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第973回 出世レースのシンザン記念を分析する

2016/1/7(木)

3日間開催で行われる今週は日曜京都でシンザン記念、月曜中山でフェアリーSと3歳限定重賞が2鞍行われる。今回のデータde出〜たでは、近年でオルフェーヴル・ジェンティルドンナ・ミッキーアイルといった後のG1馬を輩出しているシンザン記念をピックアップ。過去10年のデータから好走が期待できるタイプを取り上げていきたい。なお、データ分析にはJRA-VAN DataLab.TARGET frontier JVを利用した。

■表1 シンザン記念の人気別成績(過去10年)

人気 着別度数 勝率 連対率 複勝率 単勝回収率 複勝回収率
1番人気 3-  1-  0-  6/ 10 30.0% 40.0% 40.0% 80% 50%
2番人気 3-  1-  2-  4/ 10 30.0% 40.0% 60.0% 123% 96%
3番人気 1-  1-  2-  6/ 10 10.0% 20.0% 40.0% 44% 92%
4番人気 1-  0-  1-  8/ 10 10.0% 10.0% 20.0% 72% 54%
5番人気 0-  1-  1-  8/ 10 0.0% 10.0% 20.0% 0% 44%
6番人気 0-  1-  1-  8/ 10 0.0% 10.0% 20.0% 0% 111%
7番人気 1-  0-  0-  9/ 10 10.0% 10.0% 10.0% 223% 54%
8番人気 1-  0-  0-  9/ 10 10.0% 10.0% 10.0% 435% 81%
9番人気 0-  4-  0-  6/ 10 0.0% 40.0% 40.0% 0% 201%
10番人気以下 0-  1-  3- 43/ 47 0.0% 2.1% 8.5% 0% 68%

表1はシンザン記念の人気別成績。1番人気馬が一昨年のミッキーアイルら3勝をあげるも、連対率・複勝率は40%と低い。2番人気馬も昨年のグァンチャーレら3勝で、複勝率はトップの60%。以下、3・4・7・8番人気馬が1勝ずつをあげている。

2・3着馬は下位人気まで幅広く分布しており、2着馬は9番人気以下で半数の5頭、3着馬は2ケタ人気馬が3頭馬券に絡んでいる。一昨年のミッキーアイル(1番人気)−ウインフルブルーム(2番人気)のように堅く決まる年もあるが、人気薄の伏兵が激走するケースの方が多い。3連単では10年中5年で20万円以上を超えており、波乱傾向が強い一戦といえそうだ。

■表2 シンザン記念の枠番別成績(過去10年のAコース使用時)

枠番 着別度数 勝率 連対率 複勝率 単勝回収率 複勝回収率
1枠 1- 3- 1- 5/10 10.0% 40.0% 50.0% 35% 187%
2枠 1- 1- 2- 7/11 9.1% 18.2% 36.4% 65% 147%
3枠 0- 0- 1-10/11 0.0% 0.0% 9.1% 0% 17%
4枠 2- 1- 1- 8/12 16.7% 25.0% 33.3% 219% 185%
5枠 0- 0- 0-13/13 0.0% 0.0% 0.0% 0% 0%
6枠 0- 1- 0-12/13 0.0% 7.7% 7.7% 0% 30%
7枠 1- 0- 1-11/13 7.7% 7.7% 15.4% 38% 26%
8枠 2- 1- 1-10/14 14.3% 21.4% 28.6% 322% 105%

表2は枠番別成績。今年もAコースを使用するため、表でも過去のAコース使用時の成績を掲載している。3枠を除いて、内目の1・2・4枠に入った馬の連対率・複勝率が高い。特に1枠に入った馬は13年エーシントップが勝利し、連対率40%・複勝率50%と非常に高い。複勝回収率でも1・2・4枠は100%を大きく超えている。

なお、外目の枠では8枠に入った馬が06年ゴウゴウキリシマ、一昨年のミッキーアイルと2勝を健闘している。ただし、これら2頭は逃げ切って勝利している。つまり、道中は内を通れたわけだ。

傾向をまとめると、内目の1・2・4枠に入った馬が有利外枠でも思い切ってハナを取れる馬が活躍しやすいといえるだろう。

■表3 シンザン記念の前走クラス別成績(過去10年)

前走クラス 着別度数 勝率 連対率 複勝率 単勝回収率 複勝回収率
新馬 0-  0-  1-  7/  8 0.0% 0.0% 12.5% 0% 63%
未勝利 2-  1-  0- 19/ 22 9.1% 13.6% 13.6% 33% 35%
500万下 3-  3-  3- 29/ 38 7.9% 15.8% 23.7% 177% 134%
オープン特別 1-  2-  3- 15/ 21 4.8% 14.3% 28.6% 20% 94%
G3 1-  1-  1-  5/  8 12.5% 25.0% 37.5% 62% 125%
G2 0-  1-  0-  0/  1 0.0% 100.0% 100.0% 0% 400%
G1 3-  2-  2- 27/ 34 8.8% 14.7% 20.6% 40% 36%

表3は前走クラス別成績。3勝ずつをあげているのが前走G1組と前走500万下組。前走G1組の3着以内馬7頭はすべて前走朝日杯FS組だった。朝日杯FS組は連対率・複勝率はそれほど高くないものの、近3年は毎年1頭ずつ3着以内に入っている

前走500万下組は一昨年のミッキーアイルら3勝。この組の3着以内馬9頭中7頭が7番人気以下の伏兵だったために、単勝回収率・複勝回収率ともに100%を大きく超えている。なぜ人気がなかったかというと、前走500万下で4着以下に敗れた馬が5頭巻き返しているからだ。この組は前走着順よりも前走コースで選別した方が良さそうだ。

他では未勝利戦組が12年ジェンティルドンナら2勝をあげている。なお、前走新馬戦を勝利した馬は8頭走って、11年3着マルセリーナ(6番人気)しか好走していない

■表4 前走500万下組の前走コース別成績(過去10年)

前走コース 着別度数 勝率 連対率 複勝率 単勝回収率 複勝回収率
阪神芝1600m外 1- 2- 2-10/15 6.7% 20.0% 33.3% 148% 193%
阪神芝1400m 1- 0- 0- 2/ 3 33.3% 33.3% 33.3% 1450% 270%
中山芝1600m 1- 0- 0- 1/ 2 50.0% 50.0% 50.0% 80% 55%
中京芝1200m 0- 1- 0- 0/ 1 0.0% 100.0% 100.0% 0% 1100%
京都芝1400m 0- 0- 1- 1/ 2 0.0% 0.0% 50.0% 0% 95%
その他のコース 0- 0- 0-15/15 0.0% 0.0% 0.0% 0% 0%

表4は500万下組の前走コース別成績。前走阪神外回り1600mだった馬は11年レッドデイヴィスが勝利し、昨年9番人気だったロードフェリーチェも2着に好走している。これら3着以内に入った5頭はいずれも7番人気以下だった。

他では阪神芝1400m組が06年ゴウゴウキリシマ、中山芝1600m組は一昨年ミッキーアイルがそれぞれ勝利している。前走1200mだったのは09年2着ダブルウェッジのみで、他は前走1400mか1600mだった。また、この組の前走脚質は逃げ【2.0.0.1】、先行【1.2.1.8】で逃げ・先行馬が好成績を残しており、差し【0.1.2.11】、追い込み【0.0.0.9】と差し馬はやや苦戦、追い込み馬は1頭も3着以内に入っていなかった。

■表5 前走未勝利戦組の前走着差別成績(過去10年)

前走着差 着別度数 勝率 連対率 複勝率 単勝回収率 複勝回収率
勝0.6〜0.9 1- 0- 0- 3/ 4 25.0% 25.0% 25.0% 100% 50%
勝0.3〜0.5 1- 0- 0- 2/ 3 33.3% 33.3% 33.3% 110% 60%
勝0.1〜0.2 0- 0- 0-11/11 0.0% 0.0% 0.0% 0% 0%
勝0.0 0- 1- 0- 3/ 4 0.0% 25.0% 25.0% 0% 97%

表5は未勝利戦組の前走着差別成績。この組で勝利した2頭は前走阪神芝1600mで0秒6差勝ちのジェンティルドンナ、前走阪神芝1400mで0秒3差勝ちのアントニオバローズ。 0秒3差以上つけて勝った7頭中上記2頭以外の5頭は4着以下に敗れているものの、この中にはレッドアリオン・メイショウカンパク・ツルマルレオンといった後の重賞勝ち馬が含まれている。例外は13年2着のヘミングウェイだけだ。前走芝の未勝利戦で0秒3差以上つけて勝利した馬はマークしておきたい

<結論>

■表6 今年のシンザン記念の出走予定馬(1/6時点)

馬名 賞金 前走成績
クリスタルタイソン 900万 寒椿賞(ダート1400m) 1着
シゲルノコギリザメ 900万 500万下(芝1200m) 1着
レインボーライン 900万 千両賞(芝1600m) 1着
アストラエンブレム 400万 サウジアラビアRC 3着
キングライオン 400万 千両賞(芝1600m) 5着
クリノシャンボール 400万 500万下(芝1200m) 4着
コパノリスボン 400万 なでしこ賞(ダート1400m) 8着
サクレメジャー 400万 未勝利(ダート1200m) 1着
ジュエラー 400万 新馬戦(芝1800m) 1着
ショウナンアヴィド 400万 未勝利(芝1600m) 1着
スナークスカイ 400万 未勝利(芝1400m) 1着
ダンツエンペラー 400万 未勝利(ダート1400m) 1着
ツーエムレジェンド 400万 朝日杯FS 6着
ドゥーカ 400万 未勝利(芝1600m) 1着
ノーブルマーズ 400万 デイリー杯2歳S 3着
ヒルノマゼラン 400万 新馬戦(芝1400m) 1着
ピースマインド 400万 未勝利戦(芝2000m) 1着
ファインニードル 400万 500万下(芝1200m) 2着
メイショウシャチ 400万 500万下(芝1200m) 4着
ラルク 400万 牝・新馬(芝1600m) 1着
レオナルド 400万 未勝利戦(芝1800m) 1着
ロジクライ 400万 千両賞(芝1600m) 4着
コクスイセン 200万 500万下(ダート1200m) 2着
※登録23頭。フルゲート18頭。賞金400万下は抽選。

2015/11/15 京都4R サラ2歳未勝利1着 3番 ロジクライ

2015/12/13 中京7R サラ2歳未勝利1着 3番 ピースマインド

今年の出走予定馬は表6のとおり。

抽選となる馬が多いが、出走してくれば人気になりそうなのが前走サウジアラビアRC3着のアストラエンブレム、新馬戦を快勝したジュエラー、ラルクの3頭だろう。

アストラエンブレムは前走上がり最速となる33秒0の脚で差して3着。ただし、デビュー以来馬体重が減り続けている点は気掛かりだ。初の関西遠征ということもあり、馬体重と直前の気配はチェックしたい。ジュエラーは前走で豪快に差し切ったものの、スタートに不安があるタイプ。枠順と展開が大きく左右するレースで後方からだと厳しくなるケースがある。ラルクの前走楽勝は牝馬限定戦。牡馬と混じっての2戦目でそう簡単には逃げられないだろう。過去のデータからしても他のタイプから狙った方が良いかもしれない。

これまでのデータから500万下組から前走阪神芝1600mの千両賞で先行したキングライオンロジクライの2頭、未勝利戦組からは前走1秒0差勝ちしたピースマインド、0秒8差勝ちしたショウナンアヴィドの2頭を挙げておきたい。

前走500万下組の2頭はともに人気がないだろうが、先行しており差して勝利したレインボーラインよりも期待値は高い。2頭の中ではキャリアが少なく、上積みが見込めるロジクライを上位に取りたい。内枠に入れば、さらに面白いだろう。未勝利戦組で挙げたピースマインドは新馬戦で朝日杯FSの勝ち馬リオンディーズと僅差の2着、前走の圧勝は当然の結果だろう。素質は相当高い可能性があり、アタマから買う妙味はここかもしれない。また、ショウナンアヴィドも休み明けで快勝。現時点での完成度が高そうだ。

他では朝日杯FS組からツーエムレジェンド、デイリー杯2歳S3着のノーブルマーズも表3のデータから押さえておきたい。

ライタープロフィール

ケンタロウ(けんたろう)

1978年6月、鹿児島県生まれ。早稲田大学社会科学部卒業。初めて買った馬券が大当たりし、それから競馬にのめり込むように。データでは、開催日の馬場やコース適性に注目している。好きなタイプは逃げか追い込み。馬券は1着にこだわった単勝、馬単派。料理研究家ではない。

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