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第969回 重賞化2年目・ホープフルSの傾向は?

2015/12/21(月)

今週日曜は中山で2重賞。大一番・有馬記念の直前には、昨年からG2の重賞競走になった第32回ホープフルSが行われる。この「第32回」は、一昨年まで同時期に阪神で行われていたG3「ラジオNIKKEI杯2歳S」を引き継いだもの。しかし、レース名は中山のオープン特別「ホープフルS」を継いでおり、どちらを参考にすべきか頭を悩ませるところだ。そこで今回は、昨年の結果も踏まえ、両レースから使えそうなデータを探ってみたい。データの分析には、JRA-VAN DataLab.TARGET frontier JVを利用した。なお、有馬記念については木曜掲載分で分析する予定だ。

■表1 昨年のホープフルSの結果

着順 枠番 馬番 馬名 騎手 通過順 人気 厩舎 前走 距離 着順
1 5 10 シャイニングレイ 川田将雅 3-3-3-3 2 (栗)高野友和 新馬 芝20 1
2 3 6 コメート 嘉藤貴行 3-3-3-3 8 (美)土田稔 きんもくせい特別 芝18 1
3 4 7 ブラックバゴ 戸崎圭太 11-11-11-11 9 (美)斎藤誠 未勝利 芝18 1
4 2 3 ソールインパクト 福永祐一 8-8-8-9 5 (美)戸田博文 東スポ杯2歳S 芝18 3
5 4 8 エニグマバリエート 岩田康誠 5-5-6-5 11 (美)戸田博文 未勝利 芝20 1
単勝450円(2) 馬連9330円(25) 馬単1万5000円(47) 3連複7万6660円(174) 3連単34万5220円(795)

2014/12/28 中山9R ホープフルステークス(G2)1着 10番 シャイニングレイ

まずは昨年のホープフルSから振り返っておこう。道中3番手を追走した2番人気のシャイニングレイが直線の坂で抜け出し、これと前後する位置にいた8番人気・コメートが2着。そしてハナ差の3着には、後方から最内を突いて9番人気のブラックバゴが脚を伸ばした。2→8→9番人気で、3連単は34万馬券。また、4〜5着馬も4コーナーでは内〜中を回っており、1番人気に推されたダノンメジャー(9着)など、外を回した差し馬勢は着外に終わっている。そして掲示板に載った5頭中4頭は、新馬・未勝利・500万を勝ち上がってきた馬だった。

■表2 一昨年までの人気別成績(04〜13年の10年)

人気 ラジオNIKKEI杯2歳S ホープフルS(昨年は2→8→9人気)
着別度数 勝率 連対率 複勝率 着別度数 勝率 連対率 複勝率
1 3-4-1-2/10 30.0% 70.0% 80.0% 3-2-0-5/10 30.0% 50.0% 50.0%
2 3-2-3-2/10 30.0% 50.0% 80.0% 2-2-3-3/10 20.0% 40.0% 70.0%
3 0-2-1-7/10 0.0% 20.0% 30.0% 1-2-1-6/10 10.0% 30.0% 40.0%
4 3-0-0-7/10 30.0% 30.0% 30.0% 1-0-2-7/10 10.0% 10.0% 30.0%
5 0-1-1-8/10 0.0% 10.0% 20.0% 1-0-1-8/10 10.0% 10.0% 20.0%
6 0-0-1-9/10 0.0% 0.0% 10.0% 0-2-0-8/10 0.0% 20.0% 20.0%
7 1-0-2-7/10 10.0% 10.0% 30.0% 1-0-0-9/10 10.0% 10.0% 10.0%
8 0-1-0-8/9 0.0% 11.1% 11.1% 1-0-1-7/9 11.1% 11.1% 22.2%
9 0-0-1-8/9 0.0% 0.0% 11.1% 0-0-0-9/9 0.0% 0.0% 0.0%
10 0-0-0-8/8 0.0% 0.0% 0.0% 0-2-0-6/8 0.0% 25.0% 25.0%
11〜 0-0-0-29/29 0.0% 0.0% 0.0% 0-0-2-29/31 0.0% 0.0% 6.5%

表2は、ラジオNIKKEI杯2歳S(04〜05年はラジオたんぱ杯2歳S)と、ホープフルSの人気別成績を、一昨年以前の10年間について調べたものである。両レースの優勝馬計20頭中16頭は4番人気以内で、5番人気以下の勝利は4頭だけ。そして2〜3着には中位人気以下の馬も少なからず絡んでいる

■表3 15頭立て以上時の人気別成績(両レース合算、04〜13年)

人気 着別度数 勝率 連対率 複勝率 単回収 複回収
1 2-1-1-4/8 25.0% 37.5% 50.0% 58% 68%
2 1-2-2-3/8 12.5% 37.5% 62.5% 62% 111%
3 0-2-0-6/8 0.0% 25.0% 25.0% 0% 53%
4 2-0-0-6/8 25.0% 25.0% 25.0% 211% 61%
5 1-0-1-6/8 12.5% 12.5% 25.0% 108% 85%
6 0-1-0-7/8 0.0% 12.5% 12.5% 0% 56%
7 1-0-1-6/8 12.5% 12.5% 25.0% 171% 98%
8 1-1-1-5/8 12.5% 25.0% 37.5% 295% 153%
9 0-0-0-8/8 0.0% 0.0% 0.0% 0% 0%
10 0-1-0-7/8 0.0% 12.5% 12.5% 0% 88%
11〜 0-0-2-44/46 0.0% 0.0% 4.3% 0% 97%

両レースは年によって出走頭数のばらつきが大きく、11頭立て以下に収まった年も4回ずつあった。しかし、「ホープフルS」にまとまった昨年は17頭の多頭数。そこで、15頭立て以上で行われた計8回にかぎった人気別成績も見ておきたい。多頭数を考えれば1、2番人気はまずまずの成績。そして、3〜8番人気は似たような連対率、複勝率が並んでいる。当然、妙味が大きいのは7〜8番人気だ。さらに、表2にあったホープフルS2桁人気の好走馬4頭のうち3頭は、15頭立て以上の年(残る1頭は13頭立て)。今年は第1回特別登録(日曜)の段階で16頭にとどまっているが、もし多頭数になるようなら、特に2〜3着に穴馬が突っ込むパターンは警戒したい。

■表4 一昨年までの前走クラス別成績(04〜13年の10年)

前走クラス ラジオNIKKEI杯2歳S ホープフルS(昨年は新→500→未)
着別度数 勝率 連対率 複勝率 着別度数 勝率 連対率 複勝率
新馬 1-2-3-15/21 4.8% 14.3% 28.6% 5-1-4-12/22 22.7% 27.3% 45.5%
未勝利 0-0-2-25/27 0.0% 0.0% 7.4% 0-5-0-26/31 0.0% 16.1% 16.1%
500万下 1-2-2-26/31 3.2% 9.7% 16.1% 3-4-3-43/53 5.7% 13.2% 18.9%
OPEN特別 4-2-0-22/28 14.3% 21.4% 21.4% 2-0-0-5/7 28.6% 28.6% 28.6%
重賞 4-4-3-7/18 22.2% 44.4% 61.1% 0-0-3-9/12 0.0% 0.0% 25.0%

2008/12/28 中山7R ホープフルステークス 1着 2番 トーセンジョーダン 前走葉牡丹賞1着

前走クラス別の成績は、両レースでまったく違う結果が出ている。ラジオNIKKEI杯2歳Sでは、優勝馬10頭中8頭がオープン〜重賞で、重賞組が複勝率61.1%と安定していた。対してホープフルSの優勝馬は8頭が新馬か500万条件で、前走オープン〜重賞から馬券に絡んだ馬は5頭のみ。G3とオープン特別の違いが、そのまま出走馬のレベルの違いに結びついていた、とも考えられた。
ところが、重賞になった昨年も1〜3着は新馬→500万→未勝利の順で、重賞組では1番人気に推されたダノンメジャー(京都2歳S2着)が9着に敗退。オープン特別時代の傾向がそのまま出たような結果だった。これを見るかぎりは重賞組の過信は禁物だが、メンバーの違いもあるだけに、この前走クラス別の成績をどう扱うかが一番のポイントになりそうだ。

■表5 一昨年までのキャリア別成績(04〜13年の10年)

キャリア ラジオNIKKEI杯2歳S ホープフルS(昨年は1戦→4戦→2戦)
着別度数 勝率 連対率 複勝率 着別度数 勝率 連対率 複勝率
1戦 1-2-3-14/20 5.0% 15.0% 30.0% 5-1-4-12/22 22.7% 27.3% 45.5%
2戦 4-1-4-33/42 9.5% 11.9% 21.4% 1-5-1-20/27 3.7% 22.2% 25.9%
3戦 2-5-2-19/28 7.1% 25.0% 32.1% 3-1-2-18/24 12.5% 16.7% 25.0%
4戦 2-0-0-11/13 15.4% 15.4% 15.4% 0-1-1-19/21 0.0% 4.8% 9.5%
5戦 1-2-0-7/10 10.0% 30.0% 30.0% 0-2-2-16/20 0.0% 10.0% 20.0%
6戦以上 0-0-1-11/12 0.0% 0.0% 8.3% 1-0-0-12/13 7.7% 7.7% 7.7%

キャリア別の成績は、クラス別の結果を受けた形でホープフルSは1戦=新馬組。重賞組が好走しているラジオNIKKEI杯は5戦以内なら問題なかった。ただ、両レース合わせて優勝馬20頭中16頭はキャリア3戦以内のため、1着候補はこのあたりを目安にしたい。なお、今年の登録馬は全馬がキャリア5戦以内だ。

■表6 一昨年までの前走距離別成績(04〜13年の10年)

前走距離 ラジオNIKKEI杯2歳S ホープフルS(昨年は芝20→芝18→芝18)
着別度数 勝率 連対率 複勝率 着別度数 勝率 連対率 複勝率
〜1500m 0-0-0-2/2 0.0% 0.0% 0.0% 0-0-1-6/7 0.0% 0.0% 14.3%
1600m 1-3-1-17/22 4.5% 18.2% 22.7% 1-1-3-18/23 4.3% 8.7% 21.7%
1700m 0-0-0-1/1 0.0% 0.0% 0.0% 0-0-0-3/3 0.0% 0.0% 0.0%
1800m 3-5-7-39/54 5.6% 14.8% 27.8% 2-4-3-27/36 5.6% 16.7% 25.0%
2000m 6-2-2-36/46 13.0% 17.4% 21.7% 7-5-3-43/58 12.1% 20.7% 25.9%

表4の前走クラス別とは一転、ほぼ同じような傾向にあったのが前走距離別の成績である。優勝馬計20頭中18頭は1800m以上で、特に同距離になる2000m組が両レースとも勝率10%を超えている。1着候補は前走2000m組を中心に、距離延長でも200mまでの馬から選びたい。なお、複勝率は前走1600m組でも1800m以上と大きな差はない。昨年は前走1800m以上の馬が上位を独占したが、そもそも前走1600m以下の馬が2頭しか出走していなかった。

■表7 ホープフルSの馬番別成績(昨年までの過去10年)

馬番 着別度数 勝率 連対率 複勝率 単回収 複回収 15頭以上
1番 1-1-1-7/10 10.0% 20.0% 30.0% 174% 93% 0-0-0-5
2番 2-1-1-6/10 20.0% 30.0% 40.0% 256% 66% 1-0-0-4
3番 0-0-1-9/10 0.0% 0.0% 10.0% 0% 303% 0-0-1-4
4番 0-0-0-10/10 0.0% 0.0% 0.0% 0% 0% 0-0-0-5
5番 1-1-1-7/10 10.0% 20.0% 30.0% 35% 52% 0-0-0-5
6番 0-1-0-9/10 0.0% 10.0% 10.0% 0% 66% 0-1-0-4
7番 2-2-1-5/10 20.0% 40.0% 50.0% 123% 151% 0-2-1-2
8番 0-0-1-8/9 0.0% 0.0% 11.1% 0% 23% 0-0-0-5
9番 0-1-1-7/9 0.0% 11.1% 22.2% 0% 97% 0-1-0-4
10番 1-2-0-5/8 12.5% 37.5% 37.5% 56% 111% 1-1-0-3
11番 2-1-0-4/7 28.6% 42.9% 42.9% 168% 191% 2-0-0-3
12番 0-0-0-7/7 0.0% 0.0% 0.0% 0% 0% 0-0-0-5
13番 1-0-1-5/7 14.3% 14.3% 28.6% 71% 84% 1-0-1-3
14番 0-0-0-5/5 0.0% 0.0% 0.0% 0% 0% 0-0-0-5
15番 0-0-1-4/5 0.0% 0.0% 20.0% 0% 294% 0-0-1-4
16番 0-0-0-4/4 0.0% 0.0% 0.0% 0% 0% 0-0-0-4
17番 0-0-1-1/2 0.0% 0.0% 50.0% 0% 70% 0-0-1-1

馬番・脚質の成績は、昨年も含めた過去10年(05〜14年)のホープフルSを参考にしたい。表7は馬番別で、好成績を残しているのは7番、10番、11。また、過去10年全体では悪くない1〜2番は、15頭以上の多頭数になると計【1.0.0.9】に終わっている。17頭立てだった昨年の上位は、表1にあるように10→6→7→3→8番での決着。出走頭数にも左右されるが、ある程度の頭数が揃うなら中枠を中心とした組み立てが良さそうだ。

■表8 ホープフルSの脚質別成績(昨年までの過去10年)

脚質 着別度数 勝率 連対率 複勝率 単回収 複回収 15頭以上 前走脚質別
逃げ 1-0-0-10/11 9.1% 9.1% 9.1% 38% 18% 0-0-0-6 1-2-0-12
先行 7-5-3-20/35 20.0% 34.3% 42.9% 152% 161% 4-2-1-11 7-5-3-43
中団 1-2-5-34/42 2.4% 7.1% 19.0% 41% 139% 0-2-4-26 2-1-5-29
後方 1-2-2-38/43 2.3% 7.0% 11.6% 11% 23% 1-1-0-23 0-1-1-19
マクリ 0-1-0-1/2 0.0% 50.0% 50.0% 0% 55% 0-1-1-0
※TARGET frontier JVによる分類

最後に表8は、脚質別の成績。「先行」に分類された馬が過去10年で7勝を挙げており、15頭以上にかぎっても優勝馬5頭中4頭が「先行」だった。「逃げ」(昨年は道中の入れ替わりがあったため2頭)の好走は、10年前の05年に逃げ切ったニシノアンサーのみ。また、「中団」「後方」は計【2.4.7.72】と、好走しても2〜3着止まりが多い。2歳戦のため、まだ脚質が定まっていない馬も多く見られるが、前走脚質別でも「先行」した馬が【7.5.3.43】と多く好走しており、基本的には先行型が狙いになる一戦だ。

以上、分析が少々難しいホープフルSの傾向をさぐってみた。前身となる2レース、「ラジオNIKKEI杯2歳S(G3)」と「ホープフルS(OP)」では、前走クラス別の成績こそまったく異なったが(表4)、人気別は比較的似た傾向(表2)、そして前走距離別ではほぼ同じような結果が出ていた(表6)。
本稿執筆段階ではまだ登録馬が発表されたばかりだが、表6本文でも触れた通り、前走クラス別成績の扱いがポイントになる。特に前走1600m組はラジオNIKKEI杯2歳S、ホープフルSとも勝ち馬は1頭にとどまっており(表6)、マイル重賞を勝ってきたブレイブスマッシュとロードクエストの取捨がカギを握ることになりそうだ。

ライタープロフィール

浅田知広(あさだ ともひろ)

1970年12月、埼玉県生まれ。立命館大学文学部中退後、夕刊紙レース部のアルバイト、競馬データベース会社を経て、現在はフリー。パソコンが広く普及する以前から、パソコン通信でデータ手入力方式の競馬予想ソフトを公開するなど、競馬のみならずPCやネットワークにも精通。その知識を活かし、Webや雑誌で競馬ライターとして活躍するかたわら、ネットワークの専門誌にも連載を持つ。

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