
後方 1-1-3-23/28 3.6% 7.1% 17.9% 16% 47%
マクリ 1-0-0-2/3 33.3% 33.3% 33.3% 300% 103%
※脚質はTarget frontier JVによる分類

好走馬の脚質は、「先行」「中団」が多く、直線の長い東京コースということもあって「後方」からも届いている。昨年はその「後方」からノンコノユメが差し切り、3着アルタイルも後方からの競馬だった。ただ、2着に先行したノボバカラが入るなど、まったく違う脚質同士のワンツーも少なくない。また、前走の脚質を見ると、「先行」していた馬が連対馬20頭中12頭を占めている。今回は距離短縮や相手強化などで後方からになりそうな馬でも構わないが、前走では先行している方が望ましい

■表4 馬体重別成績

馬体重 着別度数 勝率 連対率 複勝率 単回収 複回収
420〜439kg 0-0-0-3/3 0.0% 0.0% 0.0% 0% 0%
440〜459kg 1-0-2-14/17 5.9% 5.9% 17.6% 27% 48%
460〜479kg 4-1-7-25/37 10.8% 13.5% 32.4% 45% 112%
480〜499kg 2-4-1-52/59 3.4% 10.2% 11.9% 37% 49%
500〜519kg 2-4-0-25/31 6.5% 19.4% 19.4% 29% 28%
520〜539kg 0-1-0-8/9 0.0% 11.1% 11.1% 0% 17%
540〜 1-0-1-0/2 50.0% 50.0% 100.0% 120% 490%

続いて馬体重別の成績を見ると、ダート戦ながら、好走馬が多いのは460〜479kgのゾーン。中央のダートコースの中では砂が軽いとされる東京で行われるためか、必ずしも大型馬有利というような結果にはなっていない。また、この460〜479kgは8年連続で馬券圏内に1頭以上が入っている。なお、馬体重の増減は±3kgが【7.4.9.64】と好走馬の3分の2ほどを占めているため、事前の検討では前走の段階で470kg前後の馬にまず注目したい。

■表5 前走クラス・コース別成績

前走 着別度数 勝率 連対率 複勝率 単回収 複回収
500万下 2-1-2-39/44 4.5% 6.8% 11.4% 27% 32%
1000万下 1-0-0-2/3 33.3% 33.3% 33.3% 436% 223%
OPEN特別 5-6-6-54/71 7.0% 15.5% 23.9% 29% 75%
(同ダート) 5-6-6-42/59 8.5% 18.6% 28.8% 35% 90%
G3 0-1-0-1/2 0.0% 50.0% 50.0% 0% 95%
G2 0-0-0-6/6 0.0% 0.0% 0.0% 0% 0%
G1 0-0-1-17/18 0.0% 0.0% 5.6% 0% 25%
地方 2-2-1-6/11 18.2% 36.4% 45.5% 77% 86%
海外 0-0-1-2/3 0.0% 0.0% 33.3% 0% 286%
0-1-1-39/41 0.0% 2.4% 4.9% 0% 15%
ダート 10-9-10-88/117 8.5% 16.2% 24.8% 46% 79%

前走クラス別では、地方競馬出走馬が連対率36.4%の好成績をマーク。また、ダートのオープン(中央)出走馬が【5.6.6.42】で全好走馬31頭中17頭を占めている。中央、地方を問わず、ダートのオープン・重賞出走馬が中心的な存在になる。 なお、前走芝からの好走馬は中央重賞組の2頭のみ。08年2着のシルクビッグタイム(前走ファルコンS7着)は、前々走までダート3戦全勝。そして同年3着のアポロドルチェ(前走NHKマイルC11着)は本競走が初ダートで、芝では同じ東京でG2・京王杯2歳Sを制した実績馬だった。

■表6 前走地方競馬出走の好走馬

馬名 人気 着順 前走 前走人気 前走着順
07 フェラーリピサ 2 2 兵庫ChS 1 1
10 バーディバーディ 1 1 1 1
サンライズクォリア 6 3 3 2
12 オースミイチバン 2 2 1 1
13 ベストウォーリア 3 1 3 2

表6は前走で地方競馬に出走していた好走馬で、5頭はすべて園田の兵庫チャンピオンシップ出走馬。共通するのは、その兵庫チャンピオンシップで3番人気以内に推されて連対していたこと。また、本競走でも連対した4頭は、今回3番人気以内。6番人気だった10年のサンライズクォリアは、馬券圏内でも3着にとどまっている。

■表7 前走ダート戦・オープン特別組の前走着順・人気別成績

前走 着別度数 勝率 連対率 複勝率 単回収 複回収
着順 1着 5-4-1-4/14 35.7% 64.3% 71.4% 150% 124%
2着 0-1-3-5/9 0.0% 11.1% 44.4% 0% 172%
3着 0-0-1-3/4 0.0% 0.0% 25.0% 0% 195%
4着 0-1-1-3/5 0.0% 20.0% 40.0% 0% 254%
5着以下 0-0-0-27/27 0.0% 0.0% 0.0% 0% 0%
タイム差
+0.1秒〜 3-1-0-1/5 60.0% 80.0% 80.0% 204% 112%
+0.0秒 1-3-1-3/8 12.5% 50.0% 62.5% 108% 133%
-0.0秒〜-0.7秒 0-2-5-19/26 0.0% 7.7% 26.9% 0% 138%
-0.8秒〜 0-0-0-19/19 0.0% 0.0% 0.0% 0% 0%
人気 1人気 2-2-1-5/10 20.0% 40.0% 50.0% 45% 171%
2人気 1-0-1-3/5 20.0% 20.0% 40.0% 174% 90%
3人気 1-0-2-3/6 16.7% 16.7% 50.0% 53% 178%
4人気 0-2-1-3/6 0.0% 33.3% 50.0% 0% 198%
5人気 1-0-0-4/5 20.0% 20.0% 20.0% 92% 36%
6〜9人気 0-2-1-11/14 0.0% 14.3% 21.4% 0% 52%
10人以下 0-0-0-13/13 0.0% 0.0% 0.0% 0% 0%

前走オープン特別(ダート)からは好走馬が多いため、前走着順・タイム差・人気別の集計データで見てみたい。まず、前走は勝ってきた馬が圧倒的な好成績で、このオープン特別組の優勝馬5頭はすべて、前走1着からの連勝である。加えて、同タイム(+0.0秒)での1着よりも、0.1秒差以上をつけて勝ってきた馬のほうが信頼性は高い。

一方、前走5着以下に敗退した馬は27頭すべて馬券圏外。タイム差では0.8秒以上つけられていると、やはり19頭全馬が圏外に終わっている。また、前走人気は1〜4番人気に推されていた馬が、いずれも複勝率40.0〜50.0%と安定している。

■表8 前走500万条件からの好走馬

馬名 人気 着順 間隔 前走距離 前走人気 前走着順 タイム差 ダ16以上
06 ナイキアースワーク 4 1 中4週 ダ1800 1 1 0.6秒 2-1-1-0
07 ナムラジョンブル 7 3 中2週 ダ1800 1 1 0.4秒 2-1-0-0
09 グロリアスノア 2 2 中4週 ダ1600 2 1 0.6秒 2-0-0-0
12 ストローハット 1 1 中6週 ダ1800 2 1 0.5秒 1-0-0-0
13 サウンドトゥルー 8 3 中6週 ダ1600 1 1 0.5秒 1-0-0-0

最後に、前走500万条件からの好走馬も見ておきたい。この組は例年、前走で勝っていないと出走が不可能だが、中でも馬券に絡んだ馬は、2着馬を0.4秒以上離して勝ってきた馬である。また、前走距離はすべて1600〜1800m。さらに、前走は1、2番人気、そしてダート1600〜1800m戦では馬券圏外敗退の経験を持たない馬ばかりだ。

【結論】

勝ち馬はすべて4番人気以内のユニコーンS。2着馬も4番人気以内が中心で、穴馬はほぼ3着候補までになる。前走は中央のダート・オープンか、園田の兵庫チャンピオンシップが中心。オープン組は勝ち馬が圧倒的な好成績、兵庫チャンピオンシップなら連対馬が候補になる。また、500万組なら圧勝していることが好走条件だ。

2016/5/15 東京10R 青竜ステークス 1着 12番 グレンツェント

今年の登録馬で、前走兵庫チャンピオンシップに出走していたのは、同レース2着のゴールドドリーム。そしてダートのオープン特別を勝ってきたのが、グレンツェントストロングバローズで、この3頭がまず有力候補として挙げられる。 このうち、グレンツェントは青竜Sに出走して1着。タイム差なし(ハナ差)の1着ではあるものの、オープン特別組は同タイムの1着馬でも複勝率62.5%(表7)を記録する。馬体重が好走馬の多いゾーン(表4)に入りそうな、前走466kgという点も好材料だ。また、14年に創設されたばかりの青竜S組は、昨年1〜3着を独占している。

ストロングバローズは、前走の伏竜Sでグレンツェントに0.3秒(1馬身4分の3)差をつけた1着という点が強調材料(表7)で、このプラスを評価すれば優勝候補の筆頭になる。しかし一方で、同レースからの直行馬は過去10年【0.0.0.4】で、こちらを重視すれば消しと、評価が難しい存在だ。そしてゴールドドリームは、そのグレンツェントをヒヤシンスSで下して優勝。前走兵庫チャンピオンシップ1番人気2着、今回も上位人気必至と、特に減点材料はない(表6)。 3頭からどの馬を最上位に据えるかは判断が難しく、最終的には妙味のある3番人気になった馬(表1)や、枠順(表2)なども考慮して決断を下したい。一応現時点では、青竜S組のグレンツェントを筆頭格として挙げたい。

その他では、2〜3着候補にはなるものの、ダート・オープン特別の2〜4着馬(表7)からダノンフェイスと、抽選を突破できればマイネルバサラ(アルーアキャロルは回避)。なお、500万条件圧勝馬は3頭が登録(いずれも抽選対象のエキドナ、クインズサターン、ヤマイチジャスティ)しているが、ダート1600〜1800mで着外があったり、前走が1400m戦だったりと、その他の好走条件を満たせていない(表8)。

ライタープロフィール

浅田知広(あさだ ともひろ)

1970年12月、埼玉県生まれ。立命館大学文学部中退後、夕刊紙レース部のアルバイト、競馬データベース会社を経て、現在はフリー。パソコンが広く普及する以前から、パソコン通信でデータ手入力方式の競馬予想ソフトを公開するなど、競馬のみならずPCやネットワークにも精通。その知識を活かし、Webや雑誌で競馬ライターとして活躍するかたわら、ネットワークの専門誌にも連載を持つ。

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