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第957回 東京実績が必須! 武蔵野Sを占う

2015/11/9(月)

今週はエリザベス女王杯を含め4重賞が組まれている。G1の展望は週半ばに行うこととし、今回は土曜日に東京競馬場で行われる武蔵野Sの展望を行ってみることにする。チャンピオンズカップへ向けての前哨戦となるレースだ。過去10年の好走馬を調べ、レース傾向を探ることにする。データは05年以降の過去10年分を参考。データ分析にはJRA-VAN DataLab.TARGET frontier JVを利用した。

■表1 武蔵野S好走馬一覧(過去10年)

着順 人気 馬名 年齢 東京実績
14年 1 7 ワイドバッハ 5 エルコンM1着
2 1 エアハリファ 5 アハルテケS1着
3 11 グレープブランデー 6 フェブラリーS1着
13年 1 1 ベルシャザール 5 ブラジルC1着
2 3 アドマイヤロイヤル 6 欅S1着
3 7 ベストウォーリア 3 ユニコーンS1着
12年 1 1 イジゲン 3 ▽秋嶺S1着
2 4 ガンジス 3 ペルセウスS1着
3 6 ダノンカモン 6 武蔵野S2着
11年 1 4 ナムラタイタン 5 オアシスS1着
2 1 ダノンカモン 5 武蔵野S2着
3 3 アドマイヤロイヤル 4 ▽東京GP1着
10年 1 6 グロリアスノア 4 根岸S1着
2 4 ダノンカモン 4 ペルセウスS1着
3 9 ブラボーデイジー 5  
09年 1 5 ワンダーアキュート 3  
2 11 ダイショウジェット 6 欅S1着
3 8 ワイルドワンダー 7 根岸S1着
08年 1 5 キクノサリーレ 3  
2 4 サンライズバッカス 6 フェブラリーS1着
3 1 ユビキタス 3 ユニコーンS1着
07年 1 9 エイシンロンバード 5  
2 1 ワイルドワンダー 5 サウジRC1着
3 6 トーセンブライト 6 ペルセウスS1着
06年 1 2 シーキングザベスト 5 立夏S1着
2 6 サンライズバッカス 4 武蔵野S2着
3 8 フィールドルージュ 4  
05年 1 2 サンライズバッカス 3  
2 1 カネヒキリ 3 ユニコーンS1着
3 7 ヒシアトラス 5 フェブラリーS3着

2005/10/29 東京11R 東京中日S杯武蔵野S(G3)1着 4番 サンライズバッカス

2015/8/23 札幌1R サラ2歳未勝利1着 1番 キャンディバローズ

まずは過去10年の武蔵野S好走馬を見ていこう(表1)。人気面を調べると特に堅くもなければ、大荒れという印象もない。勝ち馬や連対馬は1〜9番人気あたりまで広範囲に散らばっている。二けた人気馬の激走もあるが、いずれも11番人気。12番人気以下の好走例はない。

そして同一馬が複数回好走している点が特徴。過去10年ではサンライズバッカスとダノンカモンが3回、アドマイヤロイヤルが2回好走を果たしている。アドマイヤロイヤルは左回りのマイル前後を得意としている馬であり、東京コース適性の高さはよく知られていた。

その他の好走馬を見ていくと、過去にすでに東京コースで好走実績がある馬が非常に多い。具体的にはすでに東京ダートのオープン特別や重賞を勝利していた。12年イジゲンのように条件クラスから上がってきた馬も、東京コースを勝ってきている馬はいきなり狙える。距離実績も不問で、13年優勝のベルシャザールは2100mのレースを勝ってきて、ここで人気に応えた。昨年3着のグレープブランデーは11番人気だったが、フェブラリーS優勝馬。G1勝ちという最強の実績を誇る馬であり、近走の成績が多少悪くても軽視してはいけなかった。このように、ハッキリとコース実績・適性が問われる一戦であることがうかがえる。

前述の実績がなくて好走した馬は09年ワンダーアキュートらがいる。同馬は前走シリウスSを優勝。05年サンライズバッカスは前走G1であった盛岡のダービーGPで2着。ともに後のG1馬であり、かなりの底力を秘めていた馬が対応している。

■表2 武蔵野S出走馬の年齢別成績(過去10年)

年齢 着別度数 勝率 連対率 複勝率
3歳 4-  2-  2- 17/ 25 16.0% 24.0% 32.0%
4歳 1-  2-  2- 21/ 26 3.8% 11.5% 19.2%
5歳 5-  3-  2- 36/ 46 10.9% 17.4% 21.7%
6歳 0-  3-  3- 26/ 32 0.0% 9.4% 18.8%
7歳以上 0-  0-  1- 28/ 29 0.0% 0.0% 3.4%

続いて武蔵野S出走馬の年齢別成績を見ていく(表2)。成績優秀であるのは、3歳馬。勝率や連対率など、すべての部門においてトップの成績。前述のワンダーアキュートやサンライズバッカスは3歳馬であり、08年優勝のキクノサリーレも同様。これから成長が見込める3歳馬においては、東京実績よりも将来の可能性に注目して、狙いをつけるべきだろう。

4歳馬は不思議と平凡な成績で、5歳馬が優秀。勝ち馬の半数が該当する。6歳馬になると勝ち鞍はない。7歳以上はガクンと好走率が下がっており、全般的には若い馬が強いと言える。

■表3 武蔵野S出走馬の種牡馬別成績(過去10年)

順位 種牡馬 着別度数
1 ヘネシー 1- 2- 0- 0/ 3
2 キングカメハメハ 1- 1- 1- 7/10
3 アジュディケーティング 1- 0- 0- 2/ 3
4 サウスヴィグラス 1- 0- 0- 3/ 4
5 ジェイドロバリー 1- 0- 0- 2/ 3
6 Seeking the Gold 1- 0- 0- 1/ 2
7 Empire Maker 1- 0- 0- 1/ 2
8 プリサイスエンド 1- 0- 0- 0/ 1
9 カリズマティック 1- 0- 0- 0/ 1
10 Victory Gallop 1- 0- 0- 0/ 1
11 シンボリクリスエス 0- 2- 1- 4/ 7
12 ブライアンズタイム 0- 1- 2- 6/ 9
13 ネオユニヴァース 0- 1- 0- 3/ 4
14 クリプティックラスカル 0- 1- 0- 3/ 4
15 フジキセキ 0- 1- 0- 5/ 6
16 Discreet Cat 0- 1- 0- 0/ 1
17 クロコルージュ 0- 0- 1- 1/ 2
18 クロフネ 0- 0- 1- 3/ 4
19 ティンバーカントリー 0- 0- 1- 1/ 2
20 マンハッタンカフェ 0- 0- 1- 0/ 1
21 アグネスデジタル 0- 0- 1- 0/ 1
22 Majestic Warrior 0- 0- 1- 0/ 1

続いては種牡馬に注目してみることにする。表3は武蔵野S出走馬の種牡馬成績。芝の重賞ではディープインパクト産駒を中心に偏りが見られることが普通だが、このレースでは多種多様。同一種牡馬が2勝挙げているケースはない。ダートでも優秀な実績を残すキングカメハメハ産駒が、【1.1.1.7】と複数回好走しているものの、かなりばらつきがみられる。しかし、種牡馬の系統を考えると、大きな特徴があると言える。それはミスタープロスペクター系の種牡馬が非常に強いということ。表3で背景が赤の馬は同系統であることを示す。キングカメハメハやサウスヴィグラス、ジェイドロバリーなどは、元をたどれば同じ系統になる。

また、ミスタープロスペクター系と互角に戦っているのがストームバード系。表では背景を水色とした。ノーザンダンサー系の中でもヘネシーやカリズマティックらがストームバード系にあたる。芝で強いサンデーサイレンス系もきてはいるが、フジキセキ、ネオユニヴァース、マンハッタンカフェらは2〜3着止まり。このあたりはダート特有の勢力図であると言える。

■表4 武蔵野S出走馬の前走着順別成績(過去10年)

前入線順位 着別度数 勝率 連対率 複勝率
前走1着 5-  4-  2- 24/ 35 14.3% 25.7% 31.4%
前走2着 2-  2-  2-  9/ 15 13.3% 26.7% 40.0%
前走3着 0-  1-  0- 14/ 15 0.0% 6.7% 6.7%
前走4着 1-  0-  1- 13/ 15 6.7% 6.7% 13.3%
前走5着 1-  1-  2- 16/ 20 5.0% 10.0% 20.0%
前走6〜9着 1-  2-  1- 26/ 30 3.3% 10.0% 13.3%
前走10着〜 0-  0-  2- 24/ 26 0.0% 0.0% 7.7%

最後に前走着順別成績を記した(表4参照)。前走1着馬の成績が【5.4.2.24】。勝ち馬の半数を占めている。2着馬は【2.2.2.9】ながら、連対率や複勝率は1着馬を上回っている。単純に前走連対している勢いある馬が強いと考えられる。前走1600万クラスを勝っている昇級馬だけではなく、前走OP特別を勝っている馬もよく走っている。ただ、前走着順がいい馬は当日人気になりやすい。実際、比較的人気サイドの馬が該当する。

伏兵馬を拾うためには前走5〜9着あたりに敗れていた馬に狙いをつけなければいけない。前述したことに関連し、過去に東京コースに実績がある馬の巻き返しを警戒する必要がある。一方、前走10着以下に敗れていた馬は【0.0.2.24】という成績。ここまで負けている馬は、大きな割り引きが必要だと考えられる。

【結論】
武蔵野Sの傾向をまとめると以下のようになる。

・過去に1600万クラス以上の東京ダートの勝利実績が必要。ただし、3歳馬は大目にみること。
・距離実績は不問。
・同一馬が複数回好走するケースがある。
・3歳馬が優勢で、7歳以上は苦戦。
・父ミスタープロスペクター系が強い。父ストームバード系にも注目。
・前走連対馬が強い。穴は前走5〜9着馬から。前走10着以下は苦しい。

ライタープロフィール

小田原智大(おだわら ともひろ)

1975年6月、東京生まれ。早稲田大学商学部卒業後、業界紙記者を経て、(株)レイヤード入社。ライター&エディターとして活躍。JRA-VANデータの配信初期から、いち早くデータ競馬の有効性に着目する。05年5月より「競馬 最強の法則WEB」にて、障害戦を除く全重賞レースの傾向と対策、予想を展開。「オッズパーク ダートグレードデータ作戦」では、地方競馬の重賞の攻略にも取り組んでいる。仕事の関係でなかなか競馬場には行けなくなったが、年に1、2回行くローカル遠征が楽しみ。
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