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第981回 1強ムード漂うきさらぎ賞を分析

2016/2/4(木)

今週は日曜に東京で東京新聞杯、京都できさらぎ賞と2鞍の重賞が組まれている。今回のデータde出〜たでは、3歳クラシックへ向けて注目のステップレースであるきさらぎ賞をピックアップ。過去の優勝馬からはネオユニヴァース、スペシャルウィークが日本ダービーを勝利し、敗れた馬からもメイショウサムソンやオルフェーヴルらがクラシックを制している。京都芝1800mで行われる同レースを過去5年のデータから分析する。なお、データ分析にはJRA-VAN DataLab.TARGET frontier JVを利用した。

■表1 きさらぎ賞の人気別成績(過去5年)

人気 着別度数 勝率 連対率 複勝率 単勝回収率 複勝回収率
1番人気 2- 1- 0- 2/ 5 40.0% 60.0% 60.0% 76% 68%
2番人気 1- 1- 2- 1/ 5 20.0% 40.0% 80.0% 50% 112%
3番人気 1- 0- 2- 2/ 5 20.0% 20.0% 60.0% 102% 100%
4番人気 0- 1- 0- 4/ 5 0.0% 20.0% 20.0% 0% 36%
5番人気 0- 1- 0- 4/ 5 0.0% 20.0% 20.0% 0% 42%
6番人気 1- 0- 1- 3/ 5 20.0% 20.0% 40.0% 166% 132%
7番人気 0- 0- 0- 5/ 5 0.0% 0.0% 0.0% 0% 0%
8番人気 0- 1- 0- 4/ 5 0.0% 20.0% 20.0% 0% 176%
9番人気 0- 0- 0- 3/ 3 0.0% 0.0% 0.0% 0% 0%
10番人気以下 0- 0- 0- 7/ 7 0.0% 0.0% 0.0% 0% 0%

表1はきさらぎ賞の人気別成績。1番人気馬が昨年のルージュバックら2勝をあげ、連対率・複勝率60%。2番人気馬は一昨年のトーセンスターダムが勝利し、複勝率はトップの80%と高い。3番人気馬も11年トーセンラーが勝利し、複勝率60%。これら3番人気馬が3着以内馬15頭中10頭を占めている。

6番人気馬の勝利は13年タマモベストプレイ。昨年は8頭立てだったように少頭数になる年が多く、2・3着馬も8番人気以内におさまっている。馬連で万馬券となったのは1番人気ウインバリアシオンが4着に敗れた11年のみ。1着トーセンラー(3番人気)、2着リキサンマックス(8番人気)で決まり、3着に後に三冠馬となるオルフェーヴルが入った。

近2年は1・2番人気馬がともに連対を果たし、堅めの決着が続いている。人気的に大波乱は見込めず、堅いレースを少点数で狙った方が良さそうだ。

■表2 きさらぎ賞の脚質別成績(過去5年)

脚質 着別度数 勝率 連対率 複勝率 単勝回収率 複勝回収率
逃げ 0- 3- 0- 2/ 5 0.0% 60.0% 60.0% 0% 240%
先行 3- 1- 1-12/17 17.6% 23.5% 29.4% 88% 48%
差し 2- 0- 3- 9/14 14.3% 14.3% 35.7% 32% 67%
追い込み 0- 1- 1-12/14 0.0% 7.1% 14.3% 0% 25%

表2は脚質別成績。平均ペースで進んだ11年・14年以外は少頭数らしくスローペースとなっている。逃げ馬は勝ち馬こそいないものの、11年リキサンマックス・13年マズルファイヤー、14年バンドワゴンと3頭が2着に好走している。先行馬が昨年のルージュバックら最多の3勝をあげている。中団からの差し馬は一昨年のトーセンスターダムら2勝で、3着が3回と多い。

傾向としては逃げ・先行馬が連対しやすく、差し・追い込み馬は2・3着に突っ込んでくるケースが多い。単騎で逃げられる穴馬には注意が必要だ。

■表3 きさらぎ賞のキャリア別成績(過去5年)

キャリア 着別度数 勝率 連対率 複勝率 単勝回収率 複勝回収率
1戦 0- 0- 0- 3/ 3 0.0% 0.0% 0.0% 0% 0%
2戦 3- 2- 0- 4/ 9 33.3% 55.6% 55.6% 70% 147%
3戦 2- 1- 2- 6/11 18.2% 27.3% 45.5% 121% 110%
4戦 0- 2- 2- 9/13 0.0% 15.4% 30.8% 0% 46%
5戦 0- 0- 1- 3/ 4 0.0% 0.0% 25.0% 0% 45%
6戦以上 0- 0- 0-10/10 0.0% 0.0% 0.0% 0% 0%

表3はキャリア別成績。2戦の馬が昨年のルージュバックら最多の3勝をあげ、連対率・複勝率55.6%と非常に高い。13年を除いて毎年1頭は2戦の馬が連対している。

3戦の馬は13年タマモベストプレイら2勝で、連対率27.3%・複勝率45.5%。出走馬がいなかった昨年を除くと、毎年1頭は3着以内に好走している。勝ち馬は2〜3戦の馬に集中しており、連対率・複勝率も優秀だ。

他では4戦の馬が2・3着2回ずつで、複勝率30.8%。連対率・複勝率ともに2戦の馬を頂点として、キャリアが多くなることに下がる傾向にある。なお、6戦以上の馬は3着以内馬がおらず、苦戦傾向。1戦の馬は3頭とサンプル数が少ないものの、いずれも勝ち馬からは1秒以上離されていた。

■表4 きさらぎ賞の前走距離別成績(過去5年)

前走距離 着別度数 勝率 連対率 複勝率 単勝回収値 複勝回収値
1400m 0- 0- 0- 1/ 1 0.0% 0.0% 0.0% 0% 0%
1600m 1- 0- 3-14/18 5.6% 5.6% 22.2% 46% 52%
1800m 0- 3- 1- 8/12 0.0% 25.0% 33.3% 0% 115%
2000m 4- 2- 1-11/18 22.2% 33.3% 38.9% 63% 55%
2400m 0- 0- 0- 1/ 1 0.0% 0.0% 0.0% 0% 0%

表4は前走距離別成績。前走2000m戦だった馬が昨年のルージュバックら4勝と勝ち切る傾向が強い。連対率33.3%・複勝率38.9%もトップだ。3着以内に入った7頭はいずれも上位4番人気以内に支持されていた。

きさらぎ賞と同じ前走1800m組は勝ち馬こそいないものの、昨年のポルトドートウィユら2着3回。逃げたリキサンマックス、マズルファイヤーと人気薄2頭が連対し、複勝回収率は100%を超えている。

また、前走1600m組は13年タマモベストプレイの1勝。連対したのは同馬のみで、3着が3回と多いものの、2000m組・1800m組に比べると分が悪い。

■表5 前走2000m組の前走着順別成績(過去5年)

前走着順 着別度数 勝率 連対率 複勝率 単勝回収率 複勝回収率
前走1着 2- 1- 0- 0/ 3 66.7% 100.0% 100.0% 140% 110%
前走2着 1- 0- 1- 2/ 4 25.0% 25.0% 50.0% 52% 75%
前走3着 1- 0- 0- 0/ 1 100.0% 100.0% 100.0% 510% 190%
前走4着 0- 1- 0- 2/ 3 0.0% 33.3% 33.3% 0% 60%
前走5着 0- 0- 0- 3/ 3 0.0% 0.0% 0.0% 0% 0%
前走6〜9着 0- 0- 0- 3/ 3 0.0% 0.0% 0.0% 0% 0%
前走10着以下 0- 0- 0- 1/ 1 0.0% 0.0% 0.0% 0% 0%

表5は最多の4勝をあげている前走2000m組の前走着順別成績。前走1着だった馬は昨年のルージュバックら2勝で、連対率100。前走2着馬は複勝率50%と信頼度はやや落ちるものの、前走3着以内だった馬がきさらぎ賞でも好成績をあげている。

なお、5着以下だった馬は一頭も3着以内に入っておらず、巻き返しは厳しい。前2000m組は前走着順が3着以内が買いで、特に前走1着馬は素直に信頼したい。

■表6 ディープインパクト産駒の成績一覧(過去5年)

年度 馬名 人気 着順 前走成績
2015 ポルトドートウィユ 2 2 シクラメン賞(阪神芝1800m)1着
グリュイエール 6 4 福寿草特別(京都芝2000m)5着
レガッタ 4 7 新馬(京都芝1800m)1着
2014 トーセンスターダム 2 1 京都2歳S(京都芝2000m)1着
サトノルパン 3 6 未勝利(阪神芝1600m)1着
2013 ラストインパクト 2 6 エリカ賞(阪神芝2000m)2着
リグヴェーダ 1 8 新馬(阪神芝1800m)1着
2012 ワールドエース 1 1 若駒S(京都芝2000m)2着
ヒストリカル 4 2 福寿草特別(京都芝2000m)4着
ベールドインパクト 2 3 未勝利(阪神芝1800m)1着
2011 トーセンラー 3 1 福寿草特別(京都芝2000m)3着
コティリオン 4 6 500万下(京都芝1600m)3着

最後に表6はきさらぎ賞に出走したディープインパクト産駒の成績一覧。表の黄色で示したのが3着以内に好走した馬で、共通点としては18002000m戦で4着以内に入っていることが挙げられる。前走マイル戦の距離延長組は苦戦傾向にある。

個別のレースでは3頭出走の福寿草特別組が11年1着トーセンラー、12年2着ヒストリカルと2頭が連対。昨年のグリュイエールは3着とクビ差の4着とこの組の3頭すべて人気よりも着順が上回っている

<結論>

■表7 今年のきさらぎ賞の出走予定馬(2/3現在)

馬名 キャリア 種牡馬 前走成績
ウルトラバロック 1戦 ヴィクトワールピサ 新馬(中京芝2000m)1着
オウケンダイヤ 8戦 オウケンマジック 500万下(京都ダ1200m)10着
オンザロックス 8戦 サムライハート 500万下(京都ダ1800m)7着
サトノダイヤモンド 2戦 ディープインパクト 500万下(阪神芝2000m)1着
ジョルジュサンク 6戦 ヴィクトワールピサ 京都2歳S(京都芝2000m)4着
ノガロ 4戦 キングカメハメハ 寒竹賞(中山芝2000m)3着
モウカッテル 6戦 アンライバルド 500万下(東京ダ1400m)10着
ヨシオ 11戦 ヨハネスブルグ 未勝利(中京ダ1200m)1着
レプランシュ 3戦 ディープインパクト シクラメン賞(阪神芝1800m)1着
ロイカバード 3戦 ディープインパクト 福寿草特別(京都芝2000m)1着
ロワアブソリュー 1戦 ゼンノロブロイ 新馬(阪神芝1800m)1着

2015/12/26 阪神7R サラ2歳500万下 1着 11番 サトノダイヤモンド

2016/1/11 京都9R 福寿草特別 1着 5番 ロイカバード

今年の出走予定馬は表7のとおり。

人気を集めそうなのが2戦2勝のサトノダイヤモンド。新馬戦、500万下ともに上がり最速の快勝だった。データ的にはキャリア2戦、前走2000m戦勝利と非の打ちどころがない。あまり後方に構えるようだと差し損ねる危険性はあるが、新馬戦では前につけて快勝している。今回もあっさりと勝利しておかしくない。

サトノダイヤモンドを負かす可能性があれば、未勝利戦・福寿草特別と連勝中のロイカバードと見る。キャリア3戦で前走2000m戦勝ち、相性が良い福寿草特別組と好走材料が揃っている。デビュー戦ではサトノダイヤモンドに敗れているものの、上昇度ではこちらも見劣らない。これら2頭の一騎打ちとなる公算は高いだろう。

2・3着候補には上記2頭と同じディープインパクト産駒のレプランシュ、3着候補で前走寒竹賞3着のノガロを挙げておきたい。レプランシュはスタートで後手を引く可能性があり、差し・追い込みタイプ。また、勝ち星がない前走1800m戦組だった。ノガロはキャリア4戦で、上がりが速い競馬になるとやや厳しい。連下候補はこの2頭に絞りたい。

なお、新馬戦を逃げ切ったロワアブソリューはキャリア1戦が割引。逃げ馬が健闘しているレースではあるが、早めに交わされる展開になれば厳しいだろう。ディープインパクト産駒が上位を独占した12年の再現は十分に考えられる。馬券的には絞って勝負したいところだ。

ライタープロフィール

ケンタロウ(けんたろう)

1978年6月、鹿児島県生まれ。早稲田大学社会科学部卒業。初めて買った馬券が大当たりし、それから競馬にのめり込むように。データでは、開催日の馬場やコース適性に注目している。好きなタイプは逃げか追い込み。馬券は1着にこだわった単勝、馬単派。料理研究家ではない。

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