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第987回 豪華メンバー集結! 中山記念を分析する

2016/2/25(木)

開催替わりの今週は東西で3重賞。高松宮記念の前哨戦・阪急杯も注目を欠かせないが、今回は豪華メンバーが集結したG2・中山記念を分析したい。春の国内G1はもちろん、近年はドバイや香港遠征のステップとする馬も多いこの一戦。今年はどの馬が勝利を手にするのか、過去の傾向を見てみたい。データの分析には、JRA-VAN DataLab.TARGET frontier JV馬天楼 for データde出〜たを利用した。

■表1 1〜4月の古馬G2(芝)における間隔別成績(06〜15年)

間隔 全馬 3番人気以内
着別度数 勝率 連対率 複勝率 着別度数 勝率 連対率 複勝率
連闘 0-1-1-15 0.0% 5.9% 11.8% 0-1-0-0 0.0% 100.0% 100.0%
中1週 4-2-3-87 4.2% 6.3% 9.4% 2-1-0-2 40.0% 60.0% 60.0%
中2週 5-6-6-132 3.4% 7.4% 11.4% 3-0-4-11 16.7% 16.7% 38.9%
中3週 13-14-11-165 6.4% 13.3% 18.7% 7-6-3-19 20.0% 37.1% 45.7%
中4〜8週 39-33-37-287 9.8% 18.2% 27.5% 25-18-17-47 23.4% 40.2% 56.1%
中9〜24週 27-34-28-196 9.5% 21.4% 31.2% 19-18-12-47 19.8% 38.5% 51.0%
半年以上 2-0-4-52 3.4% 3.4% 10.3% 1-0-4-3 12.5% 12.5% 62.5%

今年の中山記念は、ダービー以来の一戦となるドゥラメンテをはじめ、ここが休養明けになる実力馬が多く出走を予定している。そこではじめに、1〜4月の古馬G2(芝)におけるレース間隔別の成績を調べたのが表1である。半年以内の休養明けなら悪くはなく、表の左にある「全馬」であれば、むしろ休養明けの成績が良いくらいだ。
しかし、休養期間が半年以上になると、極端に好走確率が低下する。優勝したのは昨年の日経新春杯・アドマイヤデウス(ダービー以来)と、14年の大阪杯・キズナ(凱旋門賞以来)の2頭のみ。ただ、3番人気以内(表右)に推されれば【1.0.4.3】で複勝率は62.5と高い。もちろん、個々の仕上がりや力関係などにも左右されるが、連対候補としては割引、人気馬なら3着候補としては軽視禁物なのが半年以上の休養明けである。

■表2 人気別成績

人気 着別度数 勝率 連対率 複勝率 単回収 複回収
1 2-1-1-6/10 20.0% 30.0% 40.0% 50% 53%
2 3-1-1-5/10 30.0% 40.0% 50.0% 150% 87%
3 2-2-2-4/10 20.0% 40.0% 60.0% 111% 127%
4 0-3-3-4/10 0.0% 30.0% 60.0% 0% 147%
5 0-0-2-8/10 0.0% 0.0% 20.0% 0% 83%
6 2-0-0-8/10 20.0% 20.0% 20.0% 324% 65%
7 0-2-0-8/10 0.0% 20.0% 20.0% 0% 98%
8 0-0-1-9/10 0.0% 0.0% 10.0% 0% 39%
9 0-0-0-10/10 0.0% 0.0% 0.0% 0% 0%
10 0-0-0-10/10 0.0% 0.0% 0.0% 0% 0%
11〜 1-1-0-32/34 2.9% 5.9% 5.9% 107% 37%

2015/3/1 中山11R 中山記念(G2)1着 4番 ヌーヴォレコルト 3番人気

ここからは、中山記念の過去10年の傾向を見ていきたい。まず人気別では、1〜4番人気がすべて連対率30〜40%、複勝率は40〜60%。配当妙味も加味すれば、1着候補なら2〜3番人気、3連複の候補なら3〜4番人気が良さそうな傾向だ。5番人気以下では、6、7番人気が計4連対。2桁人気の好走馬2頭はともに、不良馬場で行われた10年のトーセンクラウン(13番人気1着)と、テイエムアンコール(12番人気2着)である。

■表3 性齢別成績

性別 年齢 着別度数 勝率 連対率 複勝率 単回収 複回収 6番人気以下
牡・セン 4歳 1-0-3-19/23 4.3% 4.3% 17.4% 6% 40% 0-0-0-11
5歳 3-4-2-24/33 9.1% 21.2% 27.3% 49% 56% 0-0-0-15
6歳 1-5-1-24/31 3.2% 19.4% 22.6% 117% 93% 1-2-0-18
7歳以上 4-1-3-35/43 9.3% 11.6% 18.6% 95% 51% 2-1-1-31
牝馬 1-0-1-2/4 25.0% 25.0% 50.0% 117% 90% 0-0-0-2

牡・セン馬の年齢別では、5歳馬が連対率・複勝率でトップ。一方4歳馬は、単勝1.4倍だった11年のヴィクトワールピサ1連対のみ。このように全馬では傾向が大きく分かれたが、その4〜5歳に共通するのは、5番人気以内馬しか好走していないことだ。6番人気以下の穴を買うなら6歳以上に限られる。なお、本年は牝馬の登録馬は不在だ。

■表4 脚質別成績

脚質 着別度数 勝率 連対率 複勝率 単回収 複回収 1〜5番人気 6番人気以下
逃げ 2-2-1-5/10 20.0% 40.0% 50.0% 324% 185% 0-1-0-3 2-1-1-2
先行 5-4-4-21/34 14.7% 26.5% 38.2% 68% 80% 5-3-4-10 0-1-0-11
中団 3-1-2-40/46 6.5% 8.7% 13.0% 96% 35% 2-1-2-10 1-0-0-30
後方 0-3-2-37/42 0.0% 7.1% 11.9% 0% 35% 0-2-2-4 0-1-0-33
マクリ 0-0-1-1/2 0.0% 0.0% 50.0% 0% 280% 0-0-1-0 0-0-0-1
※脚質はTarget frontier JVによる分類

中山記念といえば逃げ馬の印象が強い一戦。そこで脚質別の成績を見ると、逃げた馬は【2.2.1.5】で複勝率50.0を記録し、単複の回収率も非常に高い。ただ、5番人気以内で逃げて好走したのは、11年のキャプテントゥーレ4番人気2着のみ。一昨年には1番人気に推されたトウケイヘイローが6着に敗退している。逃げ馬を買うなら、後続のマークが外れそうな人気薄のほうが良い。それとは逆に、2番手以下なら好走馬の中心は5番人気以内の馬になる。

■表5 枠番別成績

枠番 着別度数 勝率 連対率 複勝率 単回収 複回収 1〜3番人気
1枠 1-2-0-10/13 7.7% 23.1% 23.1% 130% 80% 0-1-0-1/2
2枠 2-0-1-12/15 13.3% 13.3% 20.0% 266% 80% 1-0-0-0/1
3枠 2-2-2-9/15 13.3% 26.7% 40.0% 78% 110% 2-0-2-1/5
4枠 2-0-1-12/15 13.3% 13.3% 20.0% 66% 37% 2-0-1-1/4
5枠 1-3-2-11/17 5.9% 23.5% 35.3% 90% 114% 0-1-0-3/4
6枠 0-2-2-15/19 0.0% 10.5% 21.1% 0% 40% 0-2-1-2/5
7枠 1-0-0-19/20 5.0% 5.0% 5.0% 7% 5% 1-0-0-3/4
8枠 1-1-2-16/20 5.0% 10.0% 20.0% 22% 50% 1-0-0-4/5

枠番別成績での注目は、2〜4枠の3番人気以内計【5.0.3.2】複勝率80.0。09年以降にかぎれば、昨年4枠4番で優勝したヌーヴォレコルトなど【4.0.2.0】と、すべて馬券に絡んでいる。今年も2〜4枠を引いた人気馬がいれば注目したい。
一方、全馬の過去10年では、6〜8枠が計【2.3.4.50】で連対率8.5%・複勝率15.3%止まりと苦戦傾向。特に7枠は断然人気に推されたヴィクトワールピサ1頭しか好走がない。なお、馬番別では11〜14番が計【0.0.3.23】。ほかに8番も【0.0.0.10】に終わっている。

■表6 前走クラス・レース別成績(グレードは中央平地のみ、レースは本年登録馬の該当レース)

前走 着別度数 勝率 連対率 複勝率 単回収 複回収
1600万下 0-0-0-2/2 0.0% 0.0% 0.0% 0% 0%
OPEN特別 1-0-1-19/21 4.8% 4.8% 9.5% 173% 47%
G3 4-6-4-46/60 6.7% 16.7% 23.3% 73% 72%
G2 0-1-4-18/23 0.0% 4.3% 21.7% 0% 59%
G1 5-3-1-13/22 22.7% 36.4% 40.9% 88% 73%
障害 0-0-0-2/2 0.0% 0.0% 0.0% 0% 0%
地方 0-0-0-1/1 0.0% 0.0% 0.0% 0% 0%
海外 0-0-0-3/3 0.0% 0.0% 0.0% 0% 0%
有馬記念 2-1-0-4/7 28.6% 42.9% 42.9% 84% 72%
天皇賞(秋) 1-1-0-1/3 33.3% 66.7% 66.7% 176% 150%
マイルCS 1-1-0-2/4 25.0% 50.0% 50.0% 90% 72%
東京新聞杯 1-1-0-11/13 7.7% 15.4% 15.4% 40% 27%
中山金杯 1-0-1-12/14 7.1% 7.1% 14.3% 45% 25%
アメリカJCC 0-1-1-12/14 0.0% 7.1% 14.3% 0% 25%
オールカマー 0-0-0-1/1 0.0% 0.0% 0.0% 0% 0%
菊花賞 0-0-0-3/3 0.0% 0.0% 0.0% 0% 0%

好走馬の前走は17レースに分散しており、表には本年の登録馬が該当するレースのみを掲載している。注目は複勝率40.9%を記録した前走G1組で、中でも同じ中山の有馬記念と、前後する距離で行われる天皇賞(秋)・マイルCSからの出走馬が安定した結果を残している。これに対し、出走馬が比較的多い東京新聞杯や中山金杯、アメリカJCCはいずれも好走馬2頭ずつで、複勝率は15%前後。このあたりの成績が今ひとつ上がらないことにより、好走馬の前走が分散しているようだ。なお、前走が国内重賞以外で休養明けの馬は【0.0.0.10である。

■表7 前走G1出走の好走馬

馬名 人気 着順 前走 人気 着順 その他の実績
06 ダイワメジャー 1 2 マイルCS 4 2 皐月賞
エアメサイア 4 3 エリザベス女王杯 1 5 秋華賞
09 カンパニー 1 1 マイルCS 2 4 中山記念
11 ヴィクトワールピサ 1 1 有馬記念 2 1 皐月賞
キャプテントゥーレ 4 2 天皇賞(秋) 9 13 皐月賞
13 ナカヤマナイト 2 1 有馬記念 5 7 オールカマー
ダイワファルコン 3 2 有馬記念 12 10 福島記念
14 ジャスタウェイ 2 1 天皇賞(秋) 5 1 アーリントンC
15 ヌーヴォレコルト 3 1 エリザベス女王杯 1 2 オークス

前走でG1に出走していた好走馬は表7の9頭で、いずれも4番人気以内(勝ち馬全3頭を含む7頭は3番人気以内)。また実績面では、9頭中8頭がG1馬か中山のG2優勝馬だった。残る1頭、ダイワファルコンは重賞【1.2.1.8】で、優勝した福島記念以外の好走3回は中山コース(前年オールカマー2着など)。いずれにしても、前走G1組なら、G1勝ちか、中山のG2以上連対実績は必須。前走着順は不問だ。

■表8 その他芝重賞・3着以下からの好走馬

馬名 人気 着順 前走 距離 人気 着順 中山重賞 芝18重賞
07 ローエングリン 6 1 鳴尾記念 1800 6 4 中山記念
08 カンパニー 2 1 東京新聞杯 1600 1 4 中山記念2着 京阪杯
エイシンドーバー 7 2 京都金杯 1600 6 7 未経験 小倉大賞典2着
09 ドリームジャーニー 4 2 アメリカJCC 2200 1 8 朝日杯FS 東スポ杯3着
10 テイエムアンコール 12 2 小倉大賞典 1800 6 7 未経験 小倉大賞典7着
11 リーチザクラウン 3 3 京都金杯 1600 1 4 皐月賞13着 きさらぎ賞
12 シルポート 7 2 京都金杯 1600 5 16 オールカマー9着 エプソムC2着
リアルインパクト 4 3 阪神C 1400 1 10 朝日杯FS2着 毎日王冠2着
13 シルポート 8 3 阪神C 1400 5 14 中山記念2着 エプソムC2着
14 ロゴタイプ 3 3 札幌記念 2000 1 5 皐月賞 スプリングS

本年の登録馬のうち、前走G2以下の出走馬はすべて前走3着以下。そこで表8は、G1以外の芝重賞からの好走馬のうち、前走着順が3着以下だった馬を調べたものである(3着馬は不在のため4着以下)。該当馬は10頭おり、このうち前走から距離短縮だったのは中山のG1馬・ドリームジャーニーとロゴタイプのみ。その他の8頭は、同距離か距離延長だった。
また、10頭中9頭は中山の重賞、または芝1800mの重賞で連対実績を持っており、例外はテイエムアンコール1頭のみ。そして、前走人気は1番人気(5頭)か5〜6番人気(5頭)という共通点もある。
なお、表には記していないが、この組は前走から乗り替わりとなった馬が【2.3.3.24】複勝率25.0%と比較的安定しており、同騎手の馬は【0.1.1.18】複勝率10.0%に終わっている。前走G1組は同騎手が【4.2.1.8】複勝率46.7%、乗り替わり【1.1.0.5】同28.6%である。

【結論】

2014/4/20 中山11R 皐月賞(G1)1着 2番 イスラボニータ

前走G1組が優勢な中山記念。特に天皇賞(秋)、マイルCSや有馬記念組が良く、G1勝ちか中山重賞の好走実績も欲しい。年齢別では4歳馬が今ひとつ。人気は上位の複勝率なら互角、枠は内寄りが好成績だ。

注目はもちろん前走G1組(表6)。本稿執筆時点では、前走が昨年のG1だった馬は6頭が出走を予定している。その中では、4歳馬不振の傾向(表3)や、前走G1組の好走条件(表7)から、皐月賞馬2頭・イスラボニータロゴタイプを上位に挙げたい。このレースでの実績は、ロゴタイプが3、2着と安定している一方で、6歳馬が1勝(トーセンクラウン)止まりなのがやや気にかかる。イスラボニータは昨年5着だが、5歳になって昨年以上が期待できるだろう。さらに、枠(特に1〜3番人気の2〜4枠)や、人気順(上位人気で勝利があるのは3番人気以内)なども踏まえて判断を下したい。

その他の各馬は一長一短のメンバー構成となった。皐月賞馬はもう1頭、昨年の二冠馬・ドゥラメンテが予定しているが、4歳馬の不振や、半年以上の休養明けは気になる材料だ(表1)。また、リアルスティールとアンビシャスは同じく4歳馬で、G1や中山のG2以上で勝利がないことも減点材料になる(表7)。さらに、6歳のラストインパクトは、G1・中山重賞の実績がネックだ。そしてG1組以外では、フルーキーが前走1番人気(表8)、そして芝1800mの重賞勝ち(同)の条件はクリアするものの、中山金杯3着からの距離短縮が減点材料になる。このあたりの各馬は、最終的には枠も踏まえての判断になるだろう。いずれにしても人気や枠順を見る前のデータからは、イスラボニータとロゴタイプが他馬を大きくリードしている印象だ。

ライタープロフィール

浅田知広(あさだ ともひろ)

1970年12月、埼玉県生まれ。立命館大学文学部中退後、夕刊紙レース部のアルバイト、競馬データベース会社を経て、現在はフリー。パソコンが広く普及する以前から、パソコン通信でデータ手入力方式の競馬予想ソフトを公開するなど、競馬のみならずPCやネットワークにも精通。その知識を活かし、Webや雑誌で競馬ライターとして活躍するかたわら、ネットワークの専門誌にも連載を持つ。

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