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第929回 札幌芝2600m戦の傾向を探る

2015/8/3(月)

今週の土曜は札幌競馬場で札幌日経オープンが行われる。その舞台となる芝2600mは重賞がなく、あまり注目されないコースだが、今夏は再来週以降もメインレース2競走が設定されている。そこで月曜掲載分の今回は、その札幌競馬場・芝2600m戦にスポットを当ててみたい。データの分析には、JRA-VAN DataLab.TARGET frontier JVを利用し、集計対象は10〜14年(ただし13年は札幌開催なし)とした。

札幌芝2600m

札幌競馬場の芝2600mは向正面半ばのスタートで、コースを1周半。今夏は8月15日に3歳未勝利戦が組まれているが、今回の集計対象とした10〜14年に未勝利戦はなく、500万条件14レース、1000万条件10レース、そしてオープン特別6レースが組まれていた。また、少頭数で複勝2着払いのレースもあったため、以下の表では「複勝率」ではなく「3着内率」としている。なお、出走可能頭数はA〜Cコースいずれも14頭。そのため、フルゲート16〜18頭のコースに比べ好走確率は高めに出やすくなっている。

 

■表1 人気別成績

人気 着別度数 勝率 連対率 3着内率 単回収 複回収 クラス別3着内率
500万 1000万 OP
1番人気 11-3-4-12/30 36.7% 46.7% 60.0% 96% 82% 71.4% 30.0% 83.3%
2番人気 4-4-5-17/30 13.3% 26.7% 43.3% 56% 65% 35.7% 60.0% 33.3%
3番人気 3-6-0-21/30 10.0% 30.0% 30.0% 56% 61% 42.9% 20.0% 16.7%
4番人気 2-4-1-23/30 6.7% 20.0% 23.3% 64% 51% 28.6% 20.0% 16.7%
5番人気 2-3-5-20/30 6.7% 16.7% 33.3% 82% 95% 50.0% 20.0% 16.7%
6番人気 4-1-6-19/30 13.3% 16.7% 36.7% 163% 101% 28.6% 40.0% 50.0%
7番人気 3-2-1-24/30 10.0% 16.7% 20.0% 310% 140% 14.3% 40.0% 0.0%
8番人気 0-1-2-25/28 0.0% 3.6% 10.7% 0% 55% 7.1% 12.5% 16.7%
9番人気 0-2-2-24/28 0.0% 7.1% 14.3% 0% 84% 7.1% 12.5% 33.3%
10番人気 1-2-0-25/28 3.6% 10.7% 10.7% 135% 97% 7.1% 12.5% 16.7%
11〜人気 0-2-4-69/75 0.0% 2.7% 8.0% 0% 80% 2.6% 19.0% 6.3%

表1は、その人気別の成績である。勝率では1番人気が36.7%と群を抜いており、2番人気以下は7番人気まで2〜4勝と、あまり差がない。当然、配当妙味があるのは6〜7番人気で、ともに単複の回収率は100%超。特に1000万条件のレースで6〜7番人気の3着内率が高い。一方、オープン特別の1番人気は3着内率83.3%、500万は同71.4%と、本命党の方なら1000万条件以外の1番人気が狙いだ。

■表2 年齢別成績

性別 年齢 着別度数 勝率 連対率 3着内率 単回収 複回収 クラス別3着内率
500万 1000万 OP
牡・セン 3歳 11-8-11-62/92 12.0% 20.7% 32.6% 70% 79% 31.0% 38.9% 33.3%
4歳 13-5-4-73/95 13.7% 18.9% 23.2% 92% 50% 16.0% 28.6% 40.0%
5歳 3-7-7-52/69 4.3% 14.5% 24.6% 79% 85% 33.3% 20.8% 19.0%
6歳 1-4-5-37/47 2.1% 10.6% 21.3% 139% 164% 12.5% 23.5% 22.7%
7歳以上 0-1-1-22/24 0.0% 4.2% 8.3% 0% 32% 0.0% 0.0% 12.5%
3歳 0-0-1-7/8 0.0% 0.0% 12.5% 0% 28% 12.5% 75.0%
4歳 2-4-0-9/15 13.3% 40.0% 40.0% 92% 204% 20.0% 0.0% 100.0%
5歳 0-0-1-7/8 0.0% 0.0% 12.5% 0% 25% 0.0% 16.7% 50.0%
6歳 0-1-0-10/11 0.0% 9.1% 9.1% 0% 60% 0.0% 0.0%

2014/8/23 札幌12R 支笏湖特別 1着 7番 ゴールドアクター 牡3歳

牡・セン馬の年齢別では、3歳馬がクラスを問わず安定して3着内率30%超をマーク。また、2〜3着の少ない4歳馬は勝率でその3歳を上回っており、まずは3〜4歳馬に注目。5歳以上は特に勝率面で苦しい印象だ。

ただ、そんな中で6歳馬の回収率が単複とも100%を超えている。好走馬の内訳を見ると、唯一の勝ち馬が7頭立て7番人気で単勝6550円(12年STV賞・セイカプレスト)。そして3着以内馬10頭8頭が6番人気以下と穴馬の好走が目立つ。また、牝馬も好走馬9頭中6頭が6番人気以下。好走確率の高い4歳牝馬でも、6頭中4頭を6番人気以下が占めている。穴狙いなら、牝馬または6歳の牡・セン馬に注目したい。

■表3 馬番別成績

馬番 着別度数 勝率 連対率 3着内率 単回収 複回収 3番人気以内 同連対率
1番 1-4-3-22/30 3.3% 16.7% 26.7% 9% 83% 1-2-0-4/7 42.9%
2番 5-3-2-20/30 16.7% 26.7% 33.3% 103% 67% 3-2-1-3/9 55.6%
3番 3-3-0-24/30 10.0% 20.0% 20.0% 48% 53% 3-1-0-6/10 40.0%
4番 2-1-1-26/30 6.7% 10.0% 13.3% 139% 57% 1-0-0-7/8 12.5%
5番 3-4-2-21/30 10.0% 23.3% 30.0% 97% 90% 1-3-1-4/9 44.4%
6番 5-2-5-18/30 16.7% 23.3% 40.0% 91% 66% 4-1-3-2/10 50.0%
7番 3-2-5-20/30 10.0% 16.7% 33.3% 237% 194% 2-1-1-3/7 42.9%
8番 1-0-1-26/28 3.6% 3.6% 7.1% 36% 18% 0-0-0-4/4 0.0%
9番 4-2-1-21/28 14.3% 21.4% 25.0% 120% 72% 2-1-1-3/7 42.9%
10番 2-6-2-18/28 7.1% 28.6% 35.7% 55% 139% 1-2-0-6/9 33.3%
11番 0-2-2-21/25 0.0% 8.0% 16.0% 0% 59% 0-0-1-1/2 0.0%
12番 0-0-2-18/20 0.0% 0.0% 10.0% 0% 33% 0-0-0-3/3 0.0%
13番 0-1-2-13/16 0.0% 6.3% 18.8% 0% 100% 0-0-0-3/3 0.0%
14番 1-0-2-11/14 7.1% 7.1% 21.4% 67% 148% 0-0-1-1/2 0.0%

続いて表3は馬番別の成績である。10番枠以内からはすべて勝ち馬が出ており、4番や8番がやや不振という程度で、好走馬は分散している。しかし11番より外の勝ち馬は1頭のみで、3番人気以内に推された10頭がすべて3着以下と、外枠不振の傾向だ。10頭程度の手ごろな頭数に収まるレースも多いが、フルゲート14頭や、それに近い頭数が揃ったレースの外枠はマイナス材料と考えたい。

■表4 脚質別成績

脚質 着別度数 勝率 連対率 3着内率 単回収 複回収 稍重〜不良
逃げ 8-7-1-17/33 24.2% 45.5% 48.5% 267% 153% 6-6-1-15 2-1-0-2
先行 13-15-14-58/100 13.0% 28.0% 42.0% 86% 116% 13-13-11-49 0-2-3-9
中団 6-5-9-109/129 4.7% 8.5% 15.5% 31% 50% 5-4-8-99 1-1-1-10
後方 1-2-2-89/94 1.1% 3.2% 5.3% 69% 41% 1-2-2-75 0-0-0-14
マクリ 2-1-4-5/12 16.7% 25.0% 58.3% 51% 299% 1-1-4-4 1-0-0-1
※脚質はTarget frontier JVによる分類

2014/8/10 札幌11R 札幌日経オープン 1着 2番 バンデ

脚質別の成績は、逃げ・先行有利。特に「逃げ」は勝率から複勝率まで高く、単勝回収率は唯一100%を超える267%を記録している。中団以降なら、向正面あたりから早めの仕掛けでゴールまで持つような、長く脚を使えるタイプが狙いになる。なお、コーナー通過順で見ると、2コーナー10番手以下だった馬は勝利がなく【0.6.11.77】連対率6.4%(同期間の芝2000mでは【15.17.20.455】同6.3%)。4コーナーでは7番手以下で【1.2.5.151】同1.9%(芝2000mでは【14.18.19.272】同9.9%)と、連対も厳しくなる。

■表5 種牡馬別成績

種牡馬 着別度数 勝率 連対率 3着内率 単回収 複回収
ゼンノロブロイ 2-2-1-6/11 18.2% 36.4% 45.5% 127% 95%
クロフネ 2-1-1-5/9 22.2% 33.3% 44.4% 465% 172%
Authorized 2-0-0-1/3 66.7% 66.7% 66.7% 163% 80%
スクリーンヒーロー 2-0-0-0/2 100.0% 100.0% 100.0% 175% 120%
マンハッタンカフェ 1-3-1-8/13 7.7% 30.8% 38.5% 29% 152%
ディープインパクト 1-3-0-7/11 9.1% 36.4% 36.4% 51% 87%
ステイゴールド 1-2-1-17/21 4.8% 14.3% 19.0% 44% 85%
フジキセキ 1-2-1-2/6 16.7% 50.0% 66.7% 63% 148%
アグネスフライト 1-2-1-6/10 10.0% 30.0% 40.0% 102% 94%
ハーツクライ 1-1-3-7/12 8.3% 16.7% 41.7% 27% 156%
ジャングルポケット 1-0-2-19/22 4.5% 4.5% 13.6% 18% 47%
ネオユニヴァース 1-0-0-9/10 10.0% 10.0% 10.0% 114% 47%
キングカメハメハ 0-3-1-11/15 0.0% 20.0% 26.7% 0% 35%
シンボリクリスエス 0-1-0-11/12 0.0% 8.3% 8.3% 0% 82%
ダンスインザダーク 0-0-2-15/17 0.0% 0.0% 11.8% 0% 54%
タニノギムレット 0-0-1-11/12 0.0% 0.0% 8.3% 0% 145%

サンプルが少ないためあくまで参考程度になるが、種牡馬、騎手のデータも見ておきたい。表5はまず種牡馬別の成績で、成績上位10頭のほか、11位以下からも主な種牡馬を抜粋して掲載した。10位以内では、サンデーサイレンス系の種牡馬(背景黄)が計7頭。3着内率で30%台後半以上の種牡馬ばかりだが、そんな中でステイゴールド産駒は3着内率19.0%と、上位の中では不振が目立つ。サンデーサイレンス系以外では、クロフネ(ゴールデンハインド2勝)、Authorized(バンデ、オムニバス)、スクリーンヒーロー(ゴールドアクター2勝)が上位に食い込んでいる。

■表6 騎手別成績(騎乗10回以上)

騎手 着別度数 勝率 連対率 3着内率 単回収 複回収
四位洋文 5-1-1-9/16 31.3% 37.5% 43.8% 126% 88%
吉田隼人 4-0-0-13/17 23.5% 23.5% 23.5% 127% 47%
三浦皇成 2-2-0-18/22 9.1% 18.2% 18.2% 19% 40%
横山典弘 2-1-3-4/10 20.0% 30.0% 60.0% 151% 134%
津村明秀 2-0-1-7/10 20.0% 20.0% 30.0% 693% 257%
丸山元気 1-1-4-14/20 5.0% 10.0% 30.0% 62% 151%
丸田恭介 1-0-0-17/18 5.6% 5.6% 5.6% 31% 8%
丹内祐次 1-0-0-10/11 9.1% 9.1% 9.1% 89% 22%
池添謙一 0-4-1-10/15 0.0% 26.7% 33.3% 0% 62%
秋山真一郎 0-3-0-13/16 0.0% 18.8% 18.8% 0% 67%
藤岡佑介 0-3-0-7/10 0.0% 30.0% 30.0% 0% 83%
古川吉洋 0-2-1-12/15 0.0% 13.3% 20.0% 0% 58%
藤田伸二 0-1-3-8/12 0.0% 8.3% 33.3% 0% 75%
松田大作 0-1-2-9/12 0.0% 8.3% 25.0% 0% 248%
勝浦正樹 0-1-2-15/18 0.0% 5.6% 16.7% 0% 53%
黛弘人 0-0-1-9/10 0.0% 0.0% 10.0% 0% 39%
柴山雄一 0-0-0-12/12 0.0% 0.0% 0.0% 0% 0%

騎手別の成績は、期間中に騎乗回数10回以上の騎手を掲載した。四位騎手や横山典騎手が安定している一方で、池添騎手や藤田騎手に勝ち鞍がない点はやや気になるところである。なお、昨年から札幌に本格参戦している福永騎手は【1.0.1.3】で3着内率40.0%である。

■表7 札幌日経オープン過去3年

馬名 性齢 騎手 通過順 人気 着順 前走 距離 人気 着順
12 2 2 ルルーシュ 牡4 横山典弘 3-3-4-2 1 1 巴賞 芝1800m 1 2
8 10 メイショウクオリア 牡7 藤岡佑介 2-2-1-1 9 2 函館記念 芝2000m 14 15
1 1 フミノヤマビコ 牡5 勝浦正樹 6-6-5-3 6 3 緑風S 芝2400m 10 6
13(函館) 2 2 セイカプレスト 牡7 津村明秀 9-9-9-4 8 1 五稜郭S 芝2000m 16 9
8 9 ロードオブザリング 牡6 藤田伸二 7-8-8-4 7 2 鳴尾記念 芝2000m 10 14
6 6 リリエンタール 牡6 柴山雄一 7-7-6-4 5 3 漁火S 芝1800m 5 7
14 2 2 バンデ 牡4 三浦皇成 1-1-1-1 1 1 大阪-ハンブルク 芝2400m 1 3
6 7 ラブラドライト 牡5 池添謙一 3-3-4-3 3 2 北海H 芝2600m 3 1
7 10 モビール 牡6 勝浦正樹 12-12-10-8 9 3 湾岸S 芝2200m 12 14

最後に、土曜に行われる札幌日経オープン過去3年の1〜3着馬も見ておこう。このレースが、8月上旬に芝2600mで行われたのはこの3回のみ。さらに、一昨年は函館で代替されているため、レースとしての傾向はやや掴みづらい。ただ、札幌開催時の連対馬4頭はすべて道中3〜4番手以内と、表4の通り逃げ・先行型が好走している。前走の人気や着順は、あまりアテにならないと考えていいだろう。性齢は4歳牡馬が2戦2勝。表3で好成績だった3歳馬や、穴馬の好走が目立った牝馬の出走はなかった。そして、2枠2番の馬が函館開催も含め3連勝している。

以上、札幌芝2600mのデータをいくつか紹介した。もともとフルゲートが14頭と少なめな上、そのフルゲートに達するレースも少ない(表3)コースだが、表1でも触れたように、1番人気以外の好走馬は分散傾向にある。対象30レースの半分近い14レースで1番人気が連対していながら、馬連3桁配当は30レース中7レース止まり。3連単10万馬券以上も10レースと、全体の3分の1を占めている。たとえ少頭数になっても興味を失わず、好配当を得られる可能性もあると考えて予想に取り組みたいコースだ。

ライタープロフィール

浅田知広(あさだ ともひろ)

1970年12月、埼玉県生まれ。立命館大学文学部中退後、夕刊紙レース部のアルバイト、競馬データベース会社を経て、現在はフリー。パソコンが広く普及する以前から、パソコン通信でデータ手入力方式の競馬予想ソフトを公開するなど、競馬のみならずPCやネットワークにも精通。その知識を活かし、Webや雑誌で競馬ライターとして活躍するかたわら、ネットワークの専門誌にも連載を持つ。

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