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第964回 波乱の目はあるか? チャンピオンズCを分析する

2015/12/3(木)

12月に入り、最初のG1は中京ダート1800mで行われるダート王決定戦・チャンピオンズカップ。昨年から中京に舞台を移し、それまでのジャパンカップダートから現在の名称へと変更された。しかし、JRAのダート路線における最大目標には変わりがない。今回は08〜13年まで阪神ダート1800mで行われていたJCダートならびに昨年のチャンピオンズCの結果から狙い馬を探っていきたい。なお、データ分析にはJRA-VAN DataLab.TARGET frontier JVを利用した。

■表1 昨年のチャンピオンズCの成績

年度 着順 馬名 性齢 勝ちタイム 人気 4角通過順 上がり3F 1000m通過 レース上がり
2014 1 ホッコータルマエ 牡5 1分51秒0 2 2 36秒4 62秒3 36秒5
2 ナムラビクター 牡5 1/2馬身 8 4 36秒3
3 ローマンレジェンド 牡6 3/4馬身 3 2 36秒6
12 コパノリッキー 牡4 1分52秒2 1 10 36秒9

表1は昨年のチャンピオンズCの結果。成績を分析する前にまず中京ダート1800mのコースについて説明しておきたい。

スタート地点はホームストレッチの真ん中より左寄り。上り坂の途中がスタート地点となる。一周目のゴール板前を過ぎて1コーナーへ。1〜2コーナーはほぼ平坦。向正面直線に入り、しばらくは緩い上り坂。残り980m地点から緩やかな下り坂に入る。3〜4コーナー部分はすべて下り坂で、最後の直線へ。ゴール手前380m地点より220m地点にかけては高低差1.8mの急な上り坂。勾配は1.14%で、中山競馬場ダートコースに次いで傾斜がきつい坂が設けられている。ラスト220mはほぼ平坦。ダートコース全体の高低差は3.4m。最後の直線距離は410.7mとなっている。他の競馬場のダート1800m重賞との比較だと京都・阪神よりはやや時計が掛かり、中山よりは速い印象だ。

昨年のレースでは1番人気に推されたコパノリッキーがスタートで後手を引いて、12着に敗退。2番人気のホッコータルマエが2番手追走から直線早めに先頭に立って、そのまま押し切った。

前半1000m通過が62秒3と遅く、上がりが速い競馬。2着ナムラビクター、3着ローマンレジェンドも道中で前目に位置していた。残り200mの時点で上位3頭が抜け出す形になり、中団・後方勢には厳しい展開となった。

■表2 東海S過去3年の成績(過去3年ともに良馬場)

年度 着順 馬名 性齢 勝ちタイム 人気 4角通過順 上がり3F 1000m通過 レース上がり
2015 1 コパノリッキー 牡5 1分50秒9 1 1 37秒5 61秒2 37秒5
2 グランドシチー 牡8 4馬身 9 8 37秒5
3 インカンテーション 牡5 ハナ 3 13 36秒7
2014 1 ニホンピロアワーズ 牡7 1分50秒4 1 4 37秒5 60秒4 37秒9
2 グランドシチー 牡7 2馬身 3 6 37秒3
3 マイネルバイカ 牡5 2馬身1/2 8 9 37秒8
2013 1 グレーブブランデー 牡5 1分51秒0 4 7 37秒3 60秒4 38秒2
2 ナムラタイタン 牡7 3馬身 8 2 38秒5
3 ホッコータルマエ 牡4 1/2馬身 1 4 38秒2

続いて表2は毎年1月に中京ダート1800mで行われる東海Sの過去3年の結果。勝ちタイムはチャンピオンズCとほぼ同じ1分50秒4〜51秒0の間におさまっている

13・14年は前半1000m通過が60秒4と速く、上がりが38秒前後で中団からの差しも決まっている。今年はコパノリッキーが道中2番手から4コーナー手前で早くも先頭。直線では早々にセーフティリードを築いて、4馬身差で快勝している。ゴール前は流す余裕がある勝ち方ではあったが、勝ちタイムでみるとそれほど速い時計ではない点に注意が必要だ。

■表3 チャンピオンズCの年齢別成績(過去7年/阪神ダ1800mのJCダート含む)

年齢 着別度数 勝率 連対率 複勝率 単勝回収率 複勝回収率
3歳 0- 1- 2-14/17 0.0% 5.9% 17.6% 0% 123%
4歳 2- 1- 1-20/24 8.3% 12.5% 16.7% 27% 45%
5歳 4- 2- 0-21/27 14.8% 22.2% 22.2% 134% 65%
6歳 1- 2- 3-17/23 4.3% 13.0% 26.1% 42% 68%
7歳以上 0- 1- 1-18/20 0.0% 5.0% 10.0% 0% 39%

表3は年齢別成績。5歳馬が過半数の4勝と勝ち切る傾向が強い。11年トランセンド、12年ニホンピロアワーズ、13年ベルシャザール、そして昨年のホッコータルマエと近4年は続けて勝利している。昨年は2着にもナムラビクターが好走し、勝率・連対率トップだ。

複勝率26.1%でトップなのが6歳馬。昨年はローマンレジェンドが3着に入っている。4歳馬は10年トランセンドら2勝。勝ち馬7頭はすべて4〜6歳の間におさまっている。なお、3歳馬・7歳以上の馬はともに勝ち星がなく、連対率も低かった。

■表4 チャンピオンズCの前走レース別成績(過去7年/阪神ダ1800mのJCダート含む)

前走レース名 着別度数 勝率 連対率 複勝率 単勝回収率 複勝回収率
JBCクラシック 2- 3- 3-20/28 7.1% 17.9% 28.6% 28% 74%
みやこS 2- 2- 2-19/25 8.0% 16.0% 24.0% 93% 92%
武蔵野S 2- 1- 0-17/20 10.0% 15.0% 15.0% 91% 60%
マイルCS南部杯 1- 0- 0- 3/ 4 25.0% 25.0% 25.0% 77% 37%
トパーズS 0- 1- 0- 0/ 1 0.0% 100.0% 100.0% 0% 390%
ブラジルC 0- 0- 1- 1/ 2 0.0% 0.0% 50.0% 0% 445%
エルムS 0- 0- 1- 0/ 1 0.0% 0.0% 100.0% 0% 270%
その他のレース 0- 0- 0-30/30 0.0% 0.0% 0.0% 0% 0%
※みやこSは10年に創設。前身はオープン特別のトパーズS。

表4は前走レース別成績。出走数が多いJBCクラシック組・みやこS組・武蔵野S組がそれぞれ2勝ずつで並んでいる。なかでもJBCクラシック組は連対率・複勝率トップ。昨年の1着馬ホッコータルマエが該当しており、09年を除いて毎年1頭は3着以内に入っている。

みやこS組は12年ニホンピロアワーズら2勝。昨年の2着馬ナムラビクターが該当し、一昨年を除いて毎年1頭は3着以内に入っている。武蔵野S組は一昨年のベルシャザールら2勝。マイルCS南部杯組は12年エスポワールシチーが勝利している。トパーズSは後にみやこSに変更されており、連対馬はすべて上位4レースから出ている

■表5 チャンピオンズCの前走着順別成績(過去7年/阪神ダ1800mのJCダート含む)

前走着順 着別度数 勝率 連対率 複勝率 単勝回収率 複勝回収率
前走1着 3-  3-  4- 18/ 28 10.7% 21.4% 35.7% 53% 88%
前走2着 2-  1-  1- 15/ 19 10.5% 15.8% 21.1% 115% 92%
前走3着 0-  2-  2- 11/ 15 0.0% 13.3% 26.7% 0% 152%
前走4着 1-  1-  0-  9/ 11 9.1% 18.2% 18.2% 53% 42%
前走5着 0-  0-  0-  8/  8 0.0% 0.0% 0.0% 0% 0%
前走6〜9着 1-  0-  0- 15/ 16 6.3% 6.3% 6.3% 61% 18%
前走10着以下 0-  0-  0- 13/ 13 0.0% 0.0% 0.0% 0% 0%

表5は前走着順別成績。過去7年の3着以内馬21頭中20頭までが前走で4着以内に入っている。なかでも前走1着馬は一昨年のベルシャザールら3勝をあげ、勝率・連対率・複勝率ともにトップ。なお、昨年の1着馬ホッコータルマエは前走JBCクラシック4着から巻き返して勝利している。

例外は08年1着のカネヒキリ。前走武蔵野Sでは直線で前が壁になり、ほとんど追えずに9着に敗れていた。やはり前走4着以内が好走への必要条件といえそうだ。

■表6 チャンピオンズCの前走人気別成績(過去7年/阪神ダ1800mのJCダート含む)

前走人気 着別度数 勝率 連対率 複勝率 単勝回収率 複勝回収率
前走1人気 1- 0- 3-22/26 3.8% 3.8% 15.4% 32% 23%
前走2人気 4- 2- 1-11/18 22.2% 33.3% 38.9% 102% 119%
前走3人気 1- 0- 1-11/13 7.7% 7.7% 15.4% 153% 59%
前走4人気 1- 2- 0- 8/11 9.1% 27.3% 27.3% 53% 92%
前走5人気 0- 1- 1-11/13 0.0% 7.7% 15.4% 0% 83%
前走6〜9人 0- 2- 1-12/15 0.0% 13.3% 20.0% 0% 112%
前走10人以下 0- 0- 0- 9/ 9 0.0% 0.0% 0.0% 0% 0%

表6は前走人気別成績。勝ち馬はすべて前走4番人気以内におさまっているが、前走1番人気だった馬は一昨年のベルシャザールのわずか1勝。連対率も3.8%とかなり低い

対して、前走2番人気だった馬は11年トランセンドら過半数の4勝。連対率・複勝率ともに優秀で、単勝回収率・複勝回収率ともに100%を超えている。他では少数ながら前走4番人気だった馬は昨年の1・2着馬が該当し、連対率が高かった。また、前走6〜9番人気だった馬は勝ち星こそないものの、複勝率20%で複勝回収率では100%を超えている。

<結論>

■表7 今年のチャンピオンズCの出走予定馬(12/2現在)

馬名 性齢 前走成績 前走人気
ノンコノユメ 牡3 武蔵野S 1着 2人気
ロワジャルダン 牡4 みやこS 1着 7人気
ガンビット(香港) セン5 ジャクソンH 1着
ホッコータルマエ 牡6 JBCクラシック 3着 1人気
コパノリッキー 牡5 JBCクラシック 1着 3人気
ワンダーアキュート 牡9 南部杯 3着 2人気
ニホンピロアワーズ 牡8 JBCクラシック 8着 7人気
サンビスタ 牝6 JBCレディスクラシック 2着 1人気
コーリンベリー 牝4 JBCスプリント 1着 3人気
サウンドトゥルー セン5 JBCクラシック 2着 4人気
グレープブランデー 牡7 武蔵野S 5着 4人気
ローマンレジェンド 牡7 みやこS 3着 4人気
ナムラビクター 牡6 シリウスS 3着 2人気
グランドシチー 牡8 JBCクラシック 10着 8人気
クリノスターオー 牡5 みやこS 5着 3人気
ダノンリバティ 牡3 みやこS 6着 1人気
アヴォーディー 牡5 シリウスS 1着 3人気
ハッピースプリント 牡4 JBCクラシック 5着 5人気
イッシンドウタイ 牡6 平安S 13着 14人気
※フルゲート16頭。アヴォーディー以下は除外対象。

2015/7/19 中京11R ジュライステークス1着 10番 サウンドトゥルー

2015/11/8 京都11R みやこステークス(G3)1着 2番 ロワジャルダン

今年の出走予定馬は表7のとおり。

人気になりそうなのは前走JBCクラシックを逃げ切って勝利したコパノリッキー、昨年の覇者ホッコータルマエ、4連勝中で前走武蔵野Sを差し切って勝利したノンコノユメの3頭。しかし、ホッコータルマエは表6で示した苦戦傾向の前走1番人気、ノンコノユメも表3で示した勝ち星がない3歳馬ということで強調できない。コパノリッキーは先に挙げた3頭の中ではデータ面では推せるものの、昨年の大敗や表2の今年の東海Sの勝ちタイムがそれほど速くないことから絶対的な信頼は置けないと見る。

データ面で推したいのがJBCクラシック2着サウンドトゥルーとみやこS1着ロワジャルダン。サウンドトゥルーは表6で示した前走4番人気で2着。今年7月のジュライSでは当コースで差し切って勝利しており、近2走は強豪相手に好内容のレースが続いている。コーリンベリーの逃げでハイペースの展開になれば、同馬の差し脚が生きる展開になりそうだ。

ロワジャルダンは不良馬場だったみやこSがフロック視されるようなら面白い一頭。表6で示したように前走6〜9番人気の馬が穴を開けるケースがある。これまで着外に敗れたのは東京ダート2100mの2戦のみ。初めての重賞挑戦で勝利したようにかなり力をつけている。

人気上位3頭からではなく、波乱の要素ありと読んでサウンドトゥルー・ロワジャルダンの2頭から馬券を組み立てていきたい。

ライタープロフィール

ケンタロウ(けんたろう)

1978年6月、鹿児島県生まれ。早稲田大学社会科学部卒業。初めて買った馬券が大当たりし、それから競馬にのめり込むように。データでは、開催日の馬場やコース適性に注目している。好きなタイプは逃げか追い込み。馬券は1着にこだわった単勝、馬単派。料理研究家ではない。

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