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第988回 激走馬の特徴は? オーシャンSを分析する

2016/2/29(月)

今週は土曜に中山でオーシャンS、阪神で桜花賞トライアルのチューリップ賞、日曜に中山で皐月賞トライアルの弥生賞とG1の前哨戦が続々行われる。今回のデータde出〜たでは、3週間後に迫った高松宮記念の前哨戦・オーシャンSをピックアップ。大波乱の年もある同レースを過去5年のデータから分析し、好走が期待できそうなタイプを見出していきたい。なお、データ分析にはJRA-VAN DataLab.TARGET frontier JVを利用した。

■表1 オーシャンSの過去5年の上位3着以内馬一覧

年/馬場 着順 馬名 勝ちタイム 人気 4角通過順 上がり3F 前半600m通過 レース上がり
2015(やや重) 1 サクラゴスペル 1分8秒7 7 10 34秒2 34秒0 34秒7
2 ハクサンムーン 3/4馬身 1 1 34秒8
3 ベステゲシェンク クビ 4 7 34秒3
2014(良) 1 スマートオリオン 1分8秒9 3 3 34秒7 33秒9 35秒0
2 スノードラゴン 1馬身1/4 11 10 34秒3
3 レッドスパーダ 1馬身1/4 9 3 35秒1
2013(良) 1 サクラゴスペル 1分8秒5 2 3 35秒2 33秒1 35秒4
2 ダッシャーゴーゴー 1/2馬身 1 7 35秒0
3 ツルマルレオン 1馬身1/4 7 15 34秒3
2012(重) 1 ワンカラット 1分9秒2 9 6 35秒2 33秒4 35秒8
2 グランプリエンゼル 3/4馬身 5 9 35秒3
3 ベイリングボーイ クビ 14 15 34秒7
2011(良) 1 ダッシャーゴーゴー 1分7秒8 3 4 33秒8 33秒6 34秒2
2 キンシャサノキセキ 3/4馬身 2 11 33秒4
3 レッドスパーダ ハナ 1 2 34秒2

2015/3/7 中山11R 夕刊フジオーシャンS(G3)1着 12番 サクラゴスペル

表1は過去5年の上位3着以内馬の一覧。勝ちタイムを見ていくと、良馬場で時計が速かった11年以外は1分8秒5以上掛かっている。また、レースの前後半600mのタイムを比較すると、前半33秒台、レース上がり35秒前後で決着することが多い。昨年は逃げたハクサンムーンが2着に粘ったが、それ以外の年の逃げ馬は着外に敗れている。

毎年1頭ずつ4角通過順10番手以下から突っ込んでいるのも大きな特徴だ。それも近4年は14・7・11・7番人気と人気薄の馬が追い込んで馬券に絡んでいる。好走馬は瞬発力タイプよりも速めの流れに対応できる持久力タイプ、人気薄でも急坂で追い込んでくるパワータイプの馬を狙っていきたいところだ。13年・昨年と勝利したサクラゴスペルをはじめ、ダッシャーゴーゴー・レッドスパーダなどリピーターが好走しているのも特徴で、それだけ向き・不向きが大きく分かれる一戦ということを表している。

また上位好走馬の人気順を見ると、12年・14年は馬連万馬券の波乱となっている。12年にはカレンチャンが4着、一昨年もハクサンムーンが13着にそれぞれ敗退。両馬はともにその年の始動戦だった。高松宮記念へ向けての叩き台となる場合が多く、実績馬でも敗れる波乱要素があるレースといえそうだ。

■表2 オーシャンSの人気別成績(過去5年)

人気 着別度数 勝率 連対率 複勝率 単勝回収率 複勝回収率
1番人気 0- 2- 1- 2/ 5 0.0% 40.0% 60.0% 0% 90%
2番人気 1- 1- 0- 3/ 5 20.0% 40.0% 40.0% 86% 60%
3番人気 2- 0- 0- 3/ 5 40.0% 40.0% 40.0% 310% 98%
4番人気 0- 0- 1- 4/ 5 0.0% 0.0% 20.0% 0% 48%
5番人気 0- 1- 0- 4/ 5 0.0% 20.0% 20.0% 0% 88%
6〜10番人気 2- 0- 2-21/25 8.0% 8.0% 16.0% 160% 82%
11番人気以下 0- 1- 1-28/30 0.0% 3.3% 6.7% 0% 172%

表2は人気別成績。1番人気馬の勝ち星がないのが大きな特徴で、2番人気馬・3番人気馬で3勝をあげている。先ほども述べたように1番人気に推されるような実績馬は本番が先にあり、このレースで全力投球というわけではない。

また、6〜10番人気馬で2勝をあげており、2ケタ人気馬も2・3着が1回ずつと人気薄の馬の好走が目立っている。また、12年・14年のように1番人気馬が着外に負けるときは人気薄がまとめて好走し、大きな波乱となるのは頭に入れておきたい。

■表3 オーシャンSの枠番別成績(過去5年)

枠番 着別度数 勝率 連対率 複勝率 単勝回収率 複勝回収率
1枠 2- 0- 0- 8/10 20.0% 20.0% 20.0% 354% 87%
2枠 0- 1- 0- 9/10 0.0% 10.0% 10.0% 0% 20%
3枠 1- 1- 1- 7/10 10.0% 20.0% 30.0% 70% 466%
4枠 1- 0- 0- 9/10 10.0% 10.0% 10.0% 43% 16%
5枠 0- 2- 1- 7/10 0.0% 20.0% 30.0% 0% 71%
6枠 1- 0- 0- 9/10 10.0% 10.0% 10.0% 133% 35%
7枠 0- 0- 2- 8/10 0.0% 0.0% 20.0% 0% 59%
8枠 0- 1- 1- 8/10 0.0% 10.0% 20.0% 0% 163%

表3は枠番別成績。複勝率で見れば1〜8枠まで大きな偏りはないものの、勝利数・連対数を見ると内目の1〜5枠が優勢。5枠までに4勝、連対数でも8頭を占めている。

一方、外目の6〜8枠で3着以内に入った5頭中3頭は4角10番手以下から追い込んだ馬だった。外目の枠から逃げ・先行して好走するのは難しいレースといえるだろう。

■表4 オーシャンSの前走レース別成績(過去5年)

前走レース名 着別度数 勝率 連対率 複勝率 単勝回収率 複勝回収率
ラピスラズリS 2- 0- 0- 9/11 18.2% 18.2% 18.2% 160% 46%
淀短距離S 1- 0- 1- 3/ 5 20.0% 20.0% 40.0% 538% 984%
京阪杯 1- 0- 0- 3/ 4 25.0% 25.0% 25.0% 175% 50%
アクアマリンS 1- 0- 0- 0/ 1 100.0% 100.0% 100.0% 850% 290%
シルクロードS 0- 2- 1-28/31 0.0% 6.5% 9.7% 0% 25%
阪神カップ 0- 2- 1- 2/ 5 0.0% 40.0% 60.0% 0% 94%
根岸S 0- 1- 0- 0/ 1 0.0% 100.0% 100.0% 0% 840%
東京新聞杯 0- 0- 1- 0/ 1 0.0% 0.0% 100.0% 0% 790%
京洛S 0- 0- 1- 0/ 1 0.0% 0.0% 100.0% 0% 350%
その他のレース 0- 0- 0-20/20 0.0% 0.0% 0.0% 0% 0%

表4は前走レース別成績。ラピスラズリS組の2勝はともにサクラゴスペルによるもの。その他は淀短距離S組、京阪杯組、アクアマリンS(1600万下)組が1勝ずつあげている。

また、出走数が抜けて多いシルクロードS組は勝ち星がなく、連対率・複勝率ともに低い。この組は前走着順に注目したい。前走のシルクロードSで5着以内だった馬は【0.2.1.5】で連対率25.0%・複勝率37.5と優秀。一方で、シルクロードS6着以下だった馬は【0.0.0.23】と明らかに苦戦傾向にある。

他では勝ち星こそないものの、阪神カップ組が連対率40%・複勝率60%と高い。ただし、3着以内に入った3頭はすべて上位2番人気以内の馬だった。また、根岸S組(14年2着スノードラゴン)、東京新聞杯組(14年3着レッドスパーダ)といった距離短縮組の好走が目立つのも特徴といえる。

■表5 オーシャンSの馬体重別成績(過去5年)

馬体重 着別度数 勝率 連対率 複勝率 単勝回収値 複勝回収値
400〜419kg 0- 0- 0- 2/ 2 0.0% 0.0% 0.0% 0% 0%
420〜439kg 0- 0- 0- 2/ 2 0.0% 0.0% 0.0% 0% 0%
440〜459kg 0- 1- 1- 7/ 9 0.0% 11.1% 22.2% 0% 531%
460〜479kg 0- 0- 1-13/14 0.0% 0.0% 7.1% 0% 17%
480〜499kg 3- 1- 0-20/24 12.5% 16.7% 16.7% 108% 41%
500〜519kg 0- 2- 1-12/15 0.0% 13.3% 20.0% 0% 88%
520〜539kg 2- 1- 2- 6/11 18.2% 27.3% 45.5% 308% 165%
540kg以上 0- 0- 0- 3/ 3 0.0% 0.0% 0.0% 0% 0%

表5は馬体重別成績。黄色で強調したように勝ち馬5頭はすべて480キロ以上の馬だった。なかでも520〜539キロの馬が12年ワンカラットら2勝をあげ、複勝率45.5と非常に高い。昨年は該当馬がいなかったものの、それまでの4年で毎年1頭は3着以内に好走している。単勝回収率・複勝回収率ともに100%を大きく超えており、このゾーンに当てはまる馬は要注目だ。

大型馬が多く好走しているというのは表1で示した持久力タイプ、パワータイプが狙い目という特徴とも合致している。

■表6 6番人気以下で好走した馬の過去の重賞実績(過去5年)

年度 馬名 人気 着順 過去の重賞実績
2015 サクラゴスペル 7 1 13オーシャンS 1着
2014 スノードラゴン 11 2 13カペラS 2着
レッドスパーダ 9 3 13関屋記念 1着
2013 ツルマルレオン 7 3 12シルクロードS 4着
2012 ワンカラット 9 1 10キーンランドC 1着
ベイリングボーイ 14 3 11函館スプリントS 5着

2012/3/3 中山11R 夕刊フジオーシャンS(G3)1着 2番 ワンカラット

最後に表6は6番人気以下の好走馬の過去の重賞実績。昨年のサクラゴスペルは13年の同レースで勝利しており、12年優勝のワンカラットも過去に芝1200〜1400mで重賞3勝の実績馬だった。表記した6頭はいずれも重賞で5着以内の経験があり、これが人気薄で激走する穴馬の条件といえるだろう。

また、サクラゴスペル、レッドスパーダ、ツルマルレオン、ワンカラットの4頭は芝1400mで1600万下・オープンで勝利した経験があった。軽い馬場を得意とする1200mタイプよりも1400mで勝利した経験がある馬を積極的に狙っていきたい

今年の特別登録馬では人気サイドではアルビアーノに注目。リピーターではスノードラゴン、ハクサンムーンだが、前者は長期休養明け、後者は近走不振が目立つ。その他ではカハラビスティー、セカンドテーブル、ワキノブレイブの3頭を狙ってみたい。

ライタープロフィール

ケンタロウ(けんたろう)

1978年6月、鹿児島県生まれ。早稲田大学社会科学部卒業。初めて買った馬券が大当たりし、それから競馬にのめり込むように。データでは、開催日の馬場やコース適性に注目している。好きなタイプは逃げか追い込み。馬券は1着にこだわった単勝、馬単派。料理研究家ではない。

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