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第1015回 上のレースへとつながる鳴尾記念を分析!

2016/5/30(月)

今回は安田記念の前日に組まれている鳴尾記念を分析してみることにする。度々施行時期・条件が変わっているレースで、現在は宝塚記念の前哨戦として位置づけられている。現条件となった12年以降の過去4年分のデータを参考。同レースの傾向を占ってみることにする。データ分析にはJRA-VAN DataLab.TARGET frontier JVを利用した。

■表1 鳴尾記念の結果(12年以降)

着順 人気 馬名 前走レース名 前着 同年重賞勝ち
15年 1 2 ラブリーデイ 天皇賞春G1 8 中山金杯1着ほか
2 8 マジェスティハーツ 都大路S 4  
3 4 アズマシャトル 新潟大賞HG3 12  
4 1 エアソミュール 産経大阪G2 3  
14年 1 1 エアソミュール 中山記念G2 10  
2 9 アドマイヤタイシ 新潟大賞HG3 13  
3 10 フラガラッハ 産経大阪G2 6  
13年 1 6 トウケイヘイロー 京王杯スG2 8 ダービー卿CT1着
2 7 エクスペディション 小倉大賞HG3 16  
3 3 ダノンバラード 日経賞G2 7 AJC杯1着
6 1 パッションダンス 新潟大賞HG3 1  
12年
1 2 トゥザグローリー 中山記念G2 10 日経新春杯1着
2 1 ショウナンマイティ 産経大阪G2 1  
3 5 トーセンラー 新潟大賞HG3 11  

まず表1には過去4年の鳴尾記念の結果として、上位3頭馬と1番人気馬についてのデータを記載した。昨年は2番人気でラブリーデイが優勝。その勢いで次走宝塚記念を制することとなった。12年に正式にグランプリの前哨戦に位置づけられてから、初めて本番を制しており、ようやく本番との関連性が生まれたと言える。

2015/6/6 阪神11R 鳴尾記念(G3) 1着 10番 ラブリーデイ

ただ、一方で14年優勝のエアソミュールは、その年の秋に毎日王冠を優勝。13年優勝のトウケイヘイローは、夏に札幌記念を優勝と、いずれもG2以上の中距離でも勝利を飾っている。12年優勝のトゥザグローリーはこの勝利以降勝ち鞍はなかったが、すでに有馬記念3着などの実績を持っていた馬。宝塚記念に直接結びつかずとも、その後の大きいレースにつながっている。春のG1シーズン末期のG3ながらレースの質はかなり高いと言えるだろう。

その勝ち馬4頭の共通項としては、前走はG2以上のレースを使われていたこと。ラブリーデイの前走天皇賞(春)で8着(距離が長かった)は仕方ないとして、G2で大敗していても度外視できる。中山記念で二けた着順に負けていた馬でも平気で巻き返している。そして、勝ち馬4頭中3頭は同年に重賞を勝っていた。ラブリーデイは年明けの中山金杯を優勝。トウケイヘイローはダービー卿CTを制していた。今年に入り重賞を勝っている馬は、単勝の有力候補と見たい。

2013/6/1 阪神11R 鳴尾記念(G3) 1着 10番 トウケイヘイロー

12年2着のショウナンマイティは前走産経大阪杯を制していたが、ここでは2着に敗退。常識的には同じコース・距離のG2を勝っているのだから、勝たなければいけないところ。同馬の場合は凡走と言えるかもしれない。ただ、昨年は連覇を狙って1番人気に支持されたエアソミュールが4着に終わっている。阪神芝2000mの実績を過信しすぎるのは危険と言える。

ショウナンマイティ以外の2着馬に関しては、実績的にも下で当日伏兵視されているケースが目立つ。マジェスティハーツが8番人気、アドマイヤタイシが9番人気、エクスペディションが7番人気での激走だった。この3頭の特徴は、ローカル芝2000mの重賞で連対実績があったこと。それでいて、前走着順はかなり悪い。そのために人気を落としていた。このレースは上がりで、速い脚は要求されないが、結果的には鋭い差し脚で2着に食い込んでくるシーンが多くなっている。

3着馬に関しても前走成績傾向は、2着馬と同じようなことが言える。昨年3着のアズマシャトルは前走新潟大賞典で12着に敗れていた。あとは、フラガラッハやトーセンラーの名前がある。前者は中京記念を連覇した馬。後者は後にマイルCSを制した馬。マイラータイプの馬が食い込んできている点に注目したい。

■表2 鳴尾記念の年齢別成績(12年以降)

年齢 着別度数 勝率 連対率 複勝率
4歳 1- 1- 2- 2/ 6 16.7% 33.3% 66.7%
5歳 3- 1- 1- 4/ 9 33.3% 44.4% 55.6%
6歳 0- 1- 0-14/15 0.0% 6.7% 6.7%
7歳 0- 1- 1-11/13 0.0% 7.7% 15.4%
8歳 0- 0- 0- 5/ 5 0.0% 0.0% 0.0%
7歳以上 0- 1- 1-17/19 0.0% 5.3% 10.5%

その他の特徴的な傾向としては、表2のデータがあげられる。年齢別成績を調べると、勝ち馬はすべて4〜5歳。出走馬が多い6〜7歳馬は勝ち鞍がなく、連対率や複勝率でも圧倒的に4〜5歳の方が好成績だ。比較的若い馬が中心と見ていいだろう。

■表3 鳴尾記念の枠順別成績(12年以降)

枠番 着別度数 勝率 連対率 複勝率
1枠 0- 0- 0- 5/ 5 0.0% 0.0% 0.0%
2枠 0- 0- 1- 4/ 5 0.0% 0.0% 20.0%
3枠 0- 0- 0- 5/ 5 0.0% 0.0% 0.0%
4枠 0- 0- 2- 3/ 5 0.0% 0.0% 40.0%
5枠 1- 1- 0- 4/ 6 16.7% 33.3% 33.3%
6枠 0- 1- 1- 5/ 7 0.0% 14.3% 28.6%
7枠 0- 2- 0- 6/ 8 0.0% 25.0% 25.0%
8枠 3- 0- 0- 5/ 8 37.5% 37.5% 37.5%

最後に表3は枠順別成績。まだ4年分のデータではあるが、勝ち馬3頭が8枠から優勝している。例年、当週から開催替わりであり、普通はインコースを通りやすい内枠が優勢と考えられる。ところが、このレースでは真逆の傾向だ。もっとも当数があまり揃わない傾向なので、外枠でもあまり不利になっていないという可能性もある。今後、この点には注目していきたいところだ。

ライタープロフィール

小田原智大(おだわら ともひろ)

1975年6月、東京生まれ。早稲田大学商学部卒業後、業界紙記者を経て、(株)レイヤード入社。ライター&エディターとして活躍。JRA-VANデータの配信初期から、いち早くデータ競馬の有効性に着目する。05年5月より「競馬 最強の法則WEB」にて、障害戦を除く全重賞レースの傾向と対策、予想を展開。「オッズパーク ダートグレードデータ作戦」では、地方競馬の重賞の攻略にも取り組んでいる。仕事の関係でなかなか競馬場には行けなくなったが、年に1、2回行くローカル遠征が楽しみ。
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