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第949回 上位人気の取捨がカギ? 府中牝馬Sを占う

2015/10/12(月)

今週は土曜日に東京競馬場で府中牝馬Sが行われる。日曜日の秋華賞の展望は次回に行うとし、その前にエリザベス女王杯の前哨戦となる古馬牝馬の戦いを分析していく。データは05年以降の過去10年を参考。データ分析にはJRA-VAN DataLab.TARGET frontier JVを利用した。

■表1 府中牝馬S出走馬の年齢別成績(過去10年)

年齢 着別度数 勝率 連対率 複勝率 単回収率 複回収率
3歳 0-  0-  2-  1/  3 0.0% 0.0% 66.7% 0 226
4歳 6-  4-  5- 50/ 65 9.2% 15.4% 23.1% 112 70
5歳 4-  5-  2- 54/ 65 6.2% 13.8% 16.9% 49 43
6歳 0-  1-  1- 17/ 19 0.0% 5.3% 10.5% 0 81
7歳以上 0-  0-  0-  9/  9 0.0% 0.0% 0.0% 0 0

まずは過去10年の府中牝馬S出走馬の年齢別成績(表1参照)を見ていく。基本的には古馬が中心となるレースで、4歳以上の出走馬が大多数を占める。その中でも4〜5歳馬が出走頭数、そして好走馬数ともに群を抜いて多い。総合的な成績は4歳馬の方が5歳馬よりも上だが、5歳馬までが中心とみていいだろう。6歳以上になると出走数がガクンと下がる。それに伴い、好走率も下がり、過去10年での優勝馬はいない。

■表2 府中牝馬S出走馬の人気別成績(過去10年)

人気 着別度数 勝率 連対率 複勝率
1番人気 1-  3-  2-  4/ 10 10.0% 40.0% 60.0%
2番人気 1-  0-  3-  6/ 10 10.0% 10.0% 40.0%
3番人気 0-  1-  2-  7/ 10 0.0% 10.0% 30.0%
4番人気 5-  2-  1-  2/ 10 50.0% 70.0% 80.0%
5番人気 1-  2-  0-  7/ 10 10.0% 30.0% 30.0%
6番人気 0-  0-  0- 10/ 10 0.0% 0.0% 0.0%
7番人気 1-  1-  1-  7/ 10 10.0% 20.0% 30.0%
8番人気 0-  0-  0- 10/ 10 0.0% 0.0% 0.0%
9番人気 0-  0-  0- 10/ 10 0.0% 0.0% 0.0%
10番人気 1-  0-  0-  9/ 10 10.0% 10.0% 10.0%
11番人気 0-  0-  1-  9/ 10 0.0% 0.0% 10.0%
12番人気 0-  0-  0- 10/ 10 0.0% 0.0% 0.0%
13番人気 0-  0-  0- 10/ 10 0.0% 0.0% 0.0%
14番人気 0-  1-  0-  7/  8 0.0% 12.5% 12.5%
15番人気 0-  0-  0-  8/  8 0.0% 0.0% 0.0%
16番人気 0-  0-  0-  8/  8 0.0% 0.0% 0.0%
17番人気 0-  0-  0-  5/  5 0.0% 0.0% 0.0%
18番人気 0-  0-  0-  2/  2 0.0% 0.0% 0.0%
1〜2人気 2-  3-  5- 10/ 20 10.0% 25.0% 50.0%
1〜3人気 2-  4-  7- 17/ 30 6.7% 20.0% 43.3%
1〜5人気 8-  8-  8- 26/ 50 16.0% 32.0% 48.0%

次に人気別成績(表2参照)を見ていこう。上位1〜5番人気の成績が【8.8.8.26】で、ちょうど好走馬の8割を占める最大勢力。これだけを見ると人気サイドの傾向と読めるが、実は1〜3番人気までの成績は【2.4.7.17】。3着馬はかなりの数を占めるものの、連対にこぎつけるケースはそれほど多くない。4番人気馬の成績が【5.2.1.2となっており、最も優秀な成績だ。つまり、上位人気が強いレースではあるが、そこの中での取捨がポイントとなるレースなのだ。

それ以外の人気を見ると、7番人気が【1.1.1.7】で好調。二けた人気の好走馬は3頭いる。6番人気以下の好走頭数は少なくなっているものの、上位1〜3番人気が揃って消えた場合は、好配当となることは必至。穴馬の取捨も大事になってくと言えるだろう。

■表3 府中牝馬S出走馬前走レース別成績(過去10年)

順位 前走レース名 着別度数 勝率 連対率 複勝率 主な好走馬
1 クイーンG3 4- 3- 1-24/32 12.5% 21.9% 25.0% ディアデマドレ
2 新潟記念HG3 2- 2- 0- 9/13 15.4% 30.8% 30.8% ヤマニンアラバスタ
3 札幌記念G2 1- 0- 1- 5/ 7 14.3% 14.3% 28.6% ホエールキャプチャ
4 小倉記念HG3 1- 0- 0- 2/ 3 33.3% 33.3% 33.3% イタリアンレッド
5 ヴィクトG1 1- 0- 0- 9/10 10.0% 10.0% 10.0% ブルーメンブラット
6 西宮S1600 1- 0- 0- 0/ 1 100.0% 100.0% 100.0% テイエムオーロラ
7 関屋記念G3 0- 2- 1- 1/ 4 0.0% 50.0% 75.0% ドナウブルー
8 マーメイHG3 0- 1- 2-11/14 0.0% 7.1% 21.4% フミノイマージン
9 ポートア 0- 1- 1- 1/ 3 0.0% 33.3% 66.7%  
10 金鯱賞G2 0- 1- 0- 0/ 1 0.0% 100.0% 100.0%  
11 オールカG2 0- 0- 1- 3/ 4 0.0% 0.0% 25.0%  
12 福島牝馬G3 0- 0- 1- 2/ 3 0.0% 0.0% 33.3%  
13 三面川特1000 0- 0- 1- 2/ 3 0.0% 0.0% 33.3%  
14 長岡S1600 0- 0- 1- 1/ 2 0.0% 0.0% 50.0%  
15 安田記念G1 0- 0- 0- 4/ 4 0.0% 0.0% 0.0%  
16 秋風SH1600 0- 0- 0- 3/ 3 0.0% 0.0% 0.0%  
17 中山牝馬HG3 0- 0- 0- 2/ 2 0.0% 0.0% 0.0%  
18 大原S1600 0- 0- 0- 2/ 2 0.0% 0.0% 0.0%  
19 美作特H1000 0- 0- 0- 1/ 1 0.0% 0.0% 0.0%  
20 キャッG2 0- 0- 0- 1/ 1 0.0% 0.0% 0.0%  
21 オータムHG3 0- 0- 0- 6/ 6 0.0% 0.0% 0.0%  

続いて府中牝馬S出走馬の前走レース別成績を見ていく。主力となるのはクイーンS組。出走馬数・好走馬数ともに多い。好走率はさほど高くないものの、好ステップと考えていいだろう。あとは新潟記念、札幌記念、小倉記念組から勝ち馬が出ている。いずれもサマー2000シリーズの対象レースだ。クイーンSも含めれば、夏場の芝中距離重賞組が強いということがいえる。

ヴィクトリアマイル組は勝ち馬こそ出ているが、【1.0.0.9】という成績。同じ東京コースのレースではあるが、芳しい成績ではない。一昨年に筆者が当レースを分析した際、「府中牝馬Sではその年のヴィクトリアM好走馬が非常に人気になりやすい。だが、意外なほど好結果が出てない」と述べた。この注意点は引き続き踏まえて、レース検討に臨むべきだろう。

また、安田記念組と京成杯AH組から好走馬が出ていない。ヴィクトリアマイル組と合わせて考えると、マイル重賞からの転戦馬が不振であるということがいえる。

■表4 前走クイーンS出走組の着順別成績(過去10年)

前入線順位 着別度数 勝率 連対率 複勝率
前走1着 1- 1- 0- 4/ 6 16.7% 33.3% 33.3%
前走2着 0- 0- 0- 2/ 2 0.0% 0.0% 0.0%
前走3着 0- 2- 0- 0/ 2 0.0% 100.0% 100.0%
前走4着 1- 0- 1- 4/ 6 16.7% 16.7% 33.3%
前走5着 1- 0- 0- 1/ 2 50.0% 50.0% 50.0%
前走6〜9着 1- 0- 0- 7/ 8 12.5% 12.5% 12.5%
前走10着〜 0- 0- 0- 6/ 6 0.0% 0.0% 0.0%

2006/10/15 東京11R 府中牝馬ステークス(G3)1着 3番 デアリングハート

2014/10/18 東京11R 府中牝馬ステークス(G2)1着 5番 ディアデラマドレ

前走クイーンS組に話を戻す。表4は前走クイーンS組の着順別成績だ。クイーンSから連勝を果たしたのは06年のデアリングハートのみ。そして2着となったのはアサヒライジング。ともに府中牝馬S当日は1〜2番人気に支持されていた。そうでなかった馬はすべて4着以下に敗れている。同じ芝1800mの重賞であっても、小回り・洋芝から広い東京・オーバーシードと、かなり条件が変わる。そうした考えはファンの中にも浸透しているようで、正しい判断がなされているようだ。

ただ、クイーンSで4着以下に敗れていた馬の巻き返しは案外読みにくいのかもしれない。09年ムードインディゴ(7番人気)や、昨年優勝のディアデラマドレ(4番人気)は、伏兵的立場での勝利であった。差し脚が持ち味の馬が小回りから東京に替わってパフォーマンスを上げてくるケースを警戒しなければいけない。

ただし、巻き返しが見込めるのはクイーンSで9着以内の馬。10着以下に敗れていた馬は【0.0.0.6】となっている。この手のタイプが巻き返すのは厳しいと言えるだろう。

他の組の狙い方としては、前走重賞で好走を果たしている馬を素直に狙えばいい。05年優勝のヤマニンアラバスタは前走新潟記念を勝利。11年優勝のイタリアンレッドも前走小倉記念を優勝。前走マーメイドS組も好走馬がそのまま続けて好走するケースが目立つ。前走西宮Sから勝利したテイエムオーロラも、2走前にはマーメイドSで3着と善戦していた。夏場以降の芝1800m以上の重賞で好走している実績が強調材料となる。

あとは、過去にローズSや府中牝馬Sで好走を果たしたことがある馬が特注。施行季節が近い芝1800m重賞との関連性が強い傾向がうかがえる。そうしたタイプならば、近走着順が悪くても一変してくる可能性があるので注意したい。

ライタープロフィール

小田原智大(おだわら ともひろ)

1975年6月、東京生まれ。早稲田大学商学部卒業後、業界紙記者を経て、(株)レイヤード入社。ライター&エディターとして活躍。JRA-VANデータの配信初期から、いち早くデータ競馬の有効性に着目する。05年5月より「競馬 最強の法則WEB」にて、障害戦を除く全重賞レースの傾向と対策、予想を展開。「オッズパーク ダートグレードデータ作戦」では、地方競馬の重賞の攻略にも取り組んでいる。仕事の関係でなかなか競馬場には行けなくなったが、年に1、2回行くローカル遠征が楽しみ。
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