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第1001回 「三強レース」にまつわるデータを分析する

2016/4/14(木)

好メンバーが揃う今年の皐月賞だが、そのなかでもリオンディーズ、マカヒキ、サトノダイヤモンドが「三強」と目されている。そこで今回は「三強レース」についての種々のデータを調査してみたい。ここでの三強レースの定義は「1〜3番人気の単勝オッズが5倍以下」かつ「4番人気の単勝オッズが10倍以上」とした。集計対象は2014年1月5日〜2016年4月3日の平地戦。データの分析には、JRA-VAN DataLab.TARGET frontier JVを利用した。

■表1 人気別成績

人気 三強レース(264レース) 全体(7601レース)
勝率 連対率 複勝率 単回率 複回率 勝率 連対率 複勝率 単回率 複回率
1番人気 32.6% 55.7% 66.3% 82% 85% 31.7% 50.5% 63.3% 78% 83%
2番人気 22.3% 39.0% 54.2% 78% 80% 18.6% 36.5% 49.6% 80% 81%
3番人気 17.0% 37.5% 57.6% 75% 93% 12.5% 26.2% 39.5% 77% 79%
4番人気 6.1% 17.8% 27.3% 71% 79% 9.8% 21.5% 33.8% 81% 81%
5番人気 5.3% 11.4% 20.1% 89% 67% 7.2% 16.1% 26.3% 79% 77%
6番人気 4.2% 10.6% 17.4% 80% 71% 5.5% 12.8% 21.4% 79% 77%
7番人気 3.4% 4.9% 13.7% 91% 71% 4.3% 9.6% 16.9% 84% 77%
8番人気 3.0% 8.0% 15.2% 76% 88% 3.1% 7.5% 13.8% 78% 79%
9番人気 1.2% 4.7% 9.4% 40% 59% 2.3% 6.0% 10.6% 69% 75%
10番人気 2.0% 4.9% 7.7% 72% 63% 1.6% 4.3% 8.0% 68% 72%
11番人気 0.9% 2.1% 4.3% 56% 45% 1.6% 4.0% 6.9% 92% 74%
12番人気 0.9% 2.3% 4.2% 85% 83% 1.1% 2.7% 5.3% 76% 71%
13番人気 1.0% 2.0% 3.0% 106% 55% 0.6% 2.1% 3.6% 50% 61%
14番人気 0.6% 1.7% 3.4% 44% 87% 0.3% 1.3% 2.6% 32% 56%
15番人気 0.6% 1.3% 1.9% 84% 56% 0.5% 1.0% 2.2% 79% 63%
16番人気 0.0% 0.0% 0.0% 0% 0% 0.1% 0.5% 1.1% 35% 40%
17番人気 0.0% 0.0% 0.0% 0% 0% 0.0% 0.2% 0.8% 0% 27%
18番人気 0.0% 0.0% 0.0% 0% 0% 0.0% 0.1% 1.3% 0% 60%

表1は、三強レースにおける人気別成績と、集計期間内全体の人気別成績を比較したものである。これを見ると、三強レースにおける1〜3番人気は、好走率に関する項目の数値がすべて、全体における1〜3番人気より高くなっていることがわかる。そのなかでも注目したいのは3番人気で、勝率で4.5%、連対率で11.3%、複勝率で18.1%と上昇幅が非常に大きく、特に複勝率は2番人気を上回るほどとなっている。

ただし、好走率ではなく、回収率に目を移すと違った側面も見えてくる。5番人気が単勝回収率89%、6番人気が単勝回収率80%、7番人気が単勝回収率91%と、中穴クラスの単勝回収率が高い数値を記録しているのだ。三強の陰に隠れて5〜7番人気に落ち着いた実力馬に妙味アリということも頭の片隅に入れておきたい。

■表2 「三強レース」の1〜3番人気・単勝オッズ別成績

単勝オッズ 着別度数 勝率 連対率 複勝率 単回率 複回率
1.0〜 1.9倍 9- 12-  2- 10/ 33 27.3% 63.6% 69.7% 47% 76%
2.0〜 2.9倍 63- 37- 19- 52/171 36.8% 58.5% 69.6% 92% 88%
3.0〜 3.9倍 14- 12-  7- 25/ 58 24.1% 44.8% 56.9% 77% 82%
4.0〜 4.9倍 0-  0-  0-  2/  2 0.0% 0.0% 0.0% 0% 0%
5.0倍 0-  0-  0-  0/  0          
1.0〜 1.9倍 9-  2-  1-  6/ 18 50.0% 61.1% 66.7% 138% 78%
2.0〜 2.9倍 39- 28- 31- 67/165 23.6% 40.6% 59.4% 81% 87%
3.0〜 3.9倍 11- 14-  8- 47/ 80 13.8% 31.3% 41.3% 58% 66%
4.0〜 4.9倍 0-  0-  0-  1/  1 0.0% 0.0% 0.0% 0% 0%
5.0倍            
1.0〜 1.9倍 0-  0-  0-  0/  0          
2.0〜 2.9倍 0-  0-  0-  0/  0          
3.0〜 3.9倍 9-  8-  8- 12/ 37 24.3% 45.9% 67.6% 88% 105%
4.0〜 4.9倍 30- 37- 39- 84/190 15.8% 35.3% 55.8% 72% 89%
5.0倍 6-  9-  6- 16/ 37 16.2% 40.5% 56.8% 81% 104%

表2は、三強レースにおける1〜3番人気馬に関して、それぞれの単勝オッズ別成績を示したものである。上から順に見ていこう。三強の1番人気で注意すべきは、単勝1倍台の勝率、単勝回収率が悪く、1着固定で過信するのは危険ということだ。実は、先日の桜花賞で4着に敗れたメジャーエンブレムも、ここで定義した三強レースにおける単勝1倍台の1番人気馬に該当していた。むしろ三強レースにおいては、単勝2倍台の1番人気のほうが勝率で単勝1倍台を大きく上回るうえに、単複の回収率も90%台と安心して買えそうだ。

一方、2番人気と3番人気には似た傾向があり、もっともオッズが低いゾーン(2番人気なら単勝1倍台、3番人気なら単勝3倍台)の単勝回収率がもっとも高い。もちろん勝率も高いだけに、該当する馬がいれば狙ってみる価値は大いにあるだろう。

■表3 「三強レース」の1〜3番人気・前走着順別成績

前走着順 着別度数 勝率 連対率 複勝率 単回率 複回率
前走1着 4-  3-  2-  6/ 15 26.7% 46.7% 60.0% 82% 90%
前走2着 61- 52- 39- 77/229 26.6% 49.3% 66.4% 80% 91%
前走3着 33- 31- 24- 60/148 22.3% 43.2% 59.5% 75% 87%
前走4着 26- 20- 15- 47/108 24.1% 42.6% 56.5% 83% 85%
前走5着 13-  5-  7- 27/ 52 25.0% 34.6% 48.1% 82% 68%
前走6〜9着 25- 20- 16- 36/ 97 25.8% 46.4% 62.9% 98% 99%
前走10着〜 3-  5-  4- 12/ 24 12.5% 33.3% 50.0% 37% 83%

表3は、三強レースにおける1〜3番人気馬の前走着順別成績。なお、ここでは「今走が昇級戦となる馬」は集計の対象から除外している。この表において最大の特徴といえるのが、前走6〜9着の好走率が高く、前走1着や前走2着と遜色のない成績を収めており、回収率も単勝が98%、複勝が99%と優秀なことだ。つまり、前走で6〜9着に敗れながらも依然として評価が高く、「三強」と目されている馬は巻き返しを十分に見込めるということになる。ただし、前走10着以下となるとさすがに負けすぎのようなので、ひとケタ着順はキープしておきたい。

■表4 「三強レース」の1〜3番人気・騎手別成績

騎手 着別度数 勝率 連対率 複勝率 単回率 複回率
岩田康誠 14- 9- 4-21/48 29.2% 47.9% 56.3% 83% 78%
武豊 14- 6- 6-17/43 32.6% 46.5% 60.5% 112% 84%
戸崎圭太 13-10- 5-14/42 31.0% 54.8% 66.7% 95% 97%
川田将雅 12-12- 2-14/40 30.0% 60.0% 65.0% 97% 90%
浜中俊 10- 7- 3-14/34 29.4% 50.0% 58.8% 82% 85%
蛯名正義 6- 7- 0-10/23 26.1% 56.5% 56.5% 94% 79%
田辺裕信 6- 5- 1- 9/21 28.6% 52.4% 57.1% 96% 80%
横山典弘 6- 3- 7- 8/24 25.0% 37.5% 66.7% 81% 100%
C.ルメール 5-10- 7-11/33 15.2% 45.5% 66.7% 34% 91%
福永祐一 5- 6- 5- 9/25 20.0% 44.0% 64.0% 74% 93%
三浦皇成 5- 3- 2-10/20 25.0% 40.0% 50.0% 89% 74%
吉田豊 5- 2- 2- 7/16 31.3% 43.8% 56.3% 104% 91%
松山弘平 5- 2- 1- 5/13 38.5% 53.8% 61.5% 123% 91%
内田博幸 5- 1- 3-10/19 26.3% 31.6% 47.4% 92% 70%
M.デムーロ 4- 5- 2- 9/20 20.0% 45.0% 55.0% 69% 81%

2016/4/10 阪神11R 桜花賞(G1) 1着 13番 ジュエラー

表4は、三強レースにおける1〜3番人気馬に騎乗した騎手別成績(着別度数順15位まで)である。このランキングで1位となったのは岩田康誠騎手。とはいえ、2着数の差で2位となった武豊騎手は、連対率を除く4項目で岩田騎手を超える数値を残している。以下、戸崎圭太騎手川田将雅騎手、現在は休養中だが浜中俊騎手の数値もほとんど遜色がなく、さすがにトップジョッキーというだけの成績を残している。そんななかで意外なのは、C・ルメール騎手とM・デムーロ騎手の成績だろうか。このランキングは着別度数順のため、集計期間内でフルに騎乗したわけではないことを考慮する必要はあるが、それにしても勝率と単勝回収率の数値は案外だった。ただし、M・デムーロ騎手は、今回の三強レースの定義に合致する今年の桜花賞で3番人気のジュエラーを見事1着に導いており、大レースでの勝負強さは相変わらずというところを見せつけている。

■表5 「三強レース」の1〜3番人気・種牡馬別成績

種牡馬 着別度数 勝率 連対率 複勝率 単回率 複回率
ディープインパクト 16-15- 8-33/72 22.2% 43.1% 54.2% 64% 75%
キングカメハメハ 16- 8- 3-26/53 30.2% 45.3% 50.9% 107% 73%
ゴールドアリュール 9- 3- 3-10/25 36.0% 48.0% 60.0% 108% 83%
マンハッタンカフェ 7- 5- 3-14/29 24.1% 41.4% 51.7% 80% 74%
ハーツクライ 7- 5- 2- 8/22 31.8% 54.5% 63.6% 83% 96%
シンボリクリスエス 7- 4- 4-10/25 28.0% 44.0% 60.0% 106% 92%
ネオユニヴァース 7- 2- 7- 8/24 29.2% 37.5% 66.7% 90% 96%
クロフネ 6- 5- 5- 6/22 27.3% 50.0% 72.7% 88% 97%
ダイワメジャー 6- 5- 2-13/26 23.1% 42.3% 50.0% 73% 78%
ステイゴールド 6- 4- 5- 5/20 30.0% 50.0% 75.0% 106% 117%
ゼンノロブロイ 5- 4- 5- 9/23 21.7% 39.1% 60.9% 68% 88%
プリサイスエンド 4- 2- 1- 2/ 9 44.4% 66.7% 77.8% 114% 104%
キンシャサノキセキ 4- 2- 1- 4/11 36.4% 54.5% 63.6% 85% 86%
ブライアンズタイム 3- 4- 1- 4/12 25.0% 58.3% 66.7% 75% 90%

表5は、三強レースにおける1〜3番人気馬に騎乗した種牡馬別成績(着別度数順15位まで)である。このランキングでも1位となったディープインパクトはさすがといったところだが、5項目の数値は凡庸にも映る。むしろ、2着数の差で2位のキングカメハメハや3位のゴールドアリュールのほうが率としては高いことは知っておいていいだろう。そのほか、特に優秀な数値を収めているステイゴールドプリサイスエンドといったあたりを中心に、このランキングに入っている種牡馬を父に持っている産駒を三強レースでは重視してみたい。

ライタープロフィール

出川塁(でがわ るい)

1977年熊本県生まれ。上智大学文学部卒業後、出版社2社で競馬専門誌、競馬書籍の編集に携わり、2007年からフリーライターに。「競馬最強の法則」「サラブレ」「優駿」などへ寄稿するほか、出版社勤務時代を含めて制作に関わった競馬書籍は多数。馬券は単勝派だが、焼肉はタン塩派というわけではない。メインの競馬のほか、サッカーでも密かに活動中。

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