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第925回 キャリアで異なる函館2歳Sの着順度数傾向

2015/7/20(月)

今週は函館競馬場で函館2歳Sが行われる。同レースは2歳馬による最初のJRA重賞競走。クラシックにはつながりにくいものの、仕上がり早のスピード馬たちの争いが見ものだ。出走馬全般のキャリアは当然少なく、ほとんどの馬がキャリア1戦か2戦。どちらでもあまり変わらないよう気もするが、過去10年の結果を見ると、明確な違いがあることがわかった。今回はその点にスポットを当てみたい。データ分析にはJRA-VAN DataLab.TARGET frontier JVを利用した。

■表1 函館2歳Sの人気別成績(過去10年)

人気 着別度数 勝率 連対率 複勝率 単回収率 複回収率
1番人気 2-  2-  1-  5/ 10 20.0% 40.0% 50.0% 57 65
2番人気 3-  1-  3-  3/ 10 30.0% 40.0% 70.0% 147 132
3番人気 2-  0-  1-  7/ 10 20.0% 20.0% 30.0% 183 54
4番人気 1-  0-  1-  8/ 10 10.0% 10.0% 20.0% 85 57
5番人気 0-  4-  1-  5/ 10 0.0% 40.0% 50.0% 0 159
6番人気 1-  0-  1-  8/ 10 10.0% 10.0% 20.0% 148 75
7番人気 1-  0-  0-  9/ 10 10.0% 10.0% 10.0% 165 51
8番人気 0-  0-  2-  8/ 10 0.0% 0.0% 20.0% 0 141
9番人気 0-  1-  0-  9/ 10 0.0% 10.0% 10.0% 0 74
10番人気 0-  0-  0- 10/ 10 0.0% 0.0% 0.0% 0 0
11番人気 0-  2-  0-  8/ 10 0.0% 20.0% 20.0% 0 251
12番人気 0-  0-  0-  8/  8 0.0% 0.0% 0.0% 0 0
13番人気 0-  0-  0-  8/  8 0.0% 0.0% 0.0% 0 0
14番人気 0-  0-  0-  6/  6 0.0% 0.0% 0.0% 0 0
15番人気 0-  0-  0-  5/  5 0.0% 0.0% 0.0% 0 0
16番人気 0-  0-  0-  4/  4 0.0% 0.0% 0.0% 0 0

まず表1は過去10年(以下同様)の函館2歳S出走馬の人気別成績。札幌で行われた09年のものも含んでいる。1番人気の成績は【2.2.1.5】。キャリアの浅い2歳馬重賞で、未知な面が多いとしても芳しくない成績だ。勝ち馬は7番人気まで出現。2着馬は11番人気が2回激走するなど、前評判はあまりあてにならない。波乱も十分考えられるレースだ。

■表2 函館2歳S出走馬のキャリア別成績(過去10年)

キャリア 着別度数 勝率 連対率 複勝率 単回収率 複回収率
1戦 8-  2-  9- 59/ 78 10.3% 12.8% 24.4% 64 68
2戦 0-  7-  1- 43/ 51 0.0% 13.7% 15.7% 0 89
3戦 1-  1-  0-  8/ 10 10.0% 20.0% 20.0% 132 31
4戦 1-  0-  0-  1/  2 50.0% 50.0% 50.0% 740 195

次に出走馬のキャリア別成績に注目してみた。今回のコラムタイトルにも示したように、注目すべき結果が出ている。キャリア1戦馬の成績が【8.2.9.59】。勝ち馬の大半がキャリア1戦馬となっている。キャリア3戦と4戦馬からも優勝馬が出ているが、いずれも道営所属馬。つまりJRA所属馬としては、キャリア1戦の馬からしか優勝馬が出ていないことになる。

一方、キャリア2戦馬に目を向けてみると【0.7.1.43】。勝ち馬こそ出ていないが、2着馬が7頭も出ている。叩き2戦目で上昇するタイプもいるので、当然変わり身を遂げる馬もいるのだが、ここまで極端な成績が出るのは意外だ。函館2歳Sで勝利するには、デビュー戦でしっかりと勝っていることが大きな条件となりそうだ。ただし、キャリア1戦馬同士で決まるケースは少ない。2着馬にキャリア2戦馬が来る可能性が高いという点を考慮し、馬連の馬券を買いたいところだ。

そして、3着馬に目を向けると、今度はキャリア1戦馬が圧倒。9頭もの馬が馬券になっている。3連系の馬券を買うときは、この点も大いに注目すべきだろう。

■表3 函館2歳S出走馬の前走脚質別成績(過去10年)

前走脚質 着別度数 勝率 連対率 複勝率 単回収率 複回収率
平地・逃げ 3-  4-  0- 43/ 50 6.0% 14.0% 14.0% 29 52
平地・先行 6-  4-  9- 50/ 69 8.7% 14.5% 27.5% 87 102
平地・中団 1-  1-  1- 11/ 14 7.1% 14.3% 21.4% 25 42
平地・後方 0-  1-  0-  6/  7 0.0% 14.3% 14.3% 0 48
平地・マクリ 0-  0-  0-  1/  1 0.0% 0.0% 0.0% 0 0

続いて脚質別成績に注目した。前走どんな脚質でレースをしていたかを調べた(表3参照)。前走逃げていた馬の成績は【3.4.0.43】で、前走先行していた馬の成績は【6.4.9.50】。連対率はほぼ互角だが、複勝率は先行馬の方が優勢。前走逃げていた馬が3着にきているケースがゼロである影響が大きい。先行争いが激化しそうな重賞では、好位からも競馬ができる自在性が大きな武器となることがある。その意味では、すでに好位から競馬ができている馬の方が馬券になる確率が高いと言えるだろう。

なお、前走差しで好走している馬もいるが、好走馬3頭のうち2頭は札幌で行われた09年のもの。つまり、函館競馬場のレースでは、前走差しに回っていた馬は非常に苦戦している。差し脚も大事だが、今回はスピードと先行力を重視すべきだろう。

■表4 前走函館芝1200m組の着差別成績(キャリア1戦)

前走着差 着別度数 勝率 連対率 複勝率 単回収率 複回収率
勝1.0〜1.9 1- 0- 0- 0/ 1 100.0% 100.0% 100.0% 210 140
勝0.6〜0.9 1- 1- 1- 3/ 6 16.7% 33.3% 50.0% 141 101
勝0.3〜0.5 3- 0- 2- 3/ 8 37.5% 37.5% 62.5% 183 122
勝0.1〜0.2 1- 0- 0-15/16 6.3% 6.3% 6.3% 103 31
勝0.0 0- 1- 0- 6/ 7 0.0% 14.3% 14.3% 0 48

2014/7/19 函館11R 函館2歳ステークス(G3)1着 12番 アクティブミノル

前述したようにキャリア1戦馬の方が勝ちやすいことがわかった。ただ、キャリア1戦といってもどのコースを勝ち上がってきたかによっても評価は変わる。結論から言うと、函館芝1200mのレースを勝ち上がっていないと厳しい。ダート戦を勝ち上がってきた馬なども参戦してくるケースはあるが、実際には苦戦しているのが現状だ。基本的には函館芝1200mを勝ち上がってきた馬にチャンスがある。さらに注目すべき点は着差。その傾向をまとめたのが表4だ。

簡単に言うと、僅差で勝ち上がってきた馬は苦戦しており、そうでない馬の方が勝ちやすい。具体的には2着馬に0.3秒以上の差をつけていると好走率がグンとアップしている。昨年優勝したアクティブミノルは、当日4番人気ではあったが、前走2着に0.8秒の差をつけて逃げ切っていた。

■表5 前走函館芝1200m組の着差別成績(キャリア2戦)

前走着差 着別度数 勝率 連対率 複勝率 単回収率 複回収率
勝0.6〜0.9 0- 1- 0- 0/ 1 0.0% 100.0% 100.0% 0 740
勝0.3〜0.5 0- 3- 0- 3/ 6 0.0% 50.0% 50.0% 0 480
勝0.1〜0.2 0- 0- 0- 6/ 6 0.0% 0.0% 0.0% 0 0
勝0.0 0- 0- 0- 3/ 3 0.0% 0.0% 0.0% 0 0
負0.0 0- 1- 0- 1/ 2 0.0% 50.0% 50.0% 0 60
負0.1〜0.2 0- 0- 1- 3/ 4 0.0% 0.0% 25.0% 0 75
負0.3〜0.5 0- 1- 0- 2/ 3 0.0% 33.3% 33.3% 0 116
負0.6〜0.9 0- 0- 0- 3/ 3 0.0% 0.0% 0.0% 0 0
負1.0〜1.9 0- 0- 0- 1/ 1 0.0% 0.0% 0.0% 0 0
負4.0〜 0- 0- 0- 1/ 1 0.0% 0.0% 0.0% 0 0

キャリア2戦馬に関しても同様の点に注目してデータを出してみた(表5参照)。前走0.0秒差、同0.1〜0.2秒差の辛勝だった馬からは好走馬が出ていない。0.3秒以上の差をつけて勝っていた馬の方を狙うべきだ。14年2着タケデンタイガー、07年2着のジョイフルスマイルは11番人気の激走であり、伏兵馬の食い込みが十分考えられる。

なお、表中には前走負けていた馬の好走も見受けられる。しかし、これらはすべて前走ラベンダー賞に出走していた馬。現在、同レースは廃止となっているため、今年もこの手のタイプの馬の可能性は考える必要がない。

ライタープロフィール

小田原智大(おだわら ともひろ)

1975年6月、東京生まれ。早稲田大学商学部卒業後、業界紙記者を経て、(株)レイヤード入社。ライター&エディターとして活躍。JRA-VANデータの配信初期から、いち早くデータ競馬の有効性に着目する。05年5月より「競馬 最強の法則WEB」にて、障害戦を除く全重賞レースの傾向と対策、予想を展開。「オッズパーク ダートグレードデータ作戦」では、地方競馬の重賞の攻略にも取り組んでいる。仕事の関係でなかなか競馬場には行けなくなったが、年に1、2回行くローカル遠征が楽しみ。
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