第985回 今年最初の中央G1・フェブラリーSを展望する|競馬情報ならJRA-VAN

JRA公式データ配信サービス JRA-VAN JRA公式データ配信サービス JRA-VAN

  • メール:office@jra-van.jp
  • 受付時間:10:00〜17:00
  • ※競馬開催のない土日祝・火曜を除く
  • ホーム
  • サイトマップ
  • JRA-VAN広場

データde出〜た

データde出〜たバックナンバー

第985回 今年最初の中央G1・フェブラリーSを展望する

2016/2/18(木)

今週末は重賞が4レースと目白押しだが、なんといっても注目は今年最初の中央G1・フェブラリーS。コパノリッキーの3連覇はなるのか、それともノンコノユメなど、新たに王者として名乗りを上げる馬が現れるのか。過去10年の傾向から展望してみたい。データの分析には、JRA-VAN DataLab.TARGET frontier JVを利用した。

■表1 人気別成績

人気 着別度数 勝率 連対率 複勝率 単回率 複回率
1番人気 5-  0-  2-  3/ 10 50.0% 50.0% 70.0% 124% 94%
2番人気 0-  3-  2-  5/ 10 0.0% 30.0% 50.0% 0% 97%
3番人気 2-  2-  2-  4/ 10 20.0% 40.0% 60.0% 126% 124%
4番人気 0-  1-  1-  8/ 10 0.0% 10.0% 20.0% 0% 88%
5番人気 0-  2-  0-  8/ 10 0.0% 20.0% 20.0% 0% 54%
6番人気 1-  0-  0-  9/ 10 10.0% 10.0% 10.0% 206% 45%
7番人気 1-  1-  1-  7/ 10 10.0% 20.0% 30.0% 243% 137%
8番人気 0-  0-  0- 10/ 10 0.0% 0.0% 0.0% 0% 0%
9番人気 0-  1-  1-  8/ 10 0.0% 10.0% 20.0% 0% 119%
10番人気 0-  0-  0- 10/ 10 0.0% 0.0% 0.0% 0% 0%
11番人気 0-  0-  1-  9/ 10 0.0% 0.0% 10.0% 0% 75%
12番人気 0-  0-  0- 10/ 10 0.0% 0.0% 0.0% 0% 0%
13番人気 0-  0-  0- 10/ 10 0.0% 0.0% 0.0% 0% 0%
14番人気 0-  0-  0- 10/ 10 0.0% 0.0% 0.0% 0% 0%
15番人気 0-  0-  0- 10/ 10 0.0% 0.0% 0.0% 0% 0%
16番人気 1-  0-  0-  8/  9 11.1% 11.1% 11.1% 3023% 367%

表1は人気別成績。過去10年で1番人気が5勝を挙げ、複勝率70.0%だから信頼性は水準以上とみていいだろう。上位では2番人気と3番人気もコンスタントに好走している。対して、10番人気以下から馬券圏内に突っ込んだのは、06年3着のユートピアと14年1着のコパノリッキーの2頭のみ。穴を狙うとしても、基本的には9番人気までのひとケタ人気に収まっている馬からピックアップするのがセオリーとなる。

■表2 出走間隔別成績

出走間隔 着別度数 勝率 連対率 複勝率 単回率 複回率
連闘 0- 0- 0- 3/ 3 0.0% 0.0% 0.0% 0% 0%
中1週 0- 0- 1- 6/ 7 0.0% 0.0% 14.3% 0% 35%
中2週 3- 5- 3-63/74 4.1% 10.8% 14.9% 63% 49%
中3週 3- 2- 0-23/28 10.7% 17.9% 17.9% 52% 39%
中4〜8週 1- 3- 4-22/30 3.3% 13.3% 26.7% 907% 197%
中9週以上 3- 0- 2-12/17 17.6% 17.6% 29.4% 46% 42%

表2は前走からの出走間隔別成績。一見すると、前走からの間隔が少し開いた中4〜8週や、中9週以上の休み明けで出走した馬の好走率が高いようにも見えるが、これには注意が必要だ。というのも、中4〜8週の好走馬延べ8頭のうち7頭の前走は東京大賞典、中9週以上の好走馬5頭の前走はすべてチャンピオンズC(※前身のJCダートを含む)となっているからだ。すなわち、出走間隔が開いても好走できるのはG1級の馬にほぼ限られるということ。調整の難しい冬場ということを考えても、格で見劣る馬の場合はプレップレースを使っていることが条件となりそうだ。

■表3 前走レース別成績

前走レース名 着別度数 勝率 連対率 複勝率 単回率 複回率
JCダート・G1 3- 0- 1- 4/ 8 37.5% 37.5% 50.0% 98% 67%
川崎記念・G1 2- 4- 2- 9/17 11.8% 35.3% 47.1% 135% 101%
東海S・G2 2- 1- 0- 4/ 7 28.6% 42.9% 42.9% 125% 97%
根岸S・G3 1- 1- 2-53/57 1.8% 3.5% 7.0% 42% 38%
平安S・G3 1- 0- 0-17/18 5.6% 5.6% 5.6% 32% 12%
フェアウェルS・OP特別 1- 0- 0- 0/ 1 100.0% 100.0% 100.0% 27210% 3310%
東京大賞典・G1 0- 3- 4- 8/15 0.0% 20.0% 46.7% 0% 173%
アレキサンドライトS・1600万下 0- 1- 0- 0/ 1 0.0% 100.0% 100.0% 0% 200%
チャンピオンズC・G1 0- 0- 1- 0/ 1 0.0% 0.0% 100.0% 0% 190%
※好走例のあるレースのみ

表3は前走レース別成績。前項でも少し触れたが、JCダートとその後継レースとなったチャンピオンズCからの臨戦は合算して【3.0.2.4】、勝率33.3%、複勝率55.6%と高い好走率を誇る。好走した5頭はカネヒキリ、エスポワールシチー、トランセンド、ベルシャザール、ベストウォーリアで、すべてダートG1をすでに勝っていた点で共通している。東京大賞典や川崎記念からの臨戦も好走率では負けていないが、2、3着どまりのケースも目立つ。前者は400m、後者も500mの距離短縮となるローテーションで、そのあたりに原因があるのかもしれない。

前走G1以外で見逃せないのが東海S組。13年から関西圏のプレップレースとなった東海S組は、2勝2着1回と早くも好相性を見せている。12年までは平安Sが関西圏のプレップレースとしての役割を担っていたが、07年1着のサンライズバッカスを除く全馬が凡走で【1.0.0.17】と苦戦していた。東海Sが行なわれる中京は直線に坂のある左回りコースで、東京と共通性がある。東海Sになって直結度がグッと高まった理由もこのあたりに求められそうだ。一方、関東のプレップレースとなる根岸S組は【1.1.2.53】。12年に根岸S組のテスタマッタと、2着シルクフォーチュンがワンツーを決めた例もあるが、前者は4角13番手、後者も4角15番手からの追い込みで展開がハマった印象を拭い切れない。この年を除くと根岸S組は3着に入った例が2回あるのみで、苦戦傾向が目立っている。その他に好走馬を送り出したのはフェアウェルS(OP特別)とアレキサンドライトS(1600万下)。格が落ちる両レースには、中山ダート1800mという共通点がある。左右の回りこそ違うものの、東海Sも直線に急坂のある1800mという点は同じで、ここはひとつ注目してよさそうだ。

■表4 前走着順別成績

前走着順 着別度数 勝率 連対率 複勝率 単回率 複回率
前走1着 5-  5-  5- 24/ 39 12.8% 25.6% 38.5% 42% 86%
前走2着 1-  1-  2- 23/ 27 3.7% 7.4% 14.8% 21% 34%
前走3着 2-  2-  1-  9/ 14 14.3% 28.6% 35.7% 320% 140%
前走4着 0-  0-  0- 11/ 11 0.0% 0.0% 0.0% 0% 0%
前走5着 0-  2-  1- 12/ 15 0.0% 13.3% 20.0% 0% 114%
前走6〜9着 1-  0-  0- 27/ 28 3.6% 3.6% 3.6% 971% 118%
前走10着以下 0-  0-  1- 23/ 24 0.0% 0.0% 4.2% 0% 7%

表4は前走着順別成績。この表を見ると、前走は3着以内、最低でも掲示板圏内の5着は確保しておきたいことがわかる。前走6着以下から巻き返したのは14年1着のコパノリッキーと15年3着のベストウォーリアの2頭しかいない。ちなみに、コパノリッキーの前走は骨折明け2戦目でまだ本調子を取り戻しておらず、ベストウォーリアの前走は距離適性外のチャンピオンズCと明確な敗因があった。

■表5 年齢別成績

年齢 着別度数 勝率 連対率 複勝率 単回率 複回率
4歳 3-  2-  1- 30/ 36 8.3% 13.9% 16.7% 820% 126%
5歳 5-  3-  2- 14/ 24 20.8% 33.3% 41.7% 82% 75%
6歳 2-  1-  5- 34/ 42 4.8% 7.1% 19.0% 63% 83%
7歳以上 0-  4-  2- 51/ 57 0.0% 7.0% 10.5% 0% 30%

表5は年齢別成績。5歳馬の好走率が傑出しているのが一目瞭然だ。それに続く4歳と6歳を比較すると、安定感では6歳が上回り、勝ち切りが多いのは4歳となっている。それでも、5歳との差は歴然としており、5歳に有力馬がいるようならそちらを重視したほうがよさそうだ。一方、過去10年で7歳以上の馬が勝った例はなかった。ダート路線では高齢まで活躍する馬も目立つが、G1ともなると勝ち切るのは容易ではないのだろう。

■表6 枠番別成績

枠番 着別度数 勝率 連対率 複勝率 単回率 複回率
1枠 1- 0- 1-18/20 5.0% 5.0% 10.0% 33% 19%
2枠 2- 2- 1-15/20 10.0% 20.0% 25.0% 19% 94%
3枠 0- 1- 2-17/20 0.0% 5.0% 15.0% 0% 49%
4枠 0- 1- 0-19/20 0.0% 5.0% 5.0% 0% 10%
5枠 0- 2- 3-14/19 0.0% 10.5% 26.3% 0% 66%
6枠 2- 0- 1-17/20 10.0% 10.0% 15.0% 47% 26%
7枠 2- 3- 0-15/20 10.0% 25.0% 25.0% 1374% 208%
8枠 3- 1- 2-14/20 15.0% 20.0% 30.0% 236% 112%

最後に枠番別成績も見ておこう。まず目につくのが、過去10年の勝ち馬のうち7頭が6〜8枠だったことだ。最低人気で制した14年のコパノリッキーが入っていた7枠の回収率が高いのは当然として、8枠の回収率も優秀。複勝率ベースでは5枠も優秀で、総じて真ん中より外の枠の数値が高くなっている。一方、内枠から好走した例もあるが、その大半は上位人気馬だった。こうした事情を考慮すると、フェブラリーSは基本的に外枠有利と考えたほうがいいのではないだろうか。金曜の枠順発表に注目したい。

【結論】

2015/11/14 東京11R 東京中日S杯武蔵野S(G3)1着 10番 ノンコノユメ

2016/1/24 中京11R 東海テレビ杯東海S(G2)1着 6番 アスカノロマン

ホッコータルマエは結局回避となったが、それでも楽しみなメンバーが揃いそうな今年のフェブラリーS。今回は年齢の若い順に見ていきたい。

4歳では、やはりノンコノユメから触れるべきだろう。チャンピオンズC2着以来の出走となるが、このローテーションはG1馬なら信頼性が高く、ジャパンダートダービー勝ちの実績がある本馬はしっかりと該当している。気になるのは枠。追い込み一手の脚質だけに、不利な傾向がある内枠に入った場合は不安もよぎる。末脚を活かすためにも外枠を引きたいところだろう。ここまで6戦5勝のモーニンは相性の悪い根岸Sからの臨戦。相当な能力を秘めた馬ではあるが割引は必要か。牝馬のホワイトフーガも勢いに乗る一頭で、TCK女王盃からの好走例はないが注目はしておきたい。

好相性の東海Sで1〜3着に入ったアスカノロマンモンドクラッセロワジャルダンは、いずれもデータ上の好走率が非常に高い5歳でもある。いずれも格では見劣る感もあるが、マークが薄くなるようなら狙ってみる価値はありそうだ。

6歳にはコパノリッキーがいる。ただし、チャンピオンズC7着、東京大賞典4着という臨戦には不安が残るのも事実だ。楽に先手を奪えばあっさりと巻き返してもおかしくはないが、3連覇への道のりは決して楽ではなさそうだ。ベストウォーリアはJBCスプリント以来、中15週での出走でローテーション的には強調できない。7歳以上では、唯一前走3着のグレープブランデーを一応マークしておきたい。その前走は相性の悪い根岸Sだが、3年前のフェブラリーS勝ち馬という事実に敬意を評したい。

ライタープロフィール

出川塁(でがわ るい)

1977年熊本県生まれ。上智大学文学部卒業後、出版社2社で競馬専門誌、競馬書籍の編集に携わり、2007年からフリーライターに。「競馬最強の法則」「サラブレ」「優駿」などへ寄稿するほか、出版社勤務時代を含めて制作に関わった競馬書籍は多数。馬券は単勝派だが、焼肉はタン塩派というわけではない。メインの競馬のほか、サッカーでも密かに活動中。

データde出〜たバックナンバー

データ競馬のための最強ツール TARGET frontier JV(ターゲット)

ページトップへ戻る

競馬予想のJRA-VAN