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第1013回 最終でもう一勝負! 目黒記念を分析する

2016/5/23(月)

ついに今週末に迫った競馬の祭典、日本ダービー。ダービーウィークとなる今週は各種メディアでも特集が組まれ、祭りにふさわしい盛り上がりを見せる。ただし、日曜はダービーだけではない。東京の最終レースに古馬のハンデ重賞、目黒記念が組まれている。大一番で当たっても外れても、最後にもう一勝負となるのがダービーデー独特の雰囲気だ。今回のデータde出〜たでは、目黒記念をピックアップ。過去5年のデータから好走馬の特徴を探っていきたい。データの分析には、JRA-VAN DataLab.TARGET frontier JVを利用した。

■表1 目黒記念過去5年の上位3着以内馬一覧

年/馬場 着順 馬名 勝ちタイム 人気 4角通過順 上がり3F 前半900m通過 レース上がり
2015(良) 1 ヒットザターゲット 2分29秒7 11 9 34秒4 54秒5 35秒0
2 レコンダイト 1馬身1/4 4 6 34秒8
3 ファタモルガーナ 1/2馬身 1 3 35秒1
2014(良)
1 マイネルメダリスト 2分31秒0 8 10 34秒4 55秒0 35秒2
2 ラブイズブーシェ アタマ 12 10 34秒4
3 プロモントーリオ アタマ 4 7 34秒7
2013(良) 1 ムスカテール 2分29秒6 4 12 34秒1 54秒0 35秒2
2 ルルーシュ 1馬身1/2 2 7 34秒7
3 カフナ 3/4馬身 3 14 34秒2
2012(良) 1 スマートロビン 2分30秒6 1 2 34秒7 53秒4 34秒8
2 トウカイパラダイス 1馬身3/4 7 3 34秒8
3 コスモロビン 3/4馬身 6 8 34秒4
2011(やや重) 1 キングトップガン 2分32秒5 7 2 36秒6 54秒0 36秒7
2 ハートビートソング クビ 1 3 36秒2
3 ヤングアットハート 1/2馬身 6 13 35秒7

2015/5/31 東京12R 目黒記念(G2) 1着 1番 ヒットザターゲット

まず表1は過去5年の3着以内馬の一覧。やや重で行われた11年のみ時計が掛かっているが、12年以降の近4年は2分30秒前後の時計の速い決着が続いている。前半のペースを見ても極端にスローとなることはなく、レース上がりが35秒前後(11年除く)でおさまっている。4角通過順を見ると、逃げた馬は1頭も入っておらず、中団・後方からの差し・追い込みで好走する馬が多い。近4年では昨年3着のファタモルガーナを除いて、すべて34秒台の上がりを使った馬が好走している。とはいえ、33秒台の馬がいないということは瞬発力勝負ではなく、持久力勝負になったと見ることができるだろう。

昨年のレースでは逃げたメイショウカドマツが直線半ばで後続を振り切ったかに見えたが、ゴール前で馬群の間から鋭く伸びたヒットザターゲットが1着。見た目以上に逃げ馬には厳しく、最後まで脚が持続できた馬が上位に来る傾向が出ている。

人気順で見ると、一昨年は2着に12番人気ラブイズブーシェ、昨年は11番人気ヒットザターゲットが勝利しており、2年連続馬連で万馬券となっている。人気薄でも持久力勝負に強いタイプならば、一発の可能性があるレースだ。

■表2 目黒記念の斤量別成績(過去5年)

斤量 着別度数 勝率 連対率 複勝率 単勝回収率 複勝回収率
48kg以下 0- 0- 0- 2/ 2 0.0% 0.0% 0.0% 0% 0%
50kg 0- 0- 0- 2/ 2 0.0% 0.0% 0.0% 0% 0%
51kg 1- 0- 0- 1/ 2 50.0% 50.0% 50.0% 815% 180%
52kg 0- 0- 0- 6/ 6 0.0% 0.0% 0.0% 0% 0%
53kg 0- 0- 0- 4/ 4 0.0% 0.0% 0.0% 0% 0%
54kg 1- 0- 1-14/16 6.3% 6.3% 12.5% 101% 47%
55kg 0- 2- 2-10/14 0.0% 14.3% 28.6% 0% 100%
56kg 1- 2- 1-13/17 5.9% 17.6% 23.5% 51% 76%
56.5kg 0- 0- 1- 0/ 1 0.0% 0.0% 100.0% 0% 250%
57kg 2- 1- 0- 7/10 20.0% 30.0% 30.0% 297% 101%
57.5kg 0- 0- 0-10/10 0.0% 0.0% 0.0% 0% 0%
58kg以上 0- 0- 0- 3/ 3 0.0% 0.0% 0.0% 0% 0%

表2は斤量別成績。黄色で強調した55〜57キロの馬で3着以内馬15頭中12頭を占めており、連対率・複勝率ともに高い。特に57キロの馬が12年スマートロビン・15年ヒットザターゲットと2勝をあげている。

ハンデ戦では軽ハンデの馬に目が行きがちだが、53キロ以下で好走したのは11年1着のキングトップガンのみと苦戦傾向。また、57.5キロ以上の重い斤量を背負った馬も13頭すべて4着以下に敗れていた。

■表3 目黒記念の所属別成績(過去5年)

調教師分類 着別度数 勝率 連対率 複勝率 単勝回収率 複勝回収率
美浦 1- 1- 3-30/35 2.9% 5.7% 14.3% 46% 50%
栗東 4- 4- 2-42/52 7.7% 15.4% 19.2% 105% 63%

表3は出走馬の所属別成績。栗東所属の関西馬が昨年のヒットザターゲットらダントツの4勝をあげている。昨年は上位3着までを関西馬が独占しており、連対率・複勝率でも優位に立っている

対して、美浦所属の関東馬は一昨年マイネルメダリストの1勝のみ。連対数も2回にとどまっており、連対率では関西馬に大きく水を開けられている。

■表4 目黒記念の前走レース別成績(過去5年)

前走レース名 着別度数 勝率 連対率 複勝率 単勝回収率 複勝回収率
メトロポリタンS 2- 0- 2-17/21 9.5% 9.5% 19.0% 98% 53%
天皇賞・春 1- 1- 1-12/15 6.7% 13.3% 20.0% 58% 73%
大阪―ハンブルクC 1- 1- 0- 3/ 5 20.0% 40.0% 40.0% 324% 134%
新潟大賞典 1- 0- 1- 5/ 7 14.3% 14.3% 28.6% 361% 125%
アメリカJCC 0- 1- 0- 1/ 2 0.0% 50.0% 50.0% 0% 130%
福島民報杯 0- 1- 0- 0/ 1 0.0% 100.0% 100.0% 0% 680%
W八代開設記念(1600万下) 0- 1- 0- 0/ 1 0.0% 100.0% 100.0% 0% 160%
ダイヤモンドS 0- 0- 1- 0/ 1 0.0% 0.0% 100.0% 0% 200%
その他のレース 0- 0- 0-34/34 0.0% 0.0% 0.0% 0% 0%

2012/5/27 東京12R 目黒記念(G2) 1着 14番 スマートロビン

表4は前走レース別成績。オープン特別のメトロポリタンS組が12年スマートロビンら2勝をあげている。昨年以外の11〜14年では4年連続で3着以内馬を出しており、注目。この組の3着以内馬4頭中3頭は前走で連対を果たしていた。

その他では春の天皇賞組は13年ムスカテール、大阪−ハンブルクC組は一昨年のマイネルメダリスト、新潟大賞典組は昨年のヒットザターゲットがそれぞれ勝利している。前走重賞組【2.2.3.34】に対して、オープン特別組が【3.2.2.26】で勝率・連対率・複勝率ともに上回っている点は注意したい。

前走1600万下からは11年2着ハートビートソング(1番人気)のみと厳しいが、オープンクラスならば前走の格は必要ないレースだ。

■表5 目黒記念の前走着順別成績(過去5年)

前走着順 着別度数 勝率 連対率 複勝率 単勝回収率 複勝回収率
前走1着 1- 1- 1-12/15 6.7% 13.3% 20.0% 29% 40%
前走2着 0- 1- 2- 3/ 6 0.0% 16.7% 50.0% 0% 125%
前走3着 0- 0- 0- 5/ 5 0.0% 0.0% 0.0% 0% 0%
前走4着 1- 0- 1- 6/ 8 12.5% 12.5% 25.0% 202% 96%
前走5着 0- 1- 0- 2/ 3 0.0% 33.3% 33.3% 0% 226%
前走6〜9着 1- 1- 0-24/26 3.8% 7.7% 7.7% 62% 23%
前走10着以下 2- 1- 1-19/23 8.7% 13.0% 17.4% 148% 71%

表5は前走着順別成績。前走1着馬で勝利したのは12年スマートロビンのみで、近2年は該当馬6頭がいずれも5着以下に敗れており、連対率・複勝率ともに低い

勝ち星こそないが、前走2着馬は昨年の2着レコンダイト(前走大阪−ハンブルクC2着)、3着ファタモルガーナ(前走ダイヤモンドS2着)が該当しており、複勝率50%と高い。また、注意したいのが前走4着以下から巻き返すパターンだ。3着以内馬15頭のうち、過半数の9頭を占めている。特に前走10着以下だった馬が13年ムスカテール(前走天皇賞・春16着)、昨年のヒットザターゲット(前走新潟大賞典11着)と2勝。前走大敗組の一変には注意しておきたい。

■表6 目黒記念の種牡馬別成績(過去5年)

種牡馬 着別度数 勝率 連対率 複勝率 単勝回収値 複勝回収値
マヤノトップガン 2- 0- 0- 3/ 5 40.0% 40.0% 40.0% 502% 124%
キングカメハメハ 1- 0- 1- 6/ 8 12.5% 12.5% 25.0% 316% 100%
ディープインパクト 1- 0- 1- 3/ 5 20.0% 20.0% 40.0% 88% 80%
ステイゴールド 1- 0- 0- 3/ 4 25.0% 25.0% 25.0% 405% 110%
ゼンノロブロイ 0- 2- 1- 9/12 0.0% 16.7% 25.0% 0% 70%
ハーツクライ 0- 1- 0- 2/ 3 0.0% 33.3% 33.3% 0% 76%
ゴールドアリュール 0- 1- 0- 2/ 3 0.0% 33.3% 33.3% 0% 140%
マンハッタンカフェ 0- 1- 0- 1/ 2 0.0% 50.0% 50.0% 0% 340%
フレンチデピュティ 0- 0- 1- 0/ 1 0.0% 0.0% 100.0% 0% 330%
ゴールドヘイロー 0- 0- 1- 0/ 1 0.0% 0.0% 100.0% 0% 320%
その他の種牡馬 0- 0- 0-43/43 0.0% 0.0% 0.0% 0% 0%

最後に表6は種牡馬別成績。マヤノトップガン産駒が11年キングトップガン、13年ムスカテールと2勝をあげている。その他の勝利はキングカメハメハ産駒が昨年のヒットザターゲット、ディープインパクト産駒が12年スマートロビン、ステイゴールド産駒が一昨年のマイネルメダリストがそれぞれ勝利している。

サンデーサイレンス後継種牡馬の産駒が10頭と多いが、全体的に見ると現役時に芝2400m以上のG1で結果を残した種牡馬の産駒が多い。なかでもマヤノトップガン・ディープインパクト・ゼンノロブロイ・ハーツクライ・マンハッタンカフェはいずれも有馬記念で勝利している。中山芝2500mで問われる持久力が東京芝2500mの目黒記念で産駒に生かされる点は興味深い。

また、2・3着にはゴールドアリュール・フレンチデピュティ・ゴールドヘイローといったダート色の強い種牡馬の産駒が激走している点も注目しておきたい。

ライタープロフィール

ケンタロウ(けんたろう)

1978年6月、鹿児島県生まれ。早稲田大学社会科学部卒業。初めて買った馬券が大当たりし、それから競馬にのめり込むように。データでは、開催日の馬場やコース適性に注目している。好きなタイプは逃げか追い込み。馬券は1着にこだわった単勝、馬単派。料理研究家ではない。

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