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第977回 過去3年の傾向から東海Sを占う

2016/1/21(木)

2013年から1月の開催となり、フェブラリーSのプレップレースとしての意味合いを持つようになった東海S。実際、2013年の勝ち馬グレープブランデーは次走でフェブラリーSを制覇している。2014年からは1着馬にフェブラリーSの優先出走権が与えられるようにもなった。そんな東海Sを、現行の条件となった過去3年のレース傾向から占ってみたい。データの分析には、JRA-VAN DataLab.TARGET frontier JVを利用した。

■表1 過去3年の東海S1〜3着馬

年度 着順 人気 馬名 性齢 前走 主な重賞勝ち(出走時点)
レース名 コース 着順
13 1 4 グレープブランデー 牡5 JCダート・G1 阪神ダ1800m 5 11年ジャパンダートダービー・G1
2 8 ナムラタイタン 牡7 東京大賞典・G1 大井ダ2000m 4 11年武蔵野S・G3
3 1 ホッコータルマエ 牡4 フェアウェルS・OP特別 中山ダ1800m 2 12年レパードS・G3
14 1 1 ニホンピロアワーズ 牡7 東京大賞典・G1 大井ダ2000m 3 12年JCダート・G1
2 3 グランドシチー 牡7 JCダート・G1 阪神ダ1800m 6 13年マーチS・G3
3 8 マイネルバイカ 牡5 初夢S・1600万下 京都ダ1800m 1 なし
15 1 1 コパノリッキー 牡5 東京大賞典・G1 大井ダ2000m 2 14年フェブラリーS・G1
2 9 グランドシチー 牡8 師走S・OP特別 中山ダ1800m 4 13年マーチS・G3
3 3 インカンテーション 牡5 チャンピオンズC・G1 中京ダ1800m 10 14年みやこS・G3

表1は、過去3年の東海S1〜3着馬の一覧。各馬の前走結果と、出走時点での主な重賞勝ちを付記している。過去3年は、いずれも1番人気馬が3着以内を確保。ただし、毎年ダークホースが必ず馬券圏内に入っている点には注意したい。また、高齢まで活躍する馬が目立つダート戦らしく、このレースでも7、8歳馬が延べ4頭も3着以内に入っている。近走でふたケタ着順続きといった馬でなければ、高齢になってもチャンスはありそうだ。

次に、過去3年の1着馬を見ていこう。この3頭すべてに共通するのは、すでにG1勝利の実績を持っていたことと、前走でG1に出走して5着以内に入っていたことである。つまり、G1を勝てるだけの高い能力に加えて、前走のG1でも5着以内に入れるだけの好調さも求められるということ。東海Sを制すためのハードルはなかなか高いといえそうだ。

次に、2、3着馬の延べ6頭を見ていこう。14年3着のマイネルバイカを除く延べ5頭は出走時点で重賞1着の実績を持っており、これはなるべく満たしておきたいところ。特に、東海Sと同じダート1800m重賞1着の実績があると強調材料になりそうだ。前走に関しては、G1に出走していた馬が3頭、オープン特別に出走していた馬が2頭、1600万下に出走していた馬が1頭となっている。2、3着であれば格下馬が食い込む余地もあるとみたい。

■表2 出走間隔別成績

出走間隔 着別度数 勝率 連対率 複勝率 単回率 複回率
連闘 0- 0- 0- 0/ 0          
中1週 0- 0- 0-12/12 0.0% 0.0% 0.0% 0% 0%
中2週 0- 1- 1- 2/ 4 0.0% 25.0% 50.0% 0% 230%
中3週 2- 1- 1- 4/ 8 25.0% 37.5% 50.0% 51% 112%
中4〜8週 1- 1- 1-12/15 6.7% 13.3% 20.0% 44% 38%
中9週以上 0- 0- 0- 7/ 7 0.0% 0.0% 0.0% 0% 0%

表2は、前走からの出走間隔別成績。中1週の詰まった間隔、逆に中9週以上の開いた間隔では好走馬が1頭もいないのは無視できないところだ。厳冬期ということもあり、こうしたローテーションでは調整が難しいのかもしれない。適度な間隔で出走してきた馬を重視したほうがいいだろう。

■表3 馬体重増減別成績

馬体重増減 着別度数 勝率 連対率 複勝率 単回率 複回率
今回減 0- 1- 1-11/13 0.0% 7.7% 15.4% 0% 78%
同体重 0- 0- 0- 3/ 3 0.0% 0.0% 0.0% 0% 0%
今回増 3- 2- 2-23/30 10.0% 16.7% 23.3% 35% 46%
-10キロ以上 0- 0- 0- 0/ 0          
-9 〜 -4キロ 0- 1- 0- 7/ 8 0.0% 12.5% 12.5% 0% 63%
-3 〜 +3キロ 0- 2- 1-14/17 0.0% 11.8% 17.6% 0% 65%
+4 〜 +9キロ 2- 0- 1-12/15 13.3% 13.3% 20.0% 54% 29%
+10キロ以上 1- 0- 1- 4/ 6 16.7% 16.7% 33.3% 41% 55%

表3は、馬体重の増減別成績。「今回減」より「今回増」の好走率が高い点に注目したい。表の下部に示したより細かいデータを見ても、前走よりプラス10キロ以上で出走した馬の好走率がむしろ高くなっている。汗をかきづらいためプラス馬体重で出走する馬も多い時期だが、このレースではよほどの大幅増でなければ気にしなくてもいいようだ。

■表4 馬体重別成績

馬体重 着別度数 勝率 連対率 複勝率 単回率 複回率
439キロ以下 0- 0- 0- 1/ 1 0.0% 0.0% 0.0% 0% 0%
440〜459キロ 0- 0- 0- 2/ 2 0.0% 0.0% 0.0% 0% 0%
460〜479キロ 0- 0- 0- 5/ 5 0.0% 0.0% 0.0% 0% 0%
480〜499キロ 0- 2- 3- 8/13 0.0% 15.4% 38.5% 0% 117%
500〜519キロ 0- 0- 0-12/12 0.0% 0.0% 0.0% 0% 0%
520〜539キロ 2- 1- 0- 6/ 9 22.2% 33.3% 33.3% 101% 84%
540キロ以上 1- 0- 0- 3/ 4 25.0% 25.0% 25.0% 40% 27%

表4は、レース当日の馬体重別成績。そもそもダート戦では大型馬が有利ということもあるが、このレースではその傾向が特に強い。過去3年の1〜3着馬はすべて480キロ以上の馬体重があり、なかでも1着馬3頭はいずれも520キロ以上の大型馬だった。

■表5 斤量増減別成績

斤量 着別度数 勝率 連対率 複勝率 単回率 複回率
今回減 0- 3- 3-16/22 0.0% 13.6% 27.3% 0% 88%
増減なし 2- 0- 0-14/16 12.5% 12.5% 12.5% 51% 19%
今回増 1- 0- 0- 7/ 8 12.5% 12.5% 12.5% 31% 18%

表5は、前走と比較した斤量増減別成績。過去3年の東海S1着馬は「増減なし」か「今回増」から出ている一方で、延べ6頭の2、3着馬はすべて「今回減」という興味深い傾向がある。このデータを参考にして、1着で狙う馬、2、3着で狙う馬を整理する作戦は効果的になりそうだ。

■表6 種牡馬別成績

種牡馬 着別度数 勝率 連対率 複勝率 単回率 複回率
ホワイトマズル 1- 0- 0- 1/ 2 50.0% 50.0% 50.0% 80% 55%
ゴールドアリュール 1- 0- 0- 1/ 2 50.0% 50.0% 50.0% 125% 75%
マンハッタンカフェ 1- 0- 0- 2/ 3 33.3% 33.3% 33.3% 220% 66%
キングカメハメハ 0- 2- 1- 6/ 9 0.0% 22.2% 33.3% 0% 93%
サウスヴィグラス 0- 1- 0- 1/ 2 0.0% 50.0% 50.0% 0% 205%
ロージズインメイ 0- 0- 1- 1/ 2 0.0% 0.0% 50.0% 0% 255%
シニスターミニスター 0- 0- 1- 1/ 2 0.0% 0.0% 50.0% 0% 90%
※好走例のある種牡馬のみ

表6は種牡馬別成績。東海Sでは芝ダート兼用タイプの種牡馬が好結果を残していることに注目したい。過去3年の勝ち馬の父を見ると、ホワイトマズルとマンハッタンカフェは芝・ダートどちらでもG1馬を出している。もう1頭のゴールドアリュールの産駒にはダートの活躍馬が目立つが、芝の重賞勝ち馬も複数いる。延べ3頭を馬券圏内に送り込んだキングカメハメハが、芝・ダートともに多くの強豪を出しているのは言わずもがなだろう。サウスヴィグラスやシニスターミニスターといったダートに特化した種牡馬より、芝ダート兼用タイプの種牡馬を重視してみたいところだ。

【結論】

2015/11/8 京都11R みやこステークス(G3)1着 2番 ロワジャルダン

2015/5/23 京都11R 平安ステークス(G3)1着 1番 インカンテーション

今年の東海S登録馬14頭を眺めると、過去3年に比べてメンバーが若干小粒になった感もある。過去3年の1着馬の共通点だった「すでにG1勝利の実績」と「前走G1で5着以内」を両方満たす馬はおらず、前者を満たすのはローマンレジェンド(12年東京大賞典1着)のみ、後者を満たすのもロワジャルダン(前走:チャンピオンズC4着)のみとなっている。

この2頭では、昨年あたりから衰えを隠しきれなくなってきた印象のローマンレジェンドより、ここに来て力をつけてきたロワジャルダンを上位にとってみたい。最近の勢いだけでなく、2走前にダート1800m重賞のみやこSを勝ち、父がキングカメハメハというのも好走傾向に合っている。

過去3年の2、3着馬すべてが該当する前走より斤量減の馬には、前述したローマンレジェンドとロワジャルダンのほか、イッシンドウタイ、インカンテーション、グランドシチー、マイネルバイカの4頭がいる。

このなかではインカンテーションを先に取り上げるべきだろう。重賞3勝(うちダート1800m2勝)の実績があり、15年フェブラリーSでも2着に入ったトップクラスのダートホース。中京ダート1800mでも2勝に加えて昨年の当レース3着と、コース適性も高い。今回は骨折休養明けで約8カ月ぶりの出走となり、過去3年の東海Sでは中9週以上の馬が好走した例はないが、仕上がりさえよければデータを覆しても不思議のない実力馬であることは間違いない。前走より斤量減の馬では、グランドシチーマイネルバイカの2頭も当レースでの好走実績をすでに持っており、こちらもマークしておきたい。

他に人気を集めそうなところではモンドクラッセがいるが、前走から中10週のローテーションで、重賞勝ちもないのは減点材料とせざるをえない。勝つときには2着以下を千切る馬で魅力はあるのだが、今回の分析では控えめな評価にとどめたい。

ライタープロフィール

出川塁(でがわ るい)

1977年熊本県生まれ。上智大学文学部卒業後、出版社2社で競馬専門誌、競馬書籍の編集に携わり、2007年からフリーライターに。「競馬最強の法則」「サラブレ」「優駿」などへ寄稿するほか、出版社勤務時代を含めて制作に関わった競馬書籍は多数。馬券は単勝派だが、焼肉はタン塩派というわけではない。メインの競馬のほか、サッカーでも密かに活動中。

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