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第942回 すでに本番!? 好メンバーのローズSを占う

2015/9/17(木)

今週の中央競馬は3日間開催。日曜日にローズS、翌日の月曜日にはセントライト記念が行われる。今回は牝馬の戦い、ローズSを展望してみたい。桜花賞馬とオークス馬に加え、昨年の阪神JFを制したショウナンアデラも久々に戦線復帰の見込み。秋華賞本番さながらの好メンバーが揃いそうな注目の一戦をデータから占ってみることにする。データは阪神芝1800mが現在のコースとなった06年12月以降のデータを参考。データ分析にはJRA-VAN DataLab.TARGET frontier JVを利用した。

■表1 今年のローズS出走予定馬

馬名 生産牧場 前走成績
アンドリエッテ 森永牧場 ディープインパクト オークス5着
クイーンズリング 社台ファーム マンハッタンカフェ オークス9着
サンクボヌール 社台C白老F ハービンジャー 500万1着
ショウナンアデラ 下河辺牧場 ディープインパクト 阪神JF1着
シングウィズジョイ 社台ファーム マンハッタンカフェ オークス17着
タッチングスピーチ ノーザンファーム ディープインパクト 500万1着
ティーエスクライ 浦河日成牧場 ハーツクライ 知多特別13着
テルメディカラカラ 錦岡牧場 ハービンジャー 十勝岳特別1着
ディープジュエリー ノーザンファーム ディープインパクト スイートピ1着
トーセンビクトリー ノーザンファーム キングカメハメハ 西部スポニチ賞1着
プレミオテーラー 畠山牧場 ステイゴールド 未勝利1着
ペルフィカ ノースヒルズ ゼンノロブロイ オークス14着
マキシマムドパリ 社台ファーム キングカメハメハ オークス8着
ミッキークイーン ノーザンファーム ディープインパクト オークス1着
メジャーガラメキ ノーザンファーム ダイワメジャー 500万1着
ライトファンタジア ノーザンファーム ゼンノロブロイ 西海賞3着
レーヌドブリエ レイクヴィラファーム ゼンノロブロイ 500万1着
レッツゴードンキ 清水牧場 キングカメハメハ オークス10着
レッドカーラ 社台ファーム マンハッタンカフェ 豊栄特別8着
※フルゲート18頭。1頭除外の可能性あり。

まずはいきなり今年のローズS出走予定馬をまとめた。冒頭に述べたように桜花賞馬レッツゴードンキやオークス馬アンドリエッテを中心に、春のクラシック戦線で注目された馬がかなり多くエントリーしている。紫苑Sがオープン特別であるため、必然的にローズSに有力馬が集まるのは毎年のことだが、本番に向けて注目の戦いになることは間違いないだろう。

レースの切り口はさまざま。今回は出走予定馬を基に、生産牧場と父、そして前走成績に注目して攻略をしてみたい。特に春のクラシックでは、終わった後に生産牧場の偏りに気付かされる。簡単に言うと、ノーザンファームや社台ファームといった日本最大手の牧場が上位を独占することが少なくない。今年の出走メンバーを見渡しても、同牧場出身馬が多く占められている。何かしらの馬が上位に入ってくる可能性が高いと言えるだろう。

■表2 ローズS出走馬の生産牧場別成績(07年以降)

順位 生産者 着別度数 勝率 連対率 複勝率
1 ノーザンファーム 3- 4- 3-14/24 12.5% 29.2% 41.7%
2 社台ファーム 2- 1- 2-19/24 8.3% 12.5% 20.8%
3 下河辺牧場 1- 0- 0- 3/ 4 25.0% 25.0% 25.0%
4 千代田牧場 1- 0- 0- 1/ 2 50.0% 50.0% 50.0%
5 佐々木牧場 1- 0- 0- 0/ 1 100.0% 100.0% 100.0%
6 社台C白老F 0- 2- 0- 2/ 4 0.0% 50.0% 50.0%
7 高橋修 0- 1- 0- 0/ 1 0.0% 100.0% 100.0%
8 追分ファーム 0- 0- 1- 2/ 3 0.0% 0.0% 33.3%
9 協和牧場 0- 0- 1- 0/ 1 0.0% 0.0% 100.0%
10 栄進牧場 0- 0- 1- 0/ 1 0.0% 0.0% 100.0%

表2は07年以降のローズS出走馬に生産牧場別成績。やはりと言うべきかノーザンファームと社台ファームの出走馬が多い。出走馬の数はそれぞれ互角で、勝率・連対率・複勝率ではノーザンファーム生産馬が優勢。牝馬3冠路線を通じてノーザンファームの強さをうかがい知ることができる。

■表3 今年のローズS出走予定種牡馬の阪神芝1800m成績(06年12月以降)

順位 種牡馬 着別度数 勝率 連対率 複勝率 単回収率 複回収率
1 ディープインパクト 58- 38- 27-202/325 17.8% 29.5% 37.8% 97 78
2 マンハッタンカフェ 24- 12- 15-149/200 12.0% 18.0% 25.5% 308 109
3 キングカメハメハ 23- 27- 21-175/246 9.3% 20.3% 28.9% 74 94
4 ハーツクライ 14- 10- 14- 93/131 10.7% 18.3% 29.0% 91 94
5 ダイワメジャー 14- 10- 12- 52/ 88 15.9% 27.3% 40.9% 126 91
6 ステイゴールド 10- 13-  8-121/152 6.6% 15.1% 20.4% 59 79
7 ゼンノロブロイ 6-  9-  9- 68/ 92 6.5% 16.3% 26.1% 50 89
8 ハービンジャー 3-  3-  1- 24/ 31 9.7% 19.4% 22.6% 24 31

次に今年のローズS出走予定種牡馬を対象とし、阪神芝1800mの成績を調べてみた。過去8年のローズSに絞った成績抽出も考えたが、サンプル数を広げる目的で06年12月以降の全レースを対象とした。表1の出走予定馬は19頭だが、検索対象種牡馬は8頭に絞られている。いかに同一種牡馬産駒の出走が多いかがわかるだろう。そして、サンデーサイレンス系種牡馬の多さも特筆すべきこと。キングカメハメハとハービンジャー以外すべてが該当。その中でもディープインパクト産駒の出走頭数・勝ち鞍の多さが際立つ。勝ち鞍は2位のマンハッタンカフェに対し、2倍以上の差をつけている。また、勝率や連対率、複勝率すべてにおいても優秀。ディープインパクト産駒は質においても阪神芝1800mで良績を残していると言える。

2015/5/24 東京11R 優駿牝馬(G1)1着 10番 ミッキークイーン

この時点でもすでに注目馬はかなり絞ることができる。ノーザンファーム生産馬かつディープインパクト産駒であるのはタッチングスピーチとディープジュエリー、ミッキークイーンとなる。さらに絞るならばミッキークイーンが最有力。理由は後述する。

種牡馬傾向に話を戻すと、ダイワメジャー産駒の複勝率の高さが目立つ。40.9%はディープインパクト産駒を抑えてトップだ。ただ、今年のローズS出走予定馬の中で同産駒はメジャーガラメキ1頭。芝は未勝利で、ダートで勝ち上がってきたことを考えると、かなり狙いにくいタイプだと言える。

マンハッタンカフェ産駒は回収率が優秀。特に単勝回収率308%はかなり高い。ちなみに今年のローズS出走予定馬ではクイーンズリング、シングウィズジョイ、レッドカーラが該当する。

■表4 ローズS出走馬の前走クラス別成績(07年以降)

前走クラス 着別度数 勝率 連対率 複勝率
未勝利 0- 1- 0- 3/ 4 0.0% 25.0% 25.0%
500万下 0- 1- 1-28/30 0.0% 3.3% 6.7%
1000万下 0- 0- 5-17/22 0.0% 0.0% 22.7%
1600万下 0- 0- 0- 1/ 1 0.0% 0.0% 0.0%
OPEN特別 0- 1- 0- 4/ 5 0.0% 20.0% 20.0%
G3 0- 1- 1- 3/ 5 0.0% 20.0% 40.0%
G2 0- 0- 0- 1/ 1 0.0% 0.0% 0.0%
G1 8- 4- 1-31/44 18.2% 27.3% 29.5%

次にローズS出走馬の前走クラス別成績を調べてみた(表4参照)。前走G1組が【8.4.1.31】という成績。主にオークス出走馬となるが、勝ち馬に関しては前走G1組からしか出ていないというわけだ。これは非常にわかりやすい傾向だ。

■表5 前走G1出走馬の着順別成績

前確定着順 着別度数 勝率 連対率 複勝率
前走1着 3- 0- 0- 4/ 7 42.9% 42.9% 42.9%
前走2着 0- 3- 0- 1/ 4 0.0% 75.0% 75.0%
前走3着 2- 0- 0- 2/ 4 50.0% 50.0% 50.0%
前走4着 2- 0- 0- 2/ 4 50.0% 50.0% 50.0%
前走5着 0- 0- 0- 4/ 4 0.0% 0.0% 0.0%
前走6〜9着 1- 1- 0- 7/ 9 11.1% 22.2% 22.2%
前走10着〜 0- 0- 1-10/11 0.0% 0.0% 9.1%

さらにそのG1組が前走何着だったかを調べたものが表5。前走G1馬の成績は【3.0.0.4】。この成績を持って信頼できるかどうかは微妙なところだが、勝ち馬の数は最も多いことは確かだ。その他の勝ち馬は前走3着と4着がそれぞれ2頭。前走6〜9着からの巻き返しが1頭。基本的には前走5着以内に入っていることが好材料であることは感じる。前走10着以下に敗れていた馬の成績は【0.0.1.10】。オークスから間隔が開き、コース距離ともに変わる今回ではあるが、前走で大きく敗れている点はマイナス材料と考えられる。

2014/12/14 阪神11R 阪神ジュベナイルF(G1)1着 16番 ショウナンアデラ

今回の出走予定馬で考えてみると、オークスで5着以内に入ったのはミッキークイーンとアンドリエッテ。桜花賞馬レッツゴードンキは10着に終わっており、減点材料を抱えることになる。ショウナンアデラも一応、前走G1で1着の馬。春は全休しており、例外タイプとなるが、底を見せていないのは確かだ。

表4に戻り、ローズS2着馬に関しても前走G1組が4頭と半数を占める。そのうち前走2着馬が3頭おり、やはりオークスでの好着順を求められる点は同じだ。注目は3着馬だ。前走G1組はわずかに1頭。前走1000万クラス組が【0.0.5.17】で連対馬こそ出していないが、3着馬を5頭も出している。基本的には夏場に順調に使われてきて良績を残してきた上がり馬タイプ。クラシック組の牙城を崩すには至らずとも、3着候補として最もマークしたいタイプだと言える。今年の出走予定馬の中では前走着順が良かったトーセンビクトリーライトファンタジアが注目馬となりそうだ。

まとめると、本命・単勝候補はオークス馬ミッキークイーンとアンドリエッテ。長期ブランク明けが気になるがショウナンアデラもマーク。3着候補でトーセンビクトリーとライトファンタジアに注目だ。

ライタープロフィール

小田原智大(おだわら ともひろ)

1975年6月、東京生まれ。早稲田大学商学部卒業後、業界紙記者を経て、(株)レイヤード入社。ライター&エディターとして活躍。JRA-VANデータの配信初期から、いち早くデータ競馬の有効性に着目する。05年5月より「競馬 最強の法則WEB」にて、障害戦を除く全重賞レースの傾向と対策、予想を展開。「オッズパーク ダートグレードデータ作戦」では、地方競馬の重賞の攻略にも取り組んでいる。仕事の関係でなかなか競馬場には行けなくなったが、年に1、2回行くローカル遠征が楽しみ。
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