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第931回 サマーマイルシリーズ第2戦・関屋記念の狙い目は?

2015/8/10(月)

今週は日曜に札幌でエルムS、新潟で関屋記念と重賞2鞍が行われる。エルムS分析は木曜の当コラムで取り上げるとして、今回は新潟マイルでおなじみの関屋記念のレース傾向を分析していきたい。中京記念に続くサマーマイルシリーズの第2戦に指定されており、昨年は同レースを制したクラレントがチャンピオンに輝いている。シリーズの行方を左右する一戦を過去5年のデータから探っていきたい。なお、データ分析にはJRA-VAN DataLab.TARGET frontier JVを利用した。

■表1 関屋記念の人気別成績(過去5年)

人気 着別度数 勝率 連対率 複勝率 単勝回収率 複勝回収率
1番人気 1- 2- 0- 2/ 5 20.0% 60.0% 60.0% 56% 90%
2番人気 0- 2- 0- 3/ 5 0.0% 40.0% 40.0% 0% 72%
3番人気 0- 0- 2- 3/ 5 0.0% 0.0% 40.0% 0% 110%
4番人気 3- 0- 0- 2/ 5 60.0% 60.0% 60.0% 556% 170%
5番人気 0- 1- 0- 4/ 5 0.0% 20.0% 20.0% 0% 60%
6〜10番人気 1- 0- 3-21/25 4.0% 4.0% 16.0% 58% 71%
11番人気以下 0- 0- 0-32/32 0.0% 0.0% 0.0% 0% 0%

まず表1は過去5年の人気別成績。1番人気馬は12年ドナウブルーの1勝で、近3年は続けて連対を果たしている。2・3番人気馬からは勝ち馬が出ておらず、4番人気馬が昨年のクラレントら最多の3勝をあげている。以下、6番人気馬が10年レッツゴーキリシマの1勝。連対馬はすべて上位6番人気までにおさまっている

3着馬は下位人気馬まで幅広く分布しているが、3連単で10万円以上の配当となったのは10年のみ。馬連ではいずれも3000円以下と堅めの決着が続いている。

■表2 関屋記念の前後半ラップと3着以内馬の4角通過順(過去5年)

年度/馬場 前半800m 後半800m レース上がり 着順 馬名 勝ちタイム 4角通過順 上がり3F
2014/稍重 46秒5 46秒0 34秒4 1 クラレント 1分32秒5 5 33秒8
2 ダノンシャーク 1/2馬身 3 34秒2
3 サトノギャラント 3/4馬身 14 33秒7
2013/良 46秒2 46秒3 34秒6 1 レッドスパーダ 1分32秒5 2 34秒4
2 ジャスタウェイ 1馬身1/4 15 33秒2
3 レオアクティブ ハナ 9 33秒9
2012/良 47秒0 44秒5 32秒8 1 ドナウブルー 1分31秒5 2 32秒6
2 エーシンリターンズ クビ 3 32秒5
3 スピリタス 2馬身 6 32秒6
2011/良 46秒2 46秒4 34秒8 1 レインボーペガサス 1分32秒6 3 34秒0
2 エアラフォン 3/4馬身 11 33秒1
3 サトノフローラ 1/2馬身 8 33秒6
2010/良 48秒2 44秒7 33秒2 1 レッツゴーキリシマ 1分32秒9 1 33秒2
2 セイクリッドバレー 1/2馬身 14 32秒1
3 リザーブカード 3/4馬身 12 32秒4

2014/8/17 新潟11R 関屋記念(G3)1着 13番 クラレント

続いて表2は過去5年の前後半800mずつのラップと3着以内馬の4角通過順をまとめたもの。勝ちタイムはいずれも1分33秒を切っており、昨年は稍重ながら1分32秒5と例年と変わらない速いタイムが出た。

近5年の前後半ラップを見ると、前半800mは11年・13年の46秒2がやや速い程度。それでもレース上がりは35秒を切っているように、逃げ・先行馬は長い直線を意識しているため、前半から極端に飛ばしていくことはない。

4角通過順を見ると、勝ち馬はすべて4コーナー5番手以内だった。昨年勝利したクラレントは3番手集団の外を追走。後にマイルCSを制するダノンシャークをゴール前で捕らえ切った。昨年3着のサトノギャラントのように後方から追い込んでくる馬もいるが、ハイペースで流れない限りは逃げ・先行馬が有利なレースといえそうだ。各馬の上がりタイムを見ても、32〜33秒台の速い上がりの馬がほとんどだった。

■表3 関屋記念の前走レース別成績と距離増減別成績(過去5年)

前走レース名 着別度数 勝率 連対率 複勝率 単勝回収率 複勝回収率
中京記念 1- 1- 1-19/22 4.5% 9.1% 13.6% 48% 41%
安田記念 1- 1- 0- 1/ 3 33.3% 66.7% 66.7% 93% 103%
パラダイスS 1- 0- 0- 1/ 2 50.0% 50.0% 50.0% 390% 115%
福島記念 1- 0- 0- 0/ 1 100.0% 100.0% 100.0% 1460% 490%
飛鳥S(1600万下) 1- 0- 0- 0/ 1 100.0% 100.0% 100.0% 940% 310%
エプソムC 0- 2- 0- 5/ 7 0.0% 28.6% 28.6% 0% 47%
ストークS(1600万下) 0- 1- 0- 0/ 1 0.0% 100.0% 100.0% 0% 170%
NST賞 0- 0- 1- 2/ 3 0.0% 0.0% 33.3% 0% 123%
バーデンバーデンC 0- 0- 1- 1/ 2 0.0% 0.0% 50.0% 0% 100%
ダービー卿CT 0- 0- 1- 0/ 1 0.0% 0.0% 100.0% 0% 620%
カルミア賞(500万下) 0- 0- 1- 0/ 1 0.0% 0.0% 100.0% 0% 350%
その他のレース 0- 0- 0-38/38 0.0% 0.0% 0.0% 0% 0%
同距離 2- 3- 2-44/51 3.9% 9.8% 13.7% 26% 39%
距離延長 1- 0- 2- 6/ 9 11.1% 11.1% 33.3% 86% 86%
距離短縮 2- 2- 1-17/22 9.1% 18.2% 22.7% 109% 68%

2013/8/11 新潟11R 関屋記念(G3)1着 1番 レッドスパーダ

表3は前走レース別成績。出走数が最も多い中京記念組は連対率・複勝率こそ低いものの、昨年は1着クラレント・3着サトノギャラントが好走している。少数ながら、安田記念組は12年ドナウブルーが勝利。昨年もダノンシャークが2着に入っている。その他ではパラダイスS組・福島記念組・飛鳥S組から1頭ずつ勝ち馬が出ている。

表の下部には距離増減別成績も示したが、前走も同じ1600m組は連対率・複勝率が最も低かった。距離延長組は13年レッドスパーダ(前走パラダイスS1着)が勝利しており、複勝率33.3%でトップ。特にレッドスパーダのように前走1着で距離延長の馬は【1.0.1.2】と好成績だ。距離短縮組は10年レッツゴーキリシマ(前走福島記念)・11年レインボーペガサス(前走飛鳥S)の2勝で、連対率が最も高かった

前走で同じマイル戦を使われた馬よりも距離延長もしくは距離短縮された馬を積極的に狙っていきたい。

■表4 中京記念組の前走着順別成績(過去5年)

前走着順 着別度数 勝率 連対率 複勝率 単勝回収値 複勝回収値
前走1着 0- 0- 0- 1/ 1 0.0% 0.0% 0.0% 0% 0%
前走2着 0- 0- 0- 2/ 2 0.0% 0.0% 0.0% 0% 0%
前走3着 0- 0- 0- 1/ 1 0.0% 0.0% 0.0% 0% 0%
前走4着 0- 0- 0- 2/ 2 0.0% 0.0% 0.0% 0% 0%
前走5着 0- 0- 0- 2/ 2 0.0% 0.0% 0.0% 0% 0%
前走6〜9着 1- 0- 1- 6/ 8 12.5% 12.5% 25.0% 132% 76%
前走10着以下 0- 1- 0- 5/ 6 0.0% 16.7% 16.7% 0% 50%

表4は中京記念組の前走着順別成績。表の黄色で示したように、昨年1着のクラレントら3着以内に好走した3頭はいずれも前走で6着以下に敗れていた。では、なぜ中京記念で上位に入った馬が関屋記念では好走できずに、前走着外に敗れた馬が巻き返すのか。

中京記念と関屋記念では同じ左回りのマイル戦であっても、求められる適性が大きく違う。中京記念は勝ちタイム・上がりが掛かりやすいレースであるのに対して、関屋記念は時計・上がりともに速くなる傾向がある。レースにおける適性の違いが着順の逆転現象を生む最大の要因といえるだろう。

今年に関しては中京記念を勝利したスマートオリオンが出走してくれば、データ上では苦戦が予想される逆に6着以下で力を出し切れなかった馬の巻き返しに期待したい。

■表5 新潟芝1600m戦の種牡馬別成績(10年以降の7〜9月開催/3歳上1000万クラス以上)

種牡馬 着別度数 勝率 連対率 複勝率 単勝回収率 複勝回収率
サクラバクシンオー 3- 1- 1- 8/13 23.1% 30.8% 38.5% 362% 170%
ダンスインザダーク 3- 1- 0- 2/ 6 50.0% 66.7% 66.7% 321% 160%
キングカメハメハ 2- 3- 0-16/21 9.5% 23.8% 23.8% 34% 45%
ダイワメジャー 2- 1- 1- 7/11 18.2% 27.3% 36.4% 82% 90%
デュランダル 2- 1- 1-10/14 14.3% 21.4% 28.6% 67% 103%
アグネスタキオン 2- 0- 2- 1/ 5 40.0% 40.0% 80.0% 534% 218%
ディープインパクト 1- 4- 2-24/31 3.2% 16.1% 22.6% 9% 33%
ステイゴールド 1- 1- 0- 2/ 4 25.0% 50.0% 50.0% 220% 115%
ネオユニヴァース 1- 0- 1- 9/11 9.1% 9.1% 18.2% 69% 47%
フジキセキ 1- 0- 0-10/11 9.1% 9.1% 9.1% 69% 20%
タイキシャトル 1- 0- 0- 4/ 5 20.0% 20.0% 20.0% 156% 46%
ロックオブジブラルタル 1- 0- 0- 1/ 2 50.0% 50.0% 50.0% 305% 90%
メジロライアン 1- 0- 0- 1/ 2 50.0% 50.0% 50.0% 730% 245%
スターリングローズ 1- 0- 0- 1/ 2 50.0% 50.0% 50.0% 210% 80%
メイショウボーラー 1- 0- 0- 0/ 1 100.0% 100.0% 100.0% 29430% 5720%
シンボリクリスエス 0- 2- 2-10/14 0.0% 14.3% 28.6% 0% 132%
ハーツクライ 0- 1- 2- 6/ 9 0.0% 11.1% 33.3% 0% 94%
※1勝以上もしくは3着以内3回以上

表5は10年以降の夏開催の新潟芝1600m戦における種牡馬別成績。最多の3勝で並ぶのがサクラバクシンオー産駒ダンスインザダーク産駒。サクラバクシンオー産駒は10年の関屋記念で10番人気リザーブカードが3着に好走。単勝回収率・複勝回収率ともに100%を大きく超えている。また、ダンスインザダーク産駒は昨年優勝のクラレントが該当しており、連対率66.7%と非常に高い。

他では出走数こそ少ないが、アグネスタキオン産駒ステイゴールド産駒も複勝率が高く、好成績をあげている。一方、人気先行型が多いディープインパクト産駒は12年関屋記念でのドナウブルーの1勝のみ。連対率・複勝率を見ても、上位勢の中では見劣りしている。

■表6 新潟芝1600m戦の枠順別成績(10年以降の7〜9月開催/1000万クラス以上)

枠番 着別度数 勝率 連対率 複勝率 単勝回収率 複勝回収率
1枠 1- 0- 4-31/36 2.8% 2.8% 13.9% 21% 33%
2枠 1- 3- 2-32/38 2.6% 10.5% 15.8% 12% 37%
3枠 2- 6- 0-30/38 5.3% 21.1% 21.1% 31% 64%
4枠 1- 2- 3-36/42 2.4% 7.1% 14.3% 41% 50%
5枠 2- 3- 6-34/45 4.4% 11.1% 24.4% 82% 76%
6枠 3- 5- 1-37/46 6.5% 17.4% 19.6% 655% 192%
7枠 5- 1- 3-43/52 9.6% 11.5% 17.3% 72% 49%
8枠 8- 3- 4-42/57 14.0% 19.3% 26.3% 95% 74%

最後に表6は夏開催における枠順別成績。大外の8枠に入った馬が最多の8勝をあげ、勝率で唯一10%を超えている。複勝率もトップだ。1着回数に注目すると、枠が外になるほど勝利数も増えている。一方、1枠に入った馬はわずかに1勝のみ。連対率・複勝率ともに最も低かった。

新潟芝1600mはコーナー2つで、3〜4コーナーにかけてはスパイラルカーブとなっている。じっくりと内の馬を見ながらレースを進められる外枠の馬が勝ちやすいコースといえそうだ。関屋記念においても、7枠の馬が昨年のクラレントら3勝と最も勝ち星が多く、8枠の馬は10年レッツゴーキリシマが勝利するなど複勝率トップだった。内枠の馬よりは外枠に入った馬を積極的に狙っていきたい

ライタープロフィール

ケンタロウ(けんたろう)

1978年6月、鹿児島県生まれ。早稲田大学社会科学部卒業。初めて買った馬券が大当たりし、それから競馬にのめり込むように。データでは、開催日の馬場やコース適性に注目している。好きなタイプは逃げか追い込み。馬券は1着にこだわった単勝、馬単派。料理研究家ではない。

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