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第971回 松若、石川騎手に続け! 2016年にブレイクする騎手は?

2015/12/28(月)

M.デムーロ、ルメール騎手に通年での騎乗が認められた2015年。日本人騎手にとっては勝利数が減らされる苦しい状況となった。その中にあって活躍が目立ったのが、2年目の松若風馬騎手と石川裕紀人騎手の二人だ。松若騎手はアズマシャトルで小倉記念を勝利。石川騎手は昨年の12勝から40勝(12/20終了時点)と今年最もブレイクしたジョッキーといえるだろう。本年最後のコラムとなる今回は2016年ブレイクが期待できる騎手をピックアップ。今年の成績から来年馬券で狙えそうなポイントを探っていきたい。なお、データ分析にはJRA-VAN DataLab.TARGET frontier JVを利用した。

■表1 鮫島克駿騎手のダート距離別成績(初騎乗〜2015/12/20まで)

距離 着別度数 勝率 連対率 複勝率 単勝回収率 複勝回収率
1000m 2-  3-  2-  9/ 16 12.5% 31.3% 43.8% 158% 80%
1150m 2-  5-  1-  7/ 15 13.3% 46.7% 53.3% 25% 143%
1200m 9-  6-  8- 48/ 71 12.7% 21.1% 32.4% 325% 129%
1400m 4-  3-  5- 43/ 55 7.3% 12.7% 21.8% 111% 75%
1700m 2-  5-  4- 27/ 38 5.3% 18.4% 28.9% 39% 98%
1800m 4-  3-  5- 62/ 74 5.4% 9.5% 16.2% 15% 37%
1900m 0-  0-  0-  6/  6 0.0% 0.0% 0.0% 0% 0%
2000m 0-  0-  0-  6/  6 0.0% 0.0% 0.0% 0% 0%
2400m 0-  1-  0-  0/  1 0.0% 100.0% 100.0% 0% 560%

2015/11/29 京都10R 醍醐ステークス 1着 9番 ダンツキャンサー

表1は今年デビューの鮫島克駿騎手のダート距離別成績。鮫島騎手は12/20終了時点で38勝をあげており、芝で15勝、ダートで23勝をあげている。ダートの方が勝利数は多いが、芝でも11月の京都・醍醐S(1600万下)で6番人気ダンツキャンサーに騎乗して逃げ切り勝ちを決めており、16年は芝での勝ち鞍を増やしていきそうだ。

表に戻ると、黄色で強調したようにダート1000〜1200mの成績が非常に良い。減量騎手の特権を生かして、きちんと先行できる技術を持ち合わせている。特に連対率・複勝率が高いのがダート1150m。関西の騎手ながら福島に積極的に遠征しており、この距離では主力級といえる存在だ。50勝までは△2キロ減で騎乗できるし、年明けのダート(特に短距離)ではぜひとも注目しておきたい騎手といえる。

■表2 鮫島克駿騎手の調教師別成績BEST5(初騎乗〜2015/12/20まで)

調教師 着別度数 勝率 連対率 複勝率 単勝回収値 複勝回収値
(栗)加用正 8- 4- 6-20/38 21.1% 31.6% 47.4% 413% 156%
(栗)浅見秀一 6- 8- 7-58/79 7.6% 17.7% 26.6% 51% 135%
(栗)安田隆行 6- 3- 4-26/39 15.4% 23.1% 33.3% 268% 115%
(栗)松永幹夫 3- 3- 0- 4/10 30.0% 60.0% 60.0% 72% 129%
(美)矢野英一 2- 2- 0- 1/ 5 40.0% 80.0% 80.0% 206% 222%

続いて表2は鮫島騎手の調教師別成績上位ベスト5だ。浅見秀一厩舎所属の鮫島騎手だが、加用厩舎の所属馬で最多の8勝をあげている。6月に同厩舎の2ケタ人気馬で2勝をあげており、単勝回収率で跳ね上がっている。勝率・連対率・複勝率ともに優秀で、加用厩舎−鮫島騎手のラインは勝負度合いが高いといえそうだ。

他にも安田隆行厩舎で6勝、松永幹夫厩舎で3勝。松永厩舎の3勝はいずれも1番人気に応えてのもので、力がある馬を任されている証といえるだろう。また、唯一関東の厩舎から上位に入ったのが矢野英一厩舎。5戦2勝2着2回と抜群の成績を誇っており、福島遠征で狙ってみたいラインだ。

■表3 加藤祥太騎手の競馬場別ダート戦成績(初騎乗〜2015/12/20まで)

場所 着別度数 勝率 連対率 複勝率 単勝回収率 複勝回収率
札幌 1-  3-  4- 35/ 43 2.3% 9.3% 18.6% 204% 60%
函館 2-  4-  3- 39/ 48 4.2% 12.5% 18.8% 48% 64%
福島 6-  4-  4- 27/ 41 14.6% 24.4% 34.1% 214% 150%
新潟 5-  0-  1- 12/ 18 27.8% 27.8% 33.3% 260% 129%
中京 3-  1-  2- 27/ 33 9.1% 12.1% 18.2% 43% 30%
京都 3-  4-  6- 54/ 67 4.5% 10.4% 19.4% 35% 68%
阪神 4-  3-  3- 67/ 77 5.2% 9.1% 13.0% 94% 98%

表3は鮫島騎手と同じく1年目の加藤祥太騎手の競馬場別ダート戦成績。福島で最多の6勝、新潟で5勝をあげ、勝率・連対率・複勝率ともに非常に高い。11月15日の福島ダート2400m戦では15番人気カフジスターに騎乗して、見事に勝利。このときの2着フォースフィールドに騎乗していたのが鮫島克駿騎手だった。

加藤騎手の場合、ダート1800m戦で最多の8勝をあげているように中長距離を得意にしている。逆にダート1200m・1400mあたりは率がそれほど高くない。2年目の課題は芝・ダート問わず、短距離戦でいかに勝ち星を積み上げられるかだろう。

■表4 加藤祥太騎手のクラス別成績(初騎乗〜2015/12/20まで)

クラス 着別度数 勝率 連対率 複勝率 単勝回収率 複勝回収率
新馬 1-  0-  3- 20/ 24 4.2% 4.2% 16.7% 45% 56%
未勝利 10- 13- 17-219/259 3.9% 8.9% 15.4% 76% 72%
500万下 18- 20-  9-193/240 7.5% 15.8% 19.6% 97% 74%
1000万下 1-  0-  1- 32/ 34 2.9% 2.9% 5.9% 9% 18%
1600万下 0-  0-  0-  2/  2 0.0% 0.0% 0.0% 0% 0%
オープン特別 0-  0-  1-  4/  5 0.0% 0.0% 20.0% 0% 76%
G3 0-  0-  0-  3/  3 0.0% 0.0% 0.0% 0% 0%

表4は加藤騎手のクラス別成績。表で示したように勝ち星が未勝利戦・500万下戦に集中しており、1000万下ではわずかに1勝しかあげられていない。1600万下以上になると未勝利に終わっている。新人騎手ゆえに実力馬がまわってくることが少なく、上のクラスではなかなか勝ち切れないのは確かだろう。

中距離戦が得意ということはペース判断や仕掛けのタイミングに優れている証拠であり、2年目となる16年は上のクラスでも存在感を示す加藤騎手に成長してほしい。

■表5 井上敏樹騎手の芝距離別成績(2015年成績/2015/12/20まで)

距離 着別度数 勝率 連対率 複勝率 単勝回収率 複勝回収率
1000m 0-  0-  0-  5/  5 0.0% 0.0% 0.0% 0% 0%
1200m 2-  2-  2- 61/ 67 3.0% 6.0% 9.0% 26% 103%
1400m 0-  1-  1- 27/ 29 0.0% 3.4% 6.9% 0% 237%
1500m 1-  0-  0- 11/ 12 8.3% 8.3% 8.3% 24% 11%
1600m 0-  0-  0- 27/ 27 0.0% 0.0% 0.0% 0% 0%
1800m 3-  4-  3- 34/ 44 6.8% 15.9% 22.7% 383% 187%
2000m 3-  1-  2- 39/ 45 6.7% 8.9% 13.3% 74% 42%
2200m 1-  0-  0-  4/  5 20.0% 20.0% 20.0% 2624% 308%
2300m 0-  0-  0-  2/  2 0.0% 0.0% 0.0% 0% 0%
2400m 0-  0-  2-  6/  8 0.0% 0.0% 25.0% 0% 146%
2500m 0-  0-  0-  1/  1 0.0% 0.0% 0.0% 0% 0%
2600m 1-  1-  1-  5/  8 12.5% 25.0% 37.5% 456% 187%

表5は2年目の井上敏樹騎手の芝距離別成績。1800m以上で好成績が目立っており、5月のオープン特別・スイートピーSでは15番人気のトーセンナチュラルに騎乗してハナ差2着と穴を開けた。複勝回収率でも1800m・2200m・2400m・2600mで100%を大きく超えている。中長距離で自信を付けていけば、重賞でも穴を開ける騎手に成長するだろう。  課題をあげれば、芝短距離戦でいかに勝ち星をあげていくかだろう。

■表6 小崎綾也騎手のコース別成績(2015年成績/2015/12/20まで)

コース 着別度数 勝率 連対率 複勝率 単勝回収率 複勝回収率
中京ダ1800m 3- 2- 5- 5/15 20.0% 33.3% 66.7% 130% 169%
小倉ダ1700m 2- 1- 1- 6/10 20.0% 30.0% 40.0% 69% 70%
京都ダ1800m 1- 2- 2- 9/14 7.1% 21.4% 35.7% 40% 100%
小倉芝2000m 1- 0- 2- 1/ 4 25.0% 25.0% 75.0% 120% 100%
小倉芝2600m 1- 0- 1- 1/ 3 33.3% 33.3% 66.7% 80% 73%
小倉芝1200m 1- 0- 1- 8/10 10.0% 10.0% 20.0% 88% 167%
阪神ダ1800m 1- 0- 1-11/13 7.7% 7.7% 15.4% 26% 53%
阪神芝1400m 1- 0- 1- 0/ 2 50.0% 50.0% 100.0% 665% 580%
阪神ダ1400m 1- 0- 0- 5/ 6 16.7% 16.7% 16.7% 93% 30%
京都ダ1200m 1- 0- 0-11/12 8.3% 8.3% 8.3% 40% 15%
阪神ダ1200m 1- 0- 0- 7/ 8 12.5% 12.5% 12.5% 1068% 178%
※1勝以上を記載。

2015/3/29 阪神10R 心斎橋ステークス 1着 1番 ピークトラム

最後に表6は2年目の小崎綾也騎手のコース別成績。小崎騎手は4月の福島競馬で落馬負傷して、12月19日の阪神競馬で復帰を果たした。同期の活躍が目立つ中、ケガで乗れないのは悔しい思いがあっただろう。

今年前半の成績だけだが、黄色で強調したコースでは軒並み高い率を残している。特に中京ダート1800mでは最多の3勝をあげ、複勝率66.7%と非常に高かった。1月中旬から始まる中京開催での活躍が期待できる。ダートだけではなく、芝の複勝率が高いのが小崎騎手の特長で。実際に今年3月の阪神・心斎橋S(1600万下)では6番人気ピークトラムに騎乗して見事に勝利に導いている。

まだ復帰して間もないが、勝負勘さえ取り戻せば2016年は間違いなく勝ち星を大きく増やすだろう。年明けからの小崎騎手の大活躍に期待したい。

ライタープロフィール

ケンタロウ(けんたろう)

1978年6月、鹿児島県生まれ。早稲田大学社会科学部卒業。初めて買った馬券が大当たりし、それから競馬にのめり込むように。データでは、開催日の馬場やコース適性に注目している。好きなタイプは逃げか追い込み。馬券は1着にこだわった単勝、馬単派。料理研究家ではない。

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