第930回 真夏のハンデ重賞を制する馬は? 小倉記念を分析する|競馬情報ならJRA-VAN

JRA公式データ配信サービス JRA-VAN

  • メール:office@jra-van.jp
  • 受付時間:10:00〜17:00
  • ※競馬開催のない土日祝・火曜を除く
  • ホーム
  • サイトマップ
  • JRA-VAN広場

データde出〜た

データde出〜たバックナンバー

第930回 真夏のハンデ重賞を制する馬は? 小倉記念を分析する

2015/8/6(木)

今週は小倉競馬場で小倉記念が行われる。ここ2年は3連単2万円台で収まっているものの、過去には80万馬券以上を3回記録する。今年、この波乱のハンデ戦を制するのはどの馬か。過去の傾向を見てみたい。データの分析には、JRA-VAN DataLab.TARGET frontier JV馬天楼 for データde出〜たを利用した。また、集計対象はサマー2000シリーズの創設や、北九州記念(05年1、3着馬の前走)の距離短縮などが行われた06年以降の9回としている。

■表1 人気別成績

人気 着別度数 勝率 連対率 複勝率 単回収 複回収
1 0-3-2-4/9 0.0% 33.3% 55.6% 0% 93%
2 1-0-1-7/9 11.1% 11.1% 22.2% 46% 41%
3 3-0-0-6/9 33.3% 33.3% 33.3% 218% 72%
4 2-1-0-6/9 22.2% 33.3% 33.3% 194% 101%
5 0-1-0-8/9 0.0% 11.1% 11.1% 0% 28%
6 1-1-0-7/9 11.1% 22.2% 22.2% 90% 58%
7 0-2-0-7/9 0.0% 22.2% 22.2% 0% 134%
8 0-0-1-8/9 0.0% 0.0% 11.1% 0% 54%
9 1-0-3-5/9 11.1% 11.1% 44.4% 218% 380%
10 0-0-1-8/9 0.0% 0.0% 11.1% 0% 127%
11〜 1-1-1-41/44 2.3% 4.5% 6.8% 147% 80%

2014/8/10 小倉11R 小倉記念(G3)1着 9番 サトノノブレス 3番人気

過去9年、1番人気は複勝率55.6%を記録する一方で勝ち馬なし。2番人気も1連対とひと息で、3〜4番人気が計5勝を挙げている。冒頭にも触れたように3連単80万馬券以上の波乱も3回あり、06年が4→7→9番人気(101万)、09年が16→1→9番人気(97万)、そして11年が4→15→8番人気(87万)。ここ3年は2〜6万円台に収まっているものの、大波乱の可能性も十分にある一戦だ。

■表2 性齢別成績

性別 年齢 着別度数 勝率 連対率 複勝率 単回収 複回収
牡・セン 3歳 0-1-0-1/2 0.0% 50.0% 50.0% 0% 130%
4歳 2-2-0-9/13 15.4% 30.8% 30.8% 70% 50%
5歳 3-2-6-30/41 7.3% 12.2% 26.8% 60% 168%
6歳 0-3-2-27/32 0.0% 9.4% 15.6% 0% 68%
7歳以上 2-1-0-28/31 6.5% 9.7% 9.7% 272% 70%
7-9-8-95/119 5.9% 13.4% 20.2% 99% 102%
牝馬 3歳 出走なし
4歳 0-0-0-5/5 0.0% 0.0% 0.0% 0% 0%
5歳 2-0-1-0/3 66.7% 66.7% 100.0% 523% 390%
6歳 0-0-0-3/3 0.0% 0.0% 0.0% 0% 0%
7歳以上 0-0-0-4/4 0.0% 0.0% 0.0% 0% 0%
2-0-1-12/15 13.3% 13.3% 20.0% 104% 78%

性別の比較では、牝馬の勝率がやや高いものの、連対率や複勝率は牡牝ほぼ互角。牝馬は好走馬全3頭を出す5歳牝馬が【2.0.1.0】で複勝率100を記録する。牡・セン馬ではやはり5歳馬が最多の好走馬11頭。また、出走数は少ないが好走確率では3〜4歳が優勢である。

■表3 ハンデ別成績(牡・セン馬)

ハンデ 着別度数 勝率 連対率 複勝率 単回収 複回収
〜51kg 0-0-0-4/4 0.0% 0.0% 0.0% 0% 0%
52kg 0-0-2-6/8 0.0% 0.0% 25.0% 0% 247%
53kg 1-1-0-15/17 5.9% 11.8% 11.8% 40% 28%
54kg 0-1-1-9/11 0.0% 9.1% 18.2% 0% 180%
55kg 3-1-1-26/31 9.7% 12.9% 16.1% 266% 123%
56kg 1-3-0-15/19 5.3% 21.1% 21.1% 103% 66%
57kg 2-2-1-13/18 11.1% 22.2% 27.8% 50% 52%
57.5kg 0-1-1-3/5 0.0% 20.0% 40.0% 0% 204%
58kg 0-0-2-2/4 0.0% 0.0% 50.0% 0% 177%
59.5kg 0-0-0-2/2 0.0% 0.0% 0.0% 0% 0%

牡・セン馬のハンデは56キロ以上の重ハンデ馬が好連対率、複勝率を記録。また、55キロが最多の3勝で単複の回収率も高く、54キロ以下は今ひとつ。55キロ以上が中心と考えたい。また、牝馬の好走馬3頭は、53キロ【1.0.1.0】、55キロ【1.0.0.2】から出ている。

■表4 枠番別成績

枠番 着別度数 勝率 連対率 複勝率 単回収 複回収 1〜3番人気 4番人気以下
1枠 0-1-2-9/12 0.0% 8.3% 25.0% 0% 65% 0-0-2-2 0-1-0-7
2枠 2-0-0-12/14 14.3% 14.3% 14.3% 87% 30% 1-0-0-2 1-0-0-10
3枠 2-1-1-11/15 13.3% 20.0% 26.7% 477% 193% 1-0-0-3 1-1-1-8
4枠 0-1-1-14/16 0.0% 6.3% 12.5% 0% 116% 0-0-0-2 0-1-1-12
5枠 0-3-1-13/17 0.0% 17.6% 23.5% 0% 148% 0-2-0-3 0-1-1-10
6枠 1-2-0-15/18 5.6% 16.7% 16.7% 27% 31% 1-1-0-1 0-1-0-14
7枠 1-0-2-18/21 4.8% 4.8% 14.3% 37% 95% 1-0-0-1 0-0-2-17
8枠 3-1-2-15/21 14.3% 19.0% 28.6% 177% 110% 0-0-1-3 3-1-1-12

枠番別では、3、8枠が2〜3勝を挙げ、複勝率も25%超をマーク。この3枠と8枠は中位人気以下からの好走が多く、特に8枠は好走馬6頭中5頭が4番人気以下。3枠も4頭中3頭が4番人気以下と、穴狙いの際にも注目したい枠になる。なお、馬番では9番枠が【1.2.2.3】で複勝率62.5%、そして好走馬5頭中3頭が10番人気以下。その他の馬番は複勝率33.3%以下である。

■表5 脚質別成績

レース 脚質 着別度数 勝率 連対率 複勝率 単回収 複回収
今回 逃げ 0-0-1-9/10 0.0% 0.0% 10.0% 0% 19%
先行 4-4-4-18/30 13.3% 26.7% 40.0% 131% 157%
中団 4-4-2-45/55 7.3% 14.5% 18.2% 164% 110%
後方 0-0-2-35/37 0.0% 0.0% 5.4% 0% 37%
マクリ 1-1-0-0/2 50.0% 100.0% 100.0% 210% 505%
前走 逃げ 1-0-2-13/16 6.3% 6.3% 18.8% 30% 95%
先行 1-3-2-24/30 3.3% 13.3% 20.0% 23% 65%
中団 4-3-4-39/50 8.0% 14.0% 22.0% 176% 158%
後方 3-3-1-30/37 8.1% 16.2% 18.9% 91% 53%
※脚質はTarget frontier JVによる分類

連対馬9頭すべてが「先行」または「中団」から出ており、特に「先行」した馬は複勝率40.0と安定した成績を残している。ただ、前走の脚質を見ると「中団」が11頭、そして「後方」が7頭で、この「中団」以降で好走馬27頭中18を占める。前走よりも前で運んで好走する馬も見られるため、今回のコース・メンバーでどういったレース運びをするかという読みも重要になる。

■表6 前走クラス、レース別成績

前走 着別度数 勝率 連対率 複勝率 単回収 複回収
1000万下 0-0-1-3/4 0.0% 0.0% 25.0% 0% 287%
1600万下 1-1-2-15/19 5.3% 10.5% 21.1% 36% 147%
OPEN特別 0-0-2-20/22 0.0% 0.0% 9.1% 0% 50%
G3 4-7-3-59/73 5.5% 15.1% 19.2% 59% 78%
G2 2-0-0-5/7 28.6% 28.6% 28.6% 1065% 247%
G1 2-1-1-3/7 28.6% 42.9% 57.1% 130% 118%
地方 0-0-0-2 0.0% 0.0% 0.0% 0% 0%
七夕賞 2-4-2-38/46 4.3% 13.0% 17.4% 33% 40%
新潟大賞典 1-2-1-0/4 25.0% 75.0% 100.0% 492% 847%
マーメイドS 1-0-0-7/8 12.5% 12.5% 12.5% 101% 31%
関ケ原S 1-0-0-3/4 25.0% 25.0% 25.0% 172% 55%
目黒記念 1-0-0-1/2 50.0% 50.0% 50.0% 3235% 680%
天皇賞(春) 1-0-0-1/2 50.0% 50.0% 50.0% 245% 90%
日経新春杯 1-0-0-0/1 100.0% 100.0% 100.0% 990% 370%
安田記念 1-0-0-0/1 100.0% 100.0% 100.0% 420% 180%
博多S 0-1-2-5/8 0.0% 12.5% 37.5% 0% 323%
中日新聞杯 0-1-0-1/2 0.0% 50.0% 50.0% 0% 140%
東京優駿 0-1-0-0/1 0.0% 100.0% 100.0% 0% 260%
米子S 0-0-2-4/6 0.0% 0.0% 33.3% 0% 183%
宝塚記念 0-0-1-2/3 0.0% 0.0% 33.3% 0% 70%
三木特別 0-0-1-0/1 0.0% 0.0% 100.0% 0% 1150%

前走のクラス別では、まずG1〜G2出走馬がいれば要注目。多数の好走馬を出しているのはG3組、そしてオープン特別組は連対なしに終わっている。レース別では、優勝馬輩出レースが9年で8レースに及ぶなど分散傾向にある。そんな中、新潟大賞典組が出走4頭とはいえ複勝率100。また、サマー2000シリーズ第1戦・七夕賞からの出走馬、好走馬が数多い。なお、前走重賞の好走馬はすべて、G1かハンデ戦である。

■表7 前走七夕賞組の好走馬

馬名 性齢 小倉記念 七夕賞 ハンデ増減
ハンデ 人気 着順 ハンデ 人気 着順
07 ニホンピロキース 牡6 54 7 2 54 4 5 ±0
09 ホッコーパドゥシャ 牡7 56 1 2 56 2 3 ±0
10 バトルバニヤン 牡6 57 4 2 57 2 3 ±0
11 イタリアンレッド 牝5 55 4 1 52 7 1 +3
12 エクスペディション 牡5 55 3 1 55 3 8 ±0
トーセンラー 牡4 57 1 2 57 1 2 ±0
13 マイネルラクリマ 牡5 58 1 3 57 1 1 +1
14 メイショウナルト セ6 57.5 2 3 56 5 1 +1.5

出走馬、好走馬とも多い七夕賞組の好走馬を見ると、全馬が七夕賞5番人気以内、同5着以内、そして今回4番人気以内の3項目中2項目を満たす。また、好走馬が多いこともあり、ハンデは七夕賞からプラス、または増減なしとなっている。

■表8 前走新潟大賞典組の好走馬

馬名 性齢 小倉記念 新潟大賞典 ハンデ増減
ハンデ 人気 着順 ハンデ 人気 着順
06 ヴィータローザ 牡6 57.5 7 2 58 6 12 −0.5
10 ニホンピロレガーロ 牡7 56 9 1 56 6 3 ±0
11 キタサンアミーゴ 牡5 55 15 2 55 9 8 ±0
12 ナリタクリスタル 牡6 58 9 3 58 8 7 ±0

一方、複勝率100%の新潟大賞典組は、七夕賞組とは対照的で、4頭すべてが前走6番人気以下、今回も7番人気以下という人気薄。掲示板に載っていた馬も4頭中1頭のみである。そのため、新潟大賞典比でハンデが増えていた馬はいない。

■表9 前走重賞組(表7〜8を除く)のレース間隔、前走距離・着順別成績

間隔等 着別度数 勝率 連対率 複勝率 単回収 複回収
中3週以下 0-0-0-4/4 0.0% 0.0% 0.0% 0% 0%
中4〜8週 3-0-1-18/22 13.6% 13.6% 18.2% 350% 90%
中9〜24週 1-2-0-4/7 14.3% 42.9% 42.9% 70% 102%
半年以上 1-0-0-3/4 25.0% 25.0% 25.0% 247% 92%
今回延長 1-0-0-10/11 9.1% 9.1% 9.1% 38% 16%
同距離 1-1-0-15/17 5.9% 11.8% 11.8% 47% 31%
今回短縮 3-1-1-4/9 33.3% 44.4% 55.6% 883% 264%
前走1着 0-1-0-1/2 0.0% 50.0% 50.0% 0% 140%
前走2着 2-0-0-1/3 66.7% 66.7% 66.7% 600% 206%
前走3〜5着 0-0-0-3/3 0.0% 0.0% 0.0% 0% 0%
前走6〜9着 1-1-1-9/12 8.3% 16.7% 25.0% 40% 54%
前走10着〜 2-0-0-15/17 11.8% 11.8% 11.8% 405% 90%

続いて表9は、表7〜8に挙げた前走七夕賞組、新潟大賞典組を除く重賞組のデータである。距離短縮馬や、やや間隔の開いていた馬の好走確率が高い傾向だ。また、前走で連対しているに越したことはないが、掲示板を外していた馬でも巻き返せる

■表10 前走条件戦組の好走馬

馬名 性齢 ハンデ 人気 着順 間隔 前走 人気 着順 古馬重賞実績
06 ニホンピロキース 牡5 54 9 3 中1 博多S 6 4 小倉記念9着
07 アラタマサモンズ 牡5 52 10 3 中3 三木特別 4 1 未経験
08 ダイシングロウ 牡4 56 1 2 中1 博多S 1 1 未経験
ケンブリッジレーザ 牡5 52 11 3 中1 博多S 8 6 未経験
13 メイショウナルト セ5 53 3 1 中2 関ケ原S 2 2 未経験

最後に表10は、前走条件戦出走の好走馬5頭。こちらは5頭すべてが中1〜3週と順調に使われていた馬で、5頭中4頭は5歳馬。また、古馬重賞での好走実績を持たない馬ばかりで、そのためハンデは54キロ以下が中心だ。前走はあまり大きく負けていなければチャンスがある。

【結論】
過去9年、1番人気の勝利がなく、3連単80万馬券を超える波乱も3回を数える小倉記念。ハンデは重めの馬のほうが好走確率は高く、前走は重賞組が中心。中でもG1〜G2出走馬や、新潟大賞典組への注目は欠かせない。出走の多い七夕賞組は、上位人気での好走馬が狙いになる。

2015/1/18 中山11R 京成杯(G3)1着 17番 ベルーフ

今年はどのデータを重視するかによって注目馬が異なり、当日には人気や枠も踏まえて考えたい。また、表は掲載しなかったが、馬体重増減が10キロ以上の馬は【0.0.0.19】というデータもある。

現時点では、まず表6で好成績の前走G1組からベルーフとオーシャンブルー。皐月賞以来となるベルーフは、表9で触れたように休養明けでも不安なし。3歳馬は出走2頭で13年にラブリーデイが2着(表2)。そのラブリーデイは53キロで好走しており、ハンデが重くなりづらい3歳馬(今回54キロ)なら表4のデータは気にしなくていいだろう。もう1頭、宝塚記念からの参戦になるオーシャンブルーは、14年の中山金杯優勝後、G2以上で7戦連続2桁着順の不振に陥っている。しかし、その他重賞組の距離短縮(表9)、ハンデ57.5キロ(表3)といったあたりは悪くない。久々のG3となる今回、近走成績には目をつむって穴候補として買い目に加える手もある。

好走馬の多い七夕賞組では、一昨年の覇者・メイショウナルト。今年は七夕賞5番人気4着、今回も上位人気の一角が予想される。また、ハンデは据え置きの57キロと、表7のデータはすべてクリアしてくる。ほかでは、前走4番人気という点が過去の好走馬とは異なるが、複勝率100%の新潟大賞典組(表8)から・パッションダンス。そして同じく複勝率100%の5歳牝馬(表2)・ウインプリメーラノボリディアーナも挙げておきたい。

ライタープロフィール

浅田知広(あさだ ともひろ)

1970年12月、埼玉県生まれ。立命館大学文学部中退後、夕刊紙レース部のアルバイト、競馬データベース会社を経て、現在はフリー。パソコンが広く普及する以前から、パソコン通信でデータ手入力方式の競馬予想ソフトを公開するなど、競馬のみならずPCやネットワークにも精通。その知識を活かし、Webや雑誌で競馬ライターとして活躍するかたわら、ネットワークの専門誌にも連載を持つ。

データde出〜たバックナンバー

データ競馬のための最強ツール TARGET frontier JV(ターゲット)

ページトップへ戻る

競馬予想のJRA-VAN