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第954回 毎日王冠組か、それとも!? 秋の天皇賞を制する馬は?

2015/10/29(木)

今週はいよいよ秋の天皇賞。ジャパンCから有馬記念へと続く、秋の古馬中〜長距離G1・3連戦の開幕だ。毎年のように実力馬が休養明けで好走しているが、今年は既に秋競馬を使われた馬が多いメンバー構成となった。果たしてどの路線のどの馬が勝利を手にするのか。過去の傾向を見てみたい。データの分析には、JRA-VAN DataLab.TARGET frontier JV馬天楼 for データde出〜たを利用した。

■表1 人気別成績

人気 着別度数 勝率 連対率 複勝率 単回収 複回収 牡・セン 牝馬
1 3-3-2-2/10 30.0% 60.0% 80.0% 78% 101% 1-2-1-0 2-1-1-2
2 0-3-3-4/10 0.0% 30.0% 60.0% 0% 115% 0-1-3-4 0-2-0-0
3 0-0-2-8/10 0.0% 0.0% 20.0% 0% 30% 0-0-2-8 該当なし
4 1-1-0-8/10 10.0% 20.0% 20.0% 70% 48% 1-1-0-7 0-0-0-1
5 4-0-0-6/10 40.0% 40.0% 40.0% 546% 112% 4-0-0-5 0-0-0-1
6 0-0-2-8/10 0.0% 0.0% 20.0% 0% 104% 0-0-2-7 0-0-0-1
7 1-3-0-6/10 10.0% 40.0% 40.0% 333% 276% 1-3-0-6 該当なし
8〜 1-0-1-102/104 1.0% 1.0% 1.9% 72% 22% 0-0-0-99 1-0-1-3

2007/10/28 東京11R 天皇賞(秋)(G1)1着 1番 メイショウサムソン 1番人気

過去10年、1番人気は複勝率80.0。牝馬が10頭中6頭と多いが、牡・セン馬の1番人気は【1.2.1.0】と馬券圏内を外していない2番人気は勝利こそないが、複勝率60.0と安定。3〜4番人気はひと息で、以下では5番人気4勝、7番人気4連対が目立つ。8番人気以下の好走2頭は、10年前の05年に1、3着を占めた牝馬ヘヴンリーロマンスとダンスインザムードで、06年以降の好走馬は7番人気以内だ。

■表2 性齢別成績

性別 年齢 着別度数 勝率 連対率 複勝率 単回収 複回収
牡・セン 3歳 0-2-3-9/14 0.0% 14.3% 35.7% 0% 64%
4歳 2-2-1-28/33 6.1% 12.1% 15.2% 55% 53%
5歳 4-3-2-35/44 9.1% 15.9% 20.5% 154% 75%
6歳 0-0-2-25/27 0.0% 0.0% 7.4% 0% 31%
7歳以上 1-0-0-39/40 2.5% 2.5% 2.5% 28% 6%
7-7-8-136/158 4.4% 8.9% 13.9% 61% 44%
牝馬 3歳 0-0-0-1/1 0.0% 0.0% 0.0% 0% 0%
4歳 2-2-1-2/7 28.6% 57.1% 71.4% 70% 205%
5歳 1-1-1-4/7 14.3% 28.6% 42.9% 1082% 235%
6歳 0-0-0-1/1 0.0% 0.0% 0.0% 0% 0%
3-3-2-8/16 18.8% 37.5% 50.0% 504% 193%

性別では、牡・セン馬が連対率8.94%、牝馬が同37.5%で牝馬優勢。特に4歳牝馬は複勝率71.4を記録する。牡・セン馬では3歳が複勝率35.7。勝ち馬はいないが、3連複や3連単の候補としては注目したい。

■表3 枠番別成績

枠番 着別度数 勝率 連対率 複勝率 単回収 複回収 1番人気 2人気〜
1枠 3-2-1-14/20 15.0% 25.0% 30.0% 404% 132% 2-1-1-2 4-5-5-59
2枠 2-1-0-17/20 10.0% 15.0% 15.0% 112% 32%
3枠 0-0-3-16/19 0.0% 0.0% 15.8% 0% 54%
4枠 1-3-2-14/20 5.0% 20.0% 30.0% 77% 67%
5枠 0-3-0-17/20 0.0% 15.0% 15.0% 0% 66% 1-2-1-0 3-2-3-83
6枠 2-0-2-16/20 10.0% 10.0% 20.0% 249% 117%
7枠 2-1-1-22/26 7.7% 11.5% 15.4% 37% 23%
8枠 0-0-1-28/29 0.0% 0.0% 3.4% 0% 8%

東京芝2000mのコースで気になるのは枠番別の成績だが、連対がないのは3枠と8枠。やはり内の1枠が好成績だ。外では、7枠なら【2.1.1.22】複勝率15.4%で、悪いというほどではない。また、1番人気馬は5枠から外でも4頭すべて馬券圏内。2番人気以下は、1〜4枠が連対率12.3%、5〜8枠が同5.5%と、1番人気以外なら内寄りのほうが好走確率は高い

■表4 脚質別成績

脚質 着別度数 勝率 連対率 複勝率 単回収 複回収 1〜4枠(79頭) 5〜8枠(95頭)
逃げ 0-1-0-9/10 0.0% 10.0% 10.0% 0% 13% 0-1-0-4/5 0-0-0-5/5
先行 2-4-3-26/35 5.7% 17.1% 25.7% 28% 79% 1-3-0-12/16 1-1-3-14/19
中団 8-4-4-64/80 10.0% 15.0% 20.0% 210% 79% 5-1-3-28/37 3-3-1-36/43
後方 0-1-3-45/49 0.0% 2.0% 8.2% 0% 18% 0-1-3-17/21 0-0-0-28/28
※脚質はTarget frontier JVによる分類

脚質別の成績では「中団」から進めた馬が8勝と多くの勝ち馬を出している。枠との関係を見ると、5〜8枠は「逃げ」だけではなく「後方」からも好走なし。また、1〜4枠の逃げ・先行は【1.4.0.16】連対率23.8%に対し、5〜8枠の逃げ・先行は【1.1.3.19】同8.3%。内でも外でも前へ行ける確率にあまり差はないが、外から先行しても連対には届かない馬が多い。

■表5 前走クラス・レース別成績(レースは好走馬輩出レース+京都大賞典)

前走 着別度数 勝率 連対率 複勝率 単回収 複回収 08年以降
OPEN特別 0-0-0-1/1 0.0% 0.0% 0.0% 0% 0% 0-0-0-1
G3 0-0-2-9/11 0.0% 0.0% 18.2% 0% 150% 0-0-0-9
G2 8-6-6-104/124 6.5% 11.3% 16.1% 139% 53% 6-4-5-72
G1 2-3-2-25/32 6.3% 15.6% 21.9% 15% 55% 1-3-2-18
地方 0-0-0-4/4 0.0% 0.0% 0.0% 0% 0% 0-0-0-2
海外 0-1-0-1/2 0.0% 50.0% 50.0% 0% 65% 0-0-0-1
毎日王冠 6-3-2-49/60 10.0% 15.0% 18.3% 107% 50% 5-3-2-31
宝塚記念 2-3-1-16/22 9.1% 22.7% 27.3% 23% 65% 1-3-1-11
札幌記念 2-0-2-8/12 16.7% 16.7% 33.3% 909% 215% 1-0-1-8
セントライト記念 0-1-1-1/3 0.0% 33.3% 66.7% 0% 90% 0-1-1-0
オールカマー 0-1-0-27/28 0.0% 3.6% 3.6% 0% 15% 0-0-0-23
大阪杯 0-1-0-0/1 0.0% 100.0% 100.0% 0% 130% 0-1-0-0
インターナショナルS 0-1-0-0/1 0.0% 100.0% 100.0% 0% 130% 該当なし
天皇賞(春) 0-0-1-5/6 0.0% 0.0% 16.7% 0% 58% 0-0-1-4
神戸新聞杯 0-0-1-1/2 0.0% 0.0% 50.0% 0% 75% 0-0-1-0
府中牝馬S 0-0-1-0/1 0.0% 0.0% 100.0% 0% 970% 該当なし
関屋記念 0-0-1-0/1 0.0% 0.0% 100.0% 0% 690% 該当なし
(京都大賞典) 0-0-0-16/16 0.0% 0.0% 0.0% 0% 0% 0-0-0-9

前走クラス・レース別では、毎日王冠組、次いで宝塚記念組の好走が多い。あわせて【8.6.3.65】で、連対率17.1%はさほど高くないものの、馬券に絡めば1、2着まで届く確率が高いのが特長だ。対して、京都大賞典とオールカマー組の不振が目立ち、G3組も連対馬は出ていない。特に08年以降は偏りが顕著に出ており、近7年の好走馬は春のG1(宝塚記念と天皇賞)、芝1800〜2000mの古馬G2(毎日王冠と札幌記念、大阪杯)、そして菊花賞トライアル(セントライト記念と神戸新聞杯)に絞られる。

■表6 前走毎日王冠組の好走馬

馬名 天皇賞(秋) 毎日王冠 前々走
人気 着順 人気 着順 レース 人気 着順
06 ダイワメジャー 4 1 3 1 宝塚記念 4 4
07 アグネスアーク 7 2 5 2 札幌記念 12 2
08 ウオッカ 1 1 1 2 安田記念 2 1
09 カンパニー 5 1 4 1 宝塚記念 7 4
ウオッカ 1 3 1 2 安田記念 1 1
10 ペルーサ 4 2 1 5 ダービー 2 6
11 ダークシャドウ 2 2 1 1 エプソムC 1 1
12 エイシンフラッシュ 5 1 2 9 宝塚記念 4 6
13 ジャスタウェイ 5 1 6 2 関屋記念 1 2
エイシンフラッシュ 3 3 4 1 QE2世C 3
14 スピルバーグ 5 1 5 3 メイS 1 1

まず表6は、特に好走馬の多い毎日王冠組好走馬11頭中8頭は毎日王冠の連対馬で、残る3頭中2頭は毎日王冠1、2番人気馬。昨年のスピルバーグのみどちらにも該当しないが、昨年は上記の条件をクリアする馬が不在という、少々特殊なケースだった。また、前々走G2なら連対していること。そしてG3以下なら、左回りコース・1番人気での連対が好走条件だ。G1なら6着以内であればレースや成績は問われない。

■表7 前走毎日王冠組以外の好走馬(08年以降)

馬名 性齢 人気 着順 間隔 前走 人気 着順 前年秋東京
08 ダイワスカーレット 牝4 2 2 中29週 大阪杯 1 1
ディープスカイ 牡3 3 3 中4週 神戸新聞杯 1 1 未勝利2着
09 スクリーンヒーロー 牡5 7 2 中17週 宝塚記念 6 5 ジャパンC1着
10 ブエナビスタ 牝4 1 1 中17週 宝塚記念 1 2
アーネストリー 牡5 2 3 中9週 札幌記念 1 1 アルゼンチン2着
11 トーセンジョーダン 牡5 7 1 中9週 札幌記念 1 1 アルゼンチン1着
ペルーサ 牡4 6 3 中25週 天皇賞(春) 4 8 天皇賞(秋)2着
12 フェノーメノ 牡3 1 2 中5週 セントライト記念 1 1 新馬1着
ルーラーシップ 牡5 2 3 中17週 宝塚記念 2 2
13 ジェンティルドンナ 牝4 1 2 中17週 宝塚記念 1 3 ジャパンC1着
14 ジェンティルドンナ 牝5 2 2 中17週 宝塚記念 3 9 ジャパンC1着
イスラボニータ 牡3 1 3 中5週 セントライト記念 1 1 東スポ杯1着

続いて表7は、特徴がはっきり出てきた08年以降の7回で、前走毎日王冠以外から好走した馬である。好走馬は3通りで、前走「1番人気でG2勝ち(背景緑)」「1〜2番人気でG1連対(黄)」「G1・3着以下で、前年秋に東京のG1で連対(青)」。ただし、G2でも京都大賞典組は表5で好走がなかったように、1番人気1着馬も11年のローズキングダムが10着敗退を喫している。

【結論】
08年以降は好走馬の前走がはっきりし、古馬G1、古馬G2の1800〜2000m、そして菊花賞トライアルのいずれかである。8番人気以下は過去9年好走なし、性齢では4歳牝馬が好成績で、牡・セン馬なら3歳の複勝率が高い。脚質的には差し優勢、2番人気以下なら1〜4枠のほうが5〜8枠より好走確率が高い。

2015/8/23 札幌11R 札幌記念(G2)1着 11番 ディサイファ

データからは一長一短のメンバーで、人気(表1)や枠(表3〜4)も気になるが、本稿執筆段階で上位に挙げられるのは、まず毎日王冠の2着馬・ディサイファ。前々走でG2の札幌記念を優勝しており、毎日王冠組の好走条件をクリア(表6)。脚質は一定しないものの、先行、または差しなら不安はない(表4)。減点材料は、過去10年連対のない6歳馬という点だ(表2)。

また、アンビシャスは毎日王冠6着でも「2番人気」で表6をクリア。前々走のG3・1番人気1着も良く、右回りの福島だった点だけが少々気になる(表6)。ただ、表2で挙げたように3歳牡馬は複勝率が優秀で、脚質もあまり後方にならないかぎりは良さそうだ(表4)。同じく3歳牡馬(表2)のサトノクラウンはダービー3着以来。前走がG1で3着以下なら「前年秋の東京G1で連対」が表7の好走条件だが、秋の東京にはそもそも2歳G1がない。重賞を含む2戦2勝を挙げた昨秋は、それに相当すると考えてもいいだろう。こちらも脚質(表4)は問題なさそうだ。

毎日王冠でディサイファを下したエイシンヒカリは、前々走で左回りG3のエプソムCを制したのも好材料(表6)。ただ、そのエプソムCで2番人気だったことが、表6の好走条件をクリアできない。また、逃げ脚質も少々不安(表4)だが、4歳のためディサイファと違って年齢は減点材料にならない。総合的にみて、相手候補の一角には挙げられる。

その他では、不振のオールカマー組ながらも(表5)、4歳牝馬(表2)というだけで無視はできないショウナンパンドラ。そしてラブリーデイは、前走G2・1番人気1着こそ良くても(表7)、それが京都大賞典(表5)であることが大きな減点になる。ただ、他馬も減点材料のひとつくらいは抱えるだけに、オッズを見つつ買い目に追加する余裕があれば拾っておきたい。穴党の方ならもちろん、前走がオールカマー・京都大賞典というだけで2頭まとめて切ってしまう手もあるだろう。

ライタープロフィール

浅田知広(あさだ ともひろ)

1970年12月、埼玉県生まれ。立命館大学文学部中退後、夕刊紙レース部のアルバイト、競馬データベース会社を経て、現在はフリー。パソコンが広く普及する以前から、パソコン通信でデータ手入力方式の競馬予想ソフトを公開するなど、競馬のみならずPCやネットワークにも精通。その知識を活かし、Webや雑誌で競馬ライターとして活躍するかたわら、ネットワークの専門誌にも連載を持つ。

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