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第932回 距離短縮馬が好成績! エルムSを分析する

2015/8/13(木)

日曜に札幌競馬場でダート重賞のエルムSが行われる。昨年は不良馬場で行われ、ローマンレジェンドがクリノスターオーとの一騎打ちの末に約1年半ぶりの復活勝利を飾った。秋に行われるダートの大舞台へ目が離せない一戦だ。今回のデータde出〜たは、2005年以降に札幌ダート1700mで行われた過去8年のデータから同レースを分析する。なお、データ分析にはJRA-VAN DataLab.TARGET frontier JVを利用した。

■表1 エルムSの人気別成績(札幌ダート1700mで行われた05年以降の過去8年)

人気 着別度数 勝率 連対率 複勝率 単勝回収率 複勝回収率
1番人気 2- 0- 2- 4/ 8 25.0% 25.0% 50.0% 38% 61%
2番人気 3- 1- 0- 4/ 8 37.5% 50.0% 50.0% 152% 78%
3番人気 2- 1- 1- 4/ 8 25.0% 37.5% 50.0% 127% 90%
4番人気 0- 2- 0- 6/ 8 0.0% 25.0% 25.0% 0% 55%
5番人気 1- 1- 0- 6/ 8 12.5% 25.0% 25.0% 112% 86%
6番人気 0- 0- 2- 6/ 8 0.0% 0.0% 25.0% 0% 82%
7番人気 0- 2- 0- 6/ 8 0.0% 25.0% 25.0% 0% 80%
8番人気 0- 1- 1- 6/ 8 0.0% 12.5% 25.0% 0% 152%
9番人気 0- 0- 0- 8/ 8 0.0% 0.0% 0.0% 0% 0%
10番人気 0- 0- 2- 6/ 8 0.0% 0.0% 25.0% 0% 206%
11番人気以下 0- 0- 0-20/20 0.0% 0.0% 0.0% 0% 0%

表1は人気別成績。1番人気馬は12年ローマンレジェンドら2勝で、連対率25%・複勝率50%と低い。最多の3勝をあげているのが2番人気馬で、10年クリールパッションらが勝利。連対率も50%でトップだ。以下、3番人気馬が昨年のローマンレジェンドら2勝、5番人気馬が06年ヒシアトラスの1勝。勝ち馬はすべて上位5番人気以内におさまっている

勝ち馬に対して2着馬は8番人気、3着馬は10番人気まで幅広く分布している。フルゲート13頭と少頭数の一戦ながら、3連単10万円以上の配当は昨年を含めて2回。堅くおさまる年もあるが、昨年のようにやや波乱となるケースもある。

■表2 エルムSの年齢別成績(札幌ダート1700mで行われた05年以降の過去8年)

年齢 着別度数 勝率 連対率 複勝率 単勝回収率 複勝回収率
3歳 0- 1- 1- 2/ 4 0.0% 25.0% 50.0% 0% 75%
4歳 3- 2- 2-14/21 14.3% 23.8% 33.3% 53% 100%
5歳 3- 2- 3-24/32 9.4% 15.6% 25.0% 28% 69%
6歳 2- 1- 2-17/22 9.1% 13.6% 22.7% 64% 91%
7歳以上 0- 2- 0-19/21 0.0% 9.5% 9.5% 0% 23%

表2は年齢別成績。4歳馬が12年ローマンレジェンドら最多タイの3勝をあげており、勝率・連対率・複勝率ともに高い。昨年も2着クリノスターオー・3着インカンテーションが好走している。出走数が最も多い5歳馬は11年ランフォルセら3勝。10頭以上の出走数の中では4歳馬に次ぐ連対率・複勝率だ。4歳以上では、年齢が高くなるにつれて勝率・連対率・複勝率ともに低くなる傾向にある。特に7歳以上の馬は勝ち星がなく、2着2回のみと苦戦している。
なお、3歳馬は少数ながら2着・3着1回ずつで好成績。ただし、08年以降は出走馬がなく、今年も出走予定馬がなかった。

■表3 エルムSの前走レース別成績(札幌ダート1700mで行われた05年以降の過去8年)

前走レース名 着別度数 勝率 連対率 複勝率 単勝回収率 複勝回収率
東海S 2- 0- 0- 1/ 3 66.7% 66.7% 66.7% 423% 173%
クラスターC 1- 1- 0- 1/ 3 33.3% 66.7% 66.7% 166% 183%
しらかばS 1- 0- 4-16/21 4.8% 4.8% 23.8% 17% 90%
マリーンS 1- 0- 1-14/16 6.3% 6.3% 12.5% 10% 24%
東京大賞典 1- 0- 0- 0/ 1 100.0% 100.0% 100.0% 520% 220%
ダイオライト記念 1- 0- 0- 0/ 1 100.0% 100.0% 100.0% 480% 220%
ジュライS 1- 0- 0- 0/ 1 100.0% 100.0% 100.0% 150% 110%
ブリーダーズGC 0- 2- 0- 5/ 7 0.0% 28.6% 28.6% 0% 70%
帝王賞 0- 1- 0- 2/ 3 0.0% 33.3% 33.3% 0% 43%
平安S 0- 1- 0- 2/ 3 0.0% 33.3% 33.3% 0% 130%
大沼S 0- 1- 0- 1/ 2 0.0% 50.0% 50.0% 0% 270%
関越S 0- 1- 0- 1/ 2 0.0% 50.0% 50.0% 0% 80%
ダービー卿CT 0- 1- 0- 0/ 1 0.0% 100.0% 100.0% 0% 220%
ジャパンダートD 0- 0- 1- 1/ 2 0.0% 0.0% 50.0% 0% 70%
マーキュリーC 0- 0- 1- 0/ 1 0.0% 0.0% 100.0% 0% 380%
ジャパンカップD 0- 0- 1- 0/ 1 0.0% 0.0% 100.0% 0% 850%
その他のレース 0- 0- 0-32/32 0.0% 0.0% 0.0% 0% 0%
※07年1着メイショウトウコンは前走ブリーダーズGC除外のため、東海Sで算出。

表3は前走レース別成績。東海S組が07年メイショウトウコンら最多の2勝をあげている。クラスターC組とともに少数ながら、連対率・複勝率ともに非常に優秀だ。

それに対して、エルムSの前哨戦のしらかばS・マリーンS組は出走数こそ多いものの、ともに1勝のみで連対率が低い。マリーンS組は11年ランフォルセが勝利。同馬は2走前に東海Sで2着と好走し、前走を快勝していた。強いメンバーの重賞で勝ち負けできる力量的に抜けた馬でないと連対は厳しそうだ。

他では東京大賞典組・ダイオライト記念組・ジュライS組からそれぞれ1勝。帝王賞組からは12年エスポワールシチーが2着に入っている。

■表4 エルムSの前走からの距離増減別成績(札幌ダート1700mで行われた05年以降の過去8年)

前走距離 着別度数 勝率 連対率 複勝率 単勝回収率 複勝回収率
同距離 2- 1- 5-36/44 4.5% 6.8% 18.2% 12% 64%
距離延長 1- 2- 0-13/16 6.3% 18.8% 18.8% 31% 48%
距離短縮 5- 5- 3-27/40 12.5% 25.0% 32.5% 60% 88%

表4は前走からの距離増減別成績。出走数が最も多い同距離の前走ダート1700m戦組が2勝をあげるも、連対率・複勝率では一番低かった。近2回は3着以内に入っておらず、苦戦傾向といえる。距離延長組の1勝は前走クラスターCだった08年フェラーリピサで、連対率18.8%と同距離組を大きく離している。

上記2つの組に比べて、距離短縮組は昨年のローマンレジェンドら5勝と圧倒12年・14年の近2回は上位3着までを独占している。複勝率も32.5%と抜けて高く、距離短縮組を積極的に狙っていきたい。

■表5 エルムSの前走人気別成績(札幌ダート1700mで行われた05年以降の過去8年)

前走人気 着別度数 勝率 連対率 複勝率 単勝回収率 複勝回収率
前走1人気 3- 1- 4- 5/13 23.1% 30.8% 61.5% 62% 135%
前走2人気 2- 1- 1-17/21 9.5% 14.3% 19.0% 60% 57%
前走3人気 2- 0- 1- 3/ 6 33.3% 33.3% 50.0% 141% 106%
前走4人気 1- 1- 0- 9/11 9.1% 18.2% 18.2% 47% 44%
前走5人気 0- 1- 0- 5/ 6 0.0% 16.7% 16.7% 0% 26%
前走6〜9番人気 0- 3- 1-19/23 0.0% 13.0% 17.4% 0% 79%
前走10番人気以下 0- 1- 1-14/16 0.0% 6.3% 12.5% 0% 66%

表5は前走人気別成績。前走1番人気だった馬が昨年のローマンレジェンドら最多の3勝をあげ、複勝率61.5%と非常に高い。該当馬がいる過去6年ですべて3着以内に1頭は入っており、注目だ。前走2番人気馬は2勝をあげるも、連対率・複勝率はそれほど高くない。前走3番人気馬は10年クリールパッションら2勝で複勝率50%と好成績勝ち馬はすべて前走で上位4番人気以内に支持されていた

対して、2着馬は前走5番人気以下だった馬が5頭と多い。前走で人気がなかった馬の激走には注意が必要だ。

<結論>

■表6 今年のエルムSの出走予定馬(8/12現在)

2015/4/18 阪神11R アンタレスステークス(G3)1着 13番 クリノスターオー

2013/2/17 東京11R フェブラリーS(G1)1着 2番 グレープブランデー

馬名 性齢 前走レース成績 前走人気
アウヤンテプイ(道営) 牡6 苫小牧祭特別 1着 1番人気
ウルトラカイザー(道営) 牡7 星雲賞 2着 2番人気
エーシンモアオバー 牡9 名古屋大賞典 4着 4番人気
クリノスターオー 牡5 帝王賞 6着 2番人気
グレープブランデー 牡7 プロキオンS 5着 6番人気
マルカフリート 牡9 ポラリスS 11着 5番人気
ゴールスキー 牡8 根岸S 4着 8番人気
ソロル 牡5 マリーンS 1着 3番人気
カチューシャ 牝6 マリーンS 13着 2番人気
マイネルバイカ 牡6 マリーンS 10着 7番人気
ジェベルムーサ 牡5 マリーンS 3着 1番人気
ヒラボクプリンス 牡5 マリーンS 2着 4番人気
フレイムコード 牝6 クイーンS 5着 5番人気
シセイオウジ 牡8 欅S 9着 14番人気
ダブルスター 牡6 ジュライS 6着 11番人気
アドマイヤブルー 牡6 七夕賞 15着 6番人気
ロサギガンティア 牡4 米子S 4着 3番人気
サクラエール 牡4 大通特別 4着 3番人気
※フルゲート13頭。シセイオウジ以下は除外対象。

今年の出走予定馬は表6のとおり。

人気になりそうなのが昨年2着のクリノスターオー。前走の帝王賞は逃げて6着に敗れているものの、厳しい流れだった。G3クラスでは常に上位の存在で、表4で示した好成績をあげている距離短縮馬のデータも強調材料だ。マイペースで先行できれば、力が一枚上の存在といえるだろう。馬券では積極的にアタマから勝負したい。

相手候補としては、連対率が低いマリーンS組よりも前走重賞で上位に入ったグレープブランデーゴールスキーの2頭を取り上げたい。グレープブランデーは今年のフェブラリーSでも4着に好走しており、7歳馬ながら力上位の存在。ゴールスキーは前走根岸Sで間隔が空いているが、仕上がりさえ良ければいきなり好走しておかしくない。ともに前走5番人気以下で、表5のデータから2着に激走するパターンを想定したい。

最後にマリーンS組からは1着ソロルと3着ジェベルムーサ。ソロルは昨年のマーチSで勝利、ジェベルムーサは同レースで2着と好走している。重賞実績があり、好成績をあげている前走1番人気と3番人気。この2頭は少々おさえておきたい。

ライタープロフィール

ケンタロウ(けんたろう)

1978年6月、鹿児島県生まれ。早稲田大学社会科学部卒業。初めて買った馬券が大当たりし、それから競馬にのめり込むように。データでは、開催日の馬場やコース適性に注目している。好きなタイプは逃げか追い込み。馬券は1着にこだわった単勝、馬単派。料理研究家ではない。

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