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第974回 年明け開催となった愛知杯の傾向を予測する

2016/1/11(月)

今週は土曜日に愛知杯が行われる。1回中京開催の開幕を飾る重賞となっているが、昨年までは年末の中京開催で行われていた。約1か月繰り下がっての施行となるが、時期はそれほど変わらないし、古馬牝馬によるハンデ重賞という点も同じだ。現在の中京芝2000mで行われるようになった12年以降のレースを分析。レース傾向を探ってみたい。データ分析にはJRA-VAN DataLab.TARGET frontier JVを利用した。

■表1 愛知杯の結果(12年以降)

着順 馬名 人気 斤量 前走成績 決まり手
14年 1 ディアデラマドレ 1 56 エリ女杯3着 追い込み
2 キャトルフィーユ 2 56 エリ女杯5着 差し
3 スイートサルサ 10 54 ユートピアS1着 追い込み
13年 1 フーラブライド 12 50 1000万1着 差し
2 キャトルフィーユ 14 51 修学院S3着 差し
3 コスモネモシン 13 55 キャピタルS9着 先行
12年 1 エーシンメンフィス 7 51 衣笠特別1着 逃げ
2 サンシャイン 10 52 ユートピアS6着 先行
3 オールザットジャズ 2 56 エリ女杯5着 差し

2014/12/20 中京11R 愛知杯(G3)1着 13番 ディアデラマドレ

現在の中京競馬場芝2000mで行われるようになった12年以降の過去3年を振り返ってみよう。表1は過去3年の上位入線馬の一覧。昨年はディアデラマドレが1番人気に応えて優勝。2着には前年2着のキャトルフィーユが2番人気で入った。馬連は人気サイドであったが、3着には10番人気のスイートサルサが入った。

13年は一転して大波乱の結末。12番人気のフーラブライドが優勝。2着に14番人気のキャトルフィーユ、3着にも13番人気のコスモネモシン。3連単は74万馬券の大波乱だった。上位入線馬がすべて二けた人気というのはかなりめずらしい。

12年も7番人気のエーシンメンフィスが勝ち、2着は10番人気のサンシャイン。馬連は万馬券で、波乱の結末。過去3年分ではあるが、ここまでは一筋縄ではいかない傾向が読み取れる。

過去3年で好走した9頭を総合的に見ていくと、ディアデラマドレら3頭が前走エリザベス女王杯に出走していた。ステップレースの観点では、同レース出走馬が引き続き中心となりそうだ。

■表2 愛知杯出走馬の前走レース別成績(12年以降)

順位 前走レース名 着別度数 勝率 連対率 複勝率
1 エリザベG1 1- 1- 1-10/13 7.7% 15.4% 23.1%
2 衣笠特別1000 1- 0- 0- 0/ 1 100.0% 100.0% 100.0%
3 1000万下 1- 0- 0- 0/ 1 100.0% 100.0% 100.0%
4 ユートピ1600 0- 1- 1- 3/ 5 0.0% 20.0% 40.0%
5 修学院H1600 0- 1- 0- 1/ 2 0.0% 50.0% 50.0%
6 キャピタ 0- 0- 1- 0/ 1 0.0% 0.0% 100.0%
7 ターコイH 0- 0- 0- 7/ 7 0.0% 0.0% 0.0%
8 紅葉SH1600 0- 0- 0- 1/ 1 0.0% 0.0% 0.0%
9 魚沼S1600 0- 0- 0- 1/ 1 0.0% 0.0% 0.0%
10 Gブーツ1000 0- 0- 0- 1/ 1 0.0% 0.0% 0.0%
11 秋華賞G1 0- 0- 0- 7/ 7 0.0% 0.0% 0.0%
12 福島記念HG3 0- 0- 0- 2/ 2 0.0% 0.0% 0.0%

表2は愛知杯出走馬の前走レース別成績。やはりエリザベス女王杯組が最も多い。ただ、好走率そのものは決して高くない。同組馬を選択するにしても、何らかの方法での取捨は必要だ。まずは単純にエリザベス女王杯での結果を問うべきだろう。好走馬3頭はすべてエリザベス女王杯で5着以内に好走していたからだ。

一方、13年は前走3着のアロマティコ、12年も前走3着のピクシープリンセスが人気を裏切った。これが愛知杯の波乱要因となった点は否定できない。エリザベス女王杯好走馬でも全幅の信頼はおくことはできないと言える。ただ、G1で善戦していること自体はマイナスにはならない。前走エリザベス女王杯で6着以下だった馬の成績が【0.0.0.6】である点から、そのように判断したい。

他の重賞組では秋華賞組が【0.0.0.7】。ターコイズSは昨年重賞となったが、これまでの同レースとの関連性で言えば、好走馬は出ておらず関連性は引き続き薄いと考えておくべきか。

2013/12/14 中京11R 愛知杯(G3)1着 5番 フーラブライド

実際に勝ち馬を出しているのは前走1000万クラスの馬。昇級馬ではあるが、ひとクラス上を飛ばした格上挑戦馬であった点が大きな特徴だ。エーシンメンフィスは500万→1000万クラスと連勝中。13年フーラブライドも芝転向後、500万→1000万と連勝し、底を見せていなかった。これぐらい明らかな要素があれ、格上挑戦馬でも積極的に狙ってみるべきだろう。また、エーシンメンフィスは愛知杯の次走京都牝馬Sでも2着。フーラブライドも後に日経新春杯3着や中山牝馬S1着の実績。勢いやハンデの恩恵だけではなく、真の実力があっての好走だった。

そのような意味では、その他の好走馬たちにも共通項がある。昨年3着のスイートサルサは形の上では昇級馬だったが、13年府中牝馬S3着に好走していた。13年3着のコスモネモシンは重賞の常連で、同年夏に新潟記念を優勝。実績的には十分で、13番人気であるはずがないタイプの馬であった。何らかの理由で人気を下げていた実力馬をマークすることが、愛知杯では重要なポイントだ。

■表3 愛知杯出走馬のハンデ別成績(12年以降)

斤量 着別度数 勝率 連対率 複勝率
49kg 0- 0- 0- 1/ 1 0.0% 0.0% 0.0%
50kg 1- 0- 0- 5/ 6 16.7% 16.7% 16.7%
51kg 1- 1- 0- 5/ 7 14.3% 28.6% 28.6%
52kg 0- 1- 0- 6/ 7 0.0% 14.3% 14.3%
53kg 0- 0- 0-12/12 0.0% 0.0% 0.0%
54kg 0- 0- 1- 9/10 0.0% 0.0% 10.0%
55kg 0- 0- 1- 4/ 5 0.0% 0.0% 20.0%
56kg 1- 1- 1- 2/ 5 20.0% 40.0% 60.0%
57kg 0- 0- 0- 1/ 1 0.0% 0.0% 0.0%

次にハンデの傾向を調べる。表3は過去3年のハンデ別成績。好走馬は50キロから56キロまで出ている。56キロの馬が最も好走率が高く、複勝率は60%をマークしている。牡馬換算では58キロとなるが、あまり気にしなくても良さそうだ。57キロは13年マイネイサベルが9着という結果に終わっており、今後の検討課題だ。出走馬の数では54キロや53キロがかなり多いが、ここまでは不振。52キロ以下の好走率が高い。いわゆる手ごろなハンデと言われる馬を狙うのは得策ではないと言えるだろう。

最後に脚質の傾向を考える。表1の好走馬の決まり手を見ると、逃げ・先行・差し・追い込みとあらゆるタイプが好走を果たしている。直線距離が長くなった中京コースの特性を考えると、脚質面での有利・不利はさほどなく、コース傾向に沿っている感がある。

ただ、逃げ・先行馬でワン・ツー決着となった12年は、前半1000m通過が64秒5。かなり遅いペースで、過去3年の中では最もスローペースだった。13年や14年も決して速くはなかったが、差し・追い込み馬が上位の大半を占めた。したがって、ペースは大事で、事前の読みも重要になってきそうだ。スローペースになれば、前残りを警戒。そうでないと判断すれば、決め手がある馬を中心視するのがいいだろう。

ライタープロフィール

小田原智大(おだわら ともひろ)

1975年6月、東京生まれ。早稲田大学商学部卒業後、業界紙記者を経て、(株)レイヤード入社。ライター&エディターとして活躍。JRA-VANデータの配信初期から、いち早くデータ競馬の有効性に着目する。05年5月より「競馬 最強の法則WEB」にて、障害戦を除く全重賞レースの傾向と対策、予想を展開。「オッズパーク ダートグレードデータ作戦」では、地方競馬の重賞の攻略にも取り組んでいる。仕事の関係でなかなか競馬場には行けなくなったが、年に1、2回行くローカル遠征が楽しみ。
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