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第995回 春のG1開幕戦 高松宮記念を制する馬は?

2016/3/24(木)

今週はいよいよ春のG1シーズンが開幕。その第一弾となる、スプリント王決定戦・高松宮記念が行われる。昨年の覇者・エアロヴェロシティこそ残念ながら回避してしまったものの、2〜3着のハクサンムーン、ミッキーアイルや、スプリンターズS2〜3着のサクラゴスペル、ウキヨノカゼなどの実績馬が出走を予定している。果たして春最初のG1を制するのはどの馬か、データから見てみよう。データの分析には、JRA-VAN DataLab.TARGET frontier JV馬天楼 for データde出〜たを利用した。

■表1 人気別成績

人気 着別度数 勝率 連対率 複勝率 単回収 複回収 過去4年
1 3-1-3-3/10 30.0% 40.0% 70.0% 95% 103% 1-0-2-1
2 1-2-1-6/10 10.0% 30.0% 40.0% 39% 72% 1-1-0-2
3 3-1-3-3/10 30.0% 40.0% 70.0% 198% 149% 1-1-1-1
4 3-1-0-6/10 30.0% 40.0% 40.0% 229% 105% 1-0-0-3
5 0-1-0-9/10 0.0% 10.0% 10.0% 0% 30% 0-0-0-4
6 0-2-0-8/10 0.0% 20.0% 20.0% 0% 84% 0-1-0-3
7 0-0-0-10/10 0.0% 0.0% 0.0% 0% 0% 0-0-0-4
8 0-1-0-9/10 0.0% 10.0% 10.0% 0% 35% 0-1-0-3
9 0-0-0-10/10 0.0% 0.0% 0.0% 0% 0% 0-0-0-4
10 0-0-1-9/10 0.0% 0.0% 10.0% 0% 123% 0-0-1-3
11〜 0-1-2-74/77 0.0% 1.3% 3.9% 0% 56% 0-0-0-31

2014/3/30 中京11R 高松宮記念(G1)1着 5番 コパノリチャード 3番人気

過去10年の人気別の成績を見ると、1、3、4番人気が勝率30.0%で横並び。5番人気以下からは優勝馬が出ていない。中京新コースで行われた過去4回では、1〜4番人気が1勝ずつ分け合っている。複勝率では1、3番人気が一歩リードしており、配当妙味も含めると3番人気が特に注目だ。なお、6番人気以下の好走馬7頭中5頭は6歳以上。1〜5番人気は、23頭中14頭が4〜5歳である。

■表2 性齢別成績

性別 年齢 過去10年 過去4年
着別度数 勝率 連対率 複勝率 単回収 複回収 着別度数 同複勝率
牡・セン 4歳 1-0-3-22/26 3.8% 3.8% 15.4% 29% 70% 1-0-3-7 36.4%
5歳 4-3-1-24/32 12.5% 21.9% 25.0% 64% 111% 1-0-0-10 9.1%
6歳 1-5-1-26/33 3.0% 18.2% 21.2% 28% 59% 0-4-0-9 30.8%
7歳以上 3-0-3-44/50 6.0% 6.0% 12.0% 29% 61% 1-0-0-17 5.6%
牝馬 4歳 0-1-0-7/8 0.0% 12.5% 12.5% 0% 26% 0-0-0-4 0.0%
5歳 1-1-1-10/13 7.7% 15.4% 23.1% 30% 34% 1-0-1-5 28.6%
6歳 0-0-1-11/12 0.0% 0.0% 8.3% 0% 21% 0-0-0-7 0.0%
7歳以上 0-0-0-3/3 0.0% 0.0% 0.0% 0% 0% 出走なし

性齢別の成績は、過去10年で見るか、新コース過去4年で見るかで異なる。ただ、どちらでも好成績と言えるのは牡・セン馬なら6歳馬。7歳馬以上は過去10年、4年ともに好走確率が下がる。牡・セン馬全体の成績は【9.8.8.116】で複勝率17.7%、対して牝馬は【1.2.2.31】同13.9%で牡馬優勢。特に牝馬の6歳以上は【0.0.1.14】と連対がない。また、牝馬の好走5頭はすべて3番人気以内だ。

■表3 枠番、脚質別成績(過去4年)

枠番 着別度数 勝率 連対率 複勝率 単回収 複回収
1枠 0-0-1-7/8 0.0% 0.0% 12.5% 0% 15%
2枠 1-0-0-7/8 12.5% 12.5% 12.5% 81% 32%
3枠 1-0-0-7/8 12.5% 12.5% 12.5% 96% 32%
4枠 0-0-0-8/8 0.0% 0.0% 0.0% 0% 0%
5枠 1-0-1-6/8 12.5% 12.5% 25.0% 48% 33%
6枠 1-1-0-6/8 12.5% 25.0% 25.0% 16% 38%
7枠 0-1-1-9/11 0.0% 9.1% 18.2% 0% 156%
8枠 0-2-1-9/12 0.0% 16.7% 25.0% 0% 61%
逃げ 0-0-1-3/4 0.0% 0.0% 25.0% 0% 307%
先行 3-1-2-10/16 18.8% 25.0% 37.5% 113% 93%
中団 1-2-1-25/29 3.4% 10.3% 13.8% 4% 21%
後方 0-1-0-21/22 0.0% 4.5% 4.5% 0% 15%
※脚質はTarget frontier JVによる分類

表3は新コース過去4年の枠番・脚質別成績である。枠番別では全体的に5〜8枠の好走確率が高めで、1〜4枠は計【2.0.1.29】複勝率9.4%、5〜8枠は計【2.4.3.30】同23.1になる。また、脚質は先行した馬の好走確率、回収率が高い。ただ、今年は過去4年のAコースとは違い、新コースになってから初めてBコースで行われるため、まったく違う結果が出る可能性もある。

■表4 前走レース別成績(好走馬輩出レース)

前走レース名 過去4年 過去10年
着別度数 勝率 連対率 複勝率 単回収 複回収 着別度数 複勝率
阪急杯 2-1-1-19/23 8.7% 13.0% 17.4% 39% 33% 5-4-4-38 25.5%
オーシャンS 1-2-1-22/26 3.8% 11.5% 15.4% 15% 84% 3-2-3-62 11.4%
チェアマンズSP 1-0-0-0/1 100.0% 100.0% 100.0% 650% 260% 1-0-0-0 100.0%
シルクロードS 0-1-2-5/8 0.0% 12.5% 37.5% 0% 57% 1-1-3-15 25.0%
阪神牝馬S 該当なし 0-1-0-0 100.0%
中山記念 0-1-0-1 50.0%
スプリンターズS 0-1-0-1 50.0%

前走レース別では過去4年、過去10年ともに、ほとんどの好走馬が阪急杯、オーシャンS、シルクロードSの3レースから出ている。出走馬もその3レースに集中するため、好走確率や回収率は低調だが、中ではオーシャンS組の複勝回収率、シルクロードS組の複勝率がやや高い。なお、新コース4回のうち、香港のエアロヴェロシティが制した昨年を除く3回は、この3競走から1頭ずつ好走馬が出ている。

■表5 前走人気・着順別成績(過去10年)

前走人気・着順 阪急杯 オーシャンS シルクロードS
着別度数 複勝率 着別度数 複勝率 着別度数 複勝率
前走1人気 2-2-1-2/7 71.4% 1-1-0-6/8 25.0% 0-0-1-5/6 16.7%
前走2人気 2-1-1-4/8 50.0% 2-0-0-5/7 28.6% 0-1-1-2/4 50.0%
前走3人気 1-0-1-4/6 33.3% 0-0-1-7/8 12.5% 1-0-0-1/2 50.0%
前走4人気 0-1-1-4/6 33.3% 0-0-0-4/4 0.0% 出走なし
前走5人気 0-0-0-4/4 0.0% 0-0-1-7/8 12.5% 0-0-0-2/2 0.0%
前走6〜9人 0-0-0-12/12 0.0% 0-0-1-16/17 5.9% 0-0-0-4/4 0.0%
前走10人〜 0-0-0-8/8 0.0% 0-1-0-17/18 5.6% 0-0-1-1/2 50.0%
前走1着 2-1-2-5/10 50.0% 1-0-0-7/8 12.5% 1-1-2-5/9 44.4%
前走2着 1-0-2-2/5 60.0% 1-2-0-7/10 30.0% 0-0-1-1/2 50.0%
前走3着 2-1-0-4/7 42.9% 0-0-0-7/7 0.0% 出走なし
前走4着 0-0-0-4/4 0.0% 1-0-1-3/5 40.0% 0-0-0-1/1 0.0%
前走5着 0-1-0-2/3 33.3% 0-0-0-5/5 0.0% 出走なし
前走6〜9着 0-1-0-14/15 6.7% 0-0-2-16/18 11.1% 0-0-0-3/3 0.0%
前走10着〜 0-0-0-7/7 0.0% 0-0-0-17/17 0.0% 0-0-0-5/5 0.0%

表5は、その3レースについての前走人気・着順別の成績だ。3レースに共通するのは、10着以下から巻き返して好走した馬はいないこと。加えて、阪急杯組の前走5番人気以下や、シルクロードS組の前走3着以下から好走した馬もいない。

■表6 前走阪急杯・シルクロードS組の好走馬(過去4年)

馬名 性齢 人気 着順 前走 斤量 人気 着順 G1実績
12 サンカルロ 牡6 3 2 阪急杯 57 1 3 高松宮記念2着
13 ロードカナロア 牡5 1 1 58 1 1 香港スプリント1着
14 コパノリチャード 牡4 3 1 57 2 1 (マイルCS4着)
15 ミッキーアイル 牡4 3 3 58 4 2 NHKマイルC1着
12 ロードカナロア 牡4 1 3 シルクロードS 57 1 1 未経験
13 ドリームバレンチノ 牡6 2 2 58 2 1 スプリンターズS3着
14 ストレイトガール 牝5 1 3 55 2 1 未経験

このうち、阪急杯とシルクロードS組について、新コース過去4年の好走馬を見てみたい。まず今回の人気は、阪急杯組なら3番人気以内、シルクロードS組なら2番人気以内。また、シルクロードSからの直行なら、ハンデ57〜58キロ(牝馬はマイナス2キロ)、そして1〜2番人気で勝った馬に絞られる。阪急杯組は前走4番人気以内で3着以内、できれば1〜2番人気で連対しているのが望ましい。また、両レースとも、4歳馬か牝馬以外なら、G1で3着以内の実績も欲しい。

■表7 前走オーシャンS組の好走馬

馬名 性齢 人気 着順 前走 人気 着順 国内前々走 G1実績
12 カレンチャン 牝5 2 1 オーシャンS 1 4 スプリンターズS1着 スプリンターズS1着
13 ハクサンムーン 牡4 10 3 3 9 京阪杯1着 (朝日杯FS16着)
14 スノードラゴン 牡6 8 2 11 2 根岸S11着 未経験
15 ハクサンムーン 牡6 6 2 1 2 阪神C18着 スプリンターズS2着

表7は、オーシャンS過去4年の好走馬4頭で、こちらは前記2レースとは違い、4頭中3頭が6番人気以下の穴馬だった。そしてオーシャンSで連対できなかった2頭は、国内の2走前に重賞を制している(カレンチャンの前々走は海外も含めると香港スプリント5着)。また、表には挙げていないが、過去10年ではほかに06年3着のシーイズトウショウ、09年3着のソルジャーズソングが、同レース3着以下から好走。シーイズトウショウは前々走のCBC賞で3着、ソルジャーズソングは前々走のシルクロードS2着だった。よって、オーシャンS組なら前走連対か、国内の2走前で3着以内が条件と言えそうだ。

■表8 その他のレースからの好走馬(過去10年)

馬名 性齢 人気 着順 前走 人気 着順 G1実績
06 ラインクラフト 牝4 2 2 阪神牝馬S 1 4 NHKマイルC1着
07 ペールギュント 牡5 13 2 中山記念 12 13 朝日杯FS3着
09 スリープレスナイト 牝5 1 2 スプリンターズS 1 1 スプリンターズS1着
15 エアロヴェロシティ セン7 4 1 チェアマンズSP 2 香港スプリント1着

最後に表8はその他のレースからの好走馬(過去10年)。該当馬は4頭で、そのうち3頭はG1馬。残るペールギュントも朝日杯FS3着があり、最低でもG1で3着以内の実績は欲しい。

【結論】
好走馬の大半をステップレース3競走の出走馬が占める高松宮記念。阪急杯やシルクロードS組は前走で好走してきた人気馬が中心。オーシャンSは凡走馬の巻き返し、人気薄の一発が期待できる。全体的には人気馬が優勢で、優勝馬は4番人気以内。また、7歳以上のベテラン馬は苦戦傾向だ。

2016/2/28 阪神11R 阪急杯(G3)1着 13番 ミッキーアイル

まず、過去10年でもっとも好走馬の多い阪急杯組では、優勝馬のミッキーアイル。今この組は3番人気3着以内が条件(表6)になるが、今年の阪急杯上位3頭の人気は1(ミッキーアイル)→4(登録なし)→5(ブラヴィッシモ)で、クリアしてくるのはこの馬だけだ。5歳以上の牡・セン馬に問われるG1実績(表6)も問題ない。気になるのは5歳馬の新コース過去4年【1.0.0.10】だが(表2)、優勝した13年のロードカナロアは前年の本競走3着馬、そして前走が阪急杯1着という点でミッキーアイルと共通している。

オーシャンS組は表7本文で触れたように、前走連対か、国内の2走前に重賞3着以内(過去4年では1着)が条件になる。今年は1、2着のエイシンブルズアイハクサンムーンと、国内2走前1着のスノードラゴン(除外対象のワキノブレイブも、出走できれば候補に入る)。この3頭では、7歳以上は過去10年の好走確率が低いことから(表2)、5歳・エイシンブルズアイが上位だ。

そしてシルクロードS組では、有力候補だったダンスディレクターが回避することになったため、上記4頭までがデータからの有力候補になる。ほかにシルクロードS組からあえて1頭挙げるなら5着のビッグアーサー。表6の条件のうち前走ハンデ、前走人気はクリアし、今回も上位人気には推されそうだ。そして別路線では、年齢(表2)が減点になるが、表8からG1で馬券圏内の実績を持つウキヨノカゼとサクラゴスペルを候補としたい。

ライタープロフィール

浅田知広(あさだ ともひろ)

1970年12月、埼玉県生まれ。立命館大学文学部中退後、夕刊紙レース部のアルバイト、競馬データベース会社を経て、現在はフリー。パソコンが広く普及する以前から、パソコン通信でデータ手入力方式の競馬予想ソフトを公開するなど、競馬のみならずPCやネットワークにも精通。その知識を活かし、Webや雑誌で競馬ライターとして活躍するかたわら、ネットワークの専門誌にも連載を持つ。

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