第999回 デビュー勝ちと連勝経験から桜花賞を分析|競馬情報ならJRA-VAN

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第999回 デビュー勝ちと連勝経験から桜花賞を分析

2016/4/7(木)

今週日曜日、牝馬クラシック第一弾となる桜花賞が行われる。2歳女王メジャーエンブレムに対し、チューリップ賞上位2頭が有力という下馬評だ。それとも別の馬が頂点に立つことになるのか。過去10年の結果と傾向を分析し、今年のレースを占ってみたい。データ分析にはJRA-VAN DataLab.TARGET frontier JVを利用した。

■表1 過去10年の桜花賞結果

人気 着順 馬名 初戦 連勝 前走レース名 前着
15年 5 1 レッツゴードンキ 1 × チューリG3 3
7 2 クルミナル 1 2 チューリG3 11
8 3 コンテッサトゥーレ 1 2 チューリG3 6
14年 1 1 ハープスター 1 2 チューリG3 1
2 2 レッドリヴェール 1 3 阪神ジュG1 1
5 3 ヌーヴォレコルト 4 2 チューリG3 2
13年 7 1 アユサン 1 × チューリG3 3
2 2 レッドオーヴァル 2 2 チューリG3 7
14 3 プリンセスジャック 1 2 チューリG3 8
12年 2 1 ジェンティルドンナ 2 2 チューリG3 4
4 2 ヴィルシーナ 1 2 クイーンG3 1
3 3 アイムユアーズ 3 × フィリーG2 1
11年 2 1 マルセリーナ 1 × エルフィ 1
1 2 ホエールキャプチャ 2 2 クイーンG3 1
4 3 トレンドハンター 2 3 フラワーG3 1
10年 1 1 アパパネ 3 3 チューリG3 2
3 2 オウケンサクラ 4 2 フラワーG3 1
11 3 エーシンリターンズ 2 2 チューリG3 3
09年 1 1 ブエナビスタ 3 3 チューリG3 1
2 2 レッドディザイア 1 2 エルフィ 1
5 3 ジェルミナル 3 2 チューリG3 5
08年 12 1 レジネッタ 10 2 フィリーG2 3
15 2 エフティマイア 1 3 クイーンG3 6
5 3 ソーマジック 3 3 アネモネ 1
07年 3 1 ダイワスカーレット 1 2 チューリG3 2
1 2 ウオッカ 1 3 チューリG3 1
7 3 カタマチボタン 3 × クイーンG3 2
06年 6 1 キストゥヘヴン 2 2 フラワーG3 1
1 2 アドマイヤキッス 2 2 チューリG3 1
5 3 コイウタ 7 2 クイーンG3 1

表1は過去10年の桜花賞で上位3位までに入線した馬と、それらの馬に関するとある成績について記した。まず、桜花賞は07年より現コースとなっており、厳密には06年以前は違うコース形態で行われている。一般的には現在のコースの方が展開や枠順の紛れは少なくなっていると考えられるが、実際の結果を見るとそうでもないことがわかる。具体的に言うと、7番人気以下で好走した馬が案外多い印象だ。昨年は2着のクルミナルと3着コンテッサトゥーレが該当し、好配当をもたらした。13年や08年も3頭中2頭が伏兵馬であり、大きな馬券となった。

人気薄で好走した馬をあらためて調べてみると、決して実力や実績が劣っていたわけではないことがわかる。今回注目した点は2つ。デビュー戦の着順と、連勝経験の有無だ。例えば、前述のクルミナルとコンテッサトゥーレはともにデビュー戦は勝利していた。なおかつ、連勝経験があった。この点だけを見ると、14年に圧倒的人気で優勝したハープスターと同じ実績ということになる。中には3連勝の経験があった馬もいるが、2連勝馬と比較して、決定的な差があるとは感じられない。とにかく連勝したことがあるかが重要だと考えられる。13年に14番人気で激走したプリンセスジャックもデビュー勝ちと連勝経験があった。

表1の好走馬30頭中、デビュー戦で勝利していた馬は13頭。約43%にあたる馬が該当する。そして連勝経験があった馬は30頭中、25頭。実に約83%もの馬が該当していた。この2つの要素に合致せず、好走を果たすことはかなり難しいと考えられる。

前走レースとしては、チューリップ賞が最も有力となっている。実際、同組を経ていた馬は30頭中16頭。過半数以上が前走チューリップ賞を叩いていた。しかし、近3年は同レースの着順が良くない馬がかなり巻き返している。本番と同じコースで行われる最重要トライアルでありながら、そこでの着順があまり信用ならなくなってきているとすれば、別の考え方が必要となってくる。

前走チューリップ賞以外の馬も、一応14頭いる。近3年では阪神JFから直行のレッドリヴェールだけだが、それ以前はかなり多い。それらの前走着順を見ると、ほとんどの馬が1着となっている。レジネッタやエフティマイアのような例外もあるが、基本的にはチューリップ賞組以外で狙えるのは前走1着馬だけだ。これは変わらぬ大きな傾向として頭に入れておくべきだろう。

話を戻し、デビュー戦勝ちと連勝経験に再度注目する。改めて言うと、この2つの実績がない場合、好走できる確率はかなり少ないと考えるべきだ。そのハンデを背負って実際に好走したのは12年3着アイムユアーズと07年カタマチボタンしかいない。ただし、この2頭はマイル重賞で連対の実績があり、なおかつデビューからすべて3着以内という安定した実績があった。また、連勝経験がなく優勝にこぎつけたレッツゴードンキやマルセリーナも、同様の実績があった。連勝経験はかなり重要だが、デビューから安定した実績とマイル重賞連対実績がある馬は十分勝機があると考えても良さそうだ。

【結論】
以上のデータと傾向から今年の出走馬を分析してみることにする。出走予定馬は表2の通りだ。

■表2 今年の桜花賞出走予定馬

順位 馬名 初戦 連勝 前走レース 前着
1 アットザシーサイド 1 2 フィリーG2 2
1 アッラサルーテ 3 × アネモネ 2
1 キャンディバローズ 2 2 フィリーG2 3
1 シンハライト 1 3 チューリG3 1
1 ジュエラー 1 × チューリG3 2
1 ソルヴェイグ 1 × フィリーG2 1
1 ラベンダーヴァレイ 1 × チューリG3 3
8 メジャーエンブレム 1 2 クイーンG3 1
9 ウインファビラス 3 × チューリG3 10
10 ビービーバーレル 2 × クイーンG3 9
11 ブランボヌール 1 2 チューリG3 14
12 デンコウアンジュ 5 2 チューリG3 5
13 レッドアヴァンセ 2 2 チューリG3 8
14 メイショウスイヅキ 1 × フィリーG2 8
15 アドマイヤリード 1 × チューリG3 16
15 ウインミレーユ 1 × マーガレ 7
15 エクラミレネール 7 × アネモネ 4
15 カイザーバル 1 × 君子蘭賞500* 1
15 カトルラポール 9 × フィリーG2 12
15 クロコスミア 5 × チューリG3 7
15 ジープルメリア 1 × 500万下* 1
15 メイショウバーズ 3 2 アネモネ 9
23 ダイアナヘイロー 1 × フィリーG2 4
※フルゲート18頭。順位15は抽選対象。ダイアナヘイローは除外対象。

2016/2/13 東京11R デイリー杯クイーンカップ(G3) 1着 6番 メジャーエンブレム

2016/3/5 阪神11R チューリップ賞(G3) シンハライト(1着)・ジュエラー(2着)

フルゲート18頭に対して、それを超える出走登録があるため、抽選が行われることはほぼ間違いないだろう。ただ、連勝経験の有無という点に注目すると、優先出走権や十分な賞金を持っている馬たちが中心となりそうだ。出走権利を持つ馬たちの中でも、連勝経験がある馬はそれほど多くない。フィリーズレビューの上位2頭などは、割り引きと考えられる。

2歳女王のメジャーエンブレムは、デビュー戦1着で連勝経験もある。前走はクイーンCをレースレコード勝ち。トライアルを挟まずに直行というローテーションだが、最有力馬であると考えたい。チューリップ賞を制し、3戦3勝としたシンハライトも当然減点材料はない。有力馬の1頭であることは間違いないだろう。ただ、チューリップ賞2着のジュエラーが怖い存在。連勝の経験はないが、デビュー戦で1着。通算成績は【1.2.0.0】で連対を外していない。マイル重賞で連対という実績もあることから、十分勝機があると考えられる。

あとは前走1着でなくても軽視できない前走チューリップ賞組で、なおかつ連勝経験がある馬に注目。ブランボヌールとデンコウアンジュ、レッドアヴァンセが該当する。チューリップ賞で悪い着順を取り、人気を落として本番で巻き返すというのが近年の傾向。穴ではこの3頭に注目してみたい。

次回のデータde出〜たは第1000回記念特別版のため水曜日更新予定となります。

ライタープロフィール

小田原智大(おだわら ともひろ)

1975年6月、東京生まれ。早稲田大学商学部卒業後、業界紙記者を経て、(株)レイヤード入社。ライター&エディターとして活躍。JRA-VANデータの配信初期から、いち早くデータ競馬の有効性に着目する。05年5月より「競馬 最強の法則WEB」にて、障害戦を除く全重賞レースの傾向と対策、予想を展開。「オッズパーク ダートグレードデータ作戦」では、地方競馬の重賞の攻略にも取り組んでいる。仕事の関係でなかなか競馬場には行けなくなったが、年に1、2回行くローカル遠征が楽しみ。
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