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第939回 秋競馬スタート! 阪神開幕週の芝レースの傾向は?

2015/9/7(月)

いよいよ今週から秋の中山・阪神競馬が始まる。中山の最終週にはスプリンターズSが控えており、G1シーズン目前といったところだ。今回のデータde出〜たでは、土曜日から始まる4回阪神競馬開幕週の芝で行われる特別戦にスポットを当て、馬場や上位好走馬の傾向について探っていきたい。また、日曜メインのセントウルSについては前走レースから好走が期待できる馬を分析していく。なお、データ分析にはJRA-VAN DataLab.TARGET frontier JVを利用した。

■表1 阪神開幕週の特別レース一覧

曜日 レース番号 レース名 条件 距離
土曜 9レース 鳥取特別 3歳以上1000万下 ダート2000m
10レース 野分特別 3歳以上1000万下 芝外回り1800m
11レース エニフS オープン ダート1400m
日曜 9レース 夙川特別 3歳以上1000万下 ダート1200m
10レース 西宮S 3歳以上1600万下 芝外回り1800m
11レース セントウルS G2 芝内回り1200m

まず表1は土日に行われる特別レースの一覧。芝のレースは土曜10レース野分特別、日曜10レース西宮S・11レースセントウルSの3鞍だ。ご存じのとおり、阪神コースには外回りコースと内回りコースがある。それぞれのレースを分析する前に阪神競馬場の芝コースについて少し触れておきたい。

今週から使用されるAコースは内回りが1周1689m、外回りは1周2089m。特に外回りは3〜4コーナーにかけての大きなカーブが特徴で、右回りの競馬場では日本最長の距離を誇る。直線は内回りが356.5m、外回りが473.6m(ともにAコース時)。直線半ばまで下りが続き、残り200m付近でゴール前の急坂。約120mの間に1.8mの勾配を一気に駆け上がる

それでは3つのレースをそれぞれ見ていくことにしよう。

■表2 野分特別の上位3着以内馬一覧(過去3年)

年度 着順 馬名 勝ちタイム 人気 4角通過順 上がり3F 1000m通過 レース上がり
2014 1 ミヤビジャスパー 1分46秒2 1 6 33秒2 60秒3 34秒2
2 フェータルローズ クビ 4 1 34秒2
3 ケイティープライド 1馬身1/4 2 5 33秒6
2013 1 フルーキー 1分46秒9 1 7 34秒0 59秒5 35秒3
2 アルバタックス 3/4馬身 2 3 34秒9
3 タマラマ クビ 4 3 35秒0
2012 1 マイネジャンヌ 1分44秒8 3 2 34秒9 57秒6 35秒2
2 ダノンミル 2馬身 2 4 35秒0
3 イデア 2馬身 4 7 35秒1

表2は過去3年における野分特別の上位3着以内馬の一覧。12年のみ勝ちタイムが1分44秒8と速く、近2年は1分46秒台の決着となっている。勝ち馬のフルーキー、ミヤビジャスパーはともにメンバー中上がり最速の脚で差し切っていた。開幕週だからといって逃げ・先行馬有利ではなく、速い脚を繰り出せる馬が勝ち切っている点に注目したい。

また、12年は3歳馬の出走がなかったが、13年の1・2着馬、そして昨年の勝ち馬ミヤビジャスパーはいずれも3歳馬だった。フルーキーとミヤビジャスパーはこの後ともに菊花賞に出走。開催日こそ現在と異なるが、09年にはスリーロールスがこのレースから菊花賞を制している。夏から秋にかけて成長を遂げる3歳馬には注意だ。

■表3 西宮Sの上位3着以内馬一覧(過去3年)

年度 着順 馬名 勝ちタイム 人気 4角通過順 上がり3F 1000m通過 レース上がり
2014 1 レッドアリオン 1分45秒4 2 8 32秒8 60秒0 33秒6
2 バッドボーイ 2馬身 1 1 33秒9
3 メイショウインロウ 3/4馬身 7 5 33秒6
2013 1 ヒストリカル 1分46秒8 1 5 34秒1 60秒2 34秒5
2 インパラトール クビ 5 8 33秒9
3 バッドボーイ クビ 2 3 34秒4
2012 1 フレールジャック 1分46秒0 1 2 34秒0 59秒8 34秒1
2 ランリョウオー クビ 3 6 33秒5
3 アドマイヤタイシ 1馬身1/2 4 3 34秒0

2014/9/14 阪神10R 西宮ステークス 1着 5番 レッドアリオン

表3は西宮Sの上位3着以内馬の一覧。一昨年の勝ち馬ヒストリカルは今年の大阪城を勝利し、昨年の勝ち馬レッドアリオンも今年のマイラーズCと関屋記念を制している。他にも重賞で活躍したアドマイヤタイシなど出世レースといえる一戦だ。

勝ちタイムもやや重だった13年を除いて速く、特に昨年は1分45秒4と非常に速かった。前半1000m通過はいずれも60秒前後と平均〜ややスローなので、上がりの速さが勝ちタイムに直結している。馬場が渋った13年以外の3着以内馬はすべて上がり34秒0以下で、速い上がりを使えることが好走への必須条件だ。

また、これらの種牡馬傾向を見ると、いずれもサンデーサイレンス系かノーザンダンサー系だった。特にディープインパクト産駒は12年フレールジャック、13年ヒストリカル・インパラトールと3頭連対している。昨年のレッドアリオンはアグネスタキオン産駒で、上がり勝負に強い種牡馬の産駒が上位に入っていた。

■表4 セントウルSの上位3着以内馬一覧(過去5年)

年度 着順 馬名 勝ちタイム 人気 4角通過順 上がり3F 前半600m通過 レース上がり
2014 1 リトルゲルダ 1分7秒4 4 4 34秒0 32秒9 34秒5
2 ハクサンムーン 1馬身1/4 1 2 34秒6
3 エピセアローム 1/2馬身 2 8 33秒9
2013 1 ハクサンムーン 1分7秒5 2 1 33秒7 33秒8 33秒7
2 ロードカナロア クビ 1 3 33秒4
3 ドリームバレンチノ 3馬身1/2 3 5 33秒8
2012 1 エピセアローム 1分7秒3 6 5 33秒4 33秒2 34秒1
2 ロードカナロア アタマ 1 3 33秒7
3 アンシェルブルー クビ 12 7 33秒1
2011 1 エーシンヴァーゴウ 1分8秒5 2 2 34秒3 34秒1 34秒4
2 ラッキーナイン アタマ 5 4 33秒9
3 ダッシャーゴーゴー 1/2馬身 1 4 34秒1
2010 1 ダッシャーゴーゴー 1分8秒0 4 4 33秒7 33秒9 34秒1
2 グリーンバーディー クビ 2 12 33秒4
3 メリッサ 1馬身 5 9 33秒7

表4は過去5年におけるセントウルSの上位3着以内馬の一覧。10年・11年は1分8秒台とやや時計が掛かっていたが、近3年は1分7秒5前後の時計におさまっている。12年・13年のロードカナロア、昨年のハクサンムーンといった1番人気馬が出走しているものの、いずれも2着に敗れている。あくまでスプリンターズSの前哨戦であり、夏に使われた馬が勝利している点は注目しておきたい。

前半600mのペースは32秒9〜34秒1とかなり差はあるものの、3着以内馬は15頭中12頭が上がり34秒0以下。また、4角通過順で5番手以内の馬が11頭と多く、ペースにかかわらず先行・好位にいた馬が好走しやすいことがわかる。差し・追い込みよりも好位で上がり34秒0以内にまとめられる馬を狙っていきたいところだ。

■表5 セントウルSの前走レース別成績(過去5年/日本馬のみ)

前走レース名 着別度数 勝率 連対率 複勝率 単勝回収率 複勝回収率
北九州記念 4- 0- 2-27/33 12.1% 12.1% 18.2% 122% 49%
アイビスSD 1- 0- 0- 0/ 1 100.0% 100.0% 100.0% 440% 120%
函館スプリントS 0- 1- 1- 1/ 3 0.0% 33.3% 66.7% 0% 93%
高松宮記念 0- 1- 0- 2/ 3 0.0% 33.3% 33.3% 0% 43%
安田記念 0- 1- 0- 1/ 2 0.0% 50.0% 50.0% 0% 50%
CBC賞 0- 0- 1- 3/ 4 0.0% 0.0% 25.0% 0% 27%
朱鷺S 0- 0- 1- 5/ 6 0.0% 0.0% 16.7% 0% 285%
その他のレース 0- 0- 0-19/19 0.0% 0.0% 0.0% 0% 0%

表5はセントウルSの前走レース別成績。北九州記念組が昨年のリトルゲルダら4勝とダントツ。昨年は1・3着馬が該当しており、一昨年以外においては毎年1頭は3着以内に入っている。

他ではアイビスSD組からは13年ハクサンムーンが勝利。函館スプリントS組は複勝率が非常に高い。高松宮記念組の2着は昨年のハクサンムーン、安田記念組の2着は一昨年ロードカナロアだった。やはり夏に使われた馬にアドバンテージがありそうだ。

■表6 北九州記念組の3着以内馬の重賞実績(過去5年)

年度 馬名 性齢 人気 着順 該当年の重賞実績
2014 リトルゲルダ 牝5 4 1 北九州記念 1着
エピセアローム 牝5 2 3 CBC賞 2着
2012 エピセアローム 牝3 6 1 チューリップ賞 2着
2011 エーシンヴァーゴウ 牝4 2 1 アイビスSD 1着
2010 ダッシャーゴーゴー 牡3 4 1 CBC賞 2着
メリッサ 牝6 5 3 北九州記念 1着

2014/9/14 阪神11R セントウルステークス(G2)1着 1番 リトルゲルダ

最後に表6は前走北九州記念組で3着以内に好走した馬の重賞実績をまとめたもの。昨年優勝のリトルゲルダは前走の北九州記念も勝利。このように3着以内馬6頭はいずれもその年の重賞で連対を果たしていた。12年エピセアロームのみ春のチューリップ賞だったが、同馬は前走の北九州記念で3着と短距離に適性を示していた。

要するに北九州記念組はそのレースを含めて、「その年の重賞で連対かつサマースプリントシリーズで上位に入った馬が狙い」ということだ。今年の北九州記念組からは1・2着のベルカント、ビッグアーサー。重賞連対馬としては3着ベルルミエール(阪神牝馬S2着)、11着サドンストーム(シルクロードS2着/CBC賞3着)。これらが出走してくれば、上位を狙える存在といえそうだ。

ライタープロフィール

ケンタロウ(けんたろう)

1978年6月、鹿児島県生まれ。早稲田大学社会科学部卒業。初めて買った馬券が大当たりし、それから競馬にのめり込むように。データでは、開催日の馬場やコース適性に注目している。好きなタイプは逃げか追い込み。馬券は1着にこだわった単勝、馬単派。料理研究家ではない。

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