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第926回 過去3年の結果から中京記念の傾向を読み取る

2015/7/23(木)

今週日曜日の中京競馬場のメインは中京記念。サマーマイルシリーズの1戦目にあたるレースが組まれている。現在の中京芝1600mで行われるようになったのは12年から。したがって、現行での条件は過去3回行われたことになる。正直、データ不足の感は否めないが、その過去3回から同レースの傾向を読み取ってみることにする。データ分析にはJRA-VAN DataLab.TARGET frontier JVを利用した。

■表1 中京記念の上位入線馬(過去3年)

着順 人気 馬名 前走成績 G1 G2
14年 1 7 サダムパテック 安田記念7着 マイルCS1着 京王杯SC1着
2 11 ミッキードリーム 都大路S5着   毎日王冠3着
3 5 マジェスティハーツ エプソムC6着    
13年 1 5 フラガラッハ 京王杯SC15着   阪神C3着
2 13 ミッキードリーム 米子S6着   毎日王冠3着
3 3 リルダヴァル エプソムC4着 NHKマイ3着  
12年 1 5 フラガラッハ 米子S1着   阪神C3着
2 6 ショウリュウムーン 米子S15着    
3 10 トライアンフマーチ パラダイス1着 皐月賞2着 マイラーズ2着

まず表1は過去3回の中京記念上位入線馬の一覧。12〜13年はフラガラッハが連覇を果たし、昨年はサダムパテックが優勝。2着にはミッキードリームが目下、2年連続で好走。二けた人気での激走だった。こうしてみると、上位人気馬は軒並み苦戦していることがわかる。13年3着のリルダヴァルが3番人気で好走しているだけ。明らかに波乱傾向が強いレースとなっている。

人気薄となる要素は色々ある。単に実績・力が不足していると思われるケースや、実績・力はあるけれども近走成績が冴えないために人気を落とすケースがあるだろう。今回の中京記念に関しては、後者のタイプが一変して好走・高配当となっている雰囲気がある。

というのも昨年優勝のサダムパテックは過去にマイルCSを優勝。実績的には断然の存在だった。前走安田記念は7着だったが、G3に入れば巻き返しがあっていい成績。おそらくハンデの58キロが嫌われたと思われるが、それを克服して勝利を収めた。

サダムパテックほどの実績馬はほかにいないが、過去に古馬混合のG2で3着以内に入ったことがあった馬は多い。2年連続で激走しているミッキードリームも、毎日王冠3着の実績があった。12年当時のフラガラッハも純粋な昇級馬ではなかった。過去に阪神Cで3着の実績があった。12年3着のトライアンフマーチもマイラーズC2着の実績。G3のマイル戦では格上の存在と言っていいだろう。このように過去に古馬混合G2以上(G1ならば3歳限定でもOK)で好走実績があった馬が非常に多い。

その実績がなかったマジェスティハーツとショウリュウムーンも同年に芝1600〜2000mのG3で2着の実績があった。ハンデ戦でありながら、軽ハンデの格下馬がここまでは苦戦している。ハンデは気にせずに、過去の実績の有無に注目すべきかもしれない。

■表2 中京記念の脚質別成績(過去3年)

脚質上り 着別度数 勝率 連対率 複勝率 単回収率 複回収率
平地・逃げ 0- 0- 0- 3/ 3 0.0% 0.0% 0.0% 0 0
平地・先行 0- 2- 0-12/14 0.0% 14.3% 14.3% 0 83
平地・中団 1- 1- 3-13/18 5.6% 11.1% 27.8% 66 137
平地・後方 2- 0- 0-10/12 16.7% 16.7% 16.7% 185 67
平地・マクリ 0- 0- 0- 1/ 1 0.0% 0.0% 0.0% 0 0
3F  1位 3- 0- 0- 0/ 3 100.0% 100.0% 100.0% 1136 416
3F  2位 0- 1- 1- 3/ 5 0.0% 20.0% 40.0% 0 188
3F  3位 0- 0- 0- 2/ 2 0.0% 0.0% 0.0% 0 0
3F 〜5位 0- 1- 2- 3/ 6 0.0% 16.7% 50.0% 0 315
3F 6位〜 0- 1- 0-30/31 0.0% 3.2% 3.2% 0 11

続いて脚質別成績を調べた(表2)。フラガラッハが強烈な追い込み馬であった影響もあり、全般的には差し〜追い込みがかなり優勢。過去3年では上がり3ハロン1位の馬がすべて勝利している。直線の長さ、開催最終日で馬場が荒れてきていることを考えると、直線外からの差しが決まりやすい状況になっていると言える。

■表3 中京記念出走馬の前走4角位置別成績(過去3年)

前走4角 着別度数 勝率 連対率 複勝率 単回収率 複回収率
4角1番手 0- 0- 0- 3/ 3 0.0% 0.0% 0.0% 0 0
2番手以内 0- 1- 0- 8/ 9 0.0% 11.1% 11.1% 0 88
3番手以内 0- 1- 0-12/13 0.0% 7.7% 7.7% 0 61
4番手以内 0- 1- 0-14/15 0.0% 6.7% 6.7% 0 53
5番手以内 0- 1- 0-17/18 0.0% 5.6% 5.6% 0 44
7番手以内 0- 1- 0-26/27 0.0% 3.7% 3.7% 0 29
10番手以内 0- 1- 1-31/33 0.0% 3.0% 6.1% 0 32

表3は中京記念出走馬の前走4角位置別成績。古馬ともなれば脚質はほぼ固まってくるため、だいたいどの位置で競馬をするかは比較的予想しやすい。前走の4角位置を見るだけでも参考になる。表3を見ると、前走10番手以内で競馬をした馬の成績が【0.1.1.31】。つまり、勝ち馬のすべてと2着馬2頭、3着馬2頭が、前走4角11番手より後ろで競馬をしていたことになる。前走コースはそれぞれ異なるものの、かなり後ろからレースを進めていた馬に注目してみたいところだ。

【結論】
それでは今年の中京記念を占っていこう。出走予定メンバーは表4の通りだ。

■表4 今年の中京記念出走予定馬

2015/2/22 小倉11R 小倉大賞典(G3)1着 6番 カレンブラックヒル

2014/11/9 東京10R 奥多摩ステークス 1着 14番 エールブリーズ

順位 馬名 前走4角 G1 G2
1 カレンブラックヒル 10 NHKマイ1着 毎日王冠1着
2 レッドアリオン 4   マイラーズ1着
3 ミッキードリーム 11   毎日王冠3着
4 オリービン 1    
5 スマートオリオン 3    
6 アルマディヴァン 12    
7 トーセンレーヴ 7    
8 アルバタックス 12    
9 サクラアルディート 10   AJC杯2着
10 ゴールドベル 15    
11 ダローネガ 11    
12 オツウ 2    
13 エールブリーズ 14   京王杯SC3着
13 カオスモス 3    
13 ネオウィズダム 2    
16 メイケイペガスター 5    
※フルゲート16頭。(17)ナリタスーパーワンら4頭が登録。

注目すべき実績最上位馬はカレンブラックヒル。デビューから無傷の5連勝を果たし、NHKマイルCと毎日王冠を制した実績が光る。当時のような圧倒的な勢いはないものの、今年2月に小倉大賞典を制覇。依然として地力はある。先行力が持ち味なので脚質傾向には合致しないが、前走安田記念が控える競馬で4角10番手。今回も同じような競馬をするかは不明だが、有力馬と判断したい。

レッドアリオンは前走安田記念でカレンブラックヒルと少差。2走前にはマイラーズCを制しており、実績的には上位。脚質は自在で追い込む競馬も可能だが、近走は徹底して先行している。今回の作戦がカギとなりそう。

ミッキードリームは2年連続で好走中。近走の成績は悪いが、それは昨年と同じ。引き続き今年も警戒すべきだろう。あとはAJC杯2着の実績があるサクラアルディートと、京王杯SC3着の実績があるエールブリーズに注目。特に後者は前走4角位置が14番手。さらに近4走では33秒台の上がりを使って敗れている。速い脚そのものは使えるタイプ。東京コースで4勝をマークしており、中京コースとの相性も良さそうだ。配当面での妙味もありそうだ。

ライタープロフィール

小田原智大(おだわら ともひろ)

1975年6月、東京生まれ。早稲田大学商学部卒業後、業界紙記者を経て、(株)レイヤード入社。ライター&エディターとして活躍。JRA-VANデータの配信初期から、いち早くデータ競馬の有効性に着目する。05年5月より「競馬 最強の法則WEB」にて、障害戦を除く全重賞レースの傾向と対策、予想を展開。「オッズパーク ダートグレードデータ作戦」では、地方競馬の重賞の攻略にも取り組んでいる。仕事の関係でなかなか競馬場には行けなくなったが、年に1、2回行くローカル遠征が楽しみ。
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