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第965回 ハンデ戦・チャレンジCの傾向を探る

2015/12/7(月)

今週土曜日には阪神競馬場でチャレンジCが行われる。以前は朝日チャレンジCの名称で、阪神芝1800mの別定重賞という条件だったが、12年からハンデ戦に変更。さらに昨年から名称がチャレンジCと改称された。そこで今回はハンデ戦となった12年以降の過去3回を分析。少ないサンプル数ながらもレース傾向を探ってみることにする。データ分析にはJRA-VAN DataLab.TARGET frontier JVを利用した。

■表1 チャレンジCの上位馬一覧(過去3年)

着順 馬名 人気 斤量 前走成績
14年 1 トーセンスターダム 5 55 菊花賞8着
2 デウスウルト 9 54 大原S1着
2 フルーキー 2 55 清水S1着
13年 1 アルキメデス 1 55 八坂S1着
2 カワキタフウジン 9 54 福島記念8着
3 ハナズゴール 6 55 エリ女8着
12年 1 ショウリュウムーン 6 54 スワンS6着
2 アドマイヤタイシ 4 55 福島記念2着
3 タガノエルシコ 13 55 カシオペアS7着
※14年の2着は同着。12〜13年は朝日CC。

2014/12/13 阪神11R チャレンジカップ(G3)1着 6番 トーセンスターダム

まずは過去3年のチャレンジCの好走馬を見ていこう(表1参照)。昨年優勝のトーセンスターダムをはじめ、9頭の馬が該当する。昨年はデウスウルトとフルーキーが2着同着であり、上位6頭までが0.3秒差以内に収まる接戦。13年も同様に接戦で、12年も9着までが0.3秒以内に入る大接戦。ハンデ戦らしく、毎年ゴール前は際どい争いとなっている。ここまで接戦となると、結果的に表1の馬が上位3位に入線しただけで、展開一つでガラリと着順が変わっていてもおかしくなかったことになる。

過去3年の好走馬の人気を見ると、上位人気による好走例は少なく、中位人気の好走が目立つ。二けた人気馬も12年に13番人気のタガノエルシコが3着と激走。どう転んでも際どい争いとなるのであれば、少しでも配当妙味がある馬を探すスタンスで臨む方がいいのかもしれない。

■表2 チャレンジC出走馬の前走別成績

前走クラス 着別度数 勝率 連対率 複勝率
1600万下 1- 2- 0- 4/ 7 14.3% 42.9% 42.9%
OPEN特別 0- 0- 1-21/22 0.0% 0.0% 4.5%
G3 0- 2- 0- 7/ 9 0.0% 22.2% 22.2%
G2 1- 0- 0- 1/ 2 50.0% 50.0% 50.0%
G1 1- 0- 1- 5/ 7 14.3% 14.3% 28.6%

とはいえ、中心馬を決める際には何か決め手・ヒントがほしいことも確かだ。実際に好走した9頭の前走クラス別成績(表2参照)からわかることはないだろうか。前走1600万クラス組の成績が【1.2.0.4】。連対率は42.9%とかなり高い。好走馬は昨年の2着馬と、13年優勝のアルキメデス。いずれも前走秋の京都開催の芝1600〜2000mのレースを勝ち上がっていた

一方、前走オープン特別組は不振。【0.0.1.21】で、好走したのは前述のタガノエルシコのみ。前走カシオペアSで7着に敗れており、過去に重賞での好走実績はなかった。かなり狙いにくいタイプで、13番人気と低評価であったことも仕方がない。ただ、一応1600万クラス勝利時には阪神芝1600mの武庫川Sを勝っていた。全勝ち鞍の中では、阪神芝コースが最も多かった。その点は注目できそうなポイントではある。

次に前走G3組を見ていく。表1からわかるように好走馬の2頭はいずれも前走福島記念に出走していた。アドマイヤタイシは前走福島記念2着で、その前が1600万クラスのムーンライトHで1着。つまり、オープンクラスに上がったばかりだった。もう1頭の好走馬カワキタフウジンは前走福島記念8着だったが、3走前に1600万クラスを勝っていた。年齢的にはベテランであったが、ともに年内に1600万クラスを勝っていたことになる。前走G3組でも比較的近い時期にオープンクラスに上がった馬を狙うべきだろう。

G2組とG1組は一緒に見ていくことにする。好走馬は牝馬のハナズゴールと、ショウリュウムーン。ともに3歳時に阪神のチューリップ賞を勝利し、なおかつ古馬となってからは京都牝馬Sを勝利していた。残る好走馬は前走菊花賞8着から巻き返したトーセンスターム。こちらは春にきさらぎ賞を勝利。いずれも阪神・京都芝の外回りコースの重賞を勝っていたことになる。

このように前走クラス別成績を見るだけで、そのレースの傾向・位置づけというものが大まかながら明らかになる。G1シーズン真っ只中のハンデ重賞だけに、G1で勝ち負けになるような強い馬は、普通は出てこない。したがって、格下の馬でも十分にチャンスがあるレースと言える。特に前走1600万クラスを勝ち上がってきたばかりの馬に注目すべきだろう。一方、オープン特別の常連となってしまっているタイプの馬は厳しい。ハンデ差によるさじ加減はあっても、重賞で突き抜けるだけのパンチ力は見込みにくいと言える。

前走G2やG1組の馬は単純に実績上位と考えられる。しかしながら、その分ハンデも背負わされる可能性が高い。ここで過去3年の斤量別成績を調べてみよう(表3参照)。

■表3 チャレンジC出走馬の斤量別成績(過去3年)

斤量 着別度数 勝率 連対率 複勝率
50kg 0- 0- 0- 1/ 1 0.0% 0.0% 0.0%
52kg 0- 0- 0- 1/ 1 0.0% 0.0% 0.0%
53kg 0- 0- 0- 0/ 0      
54kg 1- 2- 0-12/15 6.7% 20.0% 20.0%
54.5kg 0- 0- 0- 0/ 0      
55kg 2- 2- 2- 7/13 15.4% 30.8% 46.2%
55.5kg 0- 0- 0- 0/ 0      
56kg 0- 0- 0-10/10 0.0% 0.0% 0.0%
56.5kg 0- 0- 0- 0/ 0      
57kg 0- 0- 0- 3/ 3 0.0% 0.0% 0.0%
57.5kg 0- 0- 0- 1/ 1 0.0% 0.0% 0.0%
58kg 0- 0- 0- 3/ 3 0.0% 0.0% 0.0%

2013/12/7 阪神11R 朝日チャレンジカップ(G3)1着 8番 アルキメデス

過去3年でハンデ57〜58キロでの好走例はなし。牡馬の定量にあたる斤量においても好走馬が出ていない。それどころかハンデ56キロの馬が【0.0.0.10】。好走馬が全く出ていない点も見逃せない。該当馬はすべて牡馬だが、当日上位人気の馬もことごとく掲示板を外している。

最も優秀な成績であるのがハンデ55キロ。【2.2.2.7】という成績だ。ここには前述の牝馬2頭が含まれている。牡馬に換算すると57キロの扱いであるが、実際の斤量が重要なのだろう。55キロで出走できる点が大きいと考えられる。もう1頭の前走G2・G1組であるトーセンスターダムも斤量は55キロ。3歳馬である恩恵が出ていると考えられる。

こうして考えると、前走G2・G1組であっても、相手弱化により簡単に好走できるレースではなさそうだ。牝馬や3歳馬の理由でハンデがあまり重くならないこと。そして、なおかつ阪神・京都芝外回りの重賞で勝ち鞍があること。この2つの要素に重きを置くことが、正解へたどりつくためのポイントとなりそうだ。

ライタープロフィール

小田原智大(おだわら ともひろ)

1975年6月、東京生まれ。早稲田大学商学部卒業後、業界紙記者を経て、(株)レイヤード入社。ライター&エディターとして活躍。JRA-VANデータの配信初期から、いち早くデータ競馬の有効性に着目する。05年5月より「競馬 最強の法則WEB」にて、障害戦を除く全重賞レースの傾向と対策、予想を展開。「オッズパーク ダートグレードデータ作戦」では、地方競馬の重賞の攻略にも取り組んでいる。仕事の関係でなかなか競馬場には行けなくなったが、年に1、2回行くローカル遠征が楽しみ。
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