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第992回 馬場改修後の中山芝1800mの傾向を調査する

2016/3/14(月)

3月19日(土)〜21日(月)の3日間開催となる今週末、中山では日曜にスプリングS、月曜にフラワーCと芝1800m重賞が2レース組まれている。そこで、今回の「データde出〜た」でも中山芝1800mの傾向を調べてみたい。集計期間は中山芝コースの路盤改修後に限り、2014年12月6日〜2016年3月13日を対象とする。データの分析には、JRA-VAN DataLab.TARGET frontier JVを利用した。

■表1 人気別成績

人気 着別度数 勝率 連対率 複勝率 単回率 複回率
1番人気 19- 14-  6- 17/ 56 33.9% 58.9% 69.6% 82% 93%
2番人気 11- 11-  9- 25/ 56 19.6% 39.3% 55.4% 91% 95%
3番人気 9-  8-  7- 32/ 56 16.1% 30.4% 42.9% 86% 81%
4番人気 6-  6-  6- 38/ 56 10.7% 21.4% 32.1% 79% 65%
5番人気 7-  5- 12- 32/ 56 12.5% 21.4% 42.9% 115% 112%
6番人気 1-  2-  2- 51/ 56 1.8% 5.4% 8.9% 31% 43%
7番人気 0-  1-  2- 53/ 56 0.0% 1.8% 5.4% 0% 25%
8番人気 1-  2-  4- 49/ 56 1.8% 5.4% 12.5% 47% 55%
9番人気 2-  2-  4- 48/ 56 3.6% 7.1% 14.3% 136% 108%
10番人気 0-  2-  2- 50/ 54 0.0% 3.7% 7.4% 0% 62%
11番人気 0-  0-  0- 54/ 54 0.0% 0.0% 0.0% 0% 0%
12番人気 0-  3-  0- 46/ 49 0.0% 6.1% 6.1% 0% 70%
13番人気 0-  0-  0- 44/ 44 0.0% 0.0% 0.0% 0% 0%
14番人気 0-  0-  0- 33/ 33 0.0% 0.0% 0.0% 0% 0%
15番人気 0-  0-  2- 22/ 24 0.0% 0.0% 8.3% 0% 197%
16番人気 0-  0-  0- 20/ 20 0.0% 0.0% 0.0% 0% 0%

表1は人気別成績。これを見ると、改修後の中山芝1800mでは上位人気が優秀な成績を収めていることがわかる。1〜3番人気の回収率は単複すべて80%以上となっており、5番人気は単複とも110%以上とさらに高い数値が残っている。この中に入ると4番人気は若干見劣ってしまうが、それでも単勝回収率79%なら水準レベルはある。対照的に、6番人気以下は全体に低調で、辛うじて9番人気が気を吐いている程度。10番人気以下に至っては、改修後は1勝も挙げておらず、2、3着に食い込んだ馬も数えるほどしかいない。昨日(3月13日)の中山牝馬Sでは15番人気のメイショウスザンナが3着激走を見せたものの、これはレアケース。基本的には、上位人気馬を中心に馬券を組み立てるのが現在の中山芝1800mのセオリーといえる。

■表2 脚質別成績

脚質 着別度数 勝率 連対率 複勝率 単回率 複回率
今走 逃げ 7-  4-  9- 37/ 57 12.3% 19.3% 35.1% 67% 117%
先行 23- 25- 21-132/201 11.4% 23.9% 34.3% 65% 84%
中団 19- 20- 15-228/282 6.7% 13.8% 19.1% 57% 61%
後方 6-  5- 10-209/230 2.6% 4.8% 9.1% 17% 33%
マクリ 1-  2-  1-  8/ 12 8.3% 25.0% 33.3% 24% 88%
前走 逃げ 3-  4-  8- 39/ 54 5.6% 13.0% 27.8% 15% 67%
先行 14- 12- 11-145/182 7.7% 14.3% 20.3% 43% 63%
中団 25- 27- 22-208/282 8.9% 18.4% 26.2% 50% 80%
後方 5-  7-  9-135/156 3.2% 7.7% 13.5% 34% 37%
マクリ 2-  0-  0-  5/  7 28.6% 28.6% 28.6% 225% 50%
※脚質は TARGET frontier JV による分類

表2は脚質別成績。上半分は今走の脚質別成績、下半分は前走の脚質別成績となっている。この表から改修後の中山芝1800mの脚質傾向を端的に表すとすれば、「意外と逃げが決まらないコース」といえるのではないか。通常は、どんなコースでも「逃げ」が最も高い好走率を記録するもの。ところが、改修後の中山芝1800mでは「逃げ」と「先行」の好走率がかなり接近していることが、今走の脚質別成績からわかる。また、前走の脚質別成績を見ても、「逃げ」ていた馬の数字はさほど振るわず、「中団」からレースをしていた馬のほうがずっと安定している。小回りコースの中山は前に行ったほうが有利というイメージも強いが、改修後の芝1800mでは「逃げ」を過信しないほうがよさそうだ。

■表3 枠番・馬番別成績

枠番・馬番 着別度数 勝率 連対率 複勝率 単回率 複回率
枠番 1枠 7-  8-  8- 52/ 75 9.3% 20.0% 30.7% 43% 102%
2枠 7-  7-  2- 64/ 80 8.8% 17.5% 20.0% 33% 48%
3枠 6-  6-  6- 72/ 90 6.7% 13.3% 20.0% 42% 69%
4枠 7-  5-  7- 82/101 6.9% 11.9% 18.8% 38% 61%
5枠 5-  9-  8- 83/105 4.8% 13.3% 21.0% 34% 53%
6枠 9-  6-  7- 88/110 8.2% 13.6% 20.0% 61% 50%
7枠 7-  4- 11- 87/109 6.4% 10.1% 20.2% 74% 84%
8枠 8- 11-  7- 86/112 7.1% 17.0% 23.2% 47% 45%
馬番 1番 7-  5-  8- 35/ 55 12.7% 21.8% 36.4% 59% 125%
2番 3-  7-  2- 43/ 55 5.5% 18.2% 21.8% 20% 47%
3番 3-  5-  2- 46/ 56 5.4% 14.3% 17.9% 21% 51%
4番 4-  2-  1- 49/ 56 7.1% 10.7% 12.5% 23% 17%
5番 1-  3-  4- 48/ 56 1.8% 7.1% 14.3% 18% 42%
6番 9-  3-  7- 37/ 56 16.1% 21.4% 33.9% 127% 126%
7番 3-  6-  6- 41/ 56 5.4% 16.1% 26.8% 20% 80%
8番 2-  5-  4- 45/ 56 3.6% 12.5% 19.6% 23% 44%
9番 5-  1-  4- 46/ 56 8.9% 10.7% 17.9% 71% 58%
10番 1-  6-  1- 46/ 54 1.9% 13.0% 14.8% 3% 28%
11番 4-  4-  3- 43/ 54 7.4% 14.8% 20.4% 61% 47%
12番 5-  2-  4- 37/ 48 10.4% 14.6% 22.9% 51% 97%
13番 5-  2-  5- 33/ 45 11.1% 15.6% 26.7% 74% 70%
14番 3-  1-  2- 28/ 34 8.8% 11.8% 17.6% 173% 92%
15番 0-  2-  2- 21/ 25 0.0% 8.0% 16.0% 0% 28%
16番 1-  2-  1- 16/ 20 5.0% 15.0% 20.0% 41% 34%

表3は枠番・馬番別成績。改修後の中山芝1800mは1枠の好走率が高く、中でも「1枠1番」が【7.5.8.35】で勝率12.7%、複勝率36.4%、単勝回収率59%、複勝回収率125%と抜群の成績を残している。単勝はかなり人気になっているようではあるが、軸馬としての信頼性は高いだろう。2〜8枠に関しては、枠番別成績だと大きな差がついていないようだが、馬番別成績を確認すると違った側面が見えてくる。たとえば、3〜5番の複勝率がすべて10%台にとどまっているのに対して、すぐ外の6番や7番の複勝率はかなり高い。一時的な偏りという可能性は否定できないが、内枠といっていい3〜5番の複勝率が低いのは実に意外だ。また、11番や12番の好走率が高いのも見逃せないところ。そして、15番や16番といった多頭数時の外枠の馬番は回収率が非常に低く、その好走率以上に苦戦している様子が見てとれる。

■表4 騎手別成績

騎手 着別度数 勝率 連対率 複勝率 単回率 複回率
北村宏司 7- 2- 0- 6/15 46.7% 60.0% 60.0% 386% 149%
戸崎圭太 5- 7- 3-21/36 13.9% 33.3% 41.7% 44% 59%
田辺裕信 5- 3- 3-20/31 16.1% 25.8% 35.5% 86% 73%
蛯名正義 5- 2- 4-23/34 14.7% 20.6% 32.4% 206% 102%
柴田大知 3- 3- 2-34/42 7.1% 14.3% 19.0% 22% 77%
柴山雄一 3- 3- 1-32/39 7.7% 15.4% 17.9% 26% 38%
柴田善臣 3- 1- 2-23/29 10.3% 13.8% 20.7% 41% 56%
ルメール 3- 1- 1- 3/ 8 37.5% 50.0% 62.5% 65% 85%
F.ベリー 3- 0- 0- 5/ 8 37.5% 37.5% 37.5% 227% 72%
M.デムーロ 2- 1- 1- 4/ 8 25.0% 37.5% 50.0% 92% 78%

2015/3/22 中山11R フジTVスプリングS(G2)1着 1番 キタサンブラック

表4は騎手別成績(着別度数順)。改修後の中山芝1800mで圧倒的な成績を収めているのが北村宏司騎手だ。昨年のスプリングSをキタサンブラックで制すなど、その勝率46.7%、単勝回収率386%は圧巻のひと言。昨年12月5日を最後に騎乗から離れ、現在も療養中だが、復帰後も積極的に狙ってみたい。この北村宏騎手の数字を見てしまうと、他の騎手が霞んで見えてしまうのは仕方のないところだが、ランキング上位の戸崎圭太騎手田辺裕信騎手蛯名正義騎手の好走率も優秀。また、関西所属のため騎乗機会は多くないものの、クリストフ・ルメール騎手ミルコ・デムーロ騎手もさすがの成績を残している。

■表5 種牡馬別成績

種牡馬 着別度数 勝率 連対率 複勝率 単回率 複回率
ディープインパクト 9- 6- 5-42/62 14.5% 24.2% 32.3% 65% 52%
キングカメハメハ 6- 2- 6-34/48 12.5% 16.7% 29.2% 48% 74%
ステイゴールド 3- 7- 1-37/48 6.3% 20.8% 22.9% 31% 64%
マンハッタンカフェ 3- 5- 2-21/31 9.7% 25.8% 32.3% 55% 95%
ハーツクライ 3- 3- 2-31/39 7.7% 15.4% 20.5% 46% 54%
メイショウサムソン 3- 2- 5-16/26 11.5% 19.2% 38.5% 43% 88%
ネオユニヴァース 3- 0- 1-13/17 17.6% 17.6% 23.5% 78% 39%
ブラックタイド 2- 1- 1-13/17 11.8% 17.6% 23.5% 93% 50%
ハービンジャー 2- 0- 4-20/26 7.7% 7.7% 23.1% 13% 55%
チチカステナンゴ 2- 0- 2-11/15 13.3% 13.3% 26.7% 78% 86%

2016/2/28 中山11R 中山記念(G2)1着 9番 ドゥラメンテ

表5は種牡馬別成績(着別度数順)。改修後の中山芝1800mで最多の9勝を挙げているのはディープインパクトである。回収率が低いように見えるが、これは3着以内に入った馬がすべて1〜5番人気だったから。1〜5番人気に限れば単勝回収率99%、複勝回収率79%なので、十分狙えるはずだ。改修後の当コースでは上位人気が強いことは表1の項で述べた通りで、その傾向に沿った結果となっている。2位のキングカメハメハも同様の傾向が出ており、1〜3番人気なら【6.2.1.5】、勝率42.9%、単勝回収率166%と信頼できる。今年の中山記念を制したドゥラメンテも、1番人気の支持にしっかりと応えている。3位以下の種牡馬もやはり回収率は目立たないが、勝率の高いネオユニヴァース、複勝率の高いマンハッタンカフェメイショウサムソンあたりは当コース得意の種牡馬と考えていいだろう。

ライタープロフィール

出川塁(でがわ るい)

1977年熊本県生まれ。上智大学文学部卒業後、出版社2社で競馬専門誌、競馬書籍の編集に携わり、2007年からフリーライターに。「競馬最強の法則」「サラブレ」「優駿」などへ寄稿するほか、出版社勤務時代を含めて制作に関わった競馬書籍は多数。馬券は単勝派だが、焼肉はタン塩派というわけではない。メインの競馬のほか、サッカーでも密かに活動中。

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