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第934回 前走との斤量差から読む北九州記念

2015/8/20(木)

今週は札幌記念と北九州記念が行われる。前者の方がグレードが高い注目レースだが、馬券的な興味で言えば後者の方に注目だろう。昨年も馬連が万馬券、3連単が300万を超える大波乱となったように高配当が出やすいことで知られるレースだ。北九州記念が現条件となった06年以降の過去9年のレースを参考にし、今年のレースを展望してみたい。データ分析にはJRA-VAN DataLab.TARGET frontier JVを利用した。

■表1 北九州記念の人気別成績(06年以降)

人気 着別度数 勝率 連対率 複勝率 単回収率 複回収率
1番人気 1-  0-  2-  6/  9 11.1% 11.1% 33.3% 27 50
2番人気 0-  2-  2-  5/  9 0.0% 22.2% 44.4% 0 85
3番人気 0-  2-  0-  7/  9 0.0% 22.2% 22.2% 0 60
4番人気 0-  1-  1-  7/  9 0.0% 11.1% 22.2% 0 67
5番人気 1-  1-  0-  7/  9 11.1% 22.2% 22.2% 148 88
6番人気 1-  1-  2-  5/  9 11.1% 22.2% 44.4% 113 200
7番人気 0-  0-  0-  9/  9 0.0% 0.0% 0.0% 0 0
8番人気 4-  0-  0-  5/  9 44.4% 44.4% 44.4% 734 202
9番人気 0-  0-  0-  9/  9 0.0% 0.0% 0.0% 0 0
10番人気 0-  0-  1-  8/  9 0.0% 0.0% 11.1% 0 93
11番人気 2-  0-  0-  7/  9 22.2% 22.2% 22.2% 1093 221
12番人気 0-  1-  0-  8/  9 0.0% 11.1% 11.1% 0 134
13番人気 0-  1-  0-  8/  9 0.0% 11.1% 11.1% 0 126
14番人気 0-  0-  0-  9/  9 0.0% 0.0% 0.0% 0 0
15番人気 0-  0-  0-  8/  8 0.0% 0.0% 0.0% 0 0
16番人気 0-  0-  0-  7/  7 0.0% 0.0% 0.0% 0 0
17番人気 0-  0-  1-  3/  4 0.0% 0.0% 25.0% 0 1012
18番人気 0-  0-  0-  4/  4 0.0% 0.0% 0.0% 0 0

まずは過去9年の北九州記念の人気別成績をチェックしておこう(表1参照)。1番人気の成績が【1.0.2.6】でわずかに1勝。2〜4番人気の勝利もなく、8番人気の勝利が4回と最も多い。そして11番人気の優勝が2回。イメージ通り、上位人気の低調が目立ち、伏兵馬の勝利がかなり多くなっている。ただ、2着馬に関しては上位2〜5番人気が多数いる。一方で12番、13番人気の2着もあるが、上位人気馬は3着の数はそこそこ多い。よって、北九州記念の荒れ方としては単勝が荒れて、上位人気馬が2〜3着というパターンが基本となる。2〜3着まで人気薄が来た場合は、とんでもない馬券になるというわけだ。

■表2 北九州記念の年齢別成績(06年以降)

年齢 着別度数 勝率 連対率 複勝率 単回収率 複回収率
3歳 0-  2-  1- 17/ 20 0.0% 10.0% 15.0% 0 92
4歳 3-  5-  5- 17/ 30 10.0% 26.7% 43.3% 141 152
5歳 3-  1-  1- 45/ 50 6.0% 8.0% 10.0% 92 51
6歳 3-  1-  1- 23/ 28 10.7% 14.3% 17.9% 365 233
7歳 0-  0-  1- 16/ 17 0.0% 0.0% 5.9% 0 27
8歳 0-  0-  0-  3/  3 0.0% 0.0% 0.0% 0 0

続いて年齢別成績を調べてみる(表2)。4・5・6歳馬がそれぞれ3勝。連対率や複勝率まで見ると特に4歳馬が強い。そして7歳以上は連対馬がいない。明らかに若い馬が優勢で、年齢を重ねてくると厳しくなる。短距離戦らしく、スピードと勢い・活力が問われるレースであることがうかがえる。

■表3 北九州記念の斤量別成績(06年以降)

斤量 着別度数 勝率 連対率 複勝率 単回収率 複回収率
〜48kg 0-  0-  0-  3/  3 0.0% 0.0% 0.0% 0 0
49kg 0-  0-  0-  4/  4 0.0% 0.0% 0.0% 0 0
50kg 0-  1-  0-  9/ 10 0.0% 10.0% 10.0% 0 19
51kg 0-  0-  2-  9/ 11 0.0% 0.0% 18.2% 0 105
52kg 4-  4-  1- 15/ 24 16.7% 33.3% 37.5% 536 270
53kg 1-  2-  1- 26/ 30 3.3% 10.0% 13.3% 63 42
54kg 1-  1-  1- 16/ 19 5.3% 10.5% 15.8% 83 248
55kg 2-  0-  0- 12/ 14 14.3% 14.3% 14.3% 175 57
55.5kg 0-  0-  1-  0/  1 0.0% 0.0% 100.0% 0 150
56kg 1-  0-  3- 14/ 18 5.6% 5.6% 22.2% 13 52
56.5kg 0-  0-  0-  1/  1 0.0% 0.0% 0.0% 0 0
57kg 0-  0-  0-  8/  8 0.0% 0.0% 0.0% 0 0
57.5kg 0-  0-  0-  3/  3 0.0% 0.0% 0.0% 0 0
58kg 0-  1-  0-  2/  3 0.0% 33.3% 33.3% 0 96

次に斤量別成績を調べた(表3参照)。52キロの馬が【4.4.1.15】で優秀な成績。勝率・連対率・複勝率すべてにおいて目立つ。ちなみに好走馬の大半は牝馬。サマースプリントシリーズ全体の傾向として言えることだが、このレースも牝馬の活躍が多い。52キロはかなり軽いハンデに属するものの、51キロ以下になると好走率はかなり下がる。55〜52キロあたりが最も好走馬が多くなっている。牡馬が劣勢という影響からか57キロ以上の馬も苦戦。いわゆる「手ごろなハンデ」と言われるような馬が活躍しているレースだ。

■表4 北九州記念出走馬の前走斤量増減別成績(06年)

前走斤量 着別度数 勝率 連対率 複勝率 単回収率 複回収率
49.5〜51kg 0-  1-  0-  6/  7 0.0% 14.3% 14.3% 0 172
51.5〜53kg 0-  2-  0- 19/ 21 0.0% 9.5% 9.5% 0 34
53.5〜55kg 8-  3-  6- 49/ 66 12.1% 16.7% 25.8% 266 179
55.5〜57kg 1-  3-  3- 44/ 51 2.0% 7.8% 13.7% 28 44
57.5〜59kg 0-  0-  0-  4/  4 0.0% 0.0% 0.0% 0 0
増減無し 2-  1-  3- 43/ 49 4.1% 6.1% 12.2% 53 122
増減±1kg以内 4-  3-  4- 70/ 81 4.9% 8.6% 13.6% 58 103
今回増 1-  2-  2- 13/ 18 5.6% 16.7% 27.8% 13 108
今回1〜1.5kg増 1-  2-  2-  9/ 14 7.1% 21.4% 35.7% 17 139
今回2〜2.5kg増 0-  0-  0-  3/  3 0.0% 0.0% 0.0% 0 0
今回3kg以上増 0-  0-  0-  0/  0          
今回減 6-  6-  4- 66/ 82 7.3% 14.6% 19.5% 197 98
今回1〜1.5kg減 1-  0-  0- 17/ 18 5.6% 5.6% 5.6% 105 31
今回2〜2.5kg減 3-  2-  1- 12/ 18 16.7% 27.8% 33.3% 248 105
今回3kg以上減 2-  4-  3- 36/ 45 4.4% 13.3% 20.0% 218 124

ここから今回のテーマである前走との斤量差について掘り下げることにする。表4は北九州記念出走馬の前走斤量増減別成績。表の上部に示した部分からも特徴が出ており、前走斤量も53.5〜55キロの馬が【8.3.6.49】とかなりの勢力を誇っている。

そして今回と前回の比較では、今回2〜2.5キロ減の馬が勝率では16.7%と最も高い。連対率も27.8%と優秀だ。今回3キロ以上減の馬も【2.4.3.36】と好走馬は多い。ただ、勝率や連対率、複勝率で見ると、今回1〜1.5キロ増の方がかなり上の成績だ。今回1〜1.5キロ減も【1.0.0.17】で全体的にはひと息の成績。今回斤量減の馬ならば無条件に飛びついていいというわけではないことがわかる。なお、今回増減なしの馬は【2.1.3.43】という成績。良くもなく悪くもないという印象で、狙い方としては逆に難しいかもしれない。

【結論】
ここまでのデータ・傾向を参考にして、今年の出走メンバーをふるいにかけてみることにする。出走予定馬は表5の通り。

■表5 今年の北九州記念出走予定馬

順位 馬名 性齢 ハンデ 前斤 前差 前走成績
12 オーミアリス 牝3 50 54 -4 FR15着
18 レオパルディナ 牝3 50 50 0 CBC賞14着
8 ベルルミエール 牝4 53 53 0 CBC賞4着
6 バーバラ 牝6 53 52 1 バーC1着
10 メイショウイザヨイ 牝6 53 54 -1 函館SS12着
6 ミッキーラブソング 牡4 54 57 -3 佐世保S1着
11 サトノデプロマット 牡5 54 56 -2 函館SS10着
14 マイネルエテルネル 牡5 54 57 -3 テレビユ1着
16 バクシンテイオー 牡6 54 56 -2 京王SC15着
4 ビッグアーサー 牡4 55 57 -2 水無月1着
1 ベルカント 牝4 55 54 1 アイビス1着
3 サドンストーム 牡6 57 57 0 CBC賞3着
2 サカジロロイヤル 牡7 56 56 0 アイビス12着
9 ヘニーハウンド 牡7 56 56 0 アイビス7着
13 メイショウツガル 牡7 54 54 0 バーC6着
15 ニザエモン 牡7 54 54 0 バーC5着
5 マヤノリュウジン 牡8 57 57 0 スプリン8着
16 ドレッドノート セ7 53 54 -1 バーC10着
※フルゲート18頭。(19)セイカプリコーンら3頭が他に登録。

2015/4/4 中山11R 船橋ステークス 1着 14番 サトノデプロマット

2015/8/2 新潟11R アイビスサマーD(G3)1着 13番 ベルカント

登録段階でフルゲートは濃厚で、今年も激戦を予感させるメンバー構成だ。まずは年齢面に注目すると7歳以上であるサカジロロイヤルら6頭が厳しいと考えられる。続いて今回のハンデからはトップハンデタイの57キロを背負わされるサドンストームも厳しい予感。軽い方では50キロの3歳牝馬2頭がどうかという考えになる。

次に前走斤量から今回との増減差を調べた。最も成績が優秀であった2キロ減からはサトノデプロマットバクシンテイオー、ビッグアーサーが該当する。特にビッグアーサーは無傷の5連勝中ということで、当日上位人気に支持される可能性が高いと言えるだろう。ただ、表1で示したように上位人気馬がなかなか勝てない傾向にある。サトノデプロマットやバクシンテイオーを狙う方が、本筋ではないかという気がする。ともに前走重賞で大きく敗れているが、10年優勝のメリッサが同じようなタイプだった。同馬は前走アイビスSDで18着から巻き返した。

表4の結果から次に注目したいのが今回1キロ増の馬。今年はバーバラベルカントが該当する。この手のタイプは実績的に上位。したがって当日は上位人気に支持される傾向が高い。過去9年ではエーシンヴァーゴウやカノヤザクラ、スリープレスナイトが該当。重賞連勝を果たしたのは後にスプリンターズSを制したスリープレスナイトのみ。エーシンヴァーゴウとカノヤザクラもスプリンターズSで3着と好走するが、ここでは3着と敗れた。ベルカントは果たしてどちらのタイプとなるか。今回の予想とは別の話になるが、もし、今回勝つようならばスプリンターズSでも勝機十分という考えも成り立つだろう。

そして押さえとして注目できるのが今回斤量3キロ減の馬。ミッキーラブソングマイネルエテルネル。ともに前走1600万クラスを勝っている。同馬も含め、前走2〜3キロ減となる馬がすべて牡馬という点がやや気になるものの、配当面で妙味があれば手広く押さえてみたいところだ。

ライタープロフィール

小田原智大(おだわら ともひろ)

1975年6月、東京生まれ。早稲田大学商学部卒業後、業界紙記者を経て、(株)レイヤード入社。ライター&エディターとして活躍。JRA-VANデータの配信初期から、いち早くデータ競馬の有効性に着目する。05年5月より「競馬 最強の法則WEB」にて、障害戦を除く全重賞レースの傾向と対策、予想を展開。「オッズパーク ダートグレードデータ作戦」では、地方競馬の重賞の攻略にも取り組んでいる。仕事の関係でなかなか競馬場には行けなくなったが、年に1、2回行くローカル遠征が楽しみ。
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