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第1019回 函館競馬開幕! 距離別の種牡馬成績は?

2016/6/13(月)

今週はいよいよ函館競馬がスタート。競馬番組上は6月の第1週に夏競馬は開幕しているが、本格的な夏競馬のシーズン到来だ。そこで月曜掲載分の今回は、函館競馬の種牡馬成績について調べてみたい。データの分析には、JRA-VAN DataLab.TARGET frontier JVを利用し、集計期間は12〜15年の過去3年(札幌代替分も含む)とした。

■表1 函館競馬・芝の種牡馬成績(13〜15年)

種牡馬 着別度数 勝率 連対率 3着内率 単回収 複回収 4人下3内率
ステイゴールド 17-8-9-95/129 13.2% 19.4% 26.4% 80% 60% 13.7%
キングカメハメハ 16-18-15-127/176 9.1% 19.3% 27.8% 96% 76% 14.4%
ディープインパクト 13-21-14-123/171 7.6% 19.9% 28.1% 42% 64% 16.1%
ネオユニヴァース 11-17-18-95/141 7.8% 19.9% 32.6% 111% 122% 24.8%
ハーツクライ 11-7-7-76/101 10.9% 17.8% 24.8% 40% 64% 12.7%
ダイワメジャー 9-11-19-89/128 7.0% 15.6% 30.5% 63% 72% 16.1%
マンハッタンカフェ 9-5-5-84/103 8.7% 13.6% 18.4% 89% 62% 12.8%
クロフネ 8-13-7-87/115 7.0% 18.3% 24.3% 37% 84% 16.3%
ジャングルポケット 8-8-8-80/104 7.7% 15.4% 23.1% 100% 81% 13.2%
ゼンノロブロイ 8-4-8-50/70 11.4% 17.1% 28.6% 241% 169% 23.2%

2013/8/31 函館11R 札幌2歳ステークス(G3) 1着 1番 レッドリヴェール (父ステイゴールド)

まず表1は、距離を問わず芝コース全体での種牡馬成績で、複勝2着払いのレースも含まれるため、勝率、連対率、3着内率の表記とした。また、一番右に記した「4人下3内率」とは、「4番人気以下だった馬の3着内率」を示している。

この集計(勝ち鞍順)でトップに立ったのはステイゴールドで、以下、キングカメハメハ、ディープインパクト、そしてネオユニヴァースのトップ4。この4頭の連対率は19%台でほぼ横並びという結果になった。

ただ、勝率や連対率はそれぞれ異なっており、勝ち鞍1位のステイゴールドは勝率13.2%で頭ひとつリード。全成績【17.8.9.95】と、他の3頭に比べ、馬券に絡んだ際に勝ち切る確率が高くなっている

一方、4位のネオユニヴァースは【11.17.18.95】とやや2〜3着が多いものの、3着内率が32.6%と高いほか、単複の回収率も100%を突破。表の右に記した4番人気以下の3着内率が24.8%と、上位の中ではかなり高いのが注目点だ。また、トップ10の中ではゼンノロブロイも単複の回収率が高くなっている。

なお、表には記していないが、4番人気以下の成績で特徴的なのは、ダイワメジャー【2.1.11.73】や、クロフネ【1.8.6.77】といったあたり。どちらも3着内率になおすと16%台だが、ダイワメジャーは4番人気以下の3着が多く、クロフネは2〜3着が多い傾向だ。

■表2 函館競馬・芝・良馬場の種牡馬成績(13〜15年)

種牡馬 着別度数 勝率 連対率 3着内率 単回収 複回収
キングカメハメハ 13-15-10-100/138 9.4% 20.3% 27.5% 54% 59%
ステイゴールド 12-7-8-75/102 11.8% 18.6% 26.5% 70% 60%
ディープインパクト 11-13-11-99/134 8.2% 17.9% 26.1% 49% 62%
ネオユニヴァース 9-10-17-69/105 8.6% 18.1% 34.3% 118% 111%
ダイワメジャー 8-10-10-66/94 8.5% 19.1% 29.8% 80% 73%
クロフネ 7-11-7-71/96 7.3% 18.8% 26.0% 24% 86%
ジャングルポケット 7-7-6-56/76 9.2% 18.4% 26.3% 125% 87%
デュランダル 7-5-4-21/37 18.9% 32.4% 43.2% 208% 128%
マンハッタンカフェ 7-4-3-61/75 9.3% 14.7% 18.7% 88% 68%
ゼンノロブロイ 7-3-6-34/50 14.0% 20.0% 32.0% 332% 201%

表2は、良馬場に限定した芝コースの種牡馬成績である。表1と比較すると、ステイゴールドが稍重〜不良で5勝を挙げていいたため、同3勝のキングカメハメハと順位が逆転した。また、ハーツクライは全11勝中5勝が稍重〜不良馬場だったため、良馬場限定ではランク外に転落。逆に、7勝すべて良馬場で挙げていたデュランダルがトップ10に食い込んできた。同馬の産駒は良馬場にかぎると3着内率43.2%と、非常に安定した成績を残している。

■表3 函館競馬・ダートの種牡馬成績(13〜15年)

種牡馬 着別度数 勝率 連対率 3着内率 単回収 複回収 4人下3内率
ゴールドアリュール 17-15-9-71/112 15.2% 28.6% 36.6% 129% 103% 23.3%
キングカメハメハ 11-15-16-98/140 7.9% 18.6% 30.0% 36% 64% 18.6%
マンハッタンカフェ 11-10-2-57/80 13.8% 26.3% 28.8% 64% 53% 10.7%
クロフネ 10-7-10-80/107 9.3% 15.9% 25.2% 47% 61% 11.7%
サウスヴィグラス 10-6-11-64/91 11.0% 17.6% 29.7% 77% 99% 21.3%
ハーツクライ 10-4-3-36/53 18.9% 26.4% 32.1% 107% 110% 19.4%
ロージズインメイ 7-1-3-21/32 21.9% 25.0% 34.4% 159% 85% 26.1%
シンボリクリスエス 6-7-8-86/106 5.6% 12.1% 19.6% 54% 43% 9.0%
スペシャルウィーク 6-5-4-24/39 15.4% 28.2% 38.5% 339% 130% 30.4%
フジキセキ 5-7-5-44/61 8.2% 19.7% 27.9% 435% 114% 17.0%

一方、ダート戦全体の成績では、ゴールドアリュールが17勝を挙げ、2位以下に6勝差をつける断トツ。一方、2位のキングカメハメハは、4番人気以下が【1.4.13.79】で勝率わずか1.0%。3着内率は18.6%と悪くないが、勝ち馬となると人気馬が中心だ。また、3位のマンハッタンカフェは、1〜3番人気で【9.7.1.7】連対率66.7%と安定した結果を出している。ほかに、ダート全成績で好走確率が高いのはハーツクライ、ロージズインメイ、スペシャルウィークといったあたりである。

■表4 函館芝1200mの種牡馬成績(13〜15年、6勝以上)

種牡馬 着別度数 勝率 連対率 3着内率 単回収 複回収 重賞勝ち
ダイワメジャー 7-6-15-65/93 7.5% 14.0% 30.1% 79% 75%  
フジキセキ 6-3-7-30/46 13.0% 19.6% 34.8% 35% 75%  
スウェプトオーヴァーボード 6-3-3-40/52 11.5% 17.3% 23.1% 174% 103% 13年函館SS
ヨハネスブルグ 6-2-3-17/28 21.4% 28.6% 39.3% 81% 68%  
デュランダル 6-2-2-23/33 18.2% 24.2% 30.3% 220% 77%  
アドマイヤコジーン 6-1-0-19/26 23.1% 26.9% 26.9% 282% 81%  

2013/6/16 函館11R 函館スプリントS(G3) 1着 14番 パドトロワ (父スウェプトオーヴァーボード)

ここからは、主なコースごとに見ていきたい。表4は今週、函館スプリントSが行われる芝1200m戦の成績だが、1位のダイワメジャーが7勝、以下6勝が計5頭と、分散傾向にある。勝ち鞍トップに立ったダイワメジャーは、表1にもあったように函館芝では3着が多く、この芝1200mでも13連対に対して3着が15回。出走数が多いために勝ち鞍トップになったものの、3連複向きの種牡馬であることには注意したい。特に4歳馬は【2.2.8.16】と3着が多くなっている。

2位以下では、3位のスウェプトオーヴァーボードがパドトロワで13年の函館スプリントSを制覇。同馬の6番人気など穴馬の好走も多く、好走確率がさほど高くない割に、単複では高回収率を記録している。

一方、勝率から3着内率まで高いのは4位のヨハネスブルグ。特に2歳戦では【4.1.2.4】で3着内率63.6%と安定した成績を残す。また、6位のアドマイヤコジーンは、ダートも含めた函館全体で【8.1.0.28】と、函館では好走すれば勝ち切る可能性が高い種牡馬だ。

■表5 函館芝1800mの種牡馬成績(13〜15年、4勝以上)

種牡馬 着別度数 勝率 連対率 3着内率 単回収 複回収 重賞勝ち
ステイゴールド 10-4-2-28/44 22.7% 31.8% 36.4% 154% 75% 13年札幌2歳S
キングカメハメハ 7-6-7-39/59 11.9% 22.0% 33.9% 82% 73%  
ディープインパクト 5-11-9-41/66 7.6% 24.2% 37.9% 17% 56%  
クロフネ 5-4-0-20/29 17.2% 31.0% 31.0% 52% 58%  
ハーツクライ 5-2-3-32/42 11.9% 16.7% 23.8% 36% 46%  
ネオユニヴァース 4-5-5-28/42 9.5% 21.4% 33.3% 126% 104%  

続いて表5は芝1800m。こちらは、函館芝全体でも1位だったステイゴールドがトップを確保。勝率〜3着内率も申し分なく、13年には代替開催の札幌2歳Sをレッドリヴェールで制している。

対して2位のキングカメハメハ、3位のディープインパクトは、ステイゴールドと比べると勝率が低い。特にディープインパクト産駒はこの距離では【5.11.9.41】と、馬券に絡んでも2〜3着止まりが多い。また、4位のクロフネは、1〜2番人気なら【5.2.0.0】の連対率100%、それ以外は【0.2.0.20】と極端な結果が出ている。

■表6 函館芝2000mの種牡馬成績(13〜15年、3勝以上)

種牡馬 着別度数 勝率 連対率 3着内率 単回収 複回収
キングカメハメハ 4-5-5-36/50 8.0% 18.0% 28.0% 198% 126%
シンボリクリスエス 4-0-2-25/31 12.9% 12.9% 19.4% 171% 77%
ネオユニヴァース 3-6-5-28/42 7.1% 21.4% 33.3% 50% 158%
ディープインパクト 3-4-1-33/41 7.3% 17.1% 19.5% 40% 61%
ゼンノロブロイ 3-0-4-18/25 12.0% 12.0% 28.0% 563% 200%
ハーツクライ 3-0-0-15/18 16.7% 16.7% 16.7% 64% 27%

芝2000mでは、4勝がキングカメハメハとシンボリクリスエスの2頭、そして3勝が4頭と、芝1200m同様に分散傾向にある。そんな中、1位を確保したキングカメハメハは、単複の回収率が100%を突破。2桁人気馬の1、3着などがあり、高回収率をマークした。そして5位のゼンノロブロイは3勝中2勝が2桁人気馬だ。そしてハーツクライはこの距離では、勝たなければ馬券圏外というはっきりした成績になっている。なお、芝1800mで1位だったステイゴールドは、この芝2000mでは【1.1.4.31】で連対率5.4%止まり。2000mを苦にするとは思えないが、函館芝2000mとの相性が悪いことは覚えておきたい。

■表7 函館ダート1000mの種牡馬成績(13〜15年、3勝以上)

種牡馬 着別度数 勝率 連対率 3着内率 単回収 複回収
サウスヴィグラス 7-6-8-52/73 9.6% 17.8% 28.8% 72% 106%
ゴールドアリュール 4-5-2-12/23 17.4% 39.1% 47.8% 278% 204%
プリサイスエンド 3-1-4-12/20 15.0% 20.0% 40.0% 112% 80%
クロフネ 3-1-2-15/21 14.3% 19.0% 28.6% 67% 50%
ファスリエフ 3-1-0-10/14 21.4% 28.6% 28.6% 227% 71%

続いてダート戦についても見てみたい。まずダート1000mでは、サウスヴィグラス産駒が7勝を挙げ、2位ゴールドアリュールに3勝差をつけた。出走回数も73回と非常に多いため好走確率は目立たないものの、複勝回収率は100%を突破。よく見かける割に、手を出していっても悪くない成績だ。

続く2位のゴールドアリュールは連対率39.1%、さらに単複の回収率も200%超を記録した。昨年はわずか2回の出走と購入機会は少なかったが、出走馬を見つけたら注意の欠かせない種牡馬である。また、ランク外だか、キングヘイロー産駒が【2.3.3.6】3着内率57.1%を記録しており、こちらも出走馬があれば要チェックだ。

■表8 函館ダート1700mの種牡馬成績(13〜15年、6勝以上)

種牡馬 着別度数 勝率 連対率 3着内率 単回収 複回収
ゴールドアリュール 13-10-7-57/87 14.9% 26.4% 34.5% 93% 78%
キングカメハメハ 10-13-16-83/122 8.2% 18.9% 32.0% 40% 69%
マンハッタンカフェ 10-10-2-43/65 15.4% 30.8% 33.8% 69% 62%
ハーツクライ 8-3-2-27/40 20.0% 27.5% 32.5% 119% 128%
クロフネ 7-5-8-63/83 8.4% 14.5% 24.1% 43% 65%
スペシャルウィーク 6-5-4-21/36 16.7% 30.6% 41.7% 367% 141%
ロージズインメイ 6-1-2-16/25 24.0% 28.0% 36.0% 197% 99%

最後に表8は、レース数の多いダート1700m戦の成績である。こちらは、1000mでは2位だったゴールドアリュールがトップに立つ。3着内率34.5%なども悪くないが、好走確率は全体的にダート1000mのほうが高い点には注意したい。

このコースでは2位以下も、表に掲載した中では全体的に高連対率、3着内率を記録する種牡馬が多い。中でもスペシャルウィークは、4番人気以下で【3.4.0.13】連対率35.0%、少々穴っぽい馬でも好成績を残している。また、芝向きの産駒も多いハーツクライは、芝の表1などにもランクインしているが、この函館ではダート1700mの好走確率が高いという結果が出ていることには注意したい。一方、マンハッタンカフェはこの中ではあまり目立たない数字に見えるが、1〜3番人気馬にかぎると【9.7.1.5】で連対率72.7%。こちらは人気馬の信頼性が高い。

以上、函館の種牡馬成績を簡単にまとめてみた。ダートでは文句なしにゴールドアリュールに注目。また、ハーツクライも芝よりダート1700mでの好走確率が高いことは覚えておきたい。芝では表1で挙げたようにステイゴールドがトップだが、芝1800mと2000mではまったく成績が違う点には注意したい。人気になっている距離延長馬を嫌ってみると、穴馬券にありつける可能性もあるだろう。

ライタープロフィール

浅田知広(あさだ ともひろ)

1970年12月、埼玉県生まれ。立命館大学文学部中退後、夕刊紙レース部のアルバイト、競馬データベース会社を経て、現在はフリー。パソコンが広く普及する以前から、パソコン通信でデータ手入力方式の競馬予想ソフトを公開するなど、競馬のみならずPCやネットワークにも精通。その知識を活かし、Webや雑誌で競馬ライターとして活躍するかたわら、ネットワークの専門誌にも連載を持つ。

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