第947回 秋の東京競馬がスタート! 開幕週の傾向を探る|競馬情報ならJRA-VAN

JRA公式データ配信サービス JRA-VAN

  • メール:office@jra-van.jp
  • 受付時間:10:00〜17:00
  • ※競馬開催のない土日祝・火曜を除く
  • ホーム
  • サイトマップ
  • JRA-VAN広場

データde出〜た

データde出〜たバックナンバー

第947回 秋の東京競馬がスタート! 開幕週の傾向を探る

2015/10/5(月)

いよいよ秋の東京競馬がスタートする。土曜には2歳重賞のサウジアラビアロイヤルC、日曜には毎日王冠と2鞍の重賞が組まれており、開幕週から大いに盛り上がりそうだ。今回のデータde出〜たでは、昨年の開幕週における芝レースの傾向をデータから振り返り、今年の馬券作戦に生かしていきたい。なお、データ分析にはJRA-VAN DataLab.TARGET frontier JVを利用した。

■表1 秋の東京開幕週の脚質別成績(芝のレースのみ/2014年)

脚質上り 着別度数 勝率 連対率 複勝率 単勝回収率 複勝回収率
逃げ 2-  1-  1- 13/ 17 11.8% 17.6% 23.5% 43% 74%
先行 9-  4-  6- 39/ 58 15.5% 22.4% 32.8% 92% 131%
差し 3-  9-  8- 83/103 2.9% 11.7% 19.4% 33% 51%
追い込み 3-  3-  2- 58/ 66 4.5% 9.1% 12.1% 46% 39%

まず表1は昨年の東京開幕週の芝のレースにおける脚質別成績。今年も昨年同様にAコースが使用。昨年は月曜の最終レースのみ「やや重」となったが、他のレースはすべて良馬場で行われた。今年も良馬場で行われた場合、中間の馬場整備を変えないかぎり、昨年同様の傾向が出るのではないか。

昨年は芝のレースが全部で17鞍行われ、過半数の9勝を先行馬があげていた。これは「開幕週=逃げ・先行馬有利」を意味しているのではなく、好走馬には差し・追い込み馬も多く含まれるが、4コーナー4番手以内の先行馬が位置取り的に勝ちやすいことを示している。

2014/10/11 東京11R いちょうステークス 1着 6番 クラリティスカイ

秋の中山開催では初日から差しが決まっていたように、現在は開幕週だからといって逃げ馬が止まらない馬場というのはまずない。かといって、表にあらわれているように中団からの差し・後方からの追い込みでは前に届かずに2・3着というケースが多かった

昨年のいちょうSでは道中4番手につけ、4コーナー3番手に浮上した4番人気クラリティスカイが優勝。中団から差したネオルミエールが2着。新馬戦を快勝して1.4倍の圧倒的1番人気に推されたサトノフラムは中団からレースを進めたものの、直線で伸び切れずに10着に敗れている。先行して速い上がりでまとめられる馬が有利といえそうだ。

ちなみに、逃げ馬の2勝はともに2番人気以内だった。上位人気に推される実力があり、なおかつペースが緩まないと逃げ切りまでは厳しいようだ。

■表2 秋の東京開幕週の種牡馬別成績(芝のレースのみ/2014年)

種牡馬 着別度数 勝率 連対率 複勝率 単勝回収率 複勝回収率
ディープインパクト 3- 3- 3- 8/17 17.6% 35.3% 52.9% 32% 102%
ステイゴールド 3- 0- 0-11/14 21.4% 21.4% 21.4% 214% 53%
ジャングルポケット 2- 0- 0- 7/ 9 22.2% 22.2% 22.2% 172% 53%
メイショウサムソン 1- 2- 0- 1/ 4 25.0% 75.0% 75.0% 490% 237%
チチカステナンゴ 1- 1- 2- 3/ 7 14.3% 28.6% 57.1% 47% 107%
シンボリクリスエス 1- 1- 0-13/15 6.7% 13.3% 13.3% 48% 29%
ハーツクライ 1- 1- 0- 9/11 9.1% 18.2% 18.2% 54% 31%
ダイワメジャー 1- 0- 0- 9/10 10.0% 10.0% 10.0% 83% 23%
プリサイスエンド 1- 0- 0- 1/ 2 50.0% 50.0% 50.0% 565% 140%
クロフネ 1- 0- 0- 4/ 5 20.0% 20.0% 20.0% 162% 60%
ゴールドアリュール 1- 0- 0- 0/ 1 100.0% 100.0% 100.0% 900% 270%
アドマイヤオーラ 1- 0- 0- 0/ 1 100.0% 100.0% 100.0% 140% 110%
ネオユニヴァース 0- 1- 1- 7/ 9 0.0% 11.1% 22.2% 0% 72%
タニノギムレット 0- 1- 1- 6/ 8 0.0% 12.5% 25.0% 0% 143%
キングカメハメハ 0- 1- 0-10/11 0.0% 9.1% 9.1% 0% 10%

続いて表2は種牡馬別成績。ディープインパクト産駒が最多タイの3勝をあげ、連対率35.3%・複勝率52.9%と非常に高い。3勝中2勝を未勝利戦で挙げているが、勝ったのは1番人気に推されたショウナンアデラとダノンプラチナ。暮れの2歳G1を制覇する2頭が開幕週の東京で勝ち上がっていた。

ステイゴールド産駒も3勝をあげているが、そのうち2勝は新馬戦であげたもので安定感はいまひとつ。ジャングルポケット産駒も毎日王冠を勝ったエアソミュールら2勝だが、こちらも2・3着がなかった。

少数ながら、注目したいのがメイショウサムソン産駒とチチカステナンゴ産駒。メイショウサムソンは非サンデー系でありながら、自身が秋の天皇賞も制しているように東京の芝と相性が良い。13年以降の東京芝で産駒が15勝をあげており、単勝回収率・複勝回収率ともに100%を超えている。3着以内に好走した3頭中2頭は6・7番人気で、人気薄でも狙ってみたい。チチカステナンゴ産駒は13年以降の東京芝の成績では、秋の東京開催に良績が集中している。この時期に積極的に狙っていきたい産駒だ。

サンデー後継種牡馬の中でも、ダイワメジャー産駒やネオユニヴァース産駒はそれほど成績が良くない。また、キングカメハメハ産駒は未勝利で、後に日本ダービーを制するドゥラメンテも新馬戦で2着に敗れていた。

■表3 秋の東京開幕週の前走からの距離増減別成績(芝のレースのみ/2014年)

前走距離 着別度数 勝率 連対率 複勝率 単勝回収率 複勝回収率
同距離 5-  4-  6- 62/ 77 6.5% 11.7% 19.5% 19% 78%
距離延長 3-  5-  4- 66/ 78 3.8% 10.3% 15.4% 16% 36%
距離短縮 6-  5-  4- 33/ 48 12.5% 22.9% 31.3% 125% 107%

2014/10/12 東京11R 毎日王冠(G2)1着 2番 エアソミュール

表3は前走からの距離増減別成績。表の黄色で示したように、前走から距離短縮した馬が最多の6勝をあげている。勝率・連対率・複勝率いずれも同距離組・距離延長組を大きく引き離してトップだ。距離短縮組で3着以内に好走した15頭中12頭は4番人気以下で、上位人気馬が好走していたわけではない。毎日王冠を8番人気で勝利したエアソミュールも距離短縮組に該当。前走でハープスターが勝利した札幌記念で5着に敗れていた。

距離短縮組を細かく分析すると、2歳未勝利戦では【1.1.1.14】と良くないものの、3歳以上のレースでは【5.4.3.19】。勝率16.1%・連対率29.0%・複勝率38.7%と優秀だ。2歳戦よりも3歳以上の馬の距離短縮組に注意したい。

距離短縮組に次いで同距離組、そして距離延長組の順となっている。特に距離延長組は3着以内に好走した12頭中8頭が上位3番人気以内の馬で、苦戦傾向にあった。

初日となる土曜の好走馬の傾向を見て、昨年同様に距離短縮馬が多く活躍しているようなら、日曜・月曜の芝のレースで積極的に狙っていきたい。

■表4  秋の東京開幕週の前走上がり順位別成績(芝のレースのみ/2014年)

前走脚質 着別度数 勝率 連対率 複勝率 単勝回収率 複勝回収率
3F  1位 5-  1-  3- 17/ 26 19.2% 23.1% 34.6% 85% 73%
3F  2位 3-  2-  2-  9/ 16 18.8% 31.3% 43.8% 79% 89%
3F  3位 1-  4-  0- 11/ 16 6.3% 31.3% 31.3% 45% 66%
3F 〜5位 2-  2-  4- 19/ 27 7.4% 14.8% 29.6% 60% 86%
3F 6位以下 3-  5-  5-105/118 2.5% 6.8% 11.0% 25% 61%

最後に表4は前走上がり順位別成績。前走で上がり最速だった馬が最多の5勝をあげ、勝率19.2%でトップ。瞬発力が要求される開幕週で勝ち切る傾向が強い。ただし、差し・追い込みではなく、先行した馬が5勝中4勝をあげている。前走で上がり最速を使った馬でも先行できる脚がなければ、勝ち切るのは厳しい。

複勝率43.8%でトップは前走上がり2位だった馬。こちらも勝率18.8%で前走上がり最速だった馬にほぼ並んでいる。これら黄色で強調した前走上がり2位以内だった馬の勝率が抜けて高いことがわかる。

一方、上がり3〜5位の馬は複勝率ではそれほど変わらないものの、勝率はかなり落ちることがわかる。馬券で単勝・馬単のアタマで狙うには前走上がり2位以内の馬を狙っていきたい。

ライタープロフィール

ケンタロウ(けんたろう)

1978年6月、鹿児島県生まれ。早稲田大学社会科学部卒業。初めて買った馬券が大当たりし、それから競馬にのめり込むように。データでは、開催日の馬場やコース適性に注目している。好きなタイプは逃げか追い込み。馬券は1着にこだわった単勝、馬単派。料理研究家ではない。

データde出〜たバックナンバー

データ競馬のための最強ツール TARGET frontier JV(ターゲット)

ページトップへ戻る

競馬予想のJRA-VAN