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第989回 1強ムードを打破できるか!? チューリップ賞を分析する

2016/3/3(木)

今週は土曜に阪神でチューリップ賞、日曜に中山で弥生賞と牝馬・牡馬クラシックのトライアルレースが行われる。弥生賞は朝日杯FSを制したリオンディーズをはじめ、少頭数のメンバーで馬券的な魅力はあまりないだろう。今回は桜花賞トライアルのチューリップ賞をピックアップ。現時点では2歳女王のメジャーエンブレム1強ムードが漂っているが、強力な対抗馬があらわれるか注目の一戦だ。今回は外回りで行われるようになった07年以降の過去9年のデータから好走馬の特徴を探っていきたい。なお、データ分析にはJRA-VAN DataLab.TARGET frontier JVを利用した。

■表1 チューリップ賞の人気別成績(過去9年)

人気 着別度数 勝率 連対率 複勝率 単勝回収率 複勝回収率
1番人気 4-  2-  1-  2/  9 44.4% 66.7% 77.8% 52% 84%
2番人気 0-  2-  2-  5/  9 0.0% 22.2% 44.4% 0% 57%
3番人気 1-  1-  0-  7/  9 11.1% 22.2% 22.2% 72% 48%
4番人気 1-  1-  0-  7/  9 11.1% 22.2% 22.2% 413% 72%
5番人気 2-  0-  2-  5/  9 22.2% 22.2% 44.4% 244% 134%
6番人気 0-  0-  2-  7/  9 0.0% 0.0% 22.2% 0% 95%
7番人気 0-  3-  0-  6/  9 0.0% 33.3% 33.3% 0% 182%
8番人気 0-  0-  2-  7/  9 0.0% 0.0% 22.2% 0% 130%
9番人気 1-  0-  0-  8/  9 11.1% 11.1% 11.1% 433% 85%
10番人気以下 0-  0-  0- 51/ 51 0.0% 0.0% 0.0% 0% 0%

表1はチューリップ賞の人気別成績。1番人気馬が一昨年のハープスターら最多の4勝をあげ、連対率66.7%・複勝率77.8と高い。2番人気馬は勝ち星がなく、以下、5番人気馬が昨年のココロノアイら2勝、3・4・9番人気馬が1勝ずつ。9番人気馬の勝利は10年ショウリュウムーン。この年は重馬場で行われ、昨年も重馬場で1番人気クルミナルが11着に敗れている。

2・3着馬は5〜9番人気の中位人気馬からも多く出ている。特に3着馬は5〜8番人気馬で6頭と集中している。なお、10番人気以下の馬は3着以内馬なしとハッキリと苦戦傾向にある。

■表2 1番人気馬の成績とそれまでの戦績(過去9年)

年度 馬名 着順 前走成績 それまでの戦績
2015 クルミナル 11 エルフィンS 1着 2戦2勝
2014 ハープスター 1 阪神JF 2着 3戦2勝
2013 レッドオーヴァル 7 紅梅S 1着 3戦2勝
2012 ジョワドヴィーヴル 3 阪神JF 1着 2戦2勝
2011 レーヴディソール 1 阪神JF 1着 3戦3勝
2010 アパパネ 2 阪神JF 1着 4戦3勝
2009 ブエナビスタ 1 阪神JF 1着 3戦2勝
2008 トールポピー 2 阪神JF 1着 4戦2勝
2007 ウオッカ 1 エルフィンS 1着 4戦3勝

表2は1番人気馬の前走成績とそれまでの戦績一覧。前走阪神JFで連対した馬の場合はすべて3着以内に入っている。07年ウオッカも阪神JFを勝利しており、同レースで勝ち負けした組が崩れていない。

一方、前走オープン特別を勝利したレッドオーヴァル、クルミナルは着外に敗退。ともに阪神JFに出走しておらず、同レースの経験が大きく影響するといえそうだ。また、チューリップ賞で連対している馬はすべてキャリア3戦か4戦の馬だった。キャリア2戦のジョワドヴィーヴル、クルミナルは3着以下に敗れている。

■表3 チューリップ賞のキャリア別成績(過去9年)

キャリア 着別度数 勝率 連対率 複勝率 単勝回収率 複勝回収率
1戦 0-  0-  0-  8/  8 0.0% 0.0% 0.0% 0% 0%
2戦 0-  1-  2- 15/ 18 0.0% 5.6% 16.7% 0% 78%
3戦 4-  3-  1- 15/ 23 17.4% 30.4% 34.8% 183% 91%
4戦 3-  3-  3- 23/ 32 9.4% 18.8% 28.1% 146% 70%
5戦 2-  2-  3- 18/ 25 8.0% 16.0% 28.0% 81% 90%
6戦 0-  0-  0-  6/  6 0.0% 0.0% 0.0% 0% 0%
7戦以上 0-  0-  0- 20/ 20 0.0% 0.0% 0.0% 0% 0%

表3はキャリア別成績。勝ち馬9頭は3〜5戦に集中している。なかでも3戦の馬は一昨年のハープスターら最多の4勝をあげ、連対率30.4%・複勝率34.8%と優秀だ。次いで、4戦、5戦と続いている。なお、2戦の馬は表2でもあったように勝ち星がなく、2・3着止まり。連対率・複勝率でも3〜5戦の馬よりも低かった。

なお、新馬戦を勝ったばかりの1戦馬、6戦以上の馬は3着以内馬が出ておらず、苦戦傾向にある。

■表4 チューリップ賞の関東馬の好走馬(過去9年)

年度 馬名 人気 着順 前走成績
2015 ココロノアイ 5 1 阪神JF 3着
2014 ヌーヴォレコルト 4 2 こうやまき賞 1着
2013 アユサン 5 3 阪神JF 7着
2012 ハナズゴール 4 1 500万下 1着
2011 ライステラス 2 2 阪神JF 3着
2010 アパパネ 1 2 阪神JF 1着
2009 サクラミモザ 7 2 500万下 1着

表4は関東馬の3着以内馬一覧。出走馬の所属別成績では、関西馬が【7.5.8.89】で勝率6.4%・連対率11.0%・複勝率18.3%。それに対し、関東馬は【2.4.1.12】で同10.5%・同31.6%・同36.8%と連対率・複勝率で関西馬を圧倒している。

09年以降は毎年1頭ずつ好走している。昨年は唯一の関東馬だった5番人気ココロノアイが勝利。これら7頭中4頭は前走阪神JFに出走していた。該当する関東馬がいれば、ぜひとも狙っていきたいところだ。

■表5 チューリップ賞の前走レース別成績(過去9年)

前走レース名 着別度数 勝率 連対率 複勝率 単勝回収率 複勝回収率
阪神JF 5- 4- 4- 3/16 31.3% 56.3% 81.3% 112% 135%
エルフィンS 1- 1- 2-17/21 4.8% 9.5% 19.0% 6% 87%
クイーンC 0- 1- 0- 3/ 4 0.0% 25.0% 25.0% 0% 77%
シンザン記念 0- 1- 0- 1/ 2 0.0% 50.0% 50.0% 0% 50%
フェアリーS 0- 0- 1- 4/ 5 0.0% 0.0% 20.0% 0% 64%
500万下 2- 2- 0-34/38 5.3% 10.5% 10.5% 134% 41%
未勝利 1- 0- 2-17/20 5.0% 5.0% 15.0% 195% 87%
新馬 0- 0- 0- 8/ 8 0.0% 0.0% 0.0% 0% 0%

表5は前走レース別成績。阪神JF組が昨年のココロノアイら過半数の5勝をあげ、勝率31.3%・連対率56.3%・複勝率81.3%と他の組を圧倒している。昨年はココロノアイの他に3着馬レッツゴードンキも該当。単勝回収率・複勝回収率でも100%を超えており、この組は大注目だ。

その他ではエルフィンS組は07年ウオッカが勝利するも、連対率9.5%・複勝率19.0%と低い。他ではクイーンC組・シンザン記念組・フェアリーSは勝ち星がなく、3着以内馬が1頭ずつ。また、500万下組は12年ハナズゴールら2勝。この組の3着以内馬4頭中3頭は前走1400m戦を使われていた。なお、未勝利組は10年ショウリュウムーンが勝利しているが、近5年は3着以内馬が出ていない。

■表6 チューリップ賞の前走着順別成績(過去9年)

前走着順 着別度数 勝率 連対率 複勝率 単勝回収率 複勝回収率
前走1着 5-  4-  4- 44/ 57 8.8% 15.8% 22.8% 140% 75%
1600m 4- 3- 3-16/26 15.4% 26.9% 38.5% 163% 106%
前走2着 2-  2-  1-  4/  9 22.2% 44.4% 55.6% 84% 138%
1600m 2- 2- 1- 1/ 6 33.3% 66.7% 83.3% 126% 208%
前走3着 1-  1-  1-  9/ 12 8.3% 16.7% 25.0% 68% 56%
1600m 1- 1- 1- 4/ 7 14.3% 28.6% 42.9% 117% 97%
前走4着 0-  1-  1- 10/ 12 0.0% 8.3% 16.7% 0% 36%
前走5着 0-  0-  1-  7/  8 0.0% 0.0% 12.5% 0% 67%
前走6〜9着 0-  1-  1- 17/ 19 0.0% 5.3% 10.5% 0% 31%
前走10着以下 1-  0-  0- 13/ 14 7.1% 7.1% 7.1% 98% 15%

表6は前走着順別成績。出走数が最も多い前走1着馬は12年ハナズゴールら過半数の5勝をあげている。この中でも黄色で強調したように前走1600m組の成績が一際良い。少数ながら、連対率・複勝率が高い前走2着馬、前走1着馬とほぼ同じ率を残している前走3着馬も好走したのは前走1600m組だった。

まとめると、前走1600m戦で3着以内に入っている馬が狙い目ということになる。

<結論>

■表7 今年のチューリップ賞の出走予定馬(3/2現在)

馬名 キャリア 前走成績
ウインファビラス 5戦1勝 阪神JF 2着
ブランボヌール 4戦2勝 阪神JF 3着
デンコウアンジュ 4戦2勝 阪神JF 7着
シンハライト 2戦2勝 紅梅S 1着
レッドアヴァンセ 4戦2勝 エルフィンS 1着
ジュエラー 2戦1勝 シンザン記念 2着
アドマイヤリード 4戦2勝 阪神JF 9着
エルビッシュ 5戦2勝 500万下(芝1600m)1着
クロコスミア 8戦2勝 阪神JF 8着
アリアカンタービレ 4戦1勝 未勝利(ダ1400m) 1着
ヴィブロス 2戦1勝 未勝利(芝1800m) 1着
カイザーバル 4戦1勝 500万下(芝1600m)7着
クィーンズベスト 5戦1勝 500万下(芝1800m)3着
グランドサッチャー 2戦1勝 未勝利(芝1800m) 1着
クリノラホール 5戦1勝 エルフィンS 5着
サクレディーヴァ 3戦1勝 500万下(ダ1800m)5着
フォールインラブ 3戦1勝 500万下(芝1400m)2着
ブライスガウ 1戦1勝 新馬(ダ1400m)1着
ラベンダーヴァレイ 2戦1勝 500万下(芝1600m)5着
リルティングインク 1戦1勝 新馬(芝1600m)1着
※フルゲート18頭。賞金400万の11頭中2頭が除外対象。

2015/7/26 福島2R サラ2歳未勝利 1着 10番 ウインファビラス

2015/10/31 東京11R アルテミスステークス(G3)1着 14番 デンコウアンジュ

今年の出走予定馬は表7のとおり。

人気を集めそうなのが2戦目のシンザン記念でクビ差2着に追い込んだジュエラー、前走エルフィンSを勝利したレッドアヴァンセ。ただし、両馬ともに阪神JFに出走していないのが大きなマイナス材料だ。特にレッドアヴァンセは表5で示した相性が良くないエルフィンS組だった。また、ジュエラーに騎乗予定のデムーロ騎手は現在重賞での連続勝利を継続中で、同馬に人気が集中しそうだ。表3のとおり、キャリア2戦馬は未勝利でデータ的には2・3着までと見る。

データから推奨したいのが好成績の阪神JF組からウインファビラスデンコウアンジュの2頭。ウインファビラスは毎年好走を続けている関東馬というのも強調材料で、表6で示した連対率・複勝率が高い前走2着馬だ。デンコウアンジュは前走速い流れで前に行ってしまい、7着と敗れた。アルテミスSではメジャーエンブレムを破っており、掛からなければ巻き返す力は十分にある。

他ではやはり阪神JF組のブランボヌールアドマイヤリードもキャリア3〜5戦に入っており、注目だ。別路線では500万下組から芝1600m戦を勝利したエルビッシュまで押さえておきたい。なお、シンハライトはキャリア2戦で前走1400m組、クロコスミアはキャリア8戦でそれぞれ軽視したい。前走阪神JF組を中心に馬券を組み立てていきたい。

ライタープロフィール

ケンタロウ(けんたろう)

1978年6月、鹿児島県生まれ。早稲田大学社会科学部卒業。初めて買った馬券が大当たりし、それから競馬にのめり込むように。データでは、開催日の馬場やコース適性に注目している。好きなタイプは逃げか追い込み。馬券は1着にこだわった単勝、馬単派。料理研究家ではない。

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