第994回 波乱のダート重賞・マーチS 穴馬の選び方は?|競馬情報ならJRA-VAN

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第994回 波乱のダート重賞・マーチS 穴馬の選び方は?

2016/3/21(月)

いよいよ高松宮記念で春のG1シーズンが開幕するが、今週はほかにも土曜に日経賞と毎日杯、そして日曜にはマーチSの計4重賞と盛りだくさんの開催だ。過去2年の本コーナーでは日経賞と毎日杯を取り上げているため、今回はダートのハンデ重賞・マーチSをデータから分析してみたい。データの分析には、JRA-VAN DataLab.TARGET frontier JVを利用した。

■表1 人気別成績

人気 着別度数 勝率 連対率 複勝率 単回収 複回収
1 1-0-2-7/10 10.0% 10.0% 30.0% 26% 42%
2 2-1-1-6/10 20.0% 30.0% 40.0% 92% 69%
3 1-0-2-7/10 10.0% 10.0% 30.0% 83% 70%
4 1-0-1-8/10 10.0% 10.0% 20.0% 63% 56%
5 0-1-1-8/10 0.0% 10.0% 20.0% 0% 58%
6 2-3-1-4/10 20.0% 50.0% 60.0% 260% 227%
7 2-0-2-6/10 20.0% 20.0% 40.0% 416% 185%
8 0-1-0-9/10 0.0% 10.0% 10.0% 0% 51%
9 1-1-0-8/10 10.0% 20.0% 20.0% 191% 118%
10 0-1-0-9/10 0.0% 10.0% 10.0% 0% 103%
11〜 0-2-0-54/56 0.0% 3.6% 3.6% 0% 76%

2015/3/29 中山11R マーチステークス(G3)1着 16番 マイネルクロップ 6番人気

マーチSといえば荒れる印象が強いレースで、過去10年のうち5回は3連単10万馬券以上。最低でも2万1280円(13年)と、ハンデ戦らしく平穏な決着はない一戦だ。人気別の成績を見ると、1番人気は09年に優勝したエスポワールシチーの1連対のみ。1〜3番人気の合計で連対率16.7と、人気馬は苦戦している。その1〜3番人気で好走した10頭のうち、8頭は前走3着以内。残る2頭はフェブラリーS4着以下の4歳馬だったことには注意したい。

好走馬を多く輩出しているのは6〜7番人気で、計【4.3.3.10】連対率35.0%、複勝率50.0。単複の回収率も338%、206%と極めて高い。締め切り直前に馬券を買われる方なら、この6〜7番人気は馬券候補に加えたいところだ。また、8番人気以下は計【1.5.0.80連対率7.0%で、好走すれば2着以内に入っていることも波乱の要因となっている。なお、単勝オッズで見ると10倍台(10.0〜19.9倍)が【4.5.4.24】複勝率35.1%と安定している。

■表2 性齢別成績

性別 年齢 着別度数 勝率 連対率 複勝率 単回収 複回収
牡・セン 4歳 2-4-2-26/34 5.9% 17.6% 23.5% 32% 84%
5歳 3-0-5-33/41 7.3% 7.3% 19.5% 92% 69%
6歳 3-4-1-29/37 8.1% 18.9% 21.6% 41% 81%
7歳 2-1-2-15/20 10.0% 15.0% 25.0% 243% 237%
8歳以上 0-0-0-18/18 0.0% 0.0% 0.0% 0% 0%
牝馬 0-1-0-5/6 0.0% 16.7% 16.7% 0% 105%

牡・セン馬の年齢別では、8歳以上は好走なし。4歳から7歳は、どの数値に注目するかで評価が変わってくる。ここでは、波乱のレースということで単複の回収率に注目すると、7歳馬がそれぞれ243%、237。昨年こそ1番人気のマスクトヒーローが3着になったが、残る好走馬4頭は7、9、7、16番人気と人気薄ばかりだ。なお、牝馬の好走1頭は、阪神で代替された11年3着の6歳馬・ブラボーデイジーである。

■表3 牡・セン馬ハンデ別成績

ハンデ 着別度数 勝率 連対率 複勝率 単回収 複回収
〜53kg 0-0-0-11/11 0.0% 0.0% 0.0% 0% 0%
54kg 0-1-0-19/20 0.0% 5.0% 5.0% 0% 20%
55kg 3-3-2-32/40 7.5% 15.0% 20.0% 153% 182%
56kg 2-3-4-22/31 6.5% 16.1% 29.0% 70% 95%
56.5kg 0-0-0-2/2 0.0% 0.0% 0.0% 0% 0%
57kg 0-1-1-18/20 0.0% 5.0% 10.0% 0% 17%
57.5kg 1-0-1-10/12 8.3% 8.3% 16.7% 21% 43%
58kg 3-1-2-4/10 30.0% 40.0% 60.0% 224% 177%
58.5kg 0-0-0-3/3 0.0% 0.0% 0.0% 0% 0%
59kg 1-0-0-0/1 100.0% 100.0% 100.0% 510% 190%
トップH 3-1-2-9/15 20.0% 26.7% 40.0% 103% 104%

続いて表3は牡・セン馬のハンデ別成績で、好走馬が多いゾーン、少ないゾーンに分かれている。まず54キロ以下の軽ハンデ馬は2着1回のみ(10年ナニハトモアレ)。そして57キロ±0.5キロの馬も計【1.1.2.30】連対率5.9にとどまる。一方、55〜56キロは5勝を挙げるなど好走馬が多数出ており、特に55キロの馬は単複の回収率も高い。また、58キロ以上の重ハンデ馬も【4.1.2.7】複勝率50.0と安定している。トップハンデ馬も単複の回収率が100%を超えるなど上々の成績だ。なお、牝馬で2着のブラボーデイジーはハンデ55キロだった。

■表4 枠番別成績(中山開催時)

枠番 着別度数 勝率 連対率 複勝率 単回収 複回収 1〜3番人気 4番人気以下
1枠 0-0-3-14/17 0.0% 0.0% 17.6% 0% 42% 1-1-4-9 0-5-2-65
2枠 0-2-1-14/17 0.0% 11.8% 17.6% 0% 50%
3枠 0-2-0-15/17 0.0% 11.8% 11.8% 0% 40%
4枠 1-1-0-16/18 5.6% 11.1% 11.1% 28% 183%
5枠 0-1-2-15/18 0.0% 5.6% 16.7% 0% 51%
6枠 3-0-0-14/17 17.6% 17.6% 17.6% 125% 49% 3-0-1-8 5-3-2-31
7枠 1-0-1-16/18 5.6% 5.6% 11.1% 164% 33%
8枠 4-3-2-9/18 22.2% 38.9% 50.0% 250% 263%

2014/3/30 阪神11R マーチステークス(G3)1着 15番 ソロル

表4は、過去10年のうち阪神で代替された11年を除く9回の枠番別成績である。優勝馬9頭中8頭は6〜8枠から出ており、4枠で優勝したのは10年前の06年・ヒシアトラス。中山開催時では6〜8枠が8連勝中だ。特に8枠が【4.3.2.9】複勝率50.0%と安定しているのは見逃せない。また、1〜3番人気と4番人気以下の好走数を見ると、1〜5枠は6頭:7頭とほぼ同数。一方、6〜8枠は4頭:10頭と、外枠からは4番人気以下の好走馬も数多く出ている。

■表5 脚質別成績

脚質 着別度数 勝率 連対率 複勝率 単回収 複回収 1〜5番人気 6番人気以下
逃げ 0-1-0-8/9 0.0% 11.1% 11.1% 0% 32% 0-0-0-0 0-1-0-8
先行 4-3-3-23/33 12.1% 21.2% 30.3% 67% 126% 4-0-2-12 0-3-1-11
中団 4-4-6-35/49 8.2% 16.3% 28.6% 135% 154% 1-1-5-8 3-3-1-27
後方 1-0-0-45/46 2.2% 2.2% 2.2% 27% 9% 0-0-0-11 1-0-0-34
マクリ 0-1-0-2/3 0.0% 33.3% 33.3% 0% 60% 0-1-0-0 0-0-0-2
※脚質はTarget frontier JVによる分類

同じく中山開催時の脚質別成績を見ると、「先行」または「中団」が好走馬27頭中24。逃げ粘ったのは13年2着のバーディバーディ(6番人気)のみ、「後方」から差し切ったのは12年1着のサイレントメロディ(6番人気)のみである。なお、1〜5番人気の優勝馬5頭中4頭は「先行」、6番人気以下の優勝馬4頭中3頭は「中団」から出ている。

■表6 前走クラス別成績

前走クラス 着別度数 勝率 連対率 複勝率 単回収 複回収
1600万下 1-1-1-20/23 4.3% 8.7% 13.0% 128% 46%
OPEN特別 4-5-6-52/67 6.0% 13.4% 22.4% 60% 84%
(仁川S) 4-2-5-23/34 11.8% 17.6% 32.4% 118% 114%
(仁川S以外) 0-3-1-29/33 0.0% 9.1% 12.1% 0% 54%
G3 1-2-2-16/21 4.8% 14.3% 23.8% 59% 226%
G2 0-0-0-5/5 0.0% 0.0% 0.0% 0% 0%
G1 2-0-1-13/16 12.5% 12.5% 18.8% 68% 58%
地方 2-2-0-19/23 8.7% 17.4% 17.4% 86% 71%

表6は前走クラス別の成績で、オープン特別、特に仁川Sからの好走馬が多く出ていることがわかる。ただ、昨年から仁川Sと本競走の間隔が中1週に詰まり、仁川S組の出走はなくなってしまった。本年も昨年と同じ中1週のため、この傾向をそのまま鵜呑みにするのは危険だ。昨年は5着以内に前走総武S組が3頭食い込んでいるため、今年も中山開幕週に行われた総武S出走馬がいれば注目したい。なお、仁川S以外は好走馬が分散しており、連対馬の前走だけでも13レースを数える。

■表7 前走オープン特別組の前走着順別成績

前走着順 着別度数 勝率 連対率 複勝率 単回収 複回収
1着 1-2-2-7/12 8.3% 25.0% 41.7% 159% 182%
2着 1-0-2-3/6 16.7% 16.7% 50.0% 85% 105%
3着 2-0-1-7/10 20.0% 20.0% 30.0% 161% 78%
4着 0-1-0-5/6 0.0% 16.7% 16.7% 0% 48%
5着 0-2-0-3/5 0.0% 40.0% 40.0% 0% 264%
6〜9着 0-0-1-11/12 0.0% 0.0% 8.3% 0% 40%
10着〜 0-0-0-16/16 0.0% 0.0% 0.0% 0% 0%

表7は、多くの好走馬を出す前走オープン特別組について、前走着順別の成績を調べたものである。表にある通り、この組の好走馬15頭中14頭は前走5着以内。残る1頭は06年3着のベラージオ(前走仁川S7着)と10年前になるため、まずオープン特別組なら掲示板を確保していることが条件になる。昨年2着のイッシンドウタイも、前走の総武Sは5着に入っていた。

■表8 前走中央重賞・地方組の前走タイム差別成績

前走タイム差 着別度数 勝率 連対率 複勝率 単回収 複回収
勝0.0〜 1-0-0-3/4 25.0% 25.0% 25.0% 337% 107%
負0.0〜0.5 1-1-2-9/13 7.7% 15.4% 30.8% 20% 111%
負0.6〜1.0 3-1-1-13/18 16.7% 22.2% 27.8% 150% 111%
負1.1〜1.9 0-1-0-18/19 0.0% 5.3% 5.3% 0% 16%
負2.0〜 0-1-0-10/11 0.0% 9.1% 9.1% 0% 283%

一方、前走で重賞や地方競馬に出走していた馬は、着順よりもタイム差に注目したい。前走1.1秒差以上の敗戦から巻き返したのは2頭、ダイオライト記念4着のマコトスパルビエロ(08年2着)と、みやこS12着だったメイショウタメトモ(12年2着)のみである。着順は、そのメイショウタメトモや、一昨年の優勝馬ソロル(前走フェブラリーS12着)など、2桁だった馬の好走も3頭。逆に、前走が中央の重賞で馬券に絡んでいたのは11年3着のインバルコ(前走平安S2着)1頭のみだ。ただし、地方の交流重賞出走馬は、好走した4頭すべて前走1〜4着だった。

以上、マーチSの主なデータをまとめてみた。前週が土〜月の3日間開催のため、本稿執筆時点ではまだ登録馬が発表されておらず有力馬は挙げられないが、いくつかはっきりした傾向が出ているデータもあった。「穴馬」というと軽ハンデ馬や前走大敗馬から探したくなるものの、表3や表7〜8にあった通り、そのような馬はこのレースの好走パターンに当てはまらない。さらに枠順なども加味して、好走の可能性がある穴馬をしっかりと見つけ出したい。

ライタープロフィール

浅田知広(あさだ ともひろ)

1970年12月、埼玉県生まれ。立命館大学文学部中退後、夕刊紙レース部のアルバイト、競馬データベース会社を経て、現在はフリー。パソコンが広く普及する以前から、パソコン通信でデータ手入力方式の競馬予想ソフトを公開するなど、競馬のみならずPCやネットワークにも精通。その知識を活かし、Webや雑誌で競馬ライターとして活躍するかたわら、ネットワークの専門誌にも連載を持つ。

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