第996回 波乱傾向が強いダービー卿CTの狙い目は?|競馬情報ならJRA-VAN

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第996回 波乱傾向が強いダービー卿CTの狙い目は?

2016/3/28(月)

4月に入って、いよいよ牝馬・牡馬ともに3歳クラシックが間近に迫ってきた。今週はG1こそないものの、日曜には中山でダービー卿チャレンジトロフィー、阪神で大阪杯と2鞍の重賞が組まれている。今回のデータde出〜たでは、昨年のJRA年度代表馬モーリスが重賞初制覇を飾ったダービー卿CTをピックアップ。春の嵐のごとく、波乱傾向が強い一戦を2006年以降の過去9年(11年阪神開催を除く)のデータから分析していきたい。なお、データ分析にはJRA-VAN DataLab.TARGET frontier JVを利用した。

■表1 ダービー卿CTの人気別成績(06年以降の過去9年/阪神開催の11年を除く)

人気 着別度数 勝率 連対率 複勝率 単勝回収率 複勝回収率
1番人気 2-  1-  0-  6/  9 22.2% 33.3% 33.3% 108% 61%
2番人気 0-  0-  1-  8/  9 0.0% 0.0% 11.1% 0% 18%
3番人気 1-  1-  0-  7/  9 11.1% 22.2% 22.2% 81% 60%
4番人気 2-  2-  0-  5/  9 22.2% 44.4% 44.4% 174% 131%
5番人気 1-  0-  1-  7/  9 11.1% 11.1% 22.2% 102% 57%
6番人気 0-  0-  0-  9/  9 0.0% 0.0% 0.0% 0% 0%
7番人気 2-  1-  1-  5/  9 22.2% 33.3% 44.4% 358% 182%
8番人気 0-  0-  1-  8/  9 0.0% 0.0% 11.1% 0% 61%
9番人気 0-  3-  1-  5/  9 0.0% 33.3% 44.4% 0% 277%
10番人気以下 1-  1-  4- 55/ 61 1.6% 3.3% 9.8% 45% 107%

2015/4/5 中山11R ダービー卿CT(G3)1着 10番 モーリス

まず表1は人気別成績。1番人気馬は昨年のモーリスら2勝をあげているが、連対率・複勝率33.3%と低い。昨年はハイペースの展開となり、後方から一気に追い込んだモーリスが3馬身半差の圧勝を演じたものの、例年は1番人気馬が苦戦傾向だ。

また、2番人気馬も勝ち星がなく、3〜7番人気の中位人気馬で6勝をあげている。10番人気以下の勝利は06年に11番人気で制したグレイトジャーニー。2・3着馬は下位人気馬まで幅広く分布しており、特に3着馬は10番人気以下が4頭も激走している。

配当面では馬連での万馬券は07年の1回のみだが、3連単で10万円以上の配当は6回で、うち100万円以上の配当も06年・08年の2回出ている。上位人気馬が勝利してもヒモ荒れ、人気馬が凡走したときは大荒れもある波乱傾向が強い一戦といえそうだ。

■表2 ダービー卿CTの年齢別成績(06年以降の過去9年/阪神開催の11年を除く)

年齢 着別度数 勝率 連対率 複勝率 単勝回収率 複勝回収率
4歳 3-  6-  2- 34/ 45 6.7% 20.0% 24.4% 42% 85%
5歳 5-  2-  4- 25/ 36 13.9% 19.4% 30.6% 183% 184%
6歳 1-  0-  1- 30/ 32 3.1% 3.1% 6.3% 51% 19%
7歳以上 0-  1-  2- 26/ 29 0.0% 3.4% 10.3% 0% 108%

表2は年齢別成績。表の黄色で強調したように、4歳馬・5歳馬が好成績をあげている。特に5歳馬は一昨年のカレンブラックヒルら過半数の5勝をあげており、複勝率30.6と非常に高い。昨年も9番人気インパルスヒーローが3着と好走しており、この組の3着以内馬11頭中7頭は7番人気以下の伏兵だった。単勝回収率・複勝回収率ともに100%を大きく超えており、5歳馬は人気薄でも注目だ。

4歳馬は昨年のモーリスら3勝で、連対率では5歳馬を上回る20と高い。昨年は1着モーリス、2着クラリティシチーがともに4歳馬。13年以降の近3年は3着以内に2頭ずつ好走している。

対して、6歳馬は10年7番人気ショウワモダンの1勝のみ。連対率・複勝率ともに最も低く、苦戦傾向にある。7歳以上の馬は勝ち星がなかったが、複勝回収率では100%超え。3着以内に好走した3頭はいずれも関西馬で10番人気以下の伏兵だった。高齢馬の人気薄での激走があるのは頭に入れておきたい。

■表3 ダービー卿CTの斤量増減別成績(06年以降の過去9年/阪神開催の11年を除く)

前走斤量 着別度数 勝率 連対率 複勝率 単勝回収値 複勝回収値
今回増 3-  1-  1- 25/ 30 10.0% 13.3% 16.7% 70% 52%
今回減 6-  3-  6- 53/ 68 8.8% 13.2% 22.1% 115% 141%
増減無し 0-  5-  2- 37/ 44 0.0% 11.4% 15.9% 0% 68%

表3は前走からの斤量増減別成績。連対率ではほぼ変わらないものの、複勝率では今回斤量減の馬が最も高い。昨年のモーリスら過半数の6勝をあげており、毎年1頭は3着以内に入っている。3着以内に好走した15頭中10頭は7番人気以下の伏兵で、単勝回収率・複勝回収率ともに100%を超えている

重賞にかかわらずハンデ戦の場合、前走より斤量増の馬の成績ならびに期待値が高い場合が多いのだが、ダービー卿CTに関しては斤量減の馬の期待値が高い。

斤量増の馬は一昨年のカレンブラックヒルら3勝。こちらは3着以内馬5頭中4頭が4番人気以内と人気サイドの馬が好走。なお、斤量増減なしの馬は勝ち星がなく、連対率・複勝率ともに最も低かった。

■表4 ダービー卿CTの前走上がり順位別成績(06年以降の過去9年/阪神開催の11年を除く)

前走脚質 着別度数 勝率 連対率 複勝率 単勝回収率 複勝回収率
3F  1位 2-  3-  2- 12/ 19 10.5% 26.3% 36.8% 161% 235%
3F  2位 2-  1-  0- 10/ 13 15.4% 23.1% 23.1% 172% 99%
3F  3位 0-  0-  2- 13/ 15 0.0% 0.0% 13.3% 0% 64%
3F 4位・5位 3-  1-  1- 18/ 23 13.0% 17.4% 21.7% 143% 61%
3F 6位以下 2-  4-  4- 60/ 70 2.9% 8.6% 14.3% 22% 87%

表4は前走上がり順位別成績。黄色で強調した前走上がり1位の馬が昨年のモーリスら2勝をあげ、連対率26.3%・複勝率36.8%と高い。

ただし、モーリスのような人気馬だけでなく、12年10番人気2着のオセアニアボスのように2ケタ人気の激走が4頭含まれている。複勝回収率が跳ね上がっているのはそのためで、前走で着順が悪くても上がり最速タイムを出している馬はぜひチェックしておきたい。

■表5 ダービー卿CTの前走レース別成績(06年以降の過去9年/阪神開催の11年を除く)

前走レース名 着別度数 勝率 連対率 複勝率 単勝回収率 複勝回収率
東風S 3- 5- 5-25/38 7.9% 21.1% 34.2% 133% 249%
阪急杯 2- 1- 0- 8/11 18.2% 27.3% 27.3% 129% 94%
東京新聞杯 1- 1- 0- 9/11 9.1% 18.2% 18.2% 80% 47%
オーシャンS 0- 1- 0- 2/ 3 0.0% 33.3% 33.3% 0% 193%
中山記念 0- 0- 3-12/15 0.0% 0.0% 20.0% 0% 56%
1600万下 3- 1- 1-10/15 20.0% 26.7% 33.3% 186% 117%
その他のレース 0- 0- 0-49/49 0.0% 0.0% 0.0% 0% 0%

表5は前走レース別成績。出走数が最も多い東風S組が10年ショウワモダンら3勝をあげ、連対率21.1%・複勝率34.2%と高い。昨年も2着クラリティシチー(4番人気)、3着インパルスヒーロー(9番人気)が該当。10番人気以下の伏兵が5頭も激走しており、複勝回収率は200%を超えている。阪急杯組は一昨年のカレンブラックヒルら2勝。連対率では東風S組を上回っている。

また、前走1600万下のレースだった馬が昨年のモーリスら3勝。近3年では毎年1頭ずつ好走しており、連対率26.7%・複勝率33.3%と優秀だ。単勝回収率・複勝回収率ともに100%を超えている。前走で1600万下を勝利し、オープン入りしたばかりの馬でも好走するケースが多い。

■表6 東風S組の前走着順別成績(06年以降の過去9年/阪神開催の11年を除く)

前走着順 着別度数 勝率 連対率 複勝率 単勝回収率 複勝回収率
前走1着 0- 1- 0- 5/ 6 0.0% 16.7% 16.7% 0% 48%
前走2着 1- 2- 0- 3/ 6 16.7% 50.0% 50.0% 111% 118%
前走3着 2- 0- 1- 1/ 4 50.0% 50.0% 75.0% 1102% 430%
前走4着 0- 1- 0- 3/ 4 0.0% 25.0% 25.0% 0% 147%
前走5着 0- 0- 1- 1/ 2 0.0% 0.0% 50.0% 0% 1085%
前走6〜9着 0- 0- 1-10/11 0.0% 0.0% 9.1% 0% 157%
前走10着以下 0- 1- 2- 2/ 5 0.0% 20.0% 60.0% 0% 454%

2010/4/4 中山11R ダービー卿CT(G3)1着 7番 ショウワモダン

最後に表6は相性が良い東風S組の前走着順別成績。驚いたことに前走1着馬は勝ち星がなく、昨年2着のクラリティシチーのみで苦戦傾向にある。逆に前走2・3着馬が好成績をあげている。特に前走3着馬は10年7番人気1着のショウワモダンらが好走。3着以内馬3頭はすべて7番人気以下の伏兵だった。

また、前走10着以下の複勝率が高いことも大きな特徴だ。前哨戦的な意味合いが強い東風Sで敗れた馬の巻き返しが多いのもダービー卿CTの波乱要素の大きな要因といえる。東風S組は勝ち馬よりも前走2・3着馬、また前走10着以下に大敗した馬を積極的に狙っていきたい。

今年の出走予定馬では斤量発表前の段階で、前走1600万下勝ちのキャンベルジュニア(4歳)、マテンロウボス(5歳)、東風S3着のミュゼゴースト(4歳)あたりが以上のデータからの狙い目として浮かび上がってくる。

ライタープロフィール

ケンタロウ(けんたろう)

1978年6月、鹿児島県生まれ。早稲田大学社会科学部卒業。初めて買った馬券が大当たりし、それから競馬にのめり込むように。データでは、開催日の馬場やコース適性に注目している。好きなタイプは逃げか追い込み。馬券は1着にこだわった単勝、馬単派。料理研究家ではない。

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