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第1007回 長い直線の意識は無用? 新潟大賞典を占う

2016/5/2(月)

今週の注目レースはG1のNHKマイルCだが、同レースの展望の前に裏開催のレースを見ていくことにする。新潟競馬場で、古馬によるハンデ戦・新潟大賞典が行われる。同レースの過去10年を分析し、レースの傾向を探っていきたい。データの分析にはJRA-VAN DataLab.TARGET frontier JVを利用した。

■表1 新潟大賞典の人気別成績(過去10年)

人気 着別度数 勝率 連対率 複勝率 単回収率 複回収率
1番人気 1-  1-  1-  7/ 10 10.0% 20.0% 30.0% 38 57
2番人気 2-  1-  1-  6/ 10 20.0% 30.0% 40.0% 100 78
3番人気 2-  2-  0-  6/ 10 20.0% 40.0% 40.0% 102 76
4番人気 1-  0-  2-  7/ 10 10.0% 10.0% 30.0% 80 76
5番人気 3-  0-  0-  7/ 10 30.0% 30.0% 30.0% 292 101
6番人気 1-  1-  2-  6/ 10 10.0% 20.0% 40.0% 122 148
7番人気 0-  0-  1-  9/ 10 0.0% 0.0% 10.0% 0 47
8番人気 0-  0-  0- 10/ 10 0.0% 0.0% 0.0% 0 0
9番人気 0-  0-  1-  9/ 10 0.0% 0.0% 10.0% 0 40
10番人気 0-  1-  0-  9/ 10 0.0% 10.0% 10.0% 0 77
11番人気 0-  2-  1-  7/ 10 0.0% 20.0% 30.0% 0 201
12番人気 0-  0-  0- 10/ 10 0.0% 0.0% 0.0% 0 0
13番人気 0-  1-  0-  9/ 10 0.0% 10.0% 10.0% 0 147
14番人気 0-  0-  0- 10/ 10 0.0% 0.0% 0.0% 0 0
15番人気 0-  0-  1-  9/ 10 0.0% 0.0% 10.0% 0 258
16番人気 0-  1-  0-  7/  8 0.0% 12.5% 12.5% 0 177
1〜2人気 3-  2-  2- 13/ 20 15.0% 25.0% 35.0% 69 67
1〜3人気 5-  4-  2- 19/ 30 16.7% 30.0% 36.7% 80 70
1〜5人気 9-  4-  4- 33/ 50 18.0% 26.0% 34.0% 122 77

まずは過去10年の新潟大賞典の人気別成績を見ていく(表1参照)。1番人気の成績は連対率20%とさほど高くない。しかし、2〜3番人気の複勝率は40%あり、比較的上位人気馬の成績は優秀。1〜5番人気までの成績が【9.4.4.33】となっており、勝ち馬に関しては上位人気馬がかなりの割合を占めている。馬券作戦としては上位人気馬を軸に、ヒモで人気薄を考えるのがいいだろう。二ケタ人気馬の激走もかなりある。

また、好走馬の内訳を見るとオースミグラスワンやセイクリッドバレー、ダコール、ニホンピロレガーロといった馬が、過去10年の間に複数回このレースで好走している。直線が長い新潟芝2000mを得意とし、実績を残している馬に関しては無視できない。

■表2 新潟大賞典の斤量別成績(過去10年)

斤量 着別度数 勝率 連対率 複勝率 単回収率 複回収率
49kg 0-  0-  0-  1/  1 0.0% 0.0% 0.0% 0 0
51kg 0-  0-  1-  2/  3 0.0% 0.0% 33.3% 0 860
52kg 0-  0-  0-  6/  6 0.0% 0.0% 0.0% 0 0
53kg 0-  0-  0-  5/  5 0.0% 0.0% 0.0% 0 0
54kg 0-  2-  0- 23/ 25 0.0% 8.0% 8.0% 0 46
55kg 3-  3-  0- 34/ 40 7.5% 15.0% 15.0% 60 66
56kg 5-  4-  7- 21/ 37 13.5% 24.3% 43.2% 90 147
56.5kg 0-  0-  1-  0/  1 0.0% 0.0% 100.0% 0 140
57kg 2-  1-  1- 24/ 28 7.1% 10.7% 14.3% 56 88
57.5kg 0-  0-  0-  4/  4 0.0% 0.0% 0.0% 0 0
58kg 0-  0-  0-  7/  7 0.0% 0.0% 0.0% 0 0
58.5kg 0-  0-  0-  1/  1 0.0% 0.0% 0.0% 0 0

2008/5/10 新潟11R 新潟大賞典(Jpn3) 1着 5番 オースミグラスワン

ただ、実績がある馬と言えども、ハンデはかなり考慮しなければならない。表2は新潟大賞典出走馬の斤量別成績。57.5キロ以上背負わされた場合の好走例がない。このレース3勝目を狙ったオースミグラスワンだったが、09年は58キロを背負い、1番人気で10着(8位入線後降着)に終わった。

だが、軽いハンデの馬もそれほど良績を残しているわけではない。つまり、出走馬が最も多い手ごろな斤量の馬が一番実績を残している。特に56キロの馬が連対などで優秀だ。ハンデに関しては極端な数字馬だけを注意しておけばいいだろう。

■表3 新潟大賞典出走馬の前走クラス別成績(過去10年)

前走クラス 着別度数 勝率 連対率 複勝率 単回収率 複回収率
1600万下 0-  1-  0- 10/ 11 0.0% 9.1% 9.1% 0 35
OPEN特別 6-  2-  4- 43/ 55 10.9% 14.5% 21.8% 82 120
G3 2-  5-  5- 41/ 53 3.8% 13.2% 22.6% 32 80
G2 2-  2-  1- 32/ 37 5.4% 10.8% 13.5% 28 85
G1 0-  0-  0-  2/  2 0.0% 0.0% 0.0% 0 0

続いて注目すべきなのは前走クラス別成績(表3参照)。まず、前走1600万クラス組が【0.1.0.10】でひと息の成績。ハンデ戦のG3としては意外な傾向が出た。一方、前走OP特別組が【6.2.4.43】。全クラスを通じて最も勝ち馬を出しており、連対率もわずかにトップとなった。これほど同組が優秀な重賞はめずらしい印象だ。

■表4 前走OP特別組の着順別成績

前入線順位 着別度数 勝率 連対率 複勝率 単回収率 複回収率
前走1着 2- 0- 3- 4/ 9 22.2% 22.2% 55.6% 205 166
前走2着 2- 2- 0- 6/10 20.0% 40.0% 40.0% 153 212
前走3着 2- 0- 0- 5/ 7 28.6% 28.6% 28.6% 168 64
前走4着 0- 0- 0- 6/ 6 0.0% 0.0% 0.0% 0 0
前走5着 0- 0- 0- 1/ 1 0.0% 0.0% 0.0% 0 0
前走6〜9着 0- 0- 0-14/14 0.0% 0.0% 0.0% 0 0
前走10着〜 0- 0- 1- 7/ 8 0.0% 0.0% 12.5% 0 322

前走OP特別組をさらに分析する意味で、前走着順別成績を記した(表4)。その傾向は一目瞭然。前走3着以内の好調馬が、ここでも好走を果たしている。前走4着以下だった馬の巻き返しはほとんどない。普通に考えれば、予想は簡単と言えるし、人気サイドの馬の好走が多いのではないかと推測される。

しかし、実際には09年2着のニホンピロレガーロは16番人気での激走であり、昨年優勝したダコールは5番人気だった。決して上位人気馬ばかりではないのだ。ダコールは前走福島民報杯で2着だったわけだが、同組が意外にも好ステップ。小回りの福島芝2000m→直線が長い新潟芝2000mという条件変更で、前走着順があまりあてにならないのではないか(適性の違いによるため)と思われるかもしれないが、実際にはあまり気にしなくていい。長い直線を必要以上に恐れる必要はないと言えるだろう。

また、阪神芝2400mの大阪ハンブルクC組も侮れない。400mの距離短縮が気になるところではあるが、福島民報杯組同様、前走良績を残していた馬は素直に評価すべきだ。

■表5 前走重賞組のレース別成績

前走レース名 着別度数 勝率 連対率 複勝率 単回収率 複回収率
中日新聞HG3 2- 1- 0-11/14 14.3% 21.4% 21.4% 122 53
産経大阪G2 1- 1- 1-13/16 6.3% 12.5% 18.8% 33 92
マイラーG2 1- 0- 0- 4/ 5 20.0% 20.0% 20.0% 104 40
中山金杯HG3 0- 2- 2- 0/ 4 0.0% 50.0% 100.0% 0 537
ダービーHG3 0- 2- 0- 8/10 0.0% 20.0% 20.0% 0 45
中山記念G2 0- 1- 0- 2/ 3 0.0% 33.3% 33.3% 0 490
小倉大賞HG3 0- 0- 2- 3/ 5 0.0% 0.0% 40.0% 0 96
東京新聞G3 0- 0- 1- 1/ 2 0.0% 0.0% 50.0% 0 230
ダイヤモHG3 0- 0- 0- 2/ 2 0.0% 0.0% 0.0% 0 0
中京記念HG3 0- 0- 0- 6/ 6 0.0% 0.0% 0.0% 0 0
日経賞G2 0- 0- 0- 8/ 8 0.0% 0.0% 0.0% 0 0

2015/5/10 新潟11R 新潟大賞典(G3) 1着 6番 ダコール

今年の出走予定馬は表8のとおり。

最後に前走重賞組のレース別成績を見ておくことにする(表5参照)。表3ではG1組の好走馬がいないが、数自体が少ないので何とも言えない。また、G2組とG3組を比較した場合、勝ち馬の数は同じで、複勝率はG3組の方が高い。春のG1戦線の真っただ中であり、G1でも通用するような実力馬の出走は今後もほとんどないことが予想される。

それでも前走G2を使っていた馬に関しては一目置く必要がある。表5によると、大阪杯やマイラーズC、中山記念といった組から好走馬が出ている。そこでの着順は基本的には気にしなくていい。昨年13番人気で2着に好走したナカヤマナイトは前走中山記念8着だった。12年に11番人気で2着だったダンツホウテイは前走大阪杯が11着。前走G2で大きく敗れている馬の方が、配当妙味が生まれる可能性があり、狙いやすいと言える。

前走中日新聞杯組が【2.1.0.11】で好成績となっているが、こちらは前走5着以内に善戦していた馬を狙うのがセオリー。前走OP特別組と同じ考え方となる。同じ芝2000m重賞でも中山金杯組が特注。好走馬4頭のうち3頭が二ケタ人気での激走。間隔があいている分、人気にもなりにくいようで盲点となる。

一方、軽視したいのが前走日経賞組。同じG2でも中距離の大阪杯や中山記念組とは一線を画す。距離短縮・相手弱化が功を奏するような期待はかけないほうが良さそうだ。

ライタープロフィール

小田原智大(おだわら ともひろ)

1975年6月、東京生まれ。早稲田大学商学部卒業後、業界紙記者を経て、(株)レイヤード入社。ライター&エディターとして活躍。JRA-VANデータの配信初期から、いち早くデータ競馬の有効性に着目する。05年5月より「競馬 最強の法則WEB」にて、障害戦を除く全重賞レースの傾向と対策、予想を展開。「オッズパーク ダートグレードデータ作戦」では、地方競馬の重賞の攻略にも取り組んでいる。仕事の関係でなかなか競馬場には行けなくなったが、年に1、2回行くローカル遠征が楽しみ。
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