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第993回 有力トライアルのスプリングSを分析!

2016/3/17(木)

3日間開催となる今週末は、春のG1シリーズ直前ということもあって4つの重賞が組まれている。いずれも注目のレースだが、今回は日曜に中山で行なわれる皐月賞トライアルのスプリングSを取り上げたい。ハイレベル世代と評判の3歳牡馬勢。そのなかでも有力視される1頭のロードクエストがクラシックに向けて順調なスタートを切るのか、それとも新星が登場するのか。そんな楽しみな一戦を、過去10年(阪神開催となった11年は除く)のレース傾向から占ってみたい。データの分析には、JRA-VAN DataLab.TARGET frontier JVを利用した。

■表1 人気別成績

人気 着別度数 勝率 連対率 複勝率 単回率 複回率
1番人気 3-  4-  2-  0/  9 33.3% 77.8% 100.0% 88% 128%
2番人気 1-  0-  3-  5/  9 11.1% 11.1% 44.4% 66% 65%
3番人気 2-  2-  0-  5/  9 22.2% 44.4% 44.4% 128% 85%
4番人気 1-  0-  1-  7/  9 11.1% 11.1% 22.2% 161% 40%
5番人気 1-  0-  0-  8/  9 11.1% 11.1% 11.1% 136% 24%
6番人気 1-  0-  1-  7/  9 11.1% 11.1% 22.2% 156% 71%
7番人気 0-  0-  0-  9/  9 0.0% 0.0% 0.0% 0% 0%
8番人気 0-  1-  0-  8/  9 0.0% 11.1% 11.1% 0% 55%
9番人気 0-  0-  0-  9/  9 0.0% 0.0% 0.0% 0% 0%
10番人気以下 0-  2-  2- 46/ 50 0.0% 4.0% 8.0% 0% 59%

表1は人気別成績。過去10年、中山で行なわれた9回のスプリングSでは1番人気がすべて3着以内を確保しており、信頼性は抜群だ。その反動か、2番人気の数字にはやや物足りなさも感じるが、6番人気までは勝ち馬が出ており、上位サイドは総じて良好といえる。しかし、7番人気以下になると好走例が極端に減る。激走はあまり期待できず、人気薄を狙うとしても2、3着候補までにとどめたほうがよさそうだ。

■表2 枠番別成績

枠番 着別度数 勝率 連対率 複勝率 単回率 複回率
1枠 2- 1- 1- 9/13 15.4% 23.1% 30.8% 112% 56%
2枠 2- 2- 1-10/15 13.3% 26.7% 33.3% 131% 90%
3枠 2- 1- 1-12/16 12.5% 18.8% 25.0% 58% 72%
4枠 0- 1- 0-15/16 0.0% 6.3% 6.3% 0% 31%
5枠 0- 1- 2-14/17 0.0% 5.9% 17.6% 0% 24%
6枠 1- 2- 3-12/18 5.6% 16.7% 33.3% 12% 96%
7枠 0- 0- 0-18/18 0.0% 0.0% 0.0% 0% 0%
8枠 2- 1- 1-14/18 11.1% 16.7% 22.2% 113% 71%

表2は枠番別成績。これを見ると内の1〜3枠、特に1、2枠の好走率が高い。6枠の成績も良好で、8枠の数字も悪くないため内枠有利とまでは言えないが、少なくとも1、2枠に入った馬を安易に軽視しないほうがいいだろう。

■表3 馬体重別成績

馬体重 着別度数 勝率 連対率 複勝率 単回率 複回率
440〜459kg 0-  0-  2- 12/ 14 0.0% 0.0% 14.3% 0% 20%
460〜479kg 2-  0-  4- 38/ 44 4.5% 4.5% 13.6% 37% 27%
480〜499kg 2-  4-  3- 38/ 47 4.3% 12.8% 19.1% 20% 80%
500〜519kg 4-  4-  0- 12/ 20 20.0% 40.0% 40.0% 175% 79%
520〜539kg 1-  1-  0-  4/  6 16.7% 33.3% 33.3% 93% 53%

表3はレース当日の馬体重別成績。この表で際立っているのが、馬体重500キロ以上の大型馬の好走率の高さだ。もちろん、馬体重500キロ未満の馬にも好走例はあり、馬体重だけで取捨の判断をするのは乱暴かもしれないが、500キロ以上の大型馬には加点をするといった配慮はあってもいいだろう。

■表4 前走着順別成績

前走着順 着別度数 勝率 連対率 複勝率 単回率 複回率
前走1着 4-  5-  6- 45/ 60 6.7% 15.0% 25.0% 39% 57%
前走2着 2-  2-  3- 11/ 18 11.1% 22.2% 38.9% 158% 100%
前走3着 3-  0-  0-  3/  6 50.0% 50.0% 50.0% 238% 75%
前走4〜5着 0- 1- 0-16/17 0.0% 5.9% 5.9% 0% 38%
前走10着以下 0- 1- 0-29/30 0.0% 3.3% 3.3% 0% 28%

表4は前走着順別成績。過去10年、中山で行なわれた9回のスプリングSにおける1〜3着馬のうち、25頭までは前走も1〜3着に入っていた点は見逃せない。前走でも好走を果たしている好調馬を狙うのが、スプリングSのセオリーのひとつと言えるだろう。

■表5 前走距離別成績(芝のみ)

前走距離 着別度数 勝率 連対率 複勝率 単回率 複回率
1200m 0-  0-  0-  1/  1 0.0% 0.0% 0.0% 0% 0%
1400m 0-  0-  0-  6/  6 0.0% 0.0% 0.0% 0% 0%
1600m 1-  4-  4- 30/ 39 2.6% 12.8% 23.1% 8% 71%
1700m 0-  0-  0-  1/  1 0.0% 0.0% 0.0% 0% 0%
1800m 5-  4-  3- 33/ 45 11.1% 20.0% 26.7% 94% 56%
2000m 3-  0-  2- 27/ 32 9.4% 9.4% 15.6% 64% 32%
2200m 0-  1-  0-  5/  6 0.0% 16.7% 16.7% 0% 141%
2400m 0-  0-  0-  1/  1 0.0% 0.0% 0.0% 0% 0%
※出走例のある前走距離のみ

表5は前走距離別成績。なお、前走でダート戦に出走していた馬は距離を問わず【0.0.0.18】となっているので、ここでは前走が芝だった出走馬のみを集計対象としている。まず目を引くのが、スプリングSと同じ芝1800mに前走でも出走していた馬が勝率、連対率、複勝率、単勝回収率の4項目で最高の数値を残していること。直前のレースで同じ距離を経験しておくことのメリットは、やはり大きいのだろう。他に好走例が多いのは芝1600mと芝2000mからの臨戦だが、異なる傾向が出ている点に注意したい。このうち、好走率が高いのは200m延長となる芝1600mからの臨戦。ただし、1着1回に対して2、3着は各4回と勝ち切れないケースが目立っている。逆に、200m短縮となる芝2000mからの臨戦は、好走率では見劣るものの、過去10年で3勝という点は強調できる。スプリングSで主力となる前走芝1600m組、芝1800m組、芝2000m組の傾向の違いをしっかりと頭に入れておきたい。

■表6 芝1800m1着もしくは500万下以上芝1800mの連対実績

実績 着別度数 勝率 連対率 複勝率 単回率 複回率
あり 7- 6- 7-39/59 11.9% 22.0% 33.9% 96% 97%
なし 2- 3- 2-65/72 2.8% 6.9% 9.7% 13% 19%

前項で、前走でも同距離の芝1800mを走っていた馬の成績が安定していることを述べた。実のところ、芝1800mの重要性は前走だけに限ったことではない。表6は「芝1800mで1着、もしくは500万下以上の芝1800mで連対実績を持つ馬、持たない馬」を比較したものである。この表を見れば一目瞭然で、「実績あり」の馬が優秀な成績を収めている。前項と合わせて、スプリングSは芝1800m実績を重視すべきレースと見て間違いなさそうだ。

■表7 重賞1〜3着もしくはOP特別1着の実績

実績 着別度数 勝率 連対率 複勝率 単回率 複回率
あり 7- 7- 7-40/61 11.5% 23.0% 34.4% 79% 75%
なし 2- 2- 2-64/70 2.9% 5.7% 8.6% 25% 37%

表7は、「重賞1〜3着、もしくはオープン特別1着の実績を持つ馬、持たない馬」を比較したものである。当然とも言えるが、「実績あり」の馬のほうがハッキリと優秀な成績を収めている。重賞好走歴やオープン特別1着の実績を持つ馬を素直に重視したい。

【結論】

■表8 2016年スプリングS登録馬

馬名 馬体重 前走着順 前走距離 芝1800m実績 重賞・OP特別実績
アドマイヤモラール    
ケンホファヴァルト      
ドレッドノータス    
ハレルヤボーイ      
プランスシャルマン      
プレイヤーサムソン        
ポロス          
マイネルハニー      
マウントロブソン      
ミッキーロケット    
モウカッテル        
モンスターキング        
ロードクエスト    

2016/1/11 京都5R サラ3歳未勝利 1着 6番 ミッキーロケット

2015/8/30 阪神11R 新潟2歳ステークス(G3)1着 2番 ロードクエスト

7項目のデータのうち、本稿執筆時点では判断できない「人気」と「枠番」を除く5項目からスプリングS登録馬をチェックしたのが表8。「過去に馬体重500キロ以上で出走したことがあれば○」「前走3着以内なら○」「前走が芝1800mなら○。芝1600mと芝2000mは△」「芝1800mで1着、もしくは500万下以上の芝1800mで連対実績があれば○」「重賞1〜3着もしくはOP特別で1着の実績があれば○」の要領となっている。

もっとも高評価となったのは、○3個のミッキーロケットとなった。強調したいのが、過去に芝1800mで3戦して1勝2着2回と連対を外していない点。前走のつばき賞(500万下)で2着に敗れ、オープンクラスには未出走と実績では見劣るが、距離適性の高さを活かしたいところだ。

○2個△1個で続くのが、アドマイヤモラール、ドレッドノータス、ロードクエストの3頭である。1番人気が予想されるロードクエストは、芝1800mの実績がないことと、これまでの最高馬体重が452キロということが減点となった。もっとも、芝1800mにはそもそも出走したことがなく、登録馬を見渡すと500キロ以上の出走歴があるのが1頭しかいないことを考えれば、今年に限ってはさほど気にする必要はないのかもしれない。これは、もう1頭の重賞勝ち馬であるドレッドノータスにも同じことが言える。アドマイヤモラールは登録馬中で唯一の500キロ以上の大型馬という点がセールスポイントだ。

あとは○1個△1個で並ぶ5頭の中から、前走1着のマイネルハニー、マウントロブソン、ハレルヤボーイまで押さえておきたい。

ライタープロフィール

出川塁(でがわ るい)

1977年熊本県生まれ。上智大学文学部卒業後、出版社2社で競馬専門誌、競馬書籍の編集に携わり、2007年からフリーライターに。「競馬最強の法則」「サラブレ」「優駿」などへ寄稿するほか、出版社勤務時代を含めて制作に関わった競馬書籍は多数。馬券は単勝派だが、焼肉はタン塩派というわけではない。メインの競馬のほか、サッカーでも密かに活動中。

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