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第1004回 今年は特異なメンバー構成に マイラーズC分析

2016/4/21(木)

桜花賞、皐月賞が終わり、今週は開催替わり。日曜の阪神競馬場では、安田記念へ向けたステップレース・マイラーズCが行われる。近年は安田記念の穴馬を輩出するレースになっているが、今年ここを制して勢いをつけるのはどの馬か。過去の傾向を見てみよう。データの分析には、JRA-VAN DataLab.TARGET frontier JV馬天楼 for データde出〜たを利用した。

■表1 性齢別成績

性別 年齢 過去10年 過去4年(京都)
着別度数 勝率 連対率 複勝率 単回収 複回収 着別度数 同複勝率
牡・セン 4歳 1-3-2-34/40 2.5% 10.0% 15.0% 16% 55% 0-2-0-18 10.0%
5歳 5-2-5-26/38 13.2% 18.4% 31.6% 172% 131% 3-1-3-12 36.8%
6歳 2-1-2-30/35 5.7% 8.6% 14.3% 59% 41% 0-1-1-13 13.3%
7歳以上 2-1-0-28/31 6.5% 9.7% 9.7% 31% 19% 1-0-0-12 7.7%
牝馬 4歳 0-1-1-5/7 0.0% 14.3% 28.6% 0% 87% 0-0-0-0
5歳 0-1-0-3/4 0.0% 25.0% 25.0% 0% 35% 0-0-0-2 0.0%
6歳 0-1-0-1/2 0.0% 50.0% 50.0% 0% 145% 0-0-0-1 0.0%

過去10年の性齢別成績を見ると、5歳の牡・セン馬が5勝をマーク。そして牝馬も高複勝率を記録しているが、今年はその5歳馬や牝馬の登録馬が1頭もいないメンバー構成になった。過去10年で5歳馬の出走が少なかったのは、マイネルポライト(6着)1頭だけだった08年で、この年はカンパニー(牡7)→ニシノマナムスメ(牝4)→エイシンドーバー(牡6)の順と分散している。5歳以外では、4歳1勝、6歳以上4勝と、6歳以上のほうが優勝に近い傾向だ。ただ、2〜3着も含めて考えるなら、年齢をさほど気にする必要はない。

■表2 人気別成績

人気 着別度数 勝率 連対率 複勝率 単回収 複回収 5歳馬、牝馬除く 過去4年(京都)
1 3-1-2-4/10 30.0% 40.0% 60.0% 71% 84% 2-0-1-3 0-1-1-2
2 0-2-1-7/10 0.0% 20.0% 30.0% 0% 57% 0-0-0-5 0-0-1-3
3 3-1-2-4/10 30.0% 40.0% 60.0% 199% 132% 2-1-1-2 2-0-1-1
4 0-0-1-9/10 0.0% 0.0% 10.0% 0% 20% 0-0-0-5 0-0-0-4
5 1-1-2-6/10 10.0% 20.0% 40.0% 93% 119% 0-1-1-5 1-1-0-2
6 0-2-0-8/10 0.0% 20.0% 20.0% 0% 57% 0-2-0-5 0-1-0-3
7 1-0-1-8/10 10.0% 10.0% 20.0% 184% 95% 1-0-0-7 0-0-1-3
8 1-2-0-7/10 10.0% 30.0% 30.0% 224% 154% 0-1-0-6 1-1-0-2
9 1-0-1-8/10 10.0% 10.0% 20.0% 255% 121% 0-0-1-7 0-0-0-4
10〜 0-1-0-66/67 0.0% 1.5% 1.5% 0% 28% 0-0-0-47 0-0-0-34

人気別の成績を見ると、上位人気なら1、3番人気。特に3番人気は、5歳馬や牝馬を除いた成績や、京都に替わった近4年の成績も良い。また、5〜9番人気あたりも人気順を考えれば上々。2桁人気の好走は11年2着のクレバートウショウ(14番人気)1頭だけのため、穴を狙う場合でも9番人気以内を目安としたい

■表3 枠番、脚質別成績(過去4年)

枠番 着別度数 勝率 連対率 複勝率 単回収 複回収
1枠 0-0-0-8/8 0.0% 0.0% 0.0% 0% 0%
2枠 1-2-0-5/8 12.5% 37.5% 37.5% 80% 101%
3枠 0-1-1-6/8 0.0% 12.5% 25.0% 0% 52%
4枠 0-0-1-7/8 0.0% 0.0% 12.5% 0% 17%
5枠 0-0-0-8/8 0.0% 0.0% 0.0% 0% 0%
6枠 0-0-2-6/8 0.0% 0.0% 25.0% 0% 43%
7枠 1-1-0-9/11 9.1% 18.2% 18.2% 203% 102%
8枠 2-0-0-9/11 18.2% 18.2% 18.2% 147% 55%
逃げ 1-1-0-2/4 25.0% 50.0% 50.0% 172% 152%
先行 2-0-1-10/13 15.4% 15.4% 23.1% 221% 76%
中団 1-3-3-24/31 3.2% 12.9% 22.6% 30% 59%
後方 0-0-0-22/22 0.0% 0.0% 0.0% 0% 0%
※脚質はTarget frontier JVによる分類

2013/4/21 京都11R マイラーズC(G2) 1着 17番 グランプリボス

表3は、京都で施行されるようになった過去4年の枠番・脚質別成績である(すべて16頭立て以上)。ややデータ不足の感はあるものの、1枠や中枠は良くない傾向だ。馬番別の成績も見ると、1〜2番の8頭、そして8〜11番の16頭はすべて馬券圏外に敗退している。

一方、脚質別では、京都の開幕週ということもあってか、「後方」に分類された馬は好走なし。各年で上がり3ハロン1〜2位を記録した8頭は【0.0.1.7】というデータも出ており、いくら切れる馬でも後方集団の前あたりは確保できないと苦しい。

■表4 前走クラス・レース別成績(レースは本年登録馬の前走)

前走 着別度数 勝率 連対率 複勝率 単回収 複回収
1600万下 0-0-0-8/8 0.0% 0.0% 0.0% 0% 0%
OPEN特別 3-3-0-30/36 8.3% 16.7% 16.7% 131% 110%
G3 1-3-6-54/64 1.6% 6.3% 15.6% 39% 50%
G2 3-2-2-16/23 13.0% 21.7% 30.4% 50% 64%
G1 1-2-1-18/22 4.5% 13.6% 18.2% 30% 43%
地方 0-0-0-1/1 0.0% 0.0% 0.0% 0% 0%
海外 2-0-1-0/3 66.7% 66.7% 100.0% 390% 203%
香港マイル 2-0-1-0/3 66.7% 66.7% 100.0% 390% 203%
六甲S 0-3-0-10/13 0.0% 23.1% 23.1% 0% 203%
東京新聞杯 0-1-4-6/11 0.0% 9.1% 45.5% 0% 126%
ダービー卿CT 0-1-0-27/28 0.0% 3.6% 3.6% 0% 10%
ニューイヤーS 0-0-0-1/1 0.0% 0.0% 0.0% 0% 0%
小倉大賞典 0-0-0-2/2 0.0% 0.0% 0.0% 0% 0%
阪急杯 0-0-0-6/6 0.0% 0.0% 0.0% 0% 0%

前走クラス別の成績(国内)で、複勝率が高いのは前走G2、次いで前走G1組。このG1〜G2で8連対を占めるが、今年の登録馬で前走国内のG1〜G2に出走した馬は皆無。表1の5歳馬・牝馬不在に続き、前走クラスからも今年は例年とは大きく異なるメンバー構成と言える。

複勝率100%を記録する、前走海外組の3頭はすべて香港マイル。今年の登録メンバーの前走別で、勝ち鞍があるのは同レースのみである。その他では、六甲Sや東京新聞杯組の好走確率が高い。本競走が京都開催になり、六甲Sからはコース替わりになった12年以降でも、六甲S組は【0.2.0.5】と悪くない。

一方、ダービー卿CT組は28頭出走し、10年2着のトライアンフマーチ1頭しか好走馬は出ていない。また、前走1600万組も好走なし。09年には、ヒカルオオゾラ(2番人気)が3歳秋以降【4.2.0.0】の成績で出走したが、6着敗退を喫した。なお、表のほかに、現在の中日新聞杯と同条件で行われていた中京記念からは【1.0.0.2】と好走馬が出ている。

■表5 前走六甲S、東京新聞杯、ダービー卿CT、中京記念からの好走馬

馬名 人気 着順 前走 前走人気 前走着順
11 クレバートウショウ 14 2 六甲S 1 2
13 サンレイレーザー 8 2 2 2
14 フィエロ 1 2 2 1
09 スマイルジャック 9 3 東京新聞杯 9 3
11 ダノンヨーヨー 1 3 1 7
12 ダノンシャーク 6 2 1 5
コスモセンサー 7 3 4 2
14 エキストラエンド 2 3 3 2
10 トライアンフマーチ 6 2 ダービー卿CT 1 10
07 コンゴウリキシオー 9 1 中京記念 2 12

表5は、表4で好走馬を出していた六甲S、東京新聞杯、ダービー卿CTに加え、本年の中日新聞杯と同一視できる中京記念からの好走馬一覧である。傾向ははっきりしており、<st>六甲Sなら前走1〜2番人気で連対。他のG3なら前走2番人気以内か、前走3着以内が好走条件になる。

■表6 その他G3・オープン特別からの好走馬

馬名 人気 着順 前走 前走人気 前走着順
06 ディアデラノビア 4 3 中山牝馬S 2 2
08 ニシノマナムスメ 8 2 中山牝馬S 1 4
11 シルポート 7 1 大阪城S 1 6
13 ダノンシャーク 3 3 京都金杯 1 1
14 ワールドエース 3 1 白富士S 1 5
15 レッドアリオン 8 1 洛陽S 3 1

表5以外のG3やオープン特別からの好走馬は表6の6頭。こちらは前走で2番人気以内か、連対していることで共通している。前走G3やオープン特別組でレースを問わず、表5、表6を合わせてもう少し広く捕らえるなら、前走1〜2番人気か、前走3着以内。仮に表5クリアできなくても、最低限これくらいの条件は満たす馬を上位候補と考えたい。

【結論】

今年は5歳馬や牝馬、そして前走国内G1〜G2出走馬不在で行われるマイラーズC。年齢は1着候補なら6歳以上。そして前走は国内なら、G3〜オープン特別で1〜2番人気に推されていたか、馬券に絡んでいだ馬が狙いになる。枠は1枠と中枠が今ひとつで、追い込み型は苦戦傾向だ。人気は穴なら5〜9番人気あたりが注目できる。

2014/4/27 京都11R マイラーズC(G2) 2着 5番 フィエロ

今年のメンバーでまず挙げたいのは、過去2年の本競走で2、3着と好相性のフィエロだ。特に昨年は、本年と同じく前走香港マイルからの参戦で3着。その香港マイル組は3頭すべて馬券に絡んでおり(表4)、国内G1〜G2組不在の今年は引き続き有力だ。1年経って7歳になったが、シルポートやカンパニーの優勝実績があり、5歳馬不在の今年ならまったく問題にならない(表1)

その他では、六甲S2番人気1着で、1〜2番人気での連対(表5)を満たすダノンリバティ。そして中日新聞杯2番人気6着のクルーガーも、旧中京記念上位人気と同等に考えられる(表5)。さらに、もう少し条件を緩めた表6からは、六甲S5番人気2着のテイエムイナズマや、ニューイヤーS2番人気5着のグァンチャーレが挙げられる。このあたりから、さらに枠や人気順も踏まえて選択していきたい。

ライタープロフィール

浅田知広(あさだ ともひろ)

1970年12月、埼玉県生まれ。立命館大学文学部中退後、夕刊紙レース部のアルバイト、競馬データベース会社を経て、現在はフリー。パソコンが広く普及する以前から、パソコン通信でデータ手入力方式の競馬予想ソフトを公開するなど、競馬のみならずPCやネットワークにも精通。その知識を活かし、Webや雑誌で競馬ライターとして活躍するかたわら、ネットワークの専門誌にも連載を持つ。

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